CSSコーダーの仕事とは?HTML・CSSコーディング案件のレベルや探し方を解説

CSSコーダーとは、WebデザイナーがデザインしたWebサイトなどをインターネット上で見ることができるよう、CSSを使ってコーディングする仕事です。
本記事では、初心者向けのCSS案件の仕事内容や、求められるスキルレベル、単価の相場、高額案件を獲得するために必要なスキルなどを解説します。

■この記事の監修

りか

現在、本業でインフラ系エンジニア(システム監視の運用)として就業しているほか、副業でWebライティングを行なっております。過去に携わりました仕事・実績につきまして、国家公務員として行政事務職を7年経験した後、IT業界に転職いたしました。IT業界での経験は14年になります(エンジニア以外の経験もございます)。 【業務に活かせる経験、スキル、資格など】 社内SE経験:7年6ヶ月・ネットワークエンジニア経験:1年・ インフラ系エンジニア経験:2年

目次

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CSSの仕事とスキルレベル

CSSとは、HTMLで記述した文字のサイズや色、フォント、背景色など、Webサイト全体の構造を指定するための言語(スタイルシート言語)です。CSSは、あくまでもHTMLで記述したコードの構造を整える言語なので、単体で覚えても意味がありません。

HTMLだけでもWebサイトは制作できるものの、その場合にサイト全体の背景色を変更するといった際は、1ページずつ修正する必要があるでしょう。しかし、CSSではWebサイト全体の背景色を指定できるため、修正作業は一度で終わります。CSSはWeb制作やメンテナンスを効率化するために不可欠な言語といえます。

このようにHTMLとCSSは基本的にはセットであるため、本記事でスキルとして「CSS」と記述してある箇所の大半は、HTML・CSSとセットであることを前提にしています。

HTMLとCSSは独学で習得しやすい言語であることから、未経験者がクラウドソーシングなどで仕事を請け負う人もいます。ここでは、未経験者が対応できるCSSの仕事の具体例を3つご紹介しましょう。

WordPressで構築したWebサイトの修正対応

WordPressで構築したWebサイトの文言やレイアウトを修正する仕事です。WordPressはCMS(コンテンツ管理システム)の一種で、テーマと呼ばれるデザインテンプレートが豊富にあるため、専門的な知識があまりない人でもホームページを作成できます。

そのため、多くの企業がコーポレートサイトやオウンドメディアなどをWordPressで構築しています。WordPressで自分のブログを運営し、アフィリエイトと呼ばれる成果報酬型広告で副収入を得る個人ユーザーも少なくありません。

WordPressでは文章を書いたり、画像や動画を挿入したりする基本操作は、ビジュアルエディタと呼ばれるブログ感覚で操作できる編集画面で行えます。ビジュアルエディタで操作できないレイアウトのサイズや位置などの微調整を行いたときに、テキストエディタと呼ばれる画面でHTMLやCSSなどのコードで記述します。

そのため、WordPressを操作でき、HTMLとCSSの初歩的な知識があれば、未経験者でも対応は難しくありません

WordPressに関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
WordPressの仕事とは?概要やスキル・将来性について解説

LP(ランディングページ)のコーディング

LP(ランディングページ)と呼ばれる小規模なWebページのコーディングを行う仕事です。LPとは、検索結果やネット広告などをクリックして現れる、商品やサービスを紹介するWebページのことを指します。

画像やイラストなどの素材が提供されていれば、必要なスキルはHTMLとCSSのコーディングのみです。LPの目的は特定のユーザーの誘導と決まっているため、基本的に1ページで完結します。構成要素もシンプルなので、難易度はそれほど高くありません

ただし、レスポンシブデザインと呼ばれる、マルチデバイスに対応し最適化した画面表示ができるコーディングのスキルは必要です。しかし、これもシンプルなものであればWebで調べて対応できることもあるので、未経験者でも対応しやすいでしょう。

小規模なWebサイトのコーディング

レスポンシブデザインに対応した、10ページ前後の小規模なWebサイトのコーディング依頼です。1ページで完結するLPと比較し、作業量は多くなります。大規模なWebサイトだと1000ページ以上となるケースも珍しくありません。デザインデータが事前に渡されていれば、副業レベルでも対応可能な範囲と言えます。

また、メニューやバナーに動きを付けたいといった要望がある場合、HTMLやCSSだけでなくJavaScriptの初歩的なスキルが必要となります。そのため、未経験者には少し難易度が高いでしょう。

CSSを使う仕事としてフロントエンドエンジニアもあります。フロントエンドエンジニアに必要なスキルに関して知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フロントエンドエンジニアに必要なスキルセット|スキルアップのための勉強方法は?

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CSSの独学方法

クラウドソーシングなどで仕事を受注できる程度のHTMLやCSSのスキルを、独学で身に付ける方法はたくさんあります。HTMLやCSSだけでなく、WordPressの操作スキルや、Webサイトに動きを付けるJavaScriptも必要とされるケースが多いので、これらも勉強しておきましょう。

ここでは未経験者がCSSを独学で勉強する方法を3つ紹介しますので、参考にしてみてください。

オンライン学習サイト

HTMLとCSSをマスターできるオンライン学習サイトは豊富にあり、JavaScriptやWordPressなどWeb制作に必要な技術を学べるものがほとんどです。月額1,000円程度、もしくは1講座1,000〜2,000円前後のものが多く、コストもそれほど高くありません。

大手クラウドソーシングサイトの中には、動画学習サービスと提携し会員専用のページを用意しているものもあります。こうしたサイトでは、HTMLやCSSなどと併せて仕事を受注するコツもマスターできます。

書籍

書籍は、HTMLやCSS、JavaScriptの基本構文をマスターしてサイトを制作したい、もしくはさまざまなパターンに対応したWebページを作りたいといった人に向いている学習方法です。また、サンプルコードや実習ファイルがあるものであれば、未経験者でも学習しやすいです。

IT勉強会

HTMLやCSS未経験者向けのIT勉強会は全国各地で開催され、オンラインで受講できる講座も複数あります。費用は1回あたり数千円のところが多いです。受講者は5人程度という少人数制の講座が多いので、わからない部分があっても気軽に質問できます

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CSSの仕事の探し方3選

未経験者がCSSの仕事を探す方法は、主に3つあります。どの方法でもスキルを証明できるポートフォリオの提出を求められるケースが多いので、事前に準備しておきましょう。

クラウドソーシング

クラウドソーシングとは、仕事をしたい個人と仕事を依頼したい企業や個人事業主などを仲介するマッチングサイトです。

サービスによっては制作物を納品する前に仮払いで報酬を受け取れる制度もあるので、初めての副業でも安心して仕事ができます。発注から納品までオンラインで完結するものが大半なので、本業と両立しやすいというメリットもあります。

知人や過去の職場のつて

Web業界で働く知人や、過去に在籍していた職場の同僚など、知り合いから直接仕事を依頼してもらうのも手段のひとつです。実際に、フリーランスは知り合いの紹介で仕事を受注するケースも少なくありません。発注者が求めるレベルの制作物を納品できれば、継続して依頼が受けられることも多いです。

自分で営業活動をする

SNSで仕事を探したり、Web制作会社に問い合わせたりするなど、自分で営業する方法もあります。例えば、SNSで「HTML CSS コーダー 未経験」などのキーワードを入れて検索し、募集可能な案件がヒットしたら問い合わせてみましょう。

また、検索エンジンで「パートナー募集 コーダー」といったキーワードを入れると、外部パートナーを募集するWeb制作会社などを探すことができます。経験の浅い人でも募集可能な制作会社もあるので、試してみる価値はあります。

【フリーランス初心者向け】平均年収やおすすめの職種・案件の探し方を紹介

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CSSの仕事の単価

ここまでご紹介したHTMLとCSSを使ったコーディング案件の相場は約1〜5万円、良くても約10万円とそこまで高くありません。

単価がそれほど高くない理由は、既存のWebサイトの修正やレスポンシブデザインの対応などが中心で、高度なスキルを必要としないものが多いためです。新規でコーディングを依頼される場合もLPや小規模なコーポレートサイトなどが多く、作業工数は少ないです。HTMLやCSS以外に必要なスキルもWordPressやJavaScript程度で、これらは未経験者でも独学でマスターしやすい傾向にあります。

Webサイトの制作にはその他にも、以下のようなスキルや知識を必要とするものが多いです。高単価案件を獲得したい人は、これらを身に付けるとよいかもしれません。

  • Photoshop、Illustratorの操作スキル
  • PHP、Rubyなどサーバーサイドの言語
  • UI/UX設計などの知識
  • SEOなどマーケティングの知識

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未経験からコーダーへの転職を目指すには

未経験からコーダーになることはできます。

ただし、全くの未経験からいきなり採用されるのは難しいかもしれません。正社員のコーダーを募集する企業の多くは中小のWeb制作会社です。学歴不問であったり、第二新卒を歓迎している会社もありますが、未経験者に十分な教育をする余裕がないことから、若手でも即戦力を求める傾向にあります。

そのためほとんどの企業では、HTMLやCSS、JavaScriptなどの1年程度の実務経験を必須としています。PHPなどのサーバーサイドの言語、SEOやUI/UXを意識したサイト設計の経験などを必要とする求人も多いため、副業経験があるだけでは選考に有利にならない可能性もあります。

一方、アルバイトや派遣社員の求人には、Web制作の基礎的な知識や学習経験があれば未経験でも歓迎するものが少なくありません。コーダーは学歴不問の求人が多いので、アルバイトや派遣社員で実績を積めば、正社員やフリーランスへと活躍の場が広がります。

コーダーの仕事が気になっている方は、こちらの記事もご覧いただくとよいでしょう。
HTMLコーダーの仕事内容とは?年収や必要なスキルを解説

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CSSの仕事に関するよくある質問

ここからは、CSSの仕事に関する質問に答えていきます。

Q. CSSを扱う仕事内容とはどのようなものですか?

CSSを扱う仕事には、企業のコーポレートサイトからECサイト、LP、スマホ向けのサイトまでさまざまな種類があります。UI/UXデザインやSEOといったマーケティングの知見、サーバーサイドのプログラミングなど幅広いスキルを要求されるものもあれば、HTMLやCSSの基礎知識だけで対応できるものもあり、仕事の範囲は多岐にわたります。

Q. 初心者でもCSSのコーディング案件は可能ですか?

初心者でも対応できるCSSのコーディング案件は存在します。その仕事内容は既存のWebサイトの修正、小規模なコーポレートサイト・LP・スマホサイトの新規制作などが中心となります。

初心者でも応募できるCSSのコーディング案件は、クラウドソーシングサイトやSNSなどから探すことができます。その他、Web業界で働く知人やパートナーを募集するWeb制作会社に問い合わせてみるのもおすすめです。

また、HTMLやCSSと併せてJavaScriptやWordPressの構築スキル、デザインソフトを操作できれば、受注できる案件の幅が広がります。

Q. CSSのコーディング案件の相場はどの程度ですか?

副業で受注可能なCSSコーディング案件の相場は、1〜5万円程度です。対応するページ数が多い場合は、5〜10万円程度の報酬が得られる場合もあります。

※本記事は2024年2月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

簡単4ステップ!スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します!

※相場算出に個人情報の取得はおこないません。

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