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組み込み系エンジニアの役割
組み込み系エンジニアとは、電化製品を中心とした機器に組み込むシステムを開発するエンジニアのことです。自動車業界や電機業界、家電業界を中心に様々な製品の開発案件があり、製品によって扱うハードウェアの傾向からソフトウェアの要件、開発工程までが異なります。
組み込み系エンジニアが開発で担当する主な業務は、要件定義・システム設計、プラットフォームの設計・開発、アプリ開発、テスト・デバッグなどです。
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組み込み系エンジニアに必要なスキル
■C言語のスキル
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の「組込みソフトウェア開発データ白書2017」における調査によれば、組み込み開発に用いられた言語としてはC言語が最も多く、C++、アセンブラ、C#と続いています。
(出典:独立行政法人情報処理推進機構発行「組込みソフトウェア開発データ白書2017」P. 39より加工して抜粋)
C言語は動作が軽いため、制御にスピードが求められることが多い組み込み開発の現場では重宝されるようです。そのほか、組み込み開発における歴史の長さから既存の技術資産が多いことも、広く用いられる理由として挙げられます。
■Linux/TRONのスキル
同じく「組込みソフトウェア開発データ白書2017」によれば、組み込み開発に採用されているOSとして、Windows系、Linux系、ITRON系が上位にきています。
(出典:独立行政法人情報処理推進機構発行「組込みソフトウェア開発データ白書2017」P. 38より)
TRONは用途に応じて様々なシリーズがリリースされていますが、組み込みソフト開発においては機器制御用のITRONというOSが利用されています。開発言語と併せて勉強しておくと、作業をよりスムーズに進められるでしょう。
■ソフトウェアおよびハードウェアについての知識
PCなどの汎用的なシステムとは異なり、組み込み系では用途に特化したハードウェアがあり、そのハードウェアに適したソフトを開発する必要があります。「メモリが少ない」「OSがない」といったプロダクトを開発することもあるため、ハードウェアへの理解は大切です。
手がけるハードウェア(組み込み機器)は業界や用途によりさまざまであるため、詳しい知識は現場で身につけることが多いようですが、機械工学についての予備知識はあった方が良いでしょう。
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組み込み系エンジニアの将来性
■いま、組み込み系エンジニアの需要が高まっている
IoTへの関心が高まりつつある中、身の回りの様々なものがインターネット化しています。組み込みソフトウェアの需要が急増する一方で、開発を行う組み込みエンジニアの数が不足しているというのが現状です。
■組み込み系エンジニアは定年まで働けるという噂
組み込み系エンジニアはつぶしの利く職種だという説がありますが、なぜでしょうか。そう思われている理由を3つまとめました。
・開発環境が安定している
組み込み系開発は業界や扱う製品により開発環境が異なりますが、OSや開発ツールといった根幹の環境はあまり変化しないため、応用が利きやすいようです。
・長く使われる製品も多い
組み込み系では製品がアップデートされるまでの期間も長く、何年もの間同じ製品のメンテナンスを手がけることもあります。
・知識が深い
ハードウェアとソフトウェア両方の知識を持っていることや、OSに関する深い知識を持っていることなどから、他職種へのキャリアチェンジも比較的容易でつぶしが利きやすいだろうという見方があるようです。
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最後に
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