サーバーサイドエンジニアとは?仕事内容やフリーランス事情を解説 | レバテックフリーランス
サーバーサイドエンジニアとは?仕事内容やフリーランス事情を解説
昨今のDX推進やWebサービスの活用が進む状況において、サーバーサイドエンジニアはシステムの基盤を支える存在として年々需要が高まっています。しかし、仕事内容や必要なスキルについてイメージが湧かない人も多いのではないでしょうか。
サーバーサイドエンジニアは、Webアプリケーション開発やシステム開発において、サーバー側の処理設計や実装、運用、保守を担当しています。
この記事では、サーバーサイドエンジニアの仕事内容について解説します。未経験から目指す方法や、多職種との違い、業務で求められるスキルについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
サーバーサイドエンジニアの仕事内容
サーバーサイドエンジニアは、Webエンジニアの種類の一つで、主に4つの業務を担当します。以下でそれぞれの工程について確認しましょう。
Webエンジニアについて詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
Webエンジニアとは?仕事内容や年収・役立つスキルについて解説
システムのインフラ設計
サーバーサイドエンジニアは、システムの土台となるインフラ設計に携わります。プログラムを正常に動かすには、安定したネットワークやサーバーといった基盤が欠かせません。
生活を支える電気や水道と同様に、ITの世界ではネットワークやサーバーをインフラと呼びます。
インフラ設計では、システムエンジニア(SE)をはじめとするほかのエンジニアとともに、システム開発やシステム稼働後のサーバー運用を効率化するための提案を行います。
サーバー処理の設計
サーバーサイドエンジニアは、システムの中核を成す処理設計も担います。ECサイトにおける商品の購買処理や、SNSサイトでのユーザー投稿といった仕組みを構築するのが役割です。利用者が画面上で操作した際に、サーバー側で行う一連の動きを組み立てます。
設計工程では、膨大なデータが滞りなく流れる仕組みを整えなければなりません。基本設計に基づいた詳細な設計図を描き、プログラムを動かすための土台を固めます。
データベースの設計・実装
データベースの設計は、サーバーサイドの処理に関わるため、サーバーサイドエンジニアが担当するケースが多く見られます。テーブルの設計や検索処理に加えて、レコードの追加や論理削除といった実装作業が主な範囲です。処理速度を向上させるためのチューニングも業務に含まれます。
近年、利用者の増加に合わせて柔軟に保存容量や性能を拡張できるよう、クラウドの保管場所(オブジェクトストレージ)を活用する形態が主流となりました。そのため、設計段階でシステム要件を深く理解し、拡張のしやすさと堅牢性を両立させたデータ構造を構築する必要があります。
サーバー運用(ソフトウェアやセキュリティーのアップデートなど)
サーバー運用では、OSやデータベースツール、セキュリティーソフトウェアといった、サーバーに使用されるソフトウェアのバージョンアップ作業を行います。脆弱性を防ぐための修正は迅速な対応を求められるため、情報の収集を怠らない姿勢が求められるでしょう。
運用対象には、利用者が実際に触れる本番環境に加えて、検証用のテスト環境が含まれます。本番へ変更を加える前にテスト環境で動作を確かめる手順を踏むのが、サーバーサイドエンジニアの基本的な動きです。
未経験からサーバーサイドエンジニアになれる?
サーバーサイドエンジニアは未経験からでも目指せます。IT業界では人材の需要が高まっており、ポテンシャルを評価して採用を行う企業が存在するためです。異業種から学習を始めて転職するケースも珍しくありません。
多くの場合、採用選考では自力でシステムを構築する意欲や基礎知識を備えているかが判断基準とされます。まずは業務の流れを把握し、基礎知識の習得から始めると良いでしょう。
サーバーサイドエンジニアとバックエンドエンジニア/フロントエンドエンジニアの違い
ここではサーバーサイドエンジニアと他職種の違いを解説します。バックエンドエンジニア、フロントエンドエンジニアの違いについて順に確認していきましょう。
サーバーサイドエンジニアとバックエンドエンジニアの違い
サーバーサイドエンジニアとバックエンドエンジニアは、現場では両者を明確に区別せず同じ意味で用いるケースが多いです。しかし、厳密には扱うシステムの範囲に違いがあります。
サーバーサイドエンジニアは、Webシステムに加えて社内ネットワークを利用したクライアントサーバー型システムまでを幅広く担当します。一方、Web領域に特化してサーバーやインフラを担う役割をバックエンドエンジニアと呼ぶのが通例です。求められる知識は共通していますが、扱うシステムの範囲に細かな差異があるといえます。
バックエンドエンジニアについて詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
バックエンドエンジニアの仕事とは?未経験で目指す方法・必要なスキルも解説
サーバーサイドエンジニアとフロントエンドエンジニアの違い
サーバーサイドエンジニアとフロントエンドエンジニアの違いは、開発対象にあります。ユーザーの目に触れない内部の仕組みを構築するか、直接操作する画面を作るかという違いです。
フロントエンドエンジニアは、ユーザーに見えるWebページのデザインを整えたり、ブラウザ上で動くプログラムを記述したりする作業を担います。UIやUXを考慮した設計のもと、HTMLやCSSといったプログラミング言語を用いてコーディングを行うのが通例です。
一方、サーバーサイドエンジニアはユーザーには見えないWebサイトの裏側を支える業務を遂行します。訪問者のデータを入出力する仕組みや、情報を蓄積するデータベースの構築が主な役割です。データの管理に加えてセキュリティ対策まで、幅広い範囲を担当するケースが見受けられます。
開発規模によっては、両方の領域を兼任する状況も珍しくありません。
サーバーサイドエンジニアに必要なスキル
サーバーサイドエンジニアの業務では、主にサーバーを構築・運用するスキルが求められます。以下では、必要なスキルについて解説します。
サーバーOSの知識(Linux、Windows Serverなど)
まず必要なのは、サーバーOSに関する知識です。サーバーに使われるOSは、主にLinux系とWindows系の2つが挙げられます。サーバーサイドエンジニアならば、どちらのサーバーOSにも精通しておきたいところです。
実務レベルのコマンド操作に加え、機器のマウントやファイル処理用バッチの作成といった技術を身につけると良いでしょう。基礎知識の習得に留まらず、現場で手を動かせる能力が求められます。
プログラミングスキル
プログラミングスキルは、サーバー処理の実装や改修の際に必要になります。サーバーサイドエンジニアが扱う主なプログラミング言語には、Javaといったコンパイラ型言語や、PythonやPHPなどのインタープリタ型言語が挙げられます。
コンパイラ型は処理速度が高く、大規模なシステムに採用されるケースが多いです。一方、インタープリタ型は速度面で劣るものの、修正作業を円滑に進められる点が特徴です。用途に応じてプログラミング言語を選択する判断力が求められるでしょう。
サーバーサイドエンジニアが使用する主なプログラミング言語は以下の通りです。
PHP
Webサービスの作成に特化したプログラミング言語です。構文が平易で習得しやすいため、小規模から中規模のサイト制作で採用される傾向にあります。
動的なWebページを素早く構築できる点が評価され、個人のブログから企業のポータルサイトまで幅広く活用されてきました。
「CakePHP」や「Laravel」といったフレームワークを併せて習得すれば、開発効率を向上させられるでしょう。
Ruby
日本で開発されたプログラミング言語であり、直感的に理解しやすい記述が支持されています。スピード感を重視するスタートアップ企業などで、新規サービスの立ち上げに選ばれるケースが多いです。
「Ruby on Rails」というフレームワークを活用すれば、少ないコード量で多機能なWebアプリを構築できます。実務レベルを目指すなら、Ruby on Railsもセットで学習を進めると良いでしょう。
Java
実行速度が安定しており、大規模な基幹システムの構築に適したプログラミング言語です。汎用性の高さから、官公庁や金融機関のシステム案件でも長年重宝されています。
OSに依存せず動作する堅牢な設計から、銀行の勘定系システムや大規模なWebサービスに採用されるケースが多いです。「Spring Framework」といった環境を使いこなせれば、エンジニアとしての対応力を高める一助となるでしょう。
Python
文法がシンプルで読みやすいため、AI開発やデータ分析の分野で需要が高まっているプログラミング言語です。統計処理や機械学習に役立つライブラリが揃っており、気象予測やゲノム解析といった膨大なデータを扱う現場で選ばれています。
特定の分野に留まらず、動画サイトやSNSなどの多様な領域で導入が進んでいることから、習得すれば長期にわたって市場価値を高められるでしょう。
データベース(MySQL、PostgreSQLなど)
データベース操作はサーバーサイドエンジニアの主要な業務に含まれるため、MySQLやPostgreSQLといったRDBMSを扱うためのSQL知識が必要になります。レコードの追加や削除といった基本操作に留まらず、テーブル設計や結合処理を実行するスキルが求められるでしょう。
システムの規模が拡大するにつれて、動作を高速化させるチューニング作業を担うケースも見受けられます。高度な専門性を要する案件も多いため、パフォーマンス向上を目的とした調整能力も必要になるでしょう。近年はMongoDBといったNoSQLが採用される現場も増えてきています。
クラウドを利用した分散処理(AWS、Azure、Google Cloudなど)
サーバーサイドエンジニアには、アクセス数の増減に合わせてシステムの処理能力を調整する柔軟な設計能力が求められます。自社で物理的な機器を管理する手間を省き、開発リソースを本来のプログラム作成に集中させるためにも、AWSやAzure、Google Cloudといったクラウドの知識は欠かせません。
インフラの構築から運用までを効率化できるエンジニアは現場での需要が高いため、クラウドを活用するスキルは身につけておくと良いでしょう。
仮想化技術
開発環境の差異によるトラブルを防ぎ、作業を円滑に進めるためには仮想化技術の習得は欠かせません。個々のパソコン環境の違いで「自分の手元では動くが、本番サーバーでは動かない」といったエラーが頻発するためです。
「Docker」といったコンテナ技術を使いこなせれば、誰の環境でも同じ条件でプログラムを動作させる仕組みを構築できます。
設定をコード化して保存できるため、環境構築の手順を簡略化したり、チーム内での共有をスムーズにしたりするメリットもあります。環境トラブルに左右されず、迅速かつ安定した開発サイクルを維持するために、仮想化のスキルは習得しておくべきでしょう。
フロントエンドのスキル
フロントエンドの開発スキルは、文字の配置やデザインをするためのHTML・CSSや、動きを見せるJavaScriptを使って、ユーザーが使うWeb画面などを作るスキルです。
近年では、サーバーサイドエンジニアにフロントエンドのスキルが求められる場合も増えています。フロントエンドのスキルを身につければ、仕事の幅が広がり年収アップにもつながるでしょう。
サーバーサイドエンジニアに役立つ資格
サーバーサイドエンジニアとしての知識やスキルを証明するために、資格を取得するのもおすすめです。以下では、サーバーサイドエンジニアの業務に役立つ資格を紹介します。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験はIPA(情報処理推進機構)が主催する、ITに関する業務に就く人の技術向上を目的とした国家試験です。ITエンジニアの登竜門とされています。
情報技術全般の基礎知識を証明する試験であり、サーバーサイドエンジニアの土台となる知識を体系的に学べます。
まずはこの試験で基礎を固め、キャリアの進展に合わせて上位の資格へ挑戦すると良いでしょう。
| 資格名 | 基本情報技術者試験 |
|---|---|
| 試験日 | 随時 |
| 受験料 | 7,500円(税込) |
| 合格基準 | 科目A:600点/1,000点満点 科目B:600点/1,000点満点 |
| 試験形式 | 科目A:多肢選択式 (四肢択一) 科目B:多肢選択式 |
| 公式サイト | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html |
AWS Certified Cloud Practitioner
AWSは、システム基盤として用いられるクラウドサービスの中でも人気のあるサービスです。AWS認定は専門性や難易度によっていくつかの試験があり、「AWS Certified Cloud Practitioner」は初級レベルとされています。
AWSの基礎を問う試験のため、試験対策を通して計算リソースの管理やセキュリティ、コスト最適化といったクラウド特有の概念を網羅できます。まずはこの試験でAWSの土台を固め、実務の進展に合わせて設計担当(アーキテクト)や運用、セキュリティといった専門分野の試験へステップアップすると良いでしょう。
| 資格名 | AWS Certified Cloud Practitioner |
|---|---|
| 試験日 | 随時 |
| 受験料 | 15,000 円 |
| 合格基準 | 1000点中700点 |
| 試験形式 | 択一選択問題または 複数選択問題 |
| 公式サイト | https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-cloud-practitioner/ |
LinuC
LinuCは、オンプレミスからクラウド、システムアーキテクチャまで、現代のエンジニアに必要なLinux技術を証明できる日本発の認定資格です。
試験は難易度によって「LinuCレベル1」から「LinuCレベル4」までの4段階に分かれています。ただし、LinuCレベル1で証明できるスキルレベルは、基本コマンドの理解やシステム管理ができる程度です。サーバーサイドの開発スキルを証明する場合は、LinuCレベル2以上を目指しましょう。
1つのレベルに対して複数の試験が設定されている場合があり、それぞれに受験料がかかる点に注意してください。
| 資格名 | LinuC |
|---|---|
| 試験日 | 随時 |
| 受験料 (税込) |
LinuCレベル1(101試験/102試験): 各16,500円 LinuCレベル2(201試験/202試験): 各16,500円 LinuCレベル3(3PS試験/3SS試験): 各27,500円 LinuCレベル4 システムアーキテクト(4SA01試験/4SA02試験): 各27,500円 |
| 合格基準 | 非公表 (目安として65~75%程度の正解率) |
| 試験形式 | 選択方式(一部入力問題) |
| 公式サイト | https://linuc.org/ |
Java SE 11 認定資格
Java SE 11 認定資格は、世界中の基幹システムで採用されているJavaのスキルを証明できる資格です。難易度ごとに「Bronze」「Silver」「Gold」の3つのレベルに分かれており、Javaの基礎から応用までを網羅しています。
プログラミング未経験からJavaの基礎を固めたい場合は、エントリーレベルの「Bronze」取得から始めるのがおすすめです。プログラミング言語独自の作法やオブジェクト指向の入り口を体系的に学習できます。
まずはBronzeで自信をつけ、実務レベルの証明となるSilverや、高度な設計知識を求められるGoldへと段階的に挑戦すると良いでしょう。
ただし、最上位のGoldを受験するには、事前にSilverに合格している必要があります。Bronzeを飛ばしてSilverから受ける形は可能ですが、BronzeからGoldへの飛び級はできない点に注意してください。
| 資格名 | Java SE 11 認定資格 |
|---|---|
| 試験日 | 随時 |
| 受験料 (税抜) |
Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE: 14,725円 Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11: 37,975円 Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 11: 37,975円 |
| 合格基準 | Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE:60% Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11:63% Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 11:63% |
| 試験形式 | 選択問題 |
| 公式サイト | https://www.oracle.com/jp/education/certification/javase-11-certification/ |
PHP技術者認定試験
Webサービス開発で主流のPHPを扱うなら、PHP技術者認定試験がおすすめです。文法の基礎から、セキュリティやパフォーマンス管理などの専門知識までを網羅しています。
初めて挑戦する場合はITSSレベル1相当の「PHP8技術者認定初級試験」で基礎を固めると良いでしょう。ここでいう「ITSS(ITスキル標準)」とは、IPA(情報処理推進機構)が定めた、個人の能力を客観的に評価するための指標を指します。
レベル2/3相当の「PHP8技術者認定上級・準上級試験」ではオブジェクト指向や例外処理、XMLの操作といった高度な技術力が問われます。
上級試験で85%以上の高得点を獲得すれば「PHP技術者認定ウィザード」の称号を得られるので、技術力のアピールにつながるでしょう。
| 資格名 | PHP技術者認定試験 |
|---|---|
| 試験日 | 随時 |
| 受験料 (税抜) |
PHP8技術者認定初級試験: 12,000円 PHP8技術者認定上級/準上級試験: 15,000円 |
| 合格基準 | PHP8技術者認定初級試験: 7割以上の正解 PHP8技術者認定上級/準上級試験: 7割以上の正解 |
| 試験形式 | PHP8技術者認定初級試験: 選択式(複数または単一選択) PHP8技術者認定上級/準上級試験: 選択式 |
| 公式サイト | https://www.phpexam.jp/ |
Ruby技術者認定試験
Ruby技術者認定試験は、Rubyを使用するエンジニア・コンサルタント・講師や学生などを対象とした試験です。資格を取得すれば、Ruby技術者として高水準のシステム開発スキルを持つ証明となります。
試験は「Silver」と「Gold」の2段階に分かれており、オブジェクト指向の基本から実務的な標準ライブラリの扱いまでを網羅しています。
ほかのプログラミング言語よりも学習のハードルが比較的低いため、Ruby技術者認定試験は未経験者が最初に目指す資格としてもおすすめです。
| 資格名 | Ruby技術者認定試験 |
|---|---|
| 試験日 | 随時 |
| 受験料(税込) | Ruby Association Certified Ruby Programmer Silver version 3:: 16,500円 Ruby Association Certified Ruby Programmer Gold version 3:: 16,500円 |
| 合格基準 | 75% |
| 試験形式 | コンピュータ試験 (CBT:Computer Based Testing) |
| 公式サイト | https://www.ruby.or.jp/ja/certification/examination/ |
サーバーサイドエンジニアのキャリアパス
システムの裏側を支える技術を磨けば、設計のスペシャリストや開発全体を指揮する立場になるなど、キャリアの選択肢が広がります。ここでは、サーバーサイドエンジニアのキャリアパスについてまとめました。
インフラエンジニア
アプリケーション開発の経験を活かし、システム基盤そのものを設計・構築するインフラエンジニアへと専門性を広げる選択肢があります。サーバーやネットワークの挙動をプログラムの視点で理解していれば、より実用性の高いインフラ環境を構築できるためです。
インフラエンジニアは、顧客へのヒアリングを通じて要件を定義し、基本設計を行うといった上流工程に携わります。サーバーサイドエンジニアの知識を活かして、効率的なシステムインフラを構築できれば、より高収入を得られるでしょう。
システムエンジニア(SE)
サーバーサイドエンジニアとして開発経験を積んだあと、設計や要件定義を担うシステムエンジニア(SE)の道へ進む選択肢もあります。プログラムの内部構造を熟知していれば、実装のしやすさや保守性を考慮した精度の高い設計図を描けるためです。
システムエンジニアは、システム開発の上流工程に携わるエンジニアです。サーバーサイドエンジニアやネットワークエンジニアに指示をしたり、協働したりしてシステム開発を行います。
サーバーサイドエンジニアとして得た経験は、システムエンジニアとして上流工程を担当する際に役立ちます。下流工程の工数を削減できるような基本設計や詳細設計、効率的なシステムインフラの構築につながるでしょう。
プロジェクトリーダー・マネージャー(PL・PM)
現場経験を積んで上級エンジニアへ成長し、その先のプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを目指す道もあります。
プロジェクトリーダー・マネージャーは、進捗管理やボトルネックの早期発見、問題解決を主導してシステム開発を完遂させる責任を負う立場です。システム開発の構造を熟知した強みを活かしてチームをまとめ、目標を達成する立場はやりがいも大きいでしょう。
開発の最前線を知っている強みを活かして組織を動かすポジションは、市場価値を上げたい方にとっておすすめの選択肢といえます。
サーバーサイドエンジニアになるための勉強方法
ここからは、サーバーサイドエンジニアになるための勉強方法について紹介します。
勉強方法としては主に下記の5つがあげられます。
- 本で独学する
- 学習サイトで独学する
- プログラミングスクールに通う
- 勉強会に参加する
- 成果物を作成する
本で独学する
信頼性の高い技術書を活用すれば、サーバーサイド開発の土台となる体系的な理論を習得できます。第一線で活躍するエンジニアによって内容が精査されているため、情報の取捨選択に迷わず、正確な知識を順序立てて吸収できるためです。
本での学習と並行してサンプルコードを実際に動かせば、文字情報の理解が実践的なスキルとして身につくでしょう。
学習サイトで独学する
パソコンとインターネット環境があれば場所を選ばず学べる学習サイトの活用もおすすめです。動画講義やブラウザ上でコードを書ける演習など、視覚的かつ直感的に理解を深められる教材が数多くあります。
学習サイトの中には、講師に質問して疑問点・不明点を質問できるものもあり、独学でも挫折しにくい環境が整っています。費用面・サポート面・カリキュラムなどを比較して、自分に合った学習サイトを見つけましょう。
プログラミングスクールに通う
モチベーションを保ちつつスキルを身につけたい方は、プログラミングスクールもおすすめです。文法の習得に留まらず、実際の開発現場を模したチーム制作や、プロによるコードレビューを受けられます。
独学では補いきれない実務の作法や、キャリア設計のノウハウをプロの視点から吸収できるメリットがプログラミングスクールのメリットです。
事前に無料カウンセリングを活用して、自分に合ったスクールか判断すると良いでしょう。
勉強会に参加する
サーバーサイドエンジニアに限らず、ITエンジニアの間では活発に勉強会が行われています。現場で活躍するエンジニアから、書籍やサイトには載っていない実践的な知見や、開発現場のリアルな課題解決手法を直接学べる機会です。
オンライン・オフラインを問わず多様な形式で開催されており、発表者としてアウトプットを行えば、自身の理解度をより客観的に評価できます。参加者同士で活発に意見を交わし、互いの技術スタックを共有する時間は、独学では得られない刺激や新たな視点をもたらすでしょう。
成果物を作成する
学習内容を技術として定着させるには、自らの手でアプリケーションやWebサイトを構築するアウトプットを行うのがおすすめです。設計から実装、データベースとの連携までを自力で行う過程で、理論上の知識が生きた技術へと変わるためです。
たとえば、既存のコードを書き写すだけでなく、機能をアレンジしてデータベースと連動させて動かせば、エラー解決の手法を学べます。
サーバーサイドの知識をより深めたい人は、実際にアプリやWebサイト、データベースなどを自力で作成すると良いでしょう。学習の過程で完成した成果物は、転職活動において自身のスキルを証明するアピール材料になります。
独学で作成する自信がない場合は、プログラミングスクールに通って成果物を作成するのもおすすめです。
サーバーサイドエンジニアとして働くには
サーバーサイドエンジニアになるためには、スキルの習得と並行して、自身の実力をアピールする戦略や、求人の探し方を把握する必要があります。
この章では、サーバーサイドエンジニアとして働くための方法をまとめました。
ポートフォリオをつくる
自分の実力をアピールするために、ポートフォリオを用意しましょう。成果物を提示すれば、実力や習得レベルを示すアピール材料になります。
サーバーサイドエンジニアの場合、データの作成・参照・更新・削除を担う「CRUD操作」を盛り込んだSNSや掲示板の制作がおすすめです。これらの機能を自力で実装すれば、システム構築の基本を理解している裏付けとなり、即戦力として期待される可能性があります。
制作時はプログラム本体だけでなく、サーバーの立ち上げやデータベース連携といった環境構築の工程についても把握し、技術的な質問に答えられるよう備えておきましょう。
未経験者歓迎の求人を探す
ポートフォリオを作成したあとは、「未経験者歓迎」「未経験OK」といった条件の求人を探しましょう。サーバーサイドエンジニアでも、未経験者を募集している企業はあります。普段からエンジニアの求人をリサーチし、エンジニア転職サイトに登録しておくことをおすすめします。
サーバーサイドエンジニアに未経験で入社したあとは、多くの場合、研修からスタートするでしょう。研修内容は企業によって異なりますが、OJTで実務を積みながら研修を行う企業が多いようです。中にはテスト業務などの難易度の低い業務から開始する場合もあります。
サーバー運用・保守などの業務で経験を積む
未経験の場合は、現場の感覚を掴むためにサーバー運用・保守の業務で経験を積むと良いでしょう。開発の前段階として、システムの稼働を支えるインフラの仕組みや、トラブル発生時の対応フローを実体験として習得できるためです。
マニュアルに沿った作業を通じてサーバーの記録を読む習慣をつければ、プログラムの不具合を見つける力が自然と養われます。障害対応でネットワークやデータベースの動きを知る経験は、ミスが起きにくいシステムを作れる開発者への成長を助けるでしょう。
就職・転職エージェントを使う
サーバーサイドエンジニアの仕事を探す際は、IT業界に精通したエージェントを活用すると良いでしょう。各企業の社風や求める技術スタックを熟知したエージェントから、自身のスキルに合った求人の提案を受けられます。
将来的にフリーランスとしての独立を目指す場合も、フリーランス向けのエージェントを利用すれば、クライアントとのマッチ度を高められる可能性があります。
レバテックフリーランスは、希望に沿った案件探しから単価交渉、参画中のフォローまで手厚くサポートする、IT・Web業界に特化したフリーランス専門のエージェントサービスです。サーバーサイドエンジニアの案件も多数取り扱っているので、まずはお気軽にお問い合わせください。
サーバーサイドエンジニアの年収
レバテックフリーランスが保有するデータをもとに、2026年4月時点のサーバーサイドエンジニアの年収をまとめました。
| 正社員の平均年収(※1) | 約414万円 |
|---|---|
| 正社員の最高年収(※2) | 約864万円 |
| 正社員の最低年収(※2) | 約480万円 |
| フリーランスの想定年収(※3) | 約820万円 |
※1 レバテックの利用者の実績データから算出しました。(2026年4月時点)
※2 レバテックが保有する求人データから算出しました。(2026年4月時点)
※3 レバテックの利用者が参画した案件データから、稼働日数が5日のものに絞って案件単価を算出しました。年収の算出にあたっては、ひと月の案件単価に12ヶ月を乗じています。(2026年4月時点)
正社員・フリーランスを問わず、大規模なデータ処理や負荷分散といった専門知識を持つ人材は、企業の利益を守る要として高く評価されます。設計や管理などの上流工程へ進めば、800万円以上の年収も目指せるでしょう。
フリーランスを活用する場合、企業側は正社員を雇用する際に発生する社会保険料や福利厚生費といったコストをできます。浮いた予算が報酬に反映しやすくなるため、フリーランス側は実力に対する対価を高い契約単価として直接受け取れる可能性があります。
サーバーサイドエンジニアの将来性
Webサイトやアプリケーションを支えるサーバーサイドエンジニアは、今後も高い需要が見込まれる職種とされています。ネット経由のシステムが社会基盤となるなか、新しい技術への対応や機能の改修を担う人材は、企業の成長に欠かせないためです。
プログラミングやデータベースの運用といった多岐にわたる知見を備えた人材は、あらゆる業界で求められます。クラウド環境の活用やセキュリティ対策といった分野へ対応できれば、現場を牽引するリーダーとして活躍できるでしょう。
ビジネスの根幹を支えるスキルを磨き続ければ、時代の変化に左右されないキャリアを築く基盤となります。
サーバーサイドエンジニアに関するよくある質問
ここでは、サーバーサイドエンジニアに関するよくある質問について答えていきます。
Q. サーバーサイドエンジニアとサーバーエンジニアにはどんな違いがありますか?
サーバーサイドエンジニアは、プログラムやデータベースの処理といった「動く仕組み」を構築する開発者です。一方でサーバーエンジニアは、ハードウェアの設置やネットワーク、OSの設定を担う土台作りを担当します。すでに構築されたサーバー環境のうえで、新機能の実装やセキュリティ対応を行うのがサーバーサイドエンジニアの主な役割といえるでしょう。
Q. サーバーサイドエンジニアになるにはどのようなスキルが必要ですか?
JavaやPHP、Pythonといったプログラミング言語の知識に加え、データベースを操作する技術が必要になります。アプリケーションの骨組みとなるフレームワークの活用や、チーム開発を円滑に進めるコミュニケーション能力も現場では欠かせません。インフラ環境への理解を深めておけば、より広範な開発業務に対応できる市場価値の高い人材を目指せます。
Q. サーバーサイドエンジニアのポートフォリオにはどのような内容を含めるべきですか?
自身でゼロから構築したアプリケーションに加え、データの作成・参照・更新・削除を担う「CRUD機能」の実装結果を含めると良いでしょう。使用した技術スタックの紹介はもちろん、サーバーの立ち上げやデータベース連携といった環境構築の工程も明記します。実務を想定した制作背景を添えれば、自身の設計思想を企業へ正しく伝えられます。
Q. サーバーサイドエンジニアの平均年収はどの程度ですか?
レバテックフリーランスのデータによれば、正社員の平均年収は約414万円(※1)、フリーランスの想定年収は約820万円(※2)となっています。スキルの専門性やプロジェクトの規模に比例して市場価値が高まる職種であり、上流工程の経験を積むほど800万円を超える高待遇を目指せるでしょう。自身の技術を市場のニーズに合わせて磨き続ければ、将来にわたって活躍できる基盤となります。
※1 レバテックの利用者の実績データから算出しました。(2026年4月時点)
※2 レバテックの利用者が参画した案件データから、稼働日数が5日のものに絞って案件単価を算出しました。年収の算出にあたっては、ひと月の案件単価に12ヶ月を乗じています。(2026年4月時点)
Q. サーバーサイド開発では主にどの言語を使用していますか?
開発現場では、実行速度が高い「コンパイラ型言語」と、開発効率の高い「インタプリタ型言語」の2種類が主に使われています。JavaやGoなどは大規模なシステム開発に向いており、PHPやPython、RubyはWebサービスの迅速な構築に適したプログラミング言語です。目指すプロジェクトの特性やキャリアプランに応じてプログラミング言語を選択し、習熟度を高めていくと良いでしょう。
※本記事は2026年4月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
簡単4ステップ!スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します!
※相場算出に個人情報の取得はおこないません。
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