組み込み系と制御系の違いは?両者の役割と仕事内容 | レバテックフリーランス
組み込み系と制御系の違いは?両者の役割と仕事内容
意味を混同しやすい単語である「組み込み系・制御系」。意味が共通する部分も多いため、組み込み系・制御系を厳密に区別することは難しいですが、大まかな使い分けとしては、組み込み開発は機械を動かすために必要なシステムを「組み込むこと」で、制御設計は組み込んだシステムが正確に動くよう制御するためのソフトウェアを「設計すること」を指します。
なお、エンジニアで副業を検討している方は「エンジニアが副業を始めるには?土日や週1~できる案件の獲得方法」の記事を参考にしてみてください。
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■この記事の監修
田村 彩乃
ITコンサルタントとして7年就業後フリーライターとして独立し、現在IT・マーケティング系を中心に執筆。
新規システム開発の提案段階から関わっているため、IT関連全般に広く対応可能。
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組み込み開発の概要や使用言語
まずは組み込み開発の概要について確認してみましょう。
組み込み開発は、機器が動く仕組みの元となるソフトウェアを開発します。パソコンや携帯電話をはじめ、洗濯機やエアコン、デジタルカメラ、車など、電気を使っているさまざまな製品の中で使われており、幅広い業界で需要のある仕事です。
組み込み開発を行う職種は組み込み系エンジニアと呼ばれます。クライアントからの要件を基にシステムやプラットフォームを設計し、開発、テストをすることなどが主な業務内容です。
組み込み系エンジニアはCやC++、Javaなどのプログラミング言語を使って開発を行います。近年ではPythonの割合も高まっています。OSはTRONが用いられることが多い傾向にあるため、TRONに関する知識もあると良いでしょう。
主な作業はソフトウェアの開発ですが、そのソフトウェアが組み込まれるハードウェアに関する知見も広げておくこともポイントとなります。ハードウェアの性質に合わせて最適な開発ができるスキルがあると、活躍の幅も広がることでしょう。
組み込み系エンジニアのキャリアについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
組み込みエンジニアの年収|求人状況や仕事内容、転職に役立つスキルは?
制御設計の概要と活用領域
組み込み開発とあわせて必要とされることが多い業務に、制御設計があります。制御設計は機械を実際に動かす際に、各機能がどのように働くかをコントロールしています。
電子レンジで考えてみると、指定された時間数や容量の分だけ温めを行ったり、熱くなりすぎそうな庫内を冷ますために、適切な時間で冷却ファンを回したりすることを可能にしているのが制御設計です。
身近な家電をとってみても、近年では多機能なものがますます増えてきています。制御設計の技術がその機能を実現しており、利用者の安全性や利便性を高めることに役立っているのです。
組み込み系エンジニアの仕事内容について詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。
組み込み系エンジニアの仕事内容|年収や将来性も解説
組み込み開発と制御設計の違い
組み込み開発と制御設計は作業領域が近いため、実際の求人や案件では「組み込み系」「制御系」として募集し、作業範囲を限定していないものを見る機会もあるでしょう。
組み込み開発は機器を動作させるためのソフトウェアを開発して組み込む役割、制御設計は組み込んだ機器を詳細に制御するためのソフトウェアを開発する役割を担っています。
自家用車で例えてみると、車を動かすためのソフトウェアを設計・開発して機械にインプットすることが組み込み開発で、その車のスピードやハンドリングといった機能を制御するための仕組みを設計・開発するのが制御設計というイメージが近いでしょう。
制御系のソフトウェアであっても機器に組み込んで使用することがあるため、作業領域が重なり合うことも少なくありません。。特に電化製品については、多くの場合が組み込み開発と制御設計の両方が欠かせない役割となっています。
組み込み開発や制御設計の実際の求人・案件を知りたい方は、以下の一覧をご覧ください。
組込・制御エンジニアの求人・案件一覧
※本記事は2023年6月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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