在宅でできる仕事の種類と注意点

「スマホビジネス」「主婦起業」「週末副業」といった言葉を多く見かけるようになった昨今。国内情勢の変化も相まって、「在宅ワーカーになりたい」という人が増えています。在宅仕事の魅力は、通勤がない点やプライベートの時間を大切にしやすい点です。また家事や子育てをしながら仕事をしやすい点も、大きなメリットでしょう。 

この記事では、在宅でできる仕事の種類について紹介。在宅ワークのメリット・デメリットや、実際に仕事を探すときの注意点も詳しく解説します。在宅ワーカーとして稼ぎたい人は、参考にしてみてください。 

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テックライター 佐久森
福岡県出身の東京都在住。ITインフラエンジニア10年以上の経験から、IT技術全般を初心者向けに分かりやすく解説。また、ITエンジニアの働き方に関する情報などを執筆中。
佐久森.com  |  テックライター(IT技術・ITエンジニアの働き方)/書評

目次

在宅ワークとは
在宅でできる仕事の種類
在宅ワークのメリット・デメリット
在宅での仕事の探し方
在宅での仕事を選ぶときの注意点
普及が進む在宅ワーク

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在宅ワークとは

在宅ワークとは、自宅を業務スペースとして仕事を完結させるワークスタイルです。多くの場合インターネットやIT機器を利用し、遠隔で業務を行います。

在宅ワークには、企業に雇用されて働くパターンと、自営業者として働くパターンがあります。以下で詳しく見てみましょう。

在宅ワークの種類

在宅ワークのスタイルには複数の形態があります。ここでは「雇用型」と「自営型」の2つに絞ってご紹介します。

雇用型

雇用型は、企業に雇用されながら在宅ワークを行う働き方です。正社員やアルバイトなど、雇用形態は問いません。作業時間や勤怠ルール、作業場所などは会社の指示に従います。

自営型

自営型は、企業と雇用関係を結ばずに在宅ワークを行う働き方です。フリーランスや個人事業主などは、自営型在宅ワーカーにあたります。納期内に成果物を納品できれば、作業時間や作業場所は自由であることが多いです。
 

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在宅でできる仕事の種類

在宅でできる仕事としてよく挙げられるのが、文字起こしやライティング、アンケート回答、動画制作といった業務です。いずれもパソコンとインターネットを使って、データで成果物を納品する仕事がになります。

IT系職種でいえば、以下のような職種が在宅ワークに向いています。

  • スマートフォンアプリ開発
  • Web系サイト開発
  • システムエンジニアとしての上流工程

上記はすべて、スキルがあれば報酬が上がる業務です。下記で詳しく見てみましょう。

スマートフォンアプリ開発

スマートフォンアプリ開発は、在宅ワークとして人気が高く、報酬も高い案件の一つです。スマートフォンアプリは、PC用のエミュレーターなどを使ってその場で動作確認が可能です。そのため、在宅ワークとして発注されやすい仕事といえます。加えて人材不足に陥っている領域でもあるため、外部人材に頼りたい企業が多く、高報酬になりやすい点が魅力です。

一口にスマートフォンアプリといっても、ニュースアプリやSNSアプリ、ゲームアプリなど種類豊富です。そのため、数多くの開発案件があります。

スマートフォンアプリ開発にはプログラミングスキルと環境構築スキルが必要

スマートフォンアプリの開発を在宅ワークで行うためには、プログラミングスキルに加えて、開発環境の構築スキルが必要です。特にフリーランスとして案件を受ける場合は、開発環境は自身で用意しなければなりません。

iOSやAndroid向けのスマートフォンアプリ開発では、対象OSごとに開発環境を分ける必要があります。特にiOSで動作するアプリ開発は、Apple社のMacOSでの環境構築が必須です。

Web系サイト開発

Webサイト開発もまた、パソコン1台で行える業務です。Webサイトのフロントエンドの構築案件をはじめ、Webデザインやマッチングサイトの制作など、デザインまで含めた開発案件が多くあります。

Web系サイトの開発にはプログラミング言語やデザインスキルが必要

Webサイトの開発案件では、基本的なHTMLやCSSに加えて、デザインのためにPhotoshopやIllustratorのスキルを要求されることがあります。またJavaやPHPなどのプログラミング言語を扱えると、仕事の幅がより広がります。

さらにUIやUXといった、ユーザーの操作性や品質に関わる知識も必要でしょう。コンバージョン率を向上させるためには、アクセス数やサイト内でのユーザーの動きを分析しながら、UI・UXの細かな改良を重ねる必要があります。

これらの知識と感覚は、独学ではなかなか習得できません。フリーランスとして在宅ワークしたい人は特に、Webサイト開発の現場経験が重要といえます。

システムエンジニアとしての上流工程

上流工程を担当するシステムエンジニアには、雇用型のリモートワークから常駐型のフリーランス案件まで、さまざまな在宅ワークがあります。仕様変更などの際には、クライアントと直接打ち合わせすることもありますが、そのほかの管理面ではPCとインターネットで完結する、在宅ワークが可能なのです。

フリーランスとして高単価の在宅案件を受注したい場合は、まず常駐型のフリーランスとして経験を積むと良いでしょう。

特に求められるのはプロジェクトを管理できるスキル

システムエンジニアの在宅案件で求められるのは、主にコーディングのスキルとプロジェクト管理スキルです。特に、フリーランスを目指したい人は工数や進捗管理といったプロジェクト管理スキルを身につけましょう。

関連記事 : 在宅ワークと相性のいい職業

在宅ワークのメリット・デメリット

この項では、在宅ワークのメリット・デメリットについて、改めて見てみましょう。

メリット

在宅ワークのメリットは、「集中しやすい」「時間を有効活用できる」「人間関係のストレスが少ない」といったものが挙げられます。

メリット1 | 集中しやすい

在宅ワークは自宅をはじめ、自分の好きな場所で仕事ができます。そのため集中できる環境を作りやすいといえるでしょう。好きな音楽を流したり、アロマオイルを焚いたりして、心地よい空間を作れます。

メリット2 | 通勤の必要がない

通勤がないのは、在宅ワークの大きなメリットといえるでしょう。通勤に片道1時間かかっていた場合、在宅ワークに切り替えることで、毎日2時間の余裕が生まれます。空いた時間を家事や勉強に充てることで、時間を有効活用できるでしょう。

メリット3 | 人間関係に振り回されにくい

在宅ワークは基本的に1人で行うため、人間関係に振り回されづらいです。オンライン会議やチャットツールで連絡を取り合うことはありますが、オフィス出勤時のように休憩時の雑談や突発的な会議がないため、業務に集中しやすいといえるでしょう。

デメリット

一方デメリットとしては、「家族の理解を得る必要がある」「自己管理能力が必要」「詐欺案件も存在する」などが挙げられます。

デメリット1 | 同居人の理解が必要

家族などと同居している場合、在宅ワークへの理解が必須といえます。自宅で作業していると、同居人が「自宅にいるのに、家事を手伝ってくれない」「子どもの面倒をみてくれない」といった不満を溜めてしまい、関係が悪くなる可能性もあります。在宅ワークを始める前には、作業時間や家事分担などについて話し合っておきましょう。

デメリット2 | 自己管理能力がないと能率が落ちる

在宅ワークは人の目がないため、「ついサボってしまう」という人もいるようです。プライベートと同じ空間で作業する場合、スマホやテレビなど、仕事中の誘惑が出社するよりも多くなるでしょう。雇用型・自営型に関わらず、自己管理能力は必須といえるでしょう。

デメリット3 | 悪質なクライアントや詐欺案件に遭遇することも

自営型の場合、受注する案件が安全かどうか吟味しましょう。案件によっては、作業に必要といって高額な機材を買わせたり、納品されたのに報酬を支払わないといった悪質な業者に遭遇することもあります。信頼できる案件かどうか、よく判断して受注するようにしましょう。

関連記事 : 在宅フリーランスエンジニアのメリット・デメリット

在宅での仕事の探し方

在宅ワークは、以下のような方法で探せます。

  • クラウドソーシングサービスで探す
  • インターネット上の求人から探す
  • 知人から案件を紹介してもらう

それぞれ詳しく見てみましょう。

クラウドソーシングサービスで探す

クラウドソーシングとは、「働きたい人」と「仕事を依頼したい人」をオンラインでつなぐマッチングサービスです。システム開発や言語翻訳など、さまざまなジャンルで案件が募集されています。

中でも案件数の豊富なITエンジニア向け案件は、その多くが在宅ワークを想定した案件です。カテゴリも細分化されており、Web開発やシステム設計、スマートフォンのアプリ開発、保守・運用といった業務をピンポイントで探せます。

手軽に仕事を探せるクラウドソーシングですが、単価の高い業務にはそれなりのスキルが求められます。一方機能の一部だけを改修するような案件では、単価も相応に低いのが一般的です。

高単価の案件を受注するためには、単価を含めて提案する必要があります。クラウドソーシングでは発注者が相場を知らない場合も多々あり、提案から求められるケースも多いです。こうした案件を受注するときは、開発規模と自分の市場価値を踏まえて提案しましょう。

インターネット上の求人から探す

インターネット上の求人から在宅ワークを探す手も。正社員として在宅勤務できる求人からフリーランス向けの在宅案件まで、さまざまな求人・案件を探せます。フリーランス向けの在宅案件を探す場合は、募集要項に「業務委託」がある案件をチェックしましょう。

知人から案件を紹介してもらう

フリーランスとして在宅ワークをしたい人は、「知人から仕事を紹介してもらう」という方法もあります。たとえば、勤務していた職場の同僚や、今までの取引先、自治体の人などからの依頼です。知人であれば、新たに信頼関係を構築する必要がないため、スムーズに業務を進められます。また実力を把握してもらえていれば、適正な単価で案件を受注できるでしょう。ゼロから案件を探す手間もなく、クライアントの信頼性を調査する必要もありません。

さらに新たに案件を受注する以外にも、常駐していた企業の案件を在宅ワークで継続できるよう交渉したり、関わっていたシステムの保守や運用を引き受けたりする方法もあります。日ごろから人脈を広げておくことで、在宅ワークへの道が拓けるでしょう。

在宅での仕事を選ぶときの注意点

この項では、フリーランスとして自営型の在宅ワークを選ぶときの注意点について解説します。在宅案件を選ぶときは、以下のことに注意しましょう。

  • 自分に合ったレベルの案件を選ぶ
  • 継続依頼が見込める案件を選ぶ
  • 適正な単価で受注する

上記について、詳しく見ていきましょう。

自分に合ったレベルの案件を選ぶ

在宅案件は、必ず自分のスキルレベルに合ったものを選びましょう。仕事のレベルは、経験値が少なくても着手しやすいWebサイト(HTMLやCSS)の改修案件から、数年の実務経験が必要な要件定義の案件まで、幅広くあります。

プロのフリーランスとして案件を受注するということは、納品に至るまでのすべてを一人で完結させなければならないということです。

自分のスキルでは対応できない案件を受注した場合、自分自身がオーバーワークになるだけでなく、クライアントにも多大な迷惑をかけます。結果、クライアントからの信頼を失ったり、自信を喪失してしまう事態になりかねません。

在宅での仕事を受けるときは、自分の能力を熟知し、レベルに合った案件を選びましょう。

継続依頼が見込める案件を選ぶ

「継続可能な案件」を受注することも、在宅案件を選ぶときに重要です。在宅でできる仕事には、単発の案件と継続案件があります。

単発の案件は、基本的に1回だけの受注です。案件の内容としては、緊急性の高い開発や保守などがあります。「単発の案件をいくつもこなして生計を立てる」という方法は、現実的ではありません。案件を獲得する手間がかかる上、長期的な見通しも立てにくいためです。

一方継続案件は、中~長期間に渡って同じクライアントから案件を受注できるため、先々の見通しが立ちやすいのが魅力です。継続案件を探すときは、スタートアップのシステム開発案件や、サービス開始後の保守・運用までが明記されている案件に注目すると良いでしょう。

また受注時は単発の案件でも、クライアントからの信頼を勝ち取れば、継続して仕事を依頼されることもあります。どのような案件でもコミュニケーションを怠らず、クライアントが求めるものを先回りして実践するよう意識しましょう。

適正な単価で受注する

在宅ワークに応募する上で重要なのは、適正な単価の案件を選ぶことです。案件によっては、作業工数に対して極端に安い報酬が提示されているものもあります。一定の実績を積むまでは、低単価で仕事を引き受けるのが有効な場合もありますが、そのさじ加減を間違えてはいけません。自分の単価を把握しておかなければ、提案時の単価交渉すらできない事態に陥ります。

在宅の仕事を適正単価で受注するためには、「フリーランスとしての市場価値」を知ることが重要です。自分の市場価値を知るために、まずはフリーランスとして多くのプロジェクトに参加しましょう。中でも常駐型案件での経験は、エンジニアとしての経験とスキルを大きく伸ばせます。また周囲のエンジニアと自身の能力を比較できるため、自分がフリーランスエンジニアとしてどの程度の市場価値を持っているか把握しやすいでしょう。

関連記事:フリーランスエンジニアの単価相場

普及が進む在宅ワーク

「テレワーク推進に向けた政府の取組について」(2016年)によると、米国ではすでに9割の企業がテレワークを導入しているとのこと。日本国内でも、働き方改革や昨今の情勢変化に伴い、在宅ワークの普及が進んでいます。また働き方の多様化により、フリーランスをはじめとした自営型在宅ワークも増加。企業に依存しない働き方も増えています。

労働人口の減少を緩和するためには、介護や子育て中の人材を労働力として確保することが必須です。ライフスタイルに合わせて柔軟に働ける在宅ワークは、今後ますます広がりを見せていくことでしょう。

参考:「テレワーク推進に向けた政府の取組について

※本記事は2021年5月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。

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