【2024年最新】Unity認定試験とは?資格の難易度や勉強方法、取得のメリットを徹底解説

Unity認定試験は、全世界で100万人以上の開発者が使用するゲームエンジン・Unityの認定資格です。Unity認定試験はひとつではなく、プログラマーやアーティスト、VRやゲームなど、試験の種類が複数あるため、それぞれの試験の難易度やおすすめの勉強方法、取得のメリットを確認しておきましょう。

なお、エンジニア向けの資格を他にも知りたい方は、「エンジニア向けの資格|取得すべき資格やメリットは?」をご参照ください。

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Unityの資格・Unity認定試験とは?

「Unity認定資格」とは、ゲームエンジンのUnityを提供するUnity Technologiesが実施する、Unityに関する知識や技術を問う試験です。Unityは、全世界で100万人以上の開発者が使用しているとされ、ゲーム開発の仕事に使われることも多くあります。

Unity認定資格を取得することで、ゲームエンジニアやアーティストのスキル証明として、転職や就職活動に役立つでしょう。Unity認定資格の概要は、以下の通りです。

資格名 Unity認定試験
運営 Unity Technologies
試験時間 試験ごとに異なる
受験料 試験ごとに異なる
合格基準 スコア500以上(スコアスケール200~700)
試験区分 ユーザー
アソシエイト
プロフェッショナル
エキスパート


参考 : Unity認定試験|Unity

関連記事 : Unityエンジニアの仕事内容|求人・案件例や年収、必要なスキルは?

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Unity認定試験の種類

2021年5月時点で提供されているUnity認定試験の種類は、以下のとおりです。

  • Unity認定ユーザー : プログラマー
  • Unity認定ユーザー : アーティスト
  • Unity認定ユーザー : VR開発者
  • Unity認定アソシエイト : ゲーム開発者
  • Unity認定アソシエイト : プログラマー
  • Unity認定アソシエイト : アーティスト
  • Unity認定プロフェッショナル : プログラマー
  • Unity認定プロフェッショナル : アーティスト
  • Unity認定エキスパート : プログラマー

プログラマーはプログラミング言語を用いたゲーム開発やアプリ開発について出題され、アーティストは3Dやアニメーションのスキルを問われます。なお、ユーザー試験は2024年1月時点で日本語の試験は実施されていないため注意しましょう。

Unity認定ユーザー : プログラマー

「Unity認定ユーザー : プログラマー」は、ゲーム開発やアプリ開発から、ARやVR技術に関する基礎的な知識までが問われる資格です。この資格を取得することで、Unityの基礎的な知識と、C#のプログラミングスキルがあることを証明できます。Unity認定の中でも、初心者を対象とした試験です。よって、Unityをこれから勉強する人や、Unity認定を初めて受ける人におすすめとなっています。

参考 : Unity 認定ユーザー:プログラマー | 学生向けゲーム開発認定試験 | Unity

初心者対象の試験ですが、勉強時間の目安として、最低150時間のUnityソフトウェアの使用が推奨されています。したがって、十分な試験勉強を行うようにしましょう。

Unity認定ユーザー : アーティスト

「Unity認定ユーザー : アーティスト」は、Unityにおける2Dおよび3Dのデジタルアーティストとしてのスキルを問われる資格です。この資格を取得することで、Unityのツールの使い方などに関する基礎的な知識があることを証明できます。

参考 : Certify :: Unity Certified User :: Unity :: Certiport

アーティスト認定の中でも、エントリーレベルの試験となっています。よって、初めてUnity認定を受ける人にもおすすめです。しかしエントリーレベルといえど、勉強時間の目安として、最低150時間のUnityソフトウェアの使用が推奨されています。したがって、十分な試験勉強を行うようにしましょう。

Unity認定ユーザー : VR開発者

「Unity認定ユーザー : VR開発者」は、ARやVR技術に関する基礎的な知識が問われる資格です。この資格を取得することで、Unity を使用したVR体験作成の基本スキルがあることを証明できます。

参考 :  Unity 認定ユーザー:VR 開発者 | Unity

「Unity」と「C#」プログラミングの基本的なスキルを持つ人で、「Unity認定ユーザー : プログラマー」に合格した人が対象者とされています。

Unity認定アソシエイト : ゲーム開発者

「Unity認定アソシエイト : ゲーム開発者」は、Unityのコアスキルとコンセプトの習得をしたいゲーム開発者向けに設計されています。この資格を取得することで、コンピューターサイエンスに詳しく、Unityゲーム開発者に必要なスキルをしっかりと把握していることが証明できます。


参考 : Unity 認定アソシエイト| Unity

受験するための前提条件は、以下の通りです。

  • UnityでC#を使用して複雑なゲームを構築できる
  • 公開向けのゲーム構築の経験がある
  • エンドツーエンドのゲーム制作についての確かな知識を持っている
  • プロトタイプ作成の繰り返し、デバッグ、およびプログラミングの課題の解決に自信がある

Unity認定アソシエイト : プログラマー

「Unity認定アソシエイト : プログラマー」は、プロのプログラミング、UI、デバッグ、資産管理全体のコアスキルについて問われる資格です。「Unity認定ユーザー : プログラマー」よりも、ひとつレベルの高い試験となっています。公式サイトでは、2021年秋から日本語の試験が開始されています。

参考 : Unity 認定アソシエイトプログラマー  | Unity

この資格を取得することで、就職活動や転職の際に、プログラミングスキルを十分にアピールできるようになるでしょう。受験するための前提条件は、以下の通りです。

  • Unityに関する高等教育レベルのクラスワークを2〜3学期分受講した経験、または同等の独学経験
  • 広範囲にわたるUnityプロジェクトの経験
  • UnityアセットストアまたはUnityパッケージマネージャーからのアセットまたはコードのインポート、および結果として発生する競合への対処経験
  • 複雑でない問題のデバッグの実行経験
  • コードの解釈、統合と変更
  • シーンの読み込みを含む、基本的なシーン管理の構築
  • プレハブの作成、編集、および使用
  • 基本ビルドのデプロイ

Unity認定アソシエイト : アーティスト

「Unity認定アソシエイト : アーティスト」は、Unityのコアスキルとコンセプト、Unityの2D/3Dアーティストとしてのスキルを問う資格です。「Unity認定ユーザー : アーティスト」よりも、ひとつレベルの高い資格となっています。こちらの試験も2021年秋から日本語の試験が開始されています。

参考 : Unity 認定ユーザー:アソシエイトアーティスト  | Unity

この資格を取得することで、ジュニア開発者、ジュニアアーティスト、ライティング/テクニカルアーティスト、コンテンツデザイナー、品質保証テスターとして十分なスキルを証明できます。受験するための前提条件は、以下の通りです。

  • Unityに関する高等教育レベルのクラスワークを2〜3学期分受講した経験、または同等の独学経験
  • 広範囲にわたる完成したUnityプロジェクトが含まれるポートフォリオの作成経験
  • Unityソフトウェアのインストールおよび構成経験
  • デジタルアートと美術理論を理解している
  • 3Dモデリングと関連するファイルタイプを理解している

Unity認定プロフェッショナル : プログラマー

「Unity認定プロフェッショナル: プログラマー」は、プロジェクトの構想から立ち上げ、およびそれ以降の技術的な実行、必要なコアスキルなどについて問われます。試験対象者の目安は、Unity開発者、ソフトウェアエンジニア、モバイルアプリケーション開発者、ゲームプログラマーなどの専門家とされています。

参考 : Unity 認定プロフェッショナル:プログラマー | Unity

取得することで、プロレベルのプログラマーであることが証明できます。受験するための前提条件は、以下の通りです。

  • Unityを使用したゲームまたは3Dインタラクティブコンテンツのプログラミングに関する実務経験2年以上
  • C#を含むコンピュータープログラミングの実務経験 2 年以上
  • 構想から完成までのソフトウェア開発ライフサイクル全般に関わった経験
  • ゲーム開発、インタラクティブエンターテイメント、デザインのビジュアライゼーションなどUnityを使ったソフトウェア開発のためのプロフェッショナルなアプリケーションへの理解
  • キャラクターや環境設定などUnityでのビジュアル/3Dアセットおよびアニメーションパイプラインに関する基本的な知識
  • ユニットテストやバージョン管理を含むプロフェッショナルチームによるソフトウェア開発プラクティスへの理解
  • コラボレーション、収益化、ライブオペレーション、マルチプレイヤーのためのUnityサービスに関する知識
  • 線形代数や行列演算など3Dインタラクティブ開発に必要な数学の知識

Unity認定プロフェッショナル : アーティスト

「Unity認定プロフェッショナル : アーティスト」は、リアルタイムのインタラクティブソフトウェアプロジェクトにおける技術的スキルと、芸術的スキルを検証する試験です。取得することで、3Dアーティスト市場で有為な人材であることが証明できます。

参考 : プロフェッショナルアーティストおよびゲームデザイン認定試験 | Unity

試験対象者の目安は、ソフトウェア開発プロセスにおいて、芸術的スキルと技術的スキルを兼ね備えたプロのアーティストとされています。受験するための前提条件は、以下の通りです。

  • Unityを使用して作成されたビデオゲームや、そのほかのリアルタイム3Dアプリケーションへの3Dアート・3D環境の実装に関する2年以上の実務経験
  • PC、モバイル端末、XRなどの各種プラットフォーム向けにUnityで3Dオブジェクト・ 3D環境のインポート、設定、ライティングを行った経験
  • 初期構想から完成までのソフトウェア開発ライフサイクル全般に関わった経験
  • 3D環境とアプリケーションUIのプロトタイプ作成経験
  • アニメーションと2Dレンダリングの基本的な知識
  • Unityのプログラミングワークフローと用語の基本的な知識
  • ゲーム開発の経験、またはシミュレーション・デザインビジュアライゼーションなどのリアルタイム3Dアプリケーション開発の経験

Unity認定エキスパート : プログラマー

「Unity認定エキスパート : プログラマー」は、Unity認定プログラマー資格の中で最もレベルの高い試験です。プロジェクトのアーキテクチャからワークフロー、コーディングに関して幅広い知識が問われます。

参考 : Unity 認定ユーザー:エキスパートプログラマー | Unity

取得することで、あらゆる業界のUnityプログラミングで高度なスキルを証明できます。また、試験対象者の目安は以下の通りです。

  • ゲームプレイ プログラマー
  • ゲームエンジニア
  • ソフトウェア エンジニア
  • シニアソフトウェアエンジニア
  • モバイルアプリケーション開発者
  • ツールプログラマー
  • AIプログラマー
  • AR/VR/MR/XR開発者
  • DOTSなどの役割で 5 年以上の経験を持つプログラマー

上記をはじめとした役割で、5年以上の経験を持つプログラマーが対象とされています。続いて、受験するための前提条件は、以下の通りです。

  • プログラマーのチームと連携した経験があること
  • 関連するプロフェッショナルプログラミングに関する5年以上の経験があること
  • Unity 2019 LTS以降に習熟していること
  • 設計ドキュメントの技術的側面の実装に関する専門知識があること
  • 開発のさまざまな段階でソリューションを設計する能力があること
  • 複合要件のソリューションをビルド・カスタマイズする高度な手法についての知識があること
  • 複雑な問題の根本原因を確認し、持続可能なソリューションを使用して解決する能力があること
  • コードの明確さ、構造、品質、正確さのレビューと評価の経験があること
  • 業界のトレンドと新しいテクノロジーについての最新知識があること

関連記事 : Unityエンジニアの年収は?有効なスキルや今後の将来性について解説

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Unity認定試験の難易度

Unity認定試験は、以下の4つの難易度に区分されます。

  • Unity認定ユーザー
  • Unity認定アソシエイト
  • Unity認定プロフェッショナル
  • Unity認定エキスパート

「Unity認定ユーザー」は、Unity認定の中で一番難易度が低いエントリーレベルです。Unityの基本的なスキルと、インタラクティブなリアルタイム3Dエクスペリエンスを作成する能力を検証します。

「Unity認定アソシエイト」は、Unityプロジェクトのポートフォリオをすでに作成したことがある人を対象とした試験です。プロのUnityに関する職種に応募できるレベルのクリエイター向けに設計されています。

「Unity認定プロフェッショナル」は、プロの開発者やデザイナーを対象とした試験です。プログラミング経験や、3Dアート環境を構築した経験を2年以上持っていることを前提条件としています。

「Unity認定エキスパート」はUnity認定の中でも、最も高度なUnityコンセプトの習得を検証する資格です。各エキスパート認定に関する職種での5年以上の実務経験を前提としています。

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Unity認定試験の勉強方法

Unity認定試験の勉強方法としては、公式サイトではコースウェアや模擬試験などが紹介されています。

また、「Unity Learn」という公式の学習サービスも提供されています。Unity Learnを使って勉強しながら知識を深めていくのも、試験対策になるでしょう。

関連記事 : Unityの勉強方法|学習サイト、本など初心者の入門におすすめの独学方法は?

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Unity認定試験を取得するメリット

Unity認定試験を取得するメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

  • 体系的なUnityの知識を身につけられる
  • 就職・転職の際にスキルの証明に役立つ

先述した通りUnity認定試験は種類が多く、複数の職種で必要とされる知識を横断的に習得できます。

体系的なUnityの知識を身につけられる

Unityの認定試験は、以下のように職種や専門ごとにカテゴリーが分かれています。

  • プログラマー
  • アーティスト
  • VR開発者
  • テクニカルアーティスト

たとえば、プログラマーとアーティストの認定を取得すれば、開発においてプログラミングとグラフィックの両方の知識を得られます。開発や保守を行うプログラマーが簡単な3Dモデルを作ることもあるので、複数のカテゴリーにわたる知識を持っておくと役立ちます。

就職・転職の際にスキルの証明に役立つ

実務的な問題が出されるUnity認定試験は、Unityを使用する仕事に就職や転職をするときに、スキルの証明として役立てることができます。

プログラマーやアーティストなど、カテゴリーが細かく分かれているので、どの職種に関するスキルをどの程度持っているのかを具体的に伝えやすいでしょう。

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Unityの資格に関するよくある質問

ここでは、Unityの資格に関するよくある質問に答えていきます。

Q. フリーランスや個人事業主がUnity認定試験を受けるメリットはありますか?

Unity認定試験を受けることにより、スキルアップや業界での信頼性が高まります。また、フリーランスや個人事業主としてのアピールポイントにもなります。

Q. Unity認定試験を受験するには、どのように勉強をすれば良いですか?

Unity公式の学習資料を使用することがおすすめです。また、実際に制作することで理解を深めることが効果的です。

Q. Unity認定プロフェッショナル : プログラマーは、どのような職種に向けて受験が推奨されていますか?

Unity認定プロフェッショナル : プログラマーは、ゲーム開発者やソフトウェアエンジニア、モバイルアプリケーション開発者に向けて受験が推奨されています。

Q. Unity認定試験の有効期限はありますか?

Unity認定試験の有効期限は3年です。3年後にスキルの証明が必要な場合、再受験する必要があります。

Q. Unity認定試験はどこで受験できますか?

Unity認定試験は、オンラインもしくは世界中のピアソンVUEセンターで受験可能です。

※本記事は2024年1月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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