PHPの勉強は何からやる?初心者おすすめの学習サイト・本・ロードマップ

PHPはメジャーで歴史もある言語のため、色々な習得方法があります。それゆえ、独学でも十分にスキルを身につけることができるメリットがある反面、ベストな学習サイトや書籍を選某と思うと、迷ってしまうのも事実でしょう。

この記事では、PHP学習における効率的なロードマップをご紹介するとともに、それぞれの学習方法におけるメリット・デメリット、そしておすすめの学習リソースを具体的に解説します。自分にぴったりの学習方法を見つけることで、効率よくPHPの勉強を進められるようになるでしょう。

なお、PHPをよく使う仕事の一つであるWebプログラマーについても、以下の記事で解説しています。
【エンジニアのプロ監修】プログラマーとは?仕事内容や年収、資格を紹介

目次

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独学でPHPを勉強する方法5つ

PHPの勉強方法は、大きく独学とそれ以外に分けられます。独学だと無料で学べる場合も多く、初心者向けの方法も多いです。
またPHPは比較的文法がシンプルなため、独学で習得するのもそう難しくはありません。しかし、一人で黙々とこなすのが苦手だったり明確な目標がなかったりすると、どうしても挫折しがちです。
以下では、独学でも挫折しないようなポイントをセットにして、PHPの勉強方法を5つ紹介します。

学習サービスのWebサイトを使う

独学の場合、PHPの学習サイトを利用するのはよい勉強方法です。初心者向けの入門サイトは無料がほとんどです。実際に画面上でコーディングをしながらゲーム感覚で覚えられるサイトもあり、気軽に学べます。

PHPだけではなく、Web開発の知識も習得できる学習サイトを選ぶのがポイントです。HTMLやCSSの知識がなければPHPの出力結果が正しいか分からず、仕様通りのデザインが実装できない可能性もあります。

HTMLやCSSを先に中級程度まで習得し、それからPHPの学習に入れるようなサイトだと理想的でしょう。開発環境の構築方法やデータベース・セキュリティ関係なども学べるサイトがおすすめです。

本を読んで勉強する

本での勉強は、PHPを体系的に学べるのがメリットです。いきなり複数の本に手を出すのではなく、まずは1冊やりきることを目標にすると良いでしょう。難易度のレベル別に本が用意されているシリーズもあり、読み進めていけば達成感も感じやすいです。

入門本を選ぶ際は、PHPのバージョンの違いに気を付けましょう。2020年11月にPHP8がリリースされており、パフォーマンス改善やセキュリティ対策などが行われています。基本的に新しいバージョンに対応しているものを選択すると良いでしょう。

なお、実際にプログラミングを試しながら学習できる本だと習得しやすいです。プログラムを自分で書き、動作結果を確認する経験を繰り返すことで学習効率が高くなります。おすすめの本は後の章で紹介していますので、ぜひご確認ください。

動画講座を見て学ぶ

動画で学ぶのもPHPの勉強方法としておすすめです。YouTubeやオンライン動画サービスで、さまざまな動画が提供されています。初心者向けや応用編など、自分のレベルや特定の知識に絞った勉強もしやすいでしょう。

短い動画なら通勤時間などの隙間時間に視聴もでき、勉強を続けやすいです。サンプルコードや例題などを公開している動画もあるため、実践的にPHPの学習が続けられるでしょう。

また、動画講座であれば実際の操作方法も確認できます。プログラミングだけではなく、便利なパソコン操作も学んでおけば今後さまざまな状況で役に立つでしょう。動画によってはコメントで質問もでき、疑問点リアルタイムで解決できます。

学習アプリを使う

手軽に始めたい場合は、プログラミング学習アプリで勉強するのがおすすめです。スマホでも勉強でき、通勤時間などの空き時間に勉強を進められます。

練習問題で勉強を進めるのは重要ですが、練習問題を解くのが目標にならないように注意しましょう。つまり、何度も同じ問題を解くより、どんなコードを書けばいいのかを理解するのが重要です。

ある程度PHPに慣れてきたら、アプリを変えたり、アプリ以外の勉強方法を試したりするのもよいかもしれません。
なお、スマホアプリはプログラミングなしでも開発可能です。詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
【2024年最新】スマホでプログラミングができるアプリ12選

【中級者向け】サンプルコードの模写をする

サンプルプログラムや他のサイトの機能を模写すると、実際にどうやって作られているかが分かりやすいです。

基礎文法や構文の理解が深まり、自分の習熟レベルも把握できます。模写したプログラムが動けば自信やモチベーションにもつながるでしょう。模写する際は最初は簡単なWebページからはじめるのがおすすめです。

たとえばネット通販サイトの商品ページなどは模写しやすいです。初心者でも真似しやすく答え合わせもやりやすいので、模写の際には参考にしてください。

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独学以外でPHPを勉強する方法2つ

独学以外でPHPを学びたければ、大きく分けてプログラミングスクールに通う方法と勉強会に参加する方法があります。どちらもプロに教わるため疑問点を解消しやすく、挫折しにくい点がメリットです。

プログラミングスクール

一人でコツコツ勉強するのが苦手な人は、プログラミングスクールを利用してみましょう。オンラインで受講できるスクールもあり、学習スタイルや内容も選びやすくなっています。

講師に直接質問したり、受講生と情報交換したりと、勉強しながらコミュニケーション能力を高めることもできます。交流を図れば挫折のしにくさにもつながるでしょう。

欠点としては、他の方法に比べて費用がかかる点があります。もしやるのであれば、短期間に集中してPHPの勉強をしたほうがコスパが良くなるでしょう。
入学する前にカリキュラムをしっかりと確認し、無理なく勉強が続けられるスクールを選びましょう。

PHPの勉強会

人との交流やコミュニケーションを重視するなら、PHP勉強会がおすすめです。Webセミナー(ウェビナー)が盛んに行われており、内容もさまざまなので自分が求める勉強会を探してみましょう。

勉強会の参加者は経歴も職業もバラバラなので、横のつながりを広げられる可能性もあります。PHPの勉強だけではなく、人と交流したい、他の知識も身に着けたいという方に向いている勉強方法です。

ただし主催者によって勉強会の内容が変わるため、自分の学びたい内容に合わない可能性もあります。人数が多いと細かい質問ができない場合もあるでしょう。

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おすすめのPHP学習サイト7選

早速、学習サイトでPHPの勉強を始めようという方に向けて、おすすめの学習サイトをまとめました。自分にはどのサイトが合っているか考えつつ、勉強の教材選びの参考にしてください。
代表的な学習サイトは以下の7つです。

サイト名 サイトの特徴 利用金額
Progate ブラウザ上でプログラミング可能/演習問題で理解度のチェックが可能 無料:全ての基礎レッスン/有料(月額1,078円):全レッスン
ドットインストール 3分程度の短い動画/講座数が多い 無料:全ての基礎講座/有料(月額1,080円):全講座
バシャログ。 技術情報ブログ/PHPの基礎を10日間で習得可能 全て無料
CODEPREP 講座は1回10分程度/現在新コンテンツの更新はない 全て無料
Codecademy ブラウザ上でプログラミング可能/基本的に日本語対応はしていない 無料:特定の言語の基礎コース/有料(月額19.99ドル):全コース
paizaラーニング 3分程度の短い動画/プロに質問が可能 無料:PHP体験編のみ/有料(月額1,078円):全講座
PHP公式マニュアル 記載方法が難しく、ある程度慣れてきた人向け 無料


各サイトの詳細を解説していきます。

Progate

Progate(プロゲート)は、2023年6月に登録ユーザー数が300万人を超えた有名な学習サービスです。ブラウザ上で勉強を進められ、勉強のために開発環境を構築する必要はありません。

PHPの勉強コースは5つあり、基礎知識やPHPの文法、オブジェクト指向などが学べます。実際にプログラムを書いて学べるため、実践的で初心者にも分かりやすい学習サイトです。

エラーの内容を日本語で教えてくれるため、どこを間違えていたのかが分かりやすい点も特徴です。有料版は月額1,078円で、応用的なPHPの講座が受講できます。

ドットインストール

ドットインストールは3分程度の短い動画で学べるPHP勉強サイトです。プログラミング初心者向けサービスで、未経験でもプログラミングの大まかな仕組みが理解できます。

講座の数が多く、PHP以外にもWeb開発やアプリ開発、サーバー構築などの講座もあります。PHPやHTMLなどの基礎講座は全て無料で受講でき、応用編も一部は無料で視聴可能です。

月額1,080円の有料版では全動画が視聴できるほか、動画のテキストデータ参照や、サンプルコードの閲覧が可能です。勉強の記録は可視化されるため、学習意欲の維持にも役立ちます。

バシャログ。

バシャログ。は、現場で使えるテクニックを基にしたWeb制作スタッフによる技術情報ブログです。「10日で覚えるPHPのキソ(超基礎編)」というカテゴリー記事でPHPについて勉強できます。

記事の内容としては簡潔で分かりやすく、初心者でも分かりやすいように記載されています。PHPだけではなくほかの言語を勉強する際にも役立つ情報が多数紹介されているので参考にしてみましょう。

CODEPREP

CODEPREP(コードプレップ)は、オンラインプログラミング学習支援サービスです。1回の講座がほとんど10分で受講でき、毎日コツコツ続けていく勉強スタイルと相性がいいです。

難易度や終了時間、チャプター数が記載されているので、自分のレベルや学習時間に合う講座を選べます。まずは穴埋め方式のクイズで流れをつかみ、コードを編集して動作を確認する学習方法なので初心者にも分かりやすいです。

デメリットとして、現在コンテンツ更新されておらず記載されている内容が最新情報とは限らない点があげられます。質問には可能な限り答える運営方針で、受講者同士で質問もできるので、疑問点があればどんどん質問しましょう。

Codecademy

Codecademy(コードアカデミー)は、世界的に人気のあるプログラミング学習サービスです。PHP以外にもJavaScriptやRubyなどのプログラミング言語が学べます。170ヶ国以上で4500万人が利用しているグローバルな学習サイトです。

講座の種類が豊富で、実践に役立つスキルが習得できるコースも多々あります。基本的に日本語には対応していないため、英語が苦手な人は翻訳機能を利用するといいでしょう。英語学習も同時に進めたい人にとっては非常におすすめのサイトです。

コーディング画面は3分割されており、左が構文などの説明、中央がコードを書くエディタ、右が実行結果となっています。説明を見ながらコードを書いて結果が確認できるため分かりやすいといえます。また、ブラウザ上で学習可能なので環境構築なども不要です。

paizaラーニング

paizaラーニング(パイザラーニング)は、3分程度の動画でPHPが学べるサイトです。補足テキストや演習問題が動画ごとに存在するため、理解度のチェックもはかどります。疑問点はプロのエンジニアに質問でき、独学でも安心して勉強を進められるでしょう。

完全無料の講座はPHP体験編のみで、月額1,078円の有料プランに登録すれば全動画が視聴可能です。無料版だと81本しか視聴できませんが、有料版だと2,000本以上視聴できるうえ、演習問題も多数提供されます。

PHP公式マニュアル

PHP公式マニュアルは、その名の通り公式のリファレンスです。学習サイトではありませんが、PHPを使用するなら避けては通れないコンテンツのため紹介します。PHP公式マニュアルには環境構築などの導入方法、基本的な構文や関数などが記載されています。

入門サイトで学習した内容の復習やほかの動作例をチェックするのに利用できます。公式マニュアルで勉強するというよりは、入門サイトの補助的な扱いで活用するといいでしょう。実務の際にも役立つサイトなので、一度は目を通しておくと安心です。

内容自体は少々難しく、初心者だと読みにくい部分も多々あります。ある程度慣れれば正しい記述方法や最新情報がすぐ手に入れられるため、ブックマーク登録しておくといいでしょう。

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おすすめのPHP勉強本7選

PHPの勉強本を選ぶ際に気を付けた方がいいのは、「最新版」と記載があっても情報が古くなっている可能性があることです。購入する際は出版年月を確認し、あまり古いものは避けるようにしておきましょう。

以下のとおり、PHPを勉強するにあたっておすすめの書籍を紹介します。これからPHPを勉強したい人や、あらためて勉強しなおしたい人はぜひ参考にしてください。

本を持ち歩きたくない人や読む時間を捻出できないという人は、スマホで本を読めるサービスを利用するといいでしょう。自分のペースで隙間時間にPHPの勉強を進められるのでおすすめです。

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【初心者向け】PHP学習を進める4ステップのロードマップ

PHPを勉強する際、何から始めたらいいのか悩む人は少なくありません。汎用性が高く、データベースやHTMLといった他の言語との親和性も高いのがPHPです。また、ゼロから勉強するとなると、他の言語も一緒に習得しようと考えるケースが多いでしょう。

そこで、ロードマップを意識して、効率よくPHPの勉強を進めていくのがおすすめです。

PHPの学習ロードマップ

大きく分けて、「事前準備」、「プログラム処理」、「大規模サイトへの応用」、「データ処理」の4つのステップに分けられます。詳しい内容を解説していきます。

【事前準備】前提知識のインプットと環境構築

PHPを勉強する前に必要な知識や準備がいくつかあります。Webページを構成するHTMLやCSS、JavaScriptの知識がないとPHPを学ぶのは難しいでしょう。また、プログラミングを行うためにはPHPの基礎文法を知らなければなりません。

実際にPHPで開発を行うためには、開発環境の構築も必要です。学習だけであればブラウザ上でコードを実行できる学習サイトもありますが、環境構築の手順は知っておいた方がいいでしょう。まず最初に行うべき事前準備を3つ解説します。

HTML・CSS・JavaScript

Webページを作成する要素として、骨組みのHTML、装飾するCSS、動作をつけるJavaScriptがあげられます。これらの言語をある程度理解していなければ、PHPの勉強はスムーズに進みません。

PHPもWebページに動きをつけるための言語ですが、JavaScriptとは処理する場所が違っています。JavaScriptはユーザー側、PHPはサーバー側で処理が行われるのが特徴です。それぞれ何ができるのかを理解してからPHPの勉強をしましょう。

PHPの基礎文法

PHPの文法は非常にシンプルで、初心者でも他の言語に比べて読み書きしやすい言語です。具体的には「<?PHP」と「?>」に囲まれた範囲が処理の内容です。文末には「;(セミコロン)」を使用し、一文を区切ります。

文字列は「`(シングルコーテーション)」か「”(ダブルコーテーション)」で囲み、「echo」で出力します。多くのプログラミング言語で最初に学ぶ、画面に「Hello World」と表示するコードの例は以下のとおりです。

  • <?PHP echo ‘Hello World’ ; ?>

基本的な構文の書き方を知ってから難易度の高い処理や関数について覚えていきましょう。

環境構築

PHPでの開発を行うなら、環境構築は欠かせません。PHP環境はWindowsやMac、LinuxなどさまざまなOSで構築ができます。XAMPP(ザンプ)を利用すればPHPの開発に必要なWebサーバーも一括インストールできるのでおすすめです。

XAMPPを利用する場合は、公式サイトでファイルをダウンロードして指示の通りにインストールを進めます。インストールするソフトを選ぶ画面では、分からなければとりあえず全てにチェックを入れておくと安心です。

インストールが完了したらWebサーバーを起動し、所定のフォルダにPHPファイルを保存します。

【プログラム処理】基本的なプログラム処理を学ぶ

基礎を確認したら、PHP以外の他言語にも存在する基本的な処理について学んでいきます。大きく分けて変数、条件分岐、ループ、関数の4つがあります。他のプログラミング言語の知識があれば飛ばしても構いませんが、PHPでの記述方法は覚えておきましょう。

変数

変数とはプログラミングで値や文字列を保管しておく記憶領域のことです。数学で使用する「x」のようなものだと考えると分かりやすいです。たとえば会員登録の際に入力したIDやパスワードはこの変数に一度保管され、他のさまざまな処理に使用されます。

ほかにもログイン後に会員の名前を表示したり、おすすめ商品をピックアップしたりする際に変数が使用されています。

条件分岐

もしAだったらBの処理を行う、といった場合に用いられるのが条件分岐(if文)です。PHPでのif文の記述方法は以下のとおりです。

  • if ( 条件 ) { 条件一致で実行される処理内容 }

「( )」の中に条件を記載し、「{ }」の中に条件一致時の処理内容を記載します。if文も変数と同じく、他のプログラミング言語でも使用するような基本的な知識なので覚えておきましょう。

ループ

ループは繰り返し処理とも呼ばれ、条件が一致するまで何度も同じ処理を繰り返すプログラムの処理です。プログラムは人間と違って疲れず、何度同じ処理を繰り返しても基本的に間違うことはありません。ループを使いこなせば面倒な処理も一瞬で終わらせられます。

PHPでのループ処理の記述方法は下記のとおりです。

  • for (初期値; 条件式; 増減式){ 条件一致で実行される処理内容 }

変数の初期値が0、条件式が10以下、増減式が+1の場合、0から1ずつ足していき、変数が10以下の場合のみ処理が実行されます。10になったら条件から外れるため処理は終了します。

ループ処理を行う際は、条件が訪れずいわゆる永久ループに陥らないように注意しましょう。ずっと処理が終わらず、強制終了するしかなくなる場合もあります。いざという時に備えて、環境ごとに処理を中断できる方法はあらかじめ調べておくのが無難です。

関数

関数はさまざまな箇所で何度も使える計算式のことです。Excelの関数について知識がある人はとっつきやすいかもしれません。ある程度の計算式をまとめておき、別の場所で使用できるためコードの行の削減になります。

PHPの関数は「function」で記述します。関数名は自由に決められますが、コード内である程度のルールは設けておいた方がいいでしょう。実務だと仕様書や設計書などでルールが指定されている場合もあります。

中~大規模サイトを作るための知識を深める

サイトの規模が大きくなるとデータ連携なども増えてきます。PHPはサーバーサイドで処理を行う言語で、持ち味が活かせるような勉強が必要です。

クラス

クラスはステップ2で紹介した変数と関数の集合体で、定数や変数、関数をまとめられる機能です。クラスを定義する際は、「class」の後ろにクラス名を記述します。クラス名の後ろに「{ }」を書き、中にクラスのプロパティとメソッドを記述します。

プロパティが変数や定数、メソッドが関数だと覚えておきましょう。PHP以外にも、オブジェクト指向の言語ではクラスを使用するためにオブジェクトを生成する必要があります。PHPでの記述方法は下記のとおりです。

  • $クラスオブジェクト = new クラス名();

クラスを使いこなせば大規模なWebサイトも作成できます。

ファイル処理

ファイル処理は、ファイルの読み込みや書き込みを行う処理のことです。PHPでテキストファイルやCSVファイルなどを使う場合はファイルシステム関数を使用します。ファイルシステム関数は処理内容によって以下のように分かれています。

  • fopen:ファイルを開く
  • fgets:ファイルから読み込み
  • fwrite:ファイルに書き込み
  • fclose:ファイルを閉じる

ファイルシステム関数が使いこなせれば、データダウンロードやアップロードの処理ができるようになります。便利なWebサイトを作るうえで欠かせないので覚えておきたい処理のひとつです。

HTTPリクエスト

HTTPリクエストは、クライアントがサーバーに欲しい情報を要求することをいいます。要求された情報をサーバーからクライアントに返すことは、HTTPレスポンスといわれています。

PHPのHTTPリクエストの勉強では、入力された内容をサーバーに送信するPOSTと指定内容を取得するGETが代表的です。

【データ処理】顧客や売上のデータを処理する方法を知る

ECサイトなどに欠かせないデータ処理の勉強です。顧客情報や商品データを扱ううえで欠かせない内容なので、しっかりと勉強して実用できるようにしておきましょう。

データベース

データベースは顧客情報や商品データを格納するために使用されます。PHPはデータベースを操作してデータ取得や更新などを行います。実際にデータベースを操作するのはSQLクエリであるため、この言語の基礎も勉強する必要があるでしょう。

さまざまなデータベースがありますが、PHPは特にMySQL(マイエスキューエル)と相性が良いとされています。開発現場でもセットで扱われることが多いでしょう。

フレームワーク

Webアプリケーションの開発時、よく使われる機能を簡単に実装できる機能をフレームワークといいます。たとえばファイルを開く、データを送信するなどの機能をまとめておけば、次の開発の際に短時間で機能の実装ができるでしょう。

また、大人数のチームで開発を行う際、フレームワークを使用すれば人によって記述方法が変わるといったことがなくなります。

PHPで特に人気があるフレームワークはLaravel(ララベル)とCakePHP(ケイクピーエイチピー)です。フレームワークは非常に便利ですが、記述方法が独自なためPHPフレームワークについて別で勉強する必要があります。

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PHPを勉強するメリット・デメリット

PHPは汎用性と実用性が高く、多くのWebエンジニアが習得している言語です。独学でも勉強しやすい反面、セキュリティの甘さや処理の遅さといったデメリットも存在します。

言語自体のメリット・デメリット、勉強する際に知っておきたい特徴なども把握しておきましょう。

PHPを学ぶメリット

PHPは人気が高く、多くの企業が開発に採用しており、スキルがあればWebサイトの仕事に困りません。初心者でも覚えやすいため、比較的短い期間でスムーズに習得できるのもメリットのひとつです。

疑問点があれば、PHPに関する質問サイトなどで解決できる場合が多いのも特徴です。インターネット上に公開されているサンプルコードなどもあわせて確認すれば、バグやエラーを解消できるでしょう。

PHPを学ぶデメリット

PHPのデメリットとして、他の言語と比べてセキュリティや文法の甘さ、処理の遅さがある点が一般的にいわれています。他言語であればきっちり記述しなければいけない箇所で、PHPは多少文法が甘くても処理が実行されてしまうことがあります。

また、PHPは比較的習得しやすいため案件の単価が上がりにくい場合があるのも事実です。より高い年収を目指すなら、より高単価の言語や求人数が多い言語をみてみるのもよいかもしれません。
プログラミング言語別の単価ランキングについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
【1位はGoの87万円】プログラミング言語別単価ランキング|2023年7月最新版

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身についたPHPのスキルをキャリアに活かす方法

PHPを勉強して習得した後は、スキルを活かしてキャリアアップにつなげましょう。身に着けたPHPの知識や技術の活かし方としては、資格を取ったり就職・転職活動をしたりという方法が考えられます。

PHPの資格でキャリアアップを狙う

PHPの知識が身に着いたか確認するうえで資格取得は効果的です。資格があればその分高いスキルを持っていると評価されやすく、年収が上がる可能性もあるでしょう。代表的な資格はPHP技術者認定試験で、レベルやバージョンによって以下の6つに分かれています。

  • PHP8技術者認定初級試験
  • PHP7技術者認定初級試験
  • PHP5技術者認定初級試験
  • PHP8技術者認定上級・準上級試験
  • PHP5技術者認定上級・準上級試験
  • PHP技術者認定ウィザード

一般社団法人PHP技術者認定機構が試験を実施しており、認定スクールや認定教材なども紹介されています。PHPの資格について詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
【PHP資格】PHP技術者認定試験の種類や勉強方法をわかりやすく紹介

PHPエンジニアとして副業や転職をする

PHPのスキルを身に着けたのであれば、PHPエンジニアとして副業をはじめたり就職・転職もできるでしょう。ITエンジニアは常に人材が不足しているため需要が高く、PHPエンジニアとして働く場合も安心です。

PHPを使用する職種としてはWebプログラマーがあります。未経験からでも目指せるか知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
未経験からプログラマーになるには?必要なスキルやなり方を紹介

就職・転職して収入アップ

PHPの勉強中に、HTMLやCSSの知識もある程度身に着けていればWebエンジニアとしてすぐに働ける場合もあります。実践的な勉強方法を続けていた場合は即戦力として採用されることもあるでしょう。

PHPエンジニアとして企業で働く場合、WebサイトやWebアプリケーション開発の仕事を担当することが多いです。自分のキャリアプランに合った就職先・転職先を選びましょう。

副業収入で資産形成

本業は別で、PHPエンジニアとして副業で働くこともできます。副業でよくある案件は、Webサイトの問い合わせフォーム修正やWordPressでのWebサイト制作などさまざまです。市場が伸びているECサイト関係の仕事もあります。

副業を行う際は、本業に支障が出ないようなボリュームの案件を選びましょう。自分のスキルレベルや捻出できる時間、金額面などを考えてバランスよく調整してください。

フリーランスとして独立

フリーランスのPHPエンジニアとして独立するのも手段のひとつです。会社員に比べて安定性の問題がありますが、時間や場所にとらわれず好きな案件ができるのは大きな魅力です。

ただし、PHPはプログラミング言語の中で案件単価がそれほど高くないため、他の言語を習得した方がいいケースもあります。自分の望むキャリアプランにPHPが相応しいか、しっかりと考えてから独立しましょう。

業界一の登録者数を誇るレバテックフリーランスなら、自分のスキルや求める単価に応じたさまざまな案件を紹介できます。継続的な案件確保にも役立つので、フリーランスのPHPエンジニアになりたい場合はぜひ検討してみてください。

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PHPの勉強方法に関するよくある質問

PHPを勉強しようと思ったときによくある質問についてまとめました。これから勉強したい人や今勉強中の人は、ぜひここで疑問を解決してからPHPの勉強に取り組んでください。

Q. PHPはどんな場面で使われていますか?

PHPは様々なAPIとの連携、広告配信システムの開発等の場面で使われています。例えばSNSサイトやECサイト、ブログや掲示板サイト、予約システムなどもPHPで製作されています。

Q. どれくらい勉強すればPHPを習得できますか?

プログラミング経験の有無や学習方法にもよりますが、大体150~200時間程度と言われています。実践的な勉強を続ければもっと早く習得できる可能性もあるでしょう。

Q. PHPの勉強は何から行えばいいですか?

いきなりPHPから勉強するのではなく、まずはHTMLやCSS、JavaScriptの基礎知識を身につけましょう。方法としては独学なら学習サイトや入門本が挙げられます。

Q. PHPの開発環境はどうやって構築しますか?

IDEやXAMPP、オンライン実行環境を利用して構築します。PHPのインストールは必須で、統合開発環境(IDE)、データベース、Webサーバーなどのセットアップも必要です。

※本記事は2024年9月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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