RPAエンジニアの将来性は？年収や需要の背景・未経験からのキャリアパス | レバテックフリーランス

RPAエンジニアとはどんな仕事？

RPAとは「Robotic Process Automation」の略で、内閣官房IT総合戦略室の定義によれば、端末上で行う作業を自動化することができるソフトウェア、またはSaaSなどの形態のプラットフォームを指します。

RPAの目的は、業務の効率化です。つまり、これまで人の手を介して行ってきた業務プロセスをロボットやツールなどを用いて効率化させることを目指します。特に、データの転記や集計といった単純作業が多い業務ほどRPAの導入効果が高まります。また、手作業ならではの計算ミスや転記ミス、あるいは記入漏れといった間違いを防ぐ効果もあります。

RPAエンジニアとは、これらのRPAの導入・開発・運用を担うエンジニアです。昨今ではさまざまな業種に対応したRPAツールが普及しており、それらの導入から運用までを行うことがRPAエンジニアの役割となっています。

作業の自動化で効果を上げるには、RPAを使う部署の業務フローへの理解と、幅広い技術の知識が必要です。このように、RPAエンジニアは比較的専門性が高い職種といえるでしょう。

参考 : 内閣官房情報通信技術（IT）総合戦略室「RPA導入実践ガイドブック」

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RPAエンジニアの将来性

昨今、政府・自治体を中心にさまざまな分野でAIと共にRPAを活用する動きが推進されています。特に政府・自治体では、手続きの業務に伴って書類を扱う業務が頻繁に発生するため、このような業務プロセスをシステム化することが効率化の要となっているのです。

参考 : 総務省「自治体におけるAI・RPA活用促進」

また、政府・自治体のみならず、一般企業においてもRPAの導入が進んできています。例えば、楽天ではRPAの導入により月5,000時間の工数削減に成功したとの事例がありました。

参考：RPAで月5000時間削減、楽天がソフトロボ開発に生かした自社の強みとは

以上のような背景から、RPAエンジニアの価値は今後ますます注目され、活躍の場も広がることが伺えます。長期的な需要が大きいので、RPAエンジニアの将来性は明るいといえるのではないでしょうか。

RPAエンジニアの仕事内容や概要についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
RPAエンジニアとは？仕事内容やフリーランス事情を解説

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RPAエンジニアは今後も需要が見込める

将来にわたって、RPAエンジニアの需要は増加が見込まれると推測されます。

RPA導入のきっかけとなるのは作業の自動化だけでなく、昨今のペーパーレス化の波に伴った書類のデータ化も大きな波となっているためです。事務作業をデジタル化し、RPAでさらなる効率化を図ろうとする動きが活発化しているのです。

また、国内の少子高齢化も相まって労働人口の減少が予想されることから、RPAによる業務の効率化によって人材不足を補うという風向きもあります。

政府を中心に、以上のRPAの導入と推進が進められていることから、RPAに寄せられる期待と需要の大きさは国家レベルのものといえるでしょう。RPAエンジニアの需要は、今後も中長期的に高まっていくと予想されます。

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RPAエンジニアの年収水準

2024年9月時点でレバテックフリーランスに掲載されているRPAに関する求人・案件の月単価を見てみると、50～90万円前後の求人・案件が比較的多く見受けられました。単純にこの12ヶ月分を年収と考えると、RPAエンジニアの年収目安は600万円〜1,080万円と計算できます。

RPAエンジニアの年収や資格については以下の記事で詳しく解説しています。
RPAエンジニアの年収は？将来性や必要スキル、仕事内容を紹介

ただし、これはあくまでもレバテックフリーランスが取り扱っているフリーランス向けの求人・案件の単価から算出したおおよその金額であり、経験年数やスキルによっても年収は変わります。また、この金額は税金や年金・保険料を差し引く前の金額であり、手取りではない点にご留意ください。

フリーランスの手取りについてはこちらの記事も参考にしてみてください。
フリーランスで年収1,000万円の手取りは？支払う税金・保険料も解説

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未経験からRPAエンジニアに転職できる？

RPAエンジニアで未経験でも採用される可能性はありますが、エンジニアとしての実務経験がない場合、採用に至るまでのハードルはかなり高いです。

新卒での応募とは異なり、企業が転職の募集をする際は即戦力を求めることが一般的です。エンジニアとしての実務経験があることで最低限のIT知識やITスキルを持っていると見なされることは多いので、開発の経験が全くない場合、採用を獲得するのはかなり難しいでしょう。

エンジニア未経験の場合は、副業やアルバイトなど、何らかの形でエンジニアとしての経験や実績を作るほうが転職しやすくなります。また、仮にエンジニアとしての実務経験はなくとも、RPAで効率化する業務プロセスに関して何らかの実務経験があると採用されやすくなる可能性もあるでしょう。

RPAエンジニアの副業についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
RPAエンジニアの副業は稼げる？案件単価や始め方・注意点を解説

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未経験からRPAエンジニアになるには

未経験の方がRPAエンジニアになるためには、システム開発やプログラミングといったエンジニア経験を積むことが重要です。

また、企業における業務プロセスへの理解を深めることも必要です。事務作業の流れを把握するためには、社会人としての実務経験を積んでおくことも意味があるでしょう。

必要なスキルを習得する方法としては、RPAで必要となるPython、VBAなどのプログラミング言語を習得したうえで、実際のRPAツールを操作してみることが挙げられます。完全無料版、あるいはトライアル期間は無料となるRPAツールは多いので、高額な費用をかけずに勉強することも可能です。

未経験からITエンジニアとしてのキャリアを積む方法については、こちらの記事で解説しています。
未経験からITエンジニアへ｜求人の傾向や30・40代での目指し方

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RPAエンジニアのキャリアパス

RPAエンジニアのキャリアパスとして、以下3つの例が挙げられます。

• AIエンジニア
• プロジェクトマネージャー（PM）
• ITコンサルタント

いずれのキャリアも一見すると直接RPAエンジニアとは関係なさそうに見えるかもしれません。以下で、詳しく紹介していきます。

AIエンジニア

AIエンジニアは、AI（人工知能）を用いてシステムを構築するエンジニアです。AIエンジニアが行うことのひとつに、ディープラーニング（深層学習）と呼ばれる手法を用いて業務プロセスの効率化をAIに考えさせることがあります。AIによって構築された手法をRPAの技術を用いて実現する際に、RPAエンジニアで習得した開発知識が大いに役立つでしょう。

RPAエンジニアからAIエンジニアにキャリアアップするためには以下のようなスキルが必要です。

• AIアルゴリズムの知識
• 機械学習のフレームワークやライブラリの使用経験
• ディープラーニングの知識
• 数学・統計処理
• ビッグデータの解析・統計
• データベース構築・運用

AIエンジニアの概要についてはこちらの記事で解説しています。
AIエンジニアになるには？仕事内容や将来性、必要なスキルを解説 | レバテックフリーランス

プロジェクトマネージャー（PM）

プロジェクトマネージャーは、ITシステムの開発プロジェクトの責任者です。プロジェクトの実行計画の作成、予算や要員、進捗などの管理を行います。

プロジェクト全体の統括が役割となるため、全体を把握するスキルや交渉力などの対人スキルが必要です。RPAエンジニアとして業務効率化を推進することで、プロジェクトマネージャーに求められるスキルを磨くことができます。

RPAエンジニアはプログラミングなどの開発業務以外に、開発の上流工程において、クライアントの要望を聞き出して提案するといった仕事も行います。ロボットが実行するシナリオを決めるためには、クライアントの業務プロセス分析が欠かせません。場合によってはRPAシステム構築のための予算組み、人員配置、その他折衝などを任されることもあるでしょう。

このように、RPAエンジニアの業務はプロジェクトマネージャーの業務と重なる部分も大きいのです。RPAエンジニアからプロジェクトマネージャーへのキャリアアップを考える場合は、リーダーシップや交渉力、分析スキルなどを意識的に伸ばすことで道も拓きやすくなるでしょう。

プロジェクトマネージャーの仕事についてはこちらの記事で紹介しています。
【エンジニアのプロ監修】プロジェクトマネージャー（PM）とは？仕事内容やフリーランス事情を解説

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、クライアントのIT戦略に対して提案・助言といったコンサルティングを行います。

プロジェクトマネージャーがITに関わるプロジェクト遂行の専門家である一方、ITコンサルタントはクライアントのIT戦略全体に対してサポートを行う職種です。そのため、その企業のビジネスや組織全体に対する理解が必要となり、プロジェクトマネージャーよりもさらに広い範囲の分析と把握を行うスキルが求められます。

このことから、ITコンサルタントは、システムの知識に加えて、経営に関する知識や経験も重要となるでしょう。

RPAエンジニアからITコンサルタントへとキャリアアップするためには、企業の経営方針や企業戦略を理解し、改善または拡大に向けてどの業務を効率化すればいいのか、そのためにはどのようなITツールが効果的か、といった事業的な視点で常に業務を分析することが大切です。

また、開発や運用のプロジェクトにおいてITコンサルタントが全体をマネジメントすることもあるため、プロジェクトマネージャーの経験があれば業務に活かせます。
【エンジニアのプロ監修】ITコンサルタントとは？年収や資格・向いている人の特徴を解説

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RPAエンジニアに必要なスキル

RPAエンジニアは、専門性の高いスキルと知識が必要となる職種です。RPAエンジニアになるのに必要なスキルとしては以下が挙げられます。

• BPRに関するスキル
• システム開発スキル
• RPAツールのスキル
• プログラミングスキル

それぞれ詳しく説明していきます。

BPRに関するスキル

BPRとはBusiness Process Re-engineering（ビジネスプロセス・リエンジニアリング）の略です。BPRでは、既存の業務プロセスを根本から改革し、効率のよい業務遂行を実現できるように取り組みます。

BPRのスキルを身につけることで、業務プロセスの把握だけでなく、どのような改革をすべきか、といった視点からシステム構築が行えるようになります。業務プロセスのシステム化によって業務効率化を行うRPAエンジニアにおいては、BPRのスキルが必須ともいえるでしょう。
BPRコンサルとは？注目の背景やキャリア・将来性について解説

システム開発スキル

システム開発スキルとは、システムを開発する際の手順である要件定義や設計・構築・運用という一連の流れに対応するスキルです。

RPAは業務プロセスをシステム化するため、RPAで業務効率化を進めることは、システム開発と同じともいえます。そのため、システム開発スキルは欠かせないものです。
システム開発コンサルタントの仕事内容とは？必要なスキルも解説

RPAツールを扱うスキル

RPAエンジニアは、クライアントへのヒアリングやシナリオ構築が主な業務ですが、RPAツールを扱うスキルももちろん必要です。RPAツールを扱うことができれば、エラーの発生や操作マニュアルの作成、クライアントのトラブルシューティングなどを行う際に役立てられます。

導入したツールによってロボット作成、管理、シナリオの登録や更新などの方法が異なるため、できれば複数のRPAツールに対応できることが望ましいです。

プログラミングスキル

RPAの導入においては、必ずしもRPAツールを使うとは限りません。規模や予算によってはRPAツールを使わずにPythonやVBAなどを用いて自動化システムを開発することも考えられます。

そのようなケースにも対応できるよう、アプリを自作できる程度のプログラミングスキルを身につけておくことも必要です。
Pythonの将来性は？メリット・デメリットやJavaとの比較を解説

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RPAエンジニアに関するよくある質問

ここでは、RPAエンジニアに関するよくある質問に答えていきます。

Q. RPAエンジニアとして活動する場合、どんなスキルや知識を求められますか？

RPAエンジニアとして活動する場合、Access・Excel VBAの知識、RPAツールの知識、プログラミングスキル等が求められます。

Q. RPAエンジニアの業務内容について教えてください｡

RPAエンジニアはRPAの導入支援業務、ロボットの開発業務、自動化する業務の設計等を担います。

Q. RPAエンジニアの平均年収はどの程度ですか？

RPAエンジニアの平均年収は約598万円です。

Q. 企業がRPAを導入すると、どんなメリットがありますか？

業務を効率化できる、コストが削減する、ヒューマンエラーが削減する等のメリットがあります。

Q. RPAエンジニアはどんなキャリアパスに進むことができますか？

RPAエンジニアはRPAコンサルタント、インフラエンジニア等のキャリアパスに進むことができます。

※本記事は2024年9月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

簡単４ステップ！スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します！

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