フリーランスエンジニアになる際にやること。必要な準備や案件獲得法について

「フリーランスエンジニアになるためにやること何?」という疑問への答えは複数あります。具体的には、案件・仕事の獲得手段の確保や社会保険の手続きなどです。事業用口座の開設や名刺の準備も欠かせません。

この記事では、独立に向けてやることや失敗回避のために知っておくべきことをまとめました。フリーランスとして成功するコツも紹介するので、ぜひじっくりとお読みください。

フリーランス全般については、以下の記事でも解説しています。
フリーランスになるには?始めるための3ステップと事前に知っておくべきことも紹介

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フリーランスエンジニアになるためのやることリスト

フリーランスエンジニアになるためにやることは決まっており、もれなく実施しておくのが重要です。フリーランスとしての成否や将来の収入に関わってきます。

具体的な手続きや成功に向けてやることをすべて分かりやすくまとめたので、確認してください。

フリーランスエンジニアになるための手続き

フリーランスエンジニアになるには、以下の手続きが必要です。

  • 国民健康保険への切り替え手続き
  • 年金の切り替え手続き
  • 開業届の提出
  • 青色申告承認申請書の提出

会社を退職した後は、国民健康保険と国民年金に切り替えます。退職から14日以内に各市区町村の役場・役所で手続きしましょう。なお、家族の扶養に入る選択肢もあります。

フリーランスとして活動する際は、税務署への開業届の届け出もします。独立した年の確定申告を青色申告でしたい場合は、同時に「青色申告承認申請書」も提出します。青色申告のメリットやそもそも確定申告とは何かを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスエンジニア1年生が初めての白色申告でやることをまとめてみた!

このほかに、ローンを組む、あるいはクレジットカードを作りたい方は、会社を退職する前に手続きすることをおすすめします。その理由は、フリーランスとくらべて収入が安定している会社員の方が審査に通りやすいためです。

成功のために準備しておくべきこと

フリーランスとして成功するには、案件を受注できるスキルを身につけることが基本です。そのうえで、実績をアピールするポートフォリオを作成しましょう。事務的な手続きとしては、名刺やオフィスの準備が挙げられます。

ここでは、フリーランスエンジニアとして成功するためにやることをまとめました。すべてが必須ではありませんが、自分に必要な準備を判断しさっそく開始していきましょう。

貯金をする

フリーランスとして精神的に余裕を持って活動するには、独立前に3ヶ月~半年程度の生活費を貯金しましょう。独立後はすぐに収入が得られるとは限らず、事業が軌道に乗るまで生活が厳しくなる可能性があるからです。

フリーランスは会社員と比べると収入が不安定なので、独立後も無駄な支出を避けて節約や貯蓄を心がけることが必要です。

実務経験を積む

未経験でフリーランスエンジニアになっても、条件の良い案件を受注できません。フリーランスとして生活できる収入を得るには、まずは会社で実務経験を積む必要があります。

一般的に、独立に必要なスキルを身につけるには、会社員エンジニアとして3年間の実務経験が必要だといわれます。会社で研修を受けて業務をこなす中で、効率的にプログラミングや開発進行の基礎を身につけられます。

会社員経験を積まない場合は、専門学校やプログラミングスクールで学ぶ選択肢もあるでしょう。

スキルシートやポートフォリオの作成

実務経験を積んでスキルを身につけたら、スキルシートやポートフォリオを作成しましょう。フリーランスになると、自分で営業を行い案件を受注しなければなりません。その際、スキルや実績を伝えるために、スキルシートやポートフォリオが必要になります。

スキルシートには以下のような項目を記載します。

  • 職務要約
  • 経験・スキル
  • 得意分野
  • 得意技術
  • 自己PR

ポートフォリオには、実際に制作したWebサイトやアプリを掲載し、作品を作った意図や使用した技術の説明を加えます。エンジニアの場合は、紙ではなくWeb上にポートフォリオを作成するのもおすすめです。

メールアドレスの作成

プライベートとは別に仕事用のメールアドレスを作成しましょう。仕事用のアドレスがあれば大事なメールを見落とすリスクを減らせます。

仕事用のメールアドレスは、フリーメールではなくサーバーを借りて独自ドメインのアドレスにするのがおすすめです。フリーメールは、クライアントによっては「セキュリティに心配がある」と思われ良い印象を持たれないことがあるからです。

メールアドレスは自分の名前や屋号とし、クライアントが覚えやすい文字列にしましょう。

名刺の作成

フリーランスも名刺は必要です。以下の項目を記載しましょう。

  • 名前・屋号
  • 肩書
  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • WebサイトのURLやSNSアカウント

肩書は「情報処理安全確保支援士」などの資格名を書いてよく、屋号を持っていれば従業員がいなくても「代表」と名乗れます。

相手の印象に残る工夫として、名刺の裏面に詳しい事業内容や顔写真、趣味などのプロフィールを記載するのもおすすめです。フリーランスの名刺についてより詳しくは以下の記事をご覧ください。
フリーランスも名刺が必要!デザインのヒントや作成方法を紹介

事業用口座の開設とクレジットカード・ローンの申請

独立後は、プライベートと別に事業用の口座・クレジットカードを持つとお金の管理がしやすくなります。

必須ではありませんが、屋号付きの口座だと顧客からの信頼を得られるのがメリットです。口座開設には、本人確認書類として開業届を求められることが多いので、開業届の提出後に手続きしましょう。

クレジットカードは個人用のカードも使えますが、法人用カードにはビジネス向けの付帯サービスがつくメリットがあります。おすすめのカードなどは以下の記事でご確認ください。
フリーランスもクレジットカードを作れる!審査通過のコツとおすすめカード

マイナンバーカードの作成

マイナンバーカードの作成は義務ではありませんが、フリーランスはクライアントから提出を求められることがあります。また、確定申告時にe-Taxを利用する場合、マイナンバーカードがあるとログイン時の暗証番号管理が不要になります

帳簿の用意もしくは会計ソフトの導入・税理士との契約

フリーランスは確定申告のための帳簿付けが必要です。帳簿作成には会計ソフトの利用がおすすめです。クラウド型の会計ソフトであれば、口座と連携して自動で経理処理が可能で
す。

自力での経理処理が不安な場合や、売上が増えてきた場合は、税理士に経理業務を依頼する選択肢も出てきます。会計ソフトよりも費用はかかりますが、すべての記帳を行ってもらえることや税金の相談ができることがメリットです。

事務所の契約

フリーランスは自宅を仕事場にでき、家賃按分をした上で経費計上できますが、別にスペースが必要なら事務所の契約をしましょう。事務所を構えるほどでなければ、コワーキングスペースやシェアオフィスを利用します。

収入が安定しないうちは家賃負担が大きいため、事務所を持つかどうかは慎重に判断するようにしてください。また、業務内容によっては取引先に常駐するため事務所が必要なくなる場合もあります。

保険や小規模企業共済制度への加入

フリーランスは会社員と違い、病気や怪我で働けなくなっても「傷病手当金」を受け取れません。そのため、自身で「所得補償保険」などに加入しいざというときに備えましょう

また、会社員と違って退職金がないことを考えると、小規模企業共済制度への加入もおすすめです。小規模企業共済について詳しくしりたい方は、以下の記事をご覧ください。
小規模企業共済のメリット・デメリットとは?

請求書などの雛形作成

フリーランスになると、取引先に送る請求書などの書類を自分で作成することになります。使用頻度が多い書類は雛形をつくり、内容の一部を変更して使い回せるように準備しましょう

よくある書類のテンプレートは、インターネット上で無料でダウンロードすることができます。請求書に記載する内容を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスが請求書を作るために知っておきたいこと|源泉徴収や消費税の書き方とは?

作業環境の整備

仕事に使うスペースや道具も早めにそろえる必要があります。フリーランスエンジニアの場合、以下のような道具・環境が必要です。

  • 机や椅子
  • パソコン
  • コピー機
  • 文房具
  • 領収書などの書類を保管するファイル
  • インターネット環境
雇用保険関連の手続き

会社を辞めた後にフリーランスになるか、就職するか迷っていて求職活動をする場合、
失業保険を受給できる可能性があります。失業保険を受給できる主な条件は以下の3つです。

  • 失業状態である
  • 退職前の1年間に通算12ヶ月(会社都合退職の場合は6ヶ月)以上雇用保険に入っていた
  • ハローワークで求職の申込みを行い就職する意思がある

退職後に就職活動をする予定があれば、最寄りのハローワークで手続きを行いましょう。

フリーランスエンジニアになれるか相談

未経験からフリーランスエンジニアになる上でやること

フリーランスは即戦力が求められるため、未経験者は会社員として経験を積んだり、スクールで学んだりする必要があります。

また、独立後に後悔しないためには、あらかじめフリーランスの実態を知っておくことも大切です。初心者におすすめの分野や働き方・収入などのフリーランスの実態をまとめたので参考にしてください。

初心者が実績を積みやすい分野を知る

HTMLやCSSなどのマークアップ言語はほかのプログラミング言語に比べると学習難易度が低く、初心者向きといわれています。そのため、マークアップ言語を用いたWeb制作の案件は、エンジニア初心者でも比較的チャレンジしやすい分野です

Web制作系の案件は、Webサイトやランディングページ作成といった内容が多く、大がかりな環境構築が必要ないのも特徴です。クラウドソーシングサイトでも気軽に案件を見つけられるので、どんな案件があるか確認してみましょう。

フリーランスの実態を知る

フリーランスエンジニアは、収入や働き方の面で会社員と大きな違いがあります。フリーランスについての知識がないまま独立すると、思わぬギャップに驚くかもしれません。

独立後に「会社員の方が良かった」と思うのは、フリーランスに対する理解不足が原因の一つです。そんな後悔をしないためにも、フリーランスエンジニアの実態や将来性、向き・不向きについて知っていきましょう。

フリーランスエンジニアのメリット・デメリット

フリーランスのメリット・デメリットを知ることは、フリーランスの働き方が自分に合っているか考えるための有効な材料になります。まずはメリットを確認しましょう。

  • 時間や場所にとらわれずに働ける
  • 収入に上限がない
  • 人間関係のストレスが少ない
  • 家事や育児の時間をとりやすい

フリーランスは、働き方の自由度が高く、実力次第で収入を上げられるのがメリットです。一方で、次のようなデメリットがあります。

  • 経費処理や確定申告を自分で行う必要がある
  • スケジュール管理を徹底する必要がある

フリーランスは会社員と違って、経理処理や確定申告をすべて自分でする大変さがあります。また、働き方の自由度が高い分、納期に遅れないよう自己管理を徹底し計画的に仕事を進めなければいけません。

フリーランスの詳しいメリット・デメリットを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスのメリット・デメリットとは?独立前に知っておきたいことを解説

フリーランスの働き方

フリーランスエンジニアの働き方は、大きく分けて「在宅型」と「常駐型」の2つです。在宅型は、家やカフェなど自分の好きな場所で働けます。一方、常駐型は客先のオフィスで働きます。在宅型には、以下の特徴があります

  • 働く時間を自分で決められる
  • 単発案件が多い

常駐型には、以下の特徴があります。

  • 客先の社員と一緒にチームで働く
  • 勤務時間が定められていることが多い
  • 契約が更新されることが多い

常駐型は勤務地や勤務時間が指定されるため、在宅型と比べると自由度が下がる印象があります。ただ、チームで働くのでマネジメントスキルが身についたり、スキルの高いメンバーから刺激を受けられたりするのがメリットです

フリーランスエンジニアの平均年収

内閣官房が公表する「フリーランス実態調査結果」によると、フリーランスの年収として最も多い層は、年収200万円以上300万円未満(19%)となっています

同調査によると、この数字は「雇用者としての年収」と同傾向にあり、フリーランスと会社員の平均収入はそれほど変わりません。

フリーランスは月の稼働日数や1日あたりの作業時間にばらつきがあるため、働き方によっても収入は変わります。フリーランスの収入や手取りの目安について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスの平均年収はいくら?給料アップの方法も解説

フリーランスエンジニアの需要

日常生活やビジネスにおけるIT需要は増えており、フリーランスエンジニアも安定した需要が見込めます。社内の人材不足からフリーランスに業務を切り出す企業も少なくありません。

ただ、IT系の技術は常に移り変わるため、需要の高いフリーランスエンジニアであり続けるには新しい技術のキャッチアップが欠かせません

5年後、10年後も活躍するには、AIなどの新しい分野の知見を身につけたり、需要が高い言語を習得したりする必要があります。エンジニアの将来性について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ITエンジニアの将来性|今後の需要が見込める仕事の種類やスキルを紹介

フリーランスへの向き・不向き

フリーランスになる前にやることとして、自身の適性を見極める作業は欠かせません。一般的に、フリーランスに向いている人には以下の特徴があります。

  • 自己管理ができる
  • 環境の変化を楽しめる
  • 自分から積極的に行動できる
  • 成長意欲が高い

フリーランスは働き方が自由な分、スケジュールや体調管理を行う自己管理能力が求められます。また、案件によって関わる相手が変わるため、環境の変化が苦にならない性格の人に向いています。

自分で営業することを考えると、積極的に行動できる人に合った働き方といえるでしょう。また、会社員のように決められた研修を受ける機会はないので、自ら学びの機会を設ける成長意欲の高さも必要です。

そのため、自己管理ができない人や自分から行動を起こせない人、向上心がない人はフリーランスには不向きといえます。変化より安定を好む人も、フリーランスではなく会社員に向いている可能性が高いです。

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フリーランスエンジニアが案件獲得のためにやること

独立前にやることの一つとして、案件獲得の方法を知っておくことも重要です。フリーランスになれば、自ら営業して案件を獲得しなければなりません。営業が苦手な人は、エージェントやクラウドソーシングサイトといったサービスを知っておきましょう。

ここでは、フリーランスが案件を獲得するための代表的な方法を紹介します。複数の方法を並行して使っても良いので、自分に合ったものがどれか考えてみましょう。

すでにある人脈を活用する

会社員時代の同僚や取引先から案件を受注する方法です。在職中に自分が担当していた仕事を業務委託として引き受けるパターンが想定されます。専門性が高い業務であれば、担当分野をそのまま請け負うことも可能でしょう。

すでに知っている人たちと取引を行うので、新たに信頼関係を築く手間がありません

交流会や勉強会で人脈を築く

案件につながる人脈がない場合、フリーランス向けの交流会や勉強会で新たな人間関係を築けます。知り合った相手と定期的に連絡をとることで、案件の獲得につながることがあるでしょう。

クライアントとなる企業だけではなく、フリーランス仲間と人脈を築くことで困ったときに助け合えるようになります。一人で活動するフリーランスは「相談相手がいなくて孤独」と感じることも多いため、日頃から仲間をつくっておきましょう

クラウドソーシングサイトを活用する

仕事を発注したい企業と仕事を受注したい人をマッチングするクラウドソーシング。サイト上で案件に応募から納品物の提出、報酬の受け取りまで行えます。

クラウドソーシングサイトは、コーディングといった比較的簡単な案件を見つけやすいのが特徴です。そのため、エンジニア経験が浅い方の中には、クラウドソーシングで実績を積む人も多くいます。

求人広告に応募する

フリーランス向けの案件が掲載されている求人サイトもあります。フリーランス向けの特集もあるので、気になるサイトをチェックしましょう。

求人サイトは、どんな案件があるのか気軽に閲覧できるのがメリットです。実際に応募しない場合も、案件の種類を調べるのに使っても良いでしょう。

SNSやブログで情報発信する

案件獲得につなげるため、SNSやブログを活用する方法があります。効果が出るには時間がかかりますが、作品の掲載や定期的な情報発信を通して、自分のファンを増やせます

発信する内容は、IT関連のニュースや仕事に対する考え方、資格取得に向けた勉強の過程などさまざまです。より詳しいメリットや便利なサービスなどについては以下の記事が参考になります。
フリーランスがブログを運営する必要性とメリットは?役立つサービスも紹介

エージェントを活用する

効率よく高単価の案件を獲得したい場合は、エージェントがおすすめです。エージェントに希望を伝えれば、条件に合う案件を提案してもらえます。また、クライアントとの面談の日程調整や契約代行、単価交渉も行ってもらえるので、営業や交渉の手間を省けます

レバテックフリーランスでは、ITエンジニア案件の提案を行っています。さらに、案件参画中も担当者がフォローし、契約更新や次回案件の提案を行うので安心して働けます。

フリーランスエンジニアになれるか相談

フリーランスエンジニアになる前に解決すべき疑問

フリーランスになるにあたっての不安を解消するため、独立を検討する方が抱えがちな疑問に答えていきます。フリーランスとして安心して生活するための対策も紹介するので、ぜひチェックしてください。

開業届の職業欄は何を書く?

開業届の職業欄には「システムエンジニア」や「Webデザイナー」などの具体的な職種を記載しましょう

フリーランスは事業の内容によって個人事業税がかかり、この税率は業種によって異なります。そのため、記載する職種に迷った場合は税務署に直接相談するのが良いでしょう。

なお、異なる複数の事業をしている場合は、最も収入が多いメインの職種を記載しましょう。各事業で同等の収入を得ている場合は、すべて記載して構いません。職業欄についてより詳しくは以下の記事が参考になります。
フリーランス・個人事業主の職業欄の書き方は?確定申告の場合も解説

フリーランスになってもローンは組める?

フリーランスもローンを組めます。ただ、収入が不安定なフリーランスは会社員と比べると審査に通りづらい傾向があります。審査でチェックされるのは、以下のような項目です。

  • 事業を安定して継続できているか
  • クレジットカードや税金などの支払いが滞っていないか
  • 自己資金(頭金)があるか
  • 健康状態は良好か

会社員は前年度の年収を審査されますが、フリーランスは直近3年分の収入を確認されることが多いです。独立後にローンを組みたい方は、まずは事業を安定させ3期連続で黒字を目指しましょう。借入希望額が大きい場合は、自己資金を貯めることもポイントです。

取引先が倒産したら報酬はどうなる?

納品後、報酬支払いまでの間に取引先が倒産してしまった場合、売上は回収できない可能性が高いです。取引先の倒産によって自分自身も困窮しないためには、以下のような対策が有効です。

  • 複数のクライアントと取引してリスクを分散する
  • 経営セーフティ共済(倒産防止共済制度)に加入する

経営セーフティ共済に加入していれば、取引先が倒産した際に共済金(一時貸付金)を借り入れることができます。

病気で働けなくなるとどうなる?

病気で働けない場合、会社員は健康保険組合から「傷病手当金」を受け取れますが、フリーランスは収入が途絶えてしまいます。

そのため、あらかじめ民間の医療保険や、就業不能時に所得が保障される所得補償保険に加入しておくことをおすすめします。また、万一の場合に備えて何ヶ月分かの生活費を貯蓄しておきましょう。

会社員に比べると年金が少なくなる?

厚生年金に加入している会社員に比べると、国民年金のみに加入するフリーランスの年金受給額は少なくなります。老後に受け取れるお金を増やしたい場合は、次のような制度を活用しましょう。

  • 付加年金
  • iDeCo
  • 小規模企業年金
  • 国民年金基金

それぞれの制度について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスは厚生年金に入れない?老後の年金額を増やす方法とは

妊娠・出産した場合に公的な支援はある?

会社員と異なり、フリーランスには育休・産休はありません。ただ、妊婦検診費の助成や出産育児一時金の支給といった制度を活用できます。また、産前産後の国民年金保険料が免除される制度もあります(将来受け取れる受給額は変わりません)。

子どもが生まれてからは、子ども向けの医療費助成を利用できるほか、子どもが中学校を卒業するまでは児童手当を受け取れます。

リモート案件を獲得するには?

クラウドソーシングサイトに、フルリモート可の案件が多く存在します。また、エージェントでは希望に沿った案件を紹介してくれるため、リモート案件を効率よく探せます

リモート案件が見つかりづらい場合、最初は常駐案件で実績を積み、クライアントの信頼を得てから打診してみると良いでしょう。リモートワークの注意点を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
リモートワークが可能な職種・できない職種|必要なスキルや注意点も解説

仕事がなくなったらどうすれば良い?

営業がうまくいかず仕事が途切れてしまった場合、エージェントに相談すれば希望に沿った案件に出会えます。あらかじめ、「月の稼働時間が◯時間を下回ったら新規案件を探す」などの基準を決めておくと、手遅れにならずに済むでしょう。

レバテックフリーランスでは、ITエンジニア案件を継続的に提案しフリーランスをサポートしています。常時提案可能な案件数は4,000件に及ぶため、仕事が途切れてお困りの方はぜひご相談ください。

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独立後にフリーランスエンジニアとして成功する方法

独立後にフリーランスエンジニアとして成功するには、事前にやるべきことをやっておくのが大切です。たとえば、クライアントと信頼関係を築くことや適正な単価で契約を結ぶことなどです。

ここでは、事業を軌道に乗せるためにやることをまとめました。ぜひ失敗を避け、成功すうるきっかけにしてください。

1.実力をつけてから独立する

フリーランスエンジニアとしての成功には、独立前に会社での経験やスクールでの学びを通して実力をつけておくのが重要です。自分の実力が分からない場合、いきなり独立するのではなく、まずは副業で案件を受注する方法があります。

副業を通して実績を積み、取引先を確保したうえで独立すると、案件獲得や収入の不安を解消できます

2.クライアントからの信頼を得る

フリーランスが収入を安定させる方法の一つは、継続して案件を受注することです。そのためには、クライアントと信頼関係を築いて契約を更新してもらうことがポイントとなります。

クライアントから信頼を得るには、納期を守ることはもちろん、丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。報告・連絡・相談を徹底し、クライアントからきたメールにはすぐに返信をします。技術面でも常にスキルアップし質の高い成果を残しましょう。

3.複数のクライアントと取引する

仕事が途切れるのを防ぐために、できるだけ複数のクライアントと取引を行いましょう。常駐型案件を複数並行するのは難しいですが、フルフレックス・フルリモートの案件を取り入れれば比較的掛け持ちしやすいです。

複数案件を受注すると、収入が安定するほかにも「人脈が広がる」「多様な技術に触れられる」などのメリットがあります

ただし、稼働時間が増えると体調をくずすといったリスクが高まります。無理なく案件をこなすには、余裕を持ったスケジュール設定や自己管理に気を配りましょう。

4.適正な単価で案件を受注する

フリーランスとして活動を継続するには、自分の市場価値に見合った適正な単価で案件を受注する必要があります。フリーランスエンジニアの単価は、対応する技術領域やスキルレベル、経験年数によって決まります。

受注したい案件の単価相場を把握し、自分のスキルや経験値を考慮したうえで適正な単価を導きましょう。とはいえ、駆け出しのフリーランスにとって客観的に単価を考えるのは難しいことです。

悩んだ場合は、エージェントの担当者に相談してみましょう。エージェントは多くの案件を保有し単価相場を把握しているため、応募者のスキルを加味したうえで適正な単価を教えてくれます。

5.金銭管理をきちんとする

収入が不安定になりがちなフリーランスにとって、金銭管理の徹底は必須です。経費を細かく把握しておくと確定申告時の作業が楽になり、節税にもつながります。

まずは毎月の生活費を把握し、どれくらいの収入が必要かを把握しましょう。必要な収入が分かれば、受注するべき仕事量も見えてきます。

また、売上に対して経費をいくら使っているか把握していないと、赤字になっても気づけません。帳簿付けはこまめに行い、領収書や請求書はきちんと保管しておくことが基本です。

6.具体的な目標をつくる

モチベーションを維持して活動を続けるうえで、目標設定は欠かせません。以下を参考に収入や働き方、スキルに関する目標を考えましょう

  • 年収600万円を達成する
  • 週休3日を実現する
  • 資格をとる

ポイントは、いずれの場合もゴールとなる期限を設定することです。期限を区切ると、目標に向けて今何をすべきかを意識でき、無駄に時間を過ごすことがなくなります。目標設定のやり方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスに目標設定が必要な理由|目標を立てるメリットや失敗例も解説

フリーランスエンジニアになれるか相談

エンジニア以外でフリーランスに多い職種

エンジニアはフリーランスの代表的な職種の一つですが、ほかにも多くの職種がフリーランスとして活躍しています。「独立したいけど何をするか迷う」という方は、よくある職種の例を知り、自分がやりたいことを見つけるヒントにしましょう。

未経験で始めやすい職種も紹介するので、やりたい仕事を考える参考にしてください。

Webディレクター

WebディレクターはWebサイトの制作において、プログラマーやデザイナーなどのスタッフをまとめて制作を進行する仕事です。スタッフをまとめる総監督的な役割があり、クライアントとの交渉や提案を行う場合もあります。

ほかの制作スタッフとコミュニケーションをとりながら働くため、フリーランスの場合もオフィスに常駐して仕事をすることが多いです。そのため、在宅で働きたい人よりも、ほかのメンバーと顔を合わせてチームで働きたい人に向いているでしょう

Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトのデザインを行う仕事です。Webディレクターやクライアントと相談しながら、ページ全体の構成やレイアウトを決めていきます。デザインは、「Illustrator」や「Photoshop」などのソフトを用いて行い、コーディングをします。

チームでサイト制作を行う場合、コーディングの工程をマークアップエンジニアに任せることもあります。デザイン力だけではなく、プログラミングスキルやライティングスキルを持つWebデザイナーは市場価値が高いといえます

ライター

ライターは、紙媒体であれば書籍や雑誌、フリーペーパーなどに掲載する文章を執筆します。Web媒体の場合は、企業のオウンドメディアやニュースサイトなどの需要が高いでしょう。

Webライターは未経験者向けの案件も多く、アフィリエイトサイトの代筆といった比較的難易度の低い案件からデビューできます

YouTuber

YouTubeで動画を配信し、広告収入を得るYouTuber。知名度が上がればスポンサー企業から報酬を得られ、高収入が期待できます。

動画の企画から撮影、編集をすべて一人で行うため、時代の流行を取り入れるセンスや高い撮影・編集技術が問われるでしょう

ここで紹介した職種のほかにも、フリーランスが活躍する仕事は多くあります。ほかの職種について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスの仕事の種類一覧|職種・業種別の年収や仕事内容も解説

フリーランスエンジニアになれるか相談

フリーランスエンジニアのやることに関するよくある質問

フリーランスエンジニアになるには、事前の準備が必要です。フリーランスとして成功する秘訣も含めて、気になる疑問に答えるので参考にしてください。

Q. 未経験でフリーランスエンジニアになれる?

まったくの未経験者がいきなりフリーランスになるのは現実的ではありません。フリーランスは即戦力を求められるため、アピールできるスキルや実績が必須です。

まず会社員エンジニアとして経験を積むか、プログラミングスクールで基本スキルを身につけましょう。

Q. フリーランスエンジニアになるための手続きは?

開業届を提出することで、フリーランスとして事業を開始できます。会社を退職する方は、退職後に国民健康保険や国民年金への加入手続きも行いましょう。必須ではありませんが、病気や怪我で働けなくなった場合に備えて所得補償保険に加入する人もいます。

Q. フリーランスエンジニアはどうやって案件を探す?

知人の人脈を頼ったり、クラウドソーシングサイトやエージェントを使ったりして案件を探せます。中には、自分で直接企業に営業を行い案件を獲得するフリーランスも存在します。

営業活動が苦手な人は、エージェントに相談して希望に沿った案件の紹介を受けるのがおすすめです。

Q. 成功するフリーランスの特徴は?

自己管理を徹底し、スキルアップを怠らないことです。フリーランスは働き方の自由度が高い分、自分でスケジュール管理や体調管理を行い納期を守る必要があります。また、取引を継続するには、スキルを磨いて常に期待以上の成果を出すことが求められます。

※本記事は2023年5月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

簡単4ステップ!スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します!

※相場算出に個人情報の取得はおこないません。

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