RPAエンジニアの年収は?将来性や必要スキル、仕事内容を紹介 | レバテックフリーランス
RPAエンジニアの年収は?将来性や必要スキル、仕事内容を紹介
多くの企業がRPA導入を推し進めていることから、RPAエンジニアの需要は高まっています。そのような背景からRPAエンジニアへのキャリアチェンジを検討しており、年収や詳しい仕事内容などの判断材料を集めている方も多いのではないでしょうか。
この記事ではRPAエンジニアの年収を紹介します。仕事内容や将来性についても解説するので、ぜひご一読ください。
RPAエンジニアとは
RPAエンジニアとは、RPA(Robotic Process Automation)に関連する業務を担当するエンジニアです。業務領域の明確な定義はありませんが、主な仕事内容はRPAツールの設計や運用、サポートなどです。
RPAを導入することの主な利点は業務における生産性の向上であり、さらに、人件費の削減をはじめとする多くの副次的なメリットがもたらされます。
近年、金融業やサービス業など多くの業界でRPAの導入が進んでいます。そして、RPA導入の波は民間企業にとどまらず、官公庁にも及んでいます。総務省が2025年に行った調査では、全国の市区町村のうち約44%がRPAを導入していると回答しました。また、都道府県で見ると実に約98%がRPAの導入に踏み切っていることが分かりました。少子高齢化による深刻な人手不足が叫ばれるなか、RPAには官民双方からの期待が集まっているといえるでしょう。
参考:自治体におけるAI・RPA活用促進(令和7年度)|総務省
RPAの導入事例
企業、自治体を問わず、さまざまな組織においてRPAの導入が進んでいます。以下は経産省が公表している、自治体におけるRPAの導入事例とその効果の一例です。
・河川海岸等許可台帳システム入力業務において、年間3,300時間の削減(99%減)
・自動車税種別割継続検査確認業務において、年間1,400時間の削減(80%減)
・不動産取得税等納税通知書の並び替え業務において、年間1,000時間の削減(83%減)
・建設工事等入札参加資格申請情報入力業務において、年間990時間の削減(99%減)等
いずれの事例においても、年間およそ1,000時間単位の時間工数削減につながっています。このように、RPAの導入は労働現場の生産性向上に大きく寄与するのです。
RPAエンジニアの年収
RPAエンジニアの年収の目安を、レバテックでの紹介実績(※)をもとに紹介します。なお年収帯は下記の通り、会社員の場合とフリーランスの場合で異なります。
- 会社員の平均年収:約462万円
- フリーランスの平均年収:約732万円
※
会社員の年収:レバテックの利用者の実績データから算出しました。
フリーランスの年収:レバテックの利用者が参画した案件データから、稼働日数が5日のものに絞って案件単価を算出しました。年収の算出にあたっては、ひと月の案件単価に12ヶ月を乗じています。(2026年6月時点)
下記にて、レバテックフリーランスで保有しているRPAエンジニアの案件をご覧いただけます。
【RPAエンジニア向け】年収アップのポイント
コンサルティング要素も含めたプロジェクトの上流を担当するRPAエンジニアは、高年収になる傾向にあります。上流を担当するには、RPAエンジニアとして一定年数以上の実務経験が求められるでしょう。
一方、プロジェクトの中でも構築に代表される実作業の部分を担当する場合、一般的なエンジニアやプログラマーと近い年収となる場合もあります。RPAエンジニアの年収アップには、まず実作業を担当し、経験を積むことが重要と考えられます。アルゴリズムに関する知見を身につけ、PythonやVBA、GASなどの言語への知見を深めておくと良いでしょう。
RPAに関する知見を増やし、経験を積むことでプロジェクトの上流を担当することができます。また、さまざまな言語や業界の知識があれば、クライアントに対してコンサルティングを行えるようになりさらなる年収アップが期待できます。この場合、クライアントの業界でのシステム開発経験があるとなお重宝されるでしょう。
RPAエンジニアからのキャリアパスの一つであるITコンサルタントの年収については以下の記事を参考にしてみてください。
RPAエンジニアの仕事内容
RPAエンジニアの仕事内容を詳しく見ていきましょう。それぞれの業務について、以下で説明していきます。

導入(業務分析・要件定義)
導入フェーズでは、クライアントの現状を把握し、業務分析を行います。現状の業務において、RPAツールでどこまで自動化できるかを考えなくてはならないためです。
クライアント側の業務を洗い出し、その中から、どの業務を優先的に自動化し、その結果どれくらい効果があるのかを予測します。そして最終的には、自動化する業務と、どのように自動化していくのかを決めて、要件定義します。
開発の前に業務プロセスの可視化や分析が十分に行われないと、RPAを導入しても結局人が手作業で行う作業が残ってしまったり、逆に人の判断が必要な作業を自動化してしまったりして、せっかく開発をしても効果につながらない恐れがあります。
RPAエンジニアには、論理的思考と問題発見力・問題解決力が求められます。自分が考えた改善案を導入してクライアントの業務を改善できた際は大きなやりがいを感じられるでしょう。
開発(ロボットシステム構築)
開発フェーズでは、RPAツールを活用してクライアントの使用しているソフトウェアや環境に合わせたロボットを作成します。導入フェーズで決めた作業手順を、ロボットが実現できるように調整していきます。
RPAツールでロボットを作成するには、作業手順を記録したものをもとにロボットを作成したり、プログラムを書いて作成したりします。作成中には、クライアントのPCやネットワークの環境、扱うデータ形式などによってはエラーや誤作動などが起こり得ます。開発フェーズではこのような不具合を調整しながら進めていきます。
また、導入後に想定される不具合や問題、RPAが停止した際にどのような処理をすれば良いかなどの解決方法をマニュアル化することも、RPAエンジニアの仕事の一つです。マニュアルには、いかなる状況でもロボットが使用できるよう、起動や停止などの手順を記載します。先のことを予測して、あらかじめ準備を整えておくことが好きな人には、やりがいを感じられる仕事となるでしょう。
保守・運用
実際の現場では、開発が完了してからも業務内容が変更になったり、環境が変わったりすることがあるため、アップデートによる調整が必要になります。導入後の保守・運用をスムーズに行うため、方針やガイドラインの整備を行うケースもあるでしょう。
また、RPAにより自動化が実現されると、人間によるチェック項目も変わります。現場では、ロボットとの連携も大切です。そこで、場合によっては現場の従業員向けにRPAの勉強会を開き、RPAの知識を深めてもらうことが必要です。
さらに、現場での対応が不可能な状況でトラブルが発生した場合は、リモートで指示を出さなければなりません。そうしたケースでは、遠隔からトラブルを把握してエラーの原因を見極め、解決を図っていきます。対応がうまくいき、クライアントから感謝されたときに、RPAエンジニアとしてのやりがいを感じる人も少なくありません。
RPAエンジニアに必要なスキル
RPAエンジニアになるには、まずパソコン本体やソフトウェアに関する基本的な知識・経験があることが前提になります。それに加えて、次のようなスキルが求められます。
- RPAツールの経験・知識
- システム開発経験
- Microsoft AccessやExcel VBAなどの知識・経験
また、RPAエンジニアになるには必須の資格はありませんが、「RPA技術者検定」と言われる技術者向けの資格があります。これはRPAツールの「WinActor」に関する知識やスキルを問う資格で、取得することでRPAエンジニアとしてのアピールに活用できるでしょう。
参考:RPA技術者検定|NTTDATA Operational AI Solutions
RPAツールの知識・経験
RPAツールの知識と経験は、RPAエンジニアにとって必須ともいえるものです。RPAツールには、以下のようなものがあります。
- WinActor
- BizRobo!
- Blue Prism
WinActor
「WinActor」はNTTグループによって開発されたツールです。Windows端末にインストールして使用するデスクトップ型RPAで、PCで行う単純作業を自動化できます。
PC1台から導入が可能でサーバーやクラウド上から稼働を管理でき、大規模な運用も対応可能です。Office製品に対応しているため、Excelでの転記や集計などのルーティン作業を自動化するのにも適しています。
BizRobo!
「BizRobo!」は、オープン株式会社が提供するツールです。サーバー型・デスクトップ型の両方に対応していて、金融機関や大学、大手企業などでの導入実績が多数あります。コーディングが不要であり、導入への移行が容易です。
ブラウザから取得したデータをExcelへ入力する、SNSや既存のシステムと連携させるなどの作業を自動化できます。
参考:DX推進の強い味方 RPAツール BizRobo!|BizRobo!
Blue Prism
「Blue Prism」は、イギリスのBlue Prism社が開発したツールです。開発、運用、監査の履歴を暗号化して保存できるため、セキュリティ水準の高い金融機関、大手企業などでの大規模運用実績が豊富にあります。
外部システムと連携させるデータの一括管理が可能であり、WebアプリやExcel、メール、SAP、Java アプリケーションなどにも対応しています。そのため、既存の基幹システムに組み込みやすいのがメリットです。
参考:エージェント型AI、自動化、RPA & BPMのリーダー|SS&C Blue Prism
システム開発経験
RPAエンジニアになるには、システム開発の経験が数年間はあると望ましいでしょう。すでにVisual BasicやJavaなど他言語での開発経験があれば、それまでの経験を生かしてRPAエンジニアを目指しやすくなるかもしれません。
RPAにかかわらず、エンジニアはさまざまな開発経験があればあるほど、幅広い考察ができるようになります。多様な案件に携わり、イレギュラーや不具合への対応を経験することは、システム開発の流れや傾向の理解に役立ちます。
Microsoft AccessやExcel VBAなどの知識・経験
RPAエンジニアは、クライアントの作業を効率化します。したがって、事務作業で使用されるソフトウェアの知識や経験が求められることも多くあります。代表的なソフトウェアには「Microsoft Excel」や「Microsoft Access」が挙げられます。Excelはデータベース管理や集計に、AccessはExcelよりも大量なデータベースを扱うのに向いています。
また、VBAは、データの転記や集計などの処理を自動化する「マクロ」を記述・編集するプログラムで、ExcelやAccessに組み込むことが可能です。作業を自動化するという点では、VBAとRPAは考え方が共通しているともいえます。VBAを用いたExcelやAccessの作業は、日次的な集計作業で必要になるケースも多いため、これらの知識や使用経験があると、より効率的な設計や開発につながるでしょう。
以下の記事ではITエンジニアがスキルアップするための方法を紹介しています。併せてお読みください。
RPAエンジニアになるには
RPAエンジニアになるには、主に次の2つの方法が挙げられます。
- IT系エンジニアの経験を積む
- RPAについて勉強する
それぞれ、以下でご説明します。
IT系エンジニアの経験を積む
RPAエンジニアになるには、まず現場で開発経験を積むことが重要です。プログラマーやシステムエンジニアとして勤務し、プロジェクトの基本的な流れやIT開発に関する知識を身につけましょう。
RPAエンジニアに応募する際は、少しでも開発経験があると、未経験よりも有利になります。採用する側としては、開発経験があれば最低限のITリテラシーを持っていると判断できるためです。
まずは現場でシステム開発の知識や流れを学び、自分のスキルを磨くことから始めましょう。
RPAについて勉強する
RPAエンジニアになるには、基本的なRPAの知識が必要になります。知識を習得する方法としては、以下のような方法があるでしょう。
- 本やインターネットを活用して独学する
- RPAのセミナーに参加する
本やインターネットを活用して独学する
先述した「WinActor」や「BizRobo!」などのRPAツールについては、解説本やWebサイト、e-ラーニングなどで知識を得ることができます。まずは興味のあるツールや今後扱いたいツールを独学で勉強してみましょう。
RPAのセミナーに参加する
RPA導入に関するセミナーが開催されることもあるため、そのようなセミナーに参加して、勉強するのも良い方法です。
無料で参加できる、あるいはオンラインで参加できる場合もあるため、予算やスケジュールに合わせて選んでみましょう。実際にRPAを導入した企業やRPAツールを提供している企業のセミナーに参加することで、RPAの知識を増やせます。RPAの知識レベルごとに開催されているセミナーもあるので、自分の理解度に合ったものに参加してみてください。エンジニア向けの勉強会やセミナーを探す方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
【2025年最新】エンジニアの勉強会が探せるおすすめサイトや参加メリットを紹介
未経験からRPAエンジニアになる方法
未経験からRPAエンジニアになるには、最低限の開発経験やITリテラシーが必要になるため、最初はほかのエンジニア職種として開発経験を積むことから始めるのが無難です。ITエンジニアになるには、未経験可の正社員やアルバイト、派遣で実務経験を積むという方法があります。
なお、RPAエンジニアへの足がかりとして別のエンジニア職種を目指すにも、プログラミングや基本的なPC、ネットワークなどの知識を身につけていることが前提です。未経験でも採用されやすいエンジニア職種の一つには、テストプログラマーが挙げられます。テストプログラマーから始めて徐々にコーディングを覚え、システムエンジニアを経てRPAエンジニアを目指すというルートもあるでしょう。
エンジニア未経験からRPAエンジニアになることも完全に不可能とはいえませんが、まずは何らかの形で開発経験を積みながら、並行してRPAに関する勉強を継続していくと良いでしょう。
RPAエンジニアのキャリアパス
RPAエンジニアのキャリアパスには、以下のような選択肢があります。
- ITコンサルタント
- 起業・フリーランス
- ITセミナー講師
ITコンサルタント
ITコンサルタントはRPAエンジニアよりも待遇が良いケースが多く、将来的に目標とする人も少なくありません。ITコンサルタントは、エンジニアよりもビジネス的な視点を持ち上流からプロジェクトにかかわります。顧客のニーズを的確に吸い上げ、提案を行ううえではコミュニケーションスキルも求められるでしょう。
起業・フリーランス
RPAエンジニアとして経験が長く知識も豊富になれば、起業したり、フリーランスとして独立したりすることで、収入アップにつなげることも可能です。会社員として働くよりも、作業時間を自由に決めやすいので、より柔軟な働き方を実現できるでしょう。ただし、確定申告をはじめ、エンジニア業務以外の雑務や手続きが必要になる点はデメリットになり得るので、頭に入れておきましょう。
なお、独立にあたってはフリーランス専門のエージェントの力を借りるのがおすすめです。
レバテックフリーランスでは、フリーランスとして働くことにご興味をお持ちの方に向けて無料個別相談会を実施しています。フリーランスとしての適性や中長期的なキャリア戦略についてのご相談も承っています。ご興味のある方は下記よりお気軽にお申し込みください。
ITセミナー講師
ITセミナー講師として、RPAやIT技術に関するセミナーを受け持つといった道もあります。RPAの導入が広がり始めているため、一定の需要が見込めます。ITセミナー講師は、人に自分の知識を教えていくことが好きな人におすすめです。RPAツールに関する知識が豊富で実務経験が長いほど、高収入を期待できるでしょう。
RPAエンジニアの業務に役立つプログラミング言語
RPAエンジニアを目指すのであれば、以下のようなプログラミング言語・スキルを身につけておくと良いでしょう。
- Python
- GAS
- VBA
RPAエンジニアには、プログラミング言語が不要と言われることがあります。RPAは直接プログラミングをしなくても、ロボット開発が可能な場合があるためです。しかし、実際のところプログラミング言語の知識を持たずにRPAエンジニアとして活躍するのは、現実的ではありません。
RPAツールは、原則としてプログラミングの基本的な構造である「順次処理」「条件分岐」「繰り返し処理」などを前提として作成されています。したがって、プログラミングの知識や経験なくしてツールを扱うのは困難なのです。
また、RPAを実装するうえで複数のソフトウェアを組み合わせて構成することもあり、このようなケースではエラーが発生しやすくなります。プログラムを書いても正しく動作しなかったときの対応に慣れていると、エラーの原因特定や対処などをスムーズに行えるでしょう。
以下の記事では、プログラミングをマスターする方法について解説しています。併せてお読みください。
個人事業主としてプログラミングをするには?スキルやスクールの選び方も解説
RPAエンジニアの将来性
RPAエンジニアは、将来性に期待ができる職種といえます。RPAは人間が行っていた単純作業をロボットによって自動化させることができるため、年々労働人口が減り、人材不足に陥っている日本において、ますます需要が増えると予想されます。
実際、民間企業のみならず、全国の都道府県ならびに市区町村においてRPAの導入が進んでいる点に関しては先述のとおりです。
日本社会を取り巻く人材不足は深刻であり、各企業・組織では、少ない労働力でいかに生産性を向上させられるかが重要視されています。RPA導入をけん引するRPAエンジニアには、今後ますます各企業・組織からのニーズが集中していくと考えられます。
RPAエンジニアに関するよくある質問
ここでは、RPAエンジニアの年収に関するよくある質問に答えていきます。疑問の解消にお役立てください。
Q. RPAエンジニアの主な仕事内容を教えてください。
RPAエンジニアは、クライアントとの要件定義、RPAシステムの設計・開発、保守や改善などを行います。
Q. RPAの導入事例にはどのようなものがありますか?
RPAの導入事例には、請求書や契約書のスキャンやデータ処理、在庫管理、顧客データの自動入力、社内業務の自動化などがあります。
Q. RPAエンジニアに必要なスキルには、どのようなものがありますか?
RPAエンジニアには、プログラミングスキルやRPAツールの知識、コミュニケーション能力やプロジェクトマネジメント能力が必要です。
Q. RPAについて勉強する場合、どのような学習方法が効果的ですか?
RPAについて勉強する場合、書籍やオンライン学習サイトの活用、講座や研修への参加などが有効です。また、実際に自身でRPAを使用し、理解を深めることも大切です。
Q. 今後RPAエンジニアの需要はどのように変化しますか?
働き方改革やDXの推進を背景に、業務を効率化できるRPAの導入に注目が集まっています。それに伴い、RPAエンジニアの需要も高まると予想されます。
※本記事は2026年6月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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