フリーランスと契約社員はどう違う?それぞれのメリット・デメリットについて解説 | レバテックフリーランス
フリーランスと契約社員はどう違う?それぞれのメリット・デメリットについて解説
本記事では、フリーランスと契約社員は具体的にどのような点に違いがあるのか、それぞれの働き方のメリット・デメリットはなにか、といった気になるポイントについて解説しています。
フリーランスと契約社員を掛け持ちするメリットについても紹介しているため、副業を考えている方もぜひ参考にしてみてください。なお、副業としてのフリーランスは以下の関連記事でも詳しく解説しています。
副業フリーランスの始め方|おすすめ案件一覧や注意点、職種を解説
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目次
フリーランスと契約社員の違い
フリーランスと契約社員の違いについて、以下の観点から解説します。
- 契約
- 社会保険
契約
フリーランスは、企業と雇用関係にはなく、案件ごとに業務委託などで契約して業務を遂行する働き方です。一方の契約社員は、一定の雇用期間が設けられているものの、企業と雇用契約を締結して働きます。正社員が雇用時に雇用期間を定めないのに対し、契約社員や派遣社員は、契約の期間が満了を迎えると、更新しない限り雇用契約が終了するのが特徴です。
参照:さまざまな雇用形態|厚生労働省
社会保険
契約社員とフリーランスの大きな違いは、社会保険(厚生年金、健康保険など)の適用の有無です。フリーランスは企業と雇用関係にないため、契約先の企業の社会保険に入ることはできませんが、契約社員は被雇用者として、一定の条件があれば社会保険に入れます。
社会保険に加入できる条件については、「社会保険適用拡大 特設サイト|厚生労働省」をご確認ください。
参照:社会保険適用拡大 特設サイト|厚生労働省
また、フリーランスと派遣の違いについては、「フリーランス(個人事業主)と派遣の違いは?メリット・デメリットについて解説」の記事で紹介しています。
フリーランスのメリット・デメリット
ここでは、フリーランスで働く場合のメリットとデメリットを解説します。フリーランスとして独立することを考えている人は、双方についてしっかりと把握しておきましょう。
メリット
フリーランスとして働くメリットは、以下のとおりです。
- 作業時間や作業場所を自分で選べる
- 人間関係の悩みが減る
- 自分で案件を選べる
- スキルに応じた報酬を得やすい
それぞれについて見ていきましょう。
作業時間や作業場所を自分で選べる
フリーランスは、作業場所や作業時間を自分で決められます。オフィス出社が原則の正社員や契約社員といった雇用形態とは明確に違う点といえるでしょう。ただし、案件の中には現場で作業をすることが必要な場合もあります。案件に応募する際は、しっかりと条件を確認することが大切です。
人間関係の悩みが減る
フリーランスの働き方は、先輩や上司、同僚などとの人間関係がありません。そのため、一般の雇用形態で発生しがちな人間関係によるいざこざに巻き込まれにくく、ストレスが軽減されると考えられます。なお、クライアントとはやり取りをする必要があるので、最低限のビジネスマナーは身につけておきましょう。
自分で案件を選べる
会社で働く正社員や契約社員の場合、苦手な業務にも携わる場面があります。一方、フリーランスであれば自由に案件を選べるため、得意な領域を活かした活躍が目指せるでしょう。
また、あえて単価を下げて経験の浅い分野の案件を選び、スキルアップを目指すというワークスタイルもあります。
スキルに応じた報酬を得やすい
スキルが高ければ、高単価の案件を選んだり、案件を複数掛け持ちしたりすることで安定した収入を得られる可能性があります。年功序列ではなく、自分のスキルを活かし市場価値に合った収入を得られるので、納得感を持って働きやすいといえるでしょう。
フリーランスのメリット・デメリットについては、「フリーランス(個人事業主)と正社員それぞれのメリットとデメリット」の記事でも紹介しています。ぜひあわせてご確認ください。
デメリット
一方、フリーランスで働くには以下のようなデメリットもあります。
- 本業以外の業務も自分で行う必要がある
- 収入が安定しない可能性がある
- 企業の雇用保険や社会保険に加入できない
- 自己管理に気を使う必要がある
それぞれのデメリットについて、詳しい内容を解説します。
本業以外の業務も自分で行う必要がある
フリーランスの場合、案件受注や書類作成、確定申告など事務業務も自分でこなさなくてはいけません。また、事務作業に伴い、経理や保険、営業などへの理解も求められます。本業のみに集中したい人にとってはデメリットに感じるでしょう。
収入が安定しない可能性がある
会社に勤める正社員と比較し、収入が不安定になりがちな点もデメリットといえるでしょう。フリーランスの場合、案件が途切れたり、クライアントの支払いサイトが異なったりすると、月によって収入のばらつきが出る可能性もあります。けがや病気などにより、収入が0になってしまう可能性もあるので、注意が必要です。
企業の雇用保険や社会保険に加入できない
フリーランスは企業と雇用契約を締結するわけではないので、雇用保険や社会保険に加入できません。そのため、自分で国民年金や国民健康保険、小規模企業共済といった各種保険・制度に自ら加入する必要性があります。
自己管理に気を使う必要がある
フリーランスは自由度の高い働き方ができますが、その一方で業務時間とプライベートの境目が曖昧になってしまうことがあります。クライアント先に迷惑をかけないよう、自分でしっかりとメリハリをつけることが大切です。
また、安定して収入を得るためには、健康管理にも注意しなければいけません。時間の制約がないからといって、長時間働き過ぎてしまうと、健康を損ねる可能性があります。健康管理の面でも、業務時間とプライベートでメリハリをつけることは重要視したいところです。
契約社員のメリット・デメリット
続いて、契約社員のメリットとデメリットを解説します。
契約社員のメリット
契約社員のメリットには、以下のようなものがあります。
- 定められた契約期間内で働ける
- 一定の条件を満たせば社会保険に加入できる
- 企業の福利厚生を享受できる
それぞれのメリットについて詳細を見ていきましょう。
定められた契約期間内で働ける
契約社員は、期限を決めて雇用されるため、契約満了時に更新をしなければ雇用関係を一定期間で終了できます。将来の計画がすでに決まっている場合や、一定期間だけ働きたい場合に合っているといえます。
一定の条件を満たせば社会保険に加入できる
契約社員は企業に直接雇用されるため、勤務期間や所定労働時間を満たせば、企業の社会保険に入れます。フリーランスと比べて、社会保険の面では安定しているといえるでしょう。
企業の福利厚生を享受できる
契約社員であれば福利厚生を享受できる可能性があります。フリーランスは福利厚生が一切ない働き方のため、双方を比較した際のメリットといえるでしょう。
なお、福利厚生の内容については、正社員と異なる場合があるので、事前に確認しておくのがおすすめです。
契約社員のデメリット
契約社員として働くメリットについてお伝えしましたが、デメリットについてもしっかりと認識しておきましょう。
- 短期で次の職場を探す必要がある
- 副業は禁止されていることがある
- 契約期間中は昇給する可能性が低い
- ボーナスや退職金が支給されないケースが多い
それぞれのデメリットについて解説します。
短期で次の職場を探す必要がある
長期的に働ける雇用形態ではないため、「安定して働きたい」「長く働きたい」といった人は注意が必要です。契約満了で退職する場合、新しい勤め先を探すことになります。環境が変わると不安定になりやすい人は、契約社員の働き方が自身に合っているか、注意深く検討するようにしましょう。
副業は禁止されていることがある
契約社員の場合、就業規則で副業が禁止されていることもあります。「収入を補うためにダブルワークをしたい」と考えている人にとって注意すべき点です。ちなみに、契約社員の副業を禁止する法律はないため、求人によっては副業が許可されている場合もあります。応募する求人が副業可能かどうか、事前に担当者へ問い合わせておくと良いでしょう。
契約期間中は昇給する可能性が低い
契約社員の給与の見直しは、契約満了後に再び契約する際に行われることが多いようです。そのため、契約期間中に大きな成果を挙げても、すぐに昇給するケースは少ないといえます。求人へ応募する際は、給与が条件に合っているか注意深く検討しましょう。
ボーナスや退職金が支給されないケースも多い
ボーナスや退職金は、基本的に支給されないと理解しておきましょう。正規雇用ではないことで、支給されなかったり寸志であったりと、正社員との差が見られることもあります。雇用形態の違いから、収入に大きな差が生まれる可能性もあり、結果としてモチベーションが下がってしまうこともあるかもしれません。
契約社員はフリーランスとして副業できる?
ここまで、フリーランスと契約社員のメリット・デメリットについてお伝えしてきました。それぞれのメリットを良いとこ取りするために、契約社員が副業としてフリーランスになるのも一つの手です。しかし、前述したとおり、副業できるかは就業規則によるので、トラブルを避けるためにも事前に必ず確認しておきましょう。
契約社員が副業するときの働き方としては、以下のようなパターンが挙げられます。
- 単発の案件を選ぶ
- まとまった時間を確保する
それぞれの働き方について、以下で解説します。
単発の案件を選ぶ
すきま時間を活用したい場合、単発の案件を選ぶのがおすすめです。予定が立てやすいので、本業への影響も与えにくいと考えられます。なお、まとまった収入を得たい場合は、物足りなさを感じるかもしれません。
まとまった時間を確保する
平日の就業後、土日など、まとまった時間を確保して副業する方法もあります。多くの時間を副業に割くため、本業に影響が出ないよう注意が必要ですが、単発で案件をこなしていくよりもまとまった収入を得やすいといえるでしょう。
契約社員がフリーランスとして副業するメリット
契約社員として働きながら、フリーランスとして副業するとどのようなメリットがあるのでしょうか。メリットの例としては、以下のとおりです。
- スキルアップにつながる
- 収入アップが期待できる
それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。
スキルアップにつながる
本業に関係する案件にフリーランスとして取り組む場合、スキルアップにつながります。また、フリーランスは自分で案件を獲得するため、技術に関するスキルのほか、コミュニケーションスキルや営業力などの向上も期待できるでしょう。
収入アップが期待できる
契約社員として働きながらフリーランスとしても活動することで、収入アップが期待できます。会社ではなかなか昇給ができないという場合は特に、フリーランスとして副業する際のモチベーションにつながりやすいでしょう。
契約社員がフリーランスとして副業するときに確定申告が必要になる場合
契約社員としてのみ働くのであれば、一般的に確定申告は不要です。しかし、本業以外の所得が年間20万円を超える場合は確定申告が必要となるため、フリーランスとして副業をする場合は注意が必要です。確定申告をしたくないのであれば、副業での所得を20万円を超えないように調整しましょう。
参照:確定申告が必要な方|国税庁
フリーランスと契約社員に関するよくある質問
ここでは、フリーランスと契約社員に関するよくある質問に答えていきます。
Q. 契約社員とフリーランスの働き方にはどのような違いがありますか?
契約社員は特定の企業に一定期間雇用される働き方で、フリーランスは仕事を受注するたびに契約を結び、その仕事を完了させることで収入を得る働き方です。
Q. 会社員からフリーランスに転身することで、どのようなデメリットがありますか?
収入面での安定性や社会的信頼が下がることもあります。その他にも将来の保証が少ない等のデメリットがあります。
Q. フリーランスと契約社員の確定申告ではどのような違いがありますか?
契約社員は会社から給与が支払われている給与所得者であるため、基本的に確定申告を自分でする必要はありません。一方でフリーランスは自分で確定申告をし、税金を納めなければいけません。
Q. 契約社員は社会保険に加入することができますか?
契約社員でも社会保険の加入条件を満たしている場合は加入義務が発生します。例えば、1ヶ月の所定労働日数と1週間の所定労働時間が、同じ会社で働く正社員の4分の3以上であれば社会保険の加入基準を満たしているため加入することができます。
Q. フリーランスとして働く上で、どのような税金を支払う必要がありますか?
フリーランスとして働く上では国民健康保険税、個人事業税、所得税や住民税等の税金を支払う必要があります。
※本記事は2022年月9時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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