フリーランスのメールアドレスの決め方は?ビジネス用の例や作成方法 | レバテックフリーランス
フリーランスのメールアドレスの決め方は?ビジネス用の例や作成方法
メリットの多さからフリーランスは仕事用の独自ドメインのメールアドレスを持つべきです。しかし、いざメールアドレスを作るとなると、決め方や取得方法がわからず苦労しがちです。
そこで、ビジネス用メールアドレスの作り方やおすすめの具体例、Gmailを独自ドメインにする方法を解説していきます。
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目次
フリーランスが事業用メールアドレスを作るべき理由
フリーランスとして仕事をする場合、プライベートで使うメールアドレスと兼用にすると、重要なメールを見逃すリスクがあります。名刺に記載することもあるので、事業用のメールアドレスの方が、本格的に事業に取り組んでいる印象を与えられます。
また、企業はフリーメールを受信拒否している場合もあります。そのため、独自ドメインを使った仕事用メールアドレスを作るのが望ましいです。
フリーメールがフリーランスの信頼度を左右する理由
フリーメールをビジネスに使うことはふさわしくないとする意見は一定数存在します。実際、独自のドメインを取得してメールのやりとりをしているフリーランスと比べれば、クライアントからの信頼度に差が生じます。
また、フリーメールは無料ゆえにセキュリティが脆弱になると考える企業も少なくありません。フリーメールの使用者は、情報漏洩を恐れる取引先から安心して作業を委託できる相手とみなされない可能性がある点に要注意です。
また、安全なメールアドレスを取得するのにお金をかけられない相手をビジネスパートナーにしたくないと考える人もいます。フリーランスにとって、メールアドレスはセルフブランディングの一環です。
より高いステージへ上りたい方、クライアントから高い信用を得たい方は、独自ドメインは欠かせない条件といえるでしょう。
メールアドレスはローカル名とドメイン名で構成される
メールアドレスには「ローカル名@ドメイン名」のように、@の前と後ろの文字列の呼び方があります。メールアドレスの取得時に必要な知識なので、ローカル名とドメイン名について説明していきます。
ローカル名とは「@」前の文字列
ローカル部分とは、「ローカル@ドメイン」というメールアドレスの「@」の前についている文字列のことです。
ローカル部分はフリーアドレスであっても基本的に自分の好きな文字列を入れられます。代表的なものだと個人名、屋号、「info」などがあります。パッと見て自分のメールアドレスであることがすぐにわかるものが望ましいでしょう。
ドメイン名とは「@」以降の文字列
メールアドレスのドメインは、「@」以降に続くメールの住所のようなものです。英字・数字・ハイフン含め63字以内で構成されており、世界的に重複しないように設定されています。
ドメインにはさまざまな種類があり、どれを使っても自由というイメージがあるかもしれません。しかし「co.jp」や「or.jp」は株式会社・有限会社といった登記済みの法人のみが使えるドメインです。
一方「.com」「.net」は、個人でも法人でも使えるドメインなので、まずはこういったドメインを取得してみましょう。
ドメインを取得後は、任意のレンタルサーバーを使ってメールアドレスを発行します。「@」の前の部分に位置するローカル部を設定して、自分だけのメールアドレスを作りましょう。
フリーランスが独自ドメインを使うメリット・メリット
独自ドメインには認知度や信頼度をアップさせる効果があります。ほかにも集客につながるといったメリットも考えられます。各メリットとデメリットを具体的に解説していきましょう。
自分専用のメールアドレスを持て、認知度アップにつながる
フリーランスは、多くの人に自分の名前を売り込むことが大切です。独自ドメインは文字列の自由度が高く、自分の名前やサービス名などを入れられ、クライアントに覚えてもらいやすくなります。
クライアントに名前を覚えてもらったり、サービスをアピールすることはフリーランスが仕事を獲得する上で特に重要です。フリーメールはNGという訳ではありませんが、最低限プライベートとは別に事業用のメールアドレスを用意しましょう。
セキュリティへの気遣いが感じられ、信頼アップにつながる
独自ドメインを保有しているとセキュリティへの気遣いが感じられます。「フリーランスとしてしっかりビジネスを行っている」というイメージを持たれやすく信頼されやすい傾向があります。
仕事の連絡口となるメールアドレスは、取引先にとってはフリーランスの名前のようなものです。配慮を怠って、思わぬ場面で信用を下げてしまわないよう注意が必要です。
メールアドレスのような細かい部分にも手を抜かない姿勢は「依頼した作業を確実に遂行してくれそう」な印象につながります。
SEOによる集客が見込める
フリーランスとして活動する場合、Webサイトやブログを運用する人も多いでしょう。独自ドメインの取得で、SEOの評価を積み上げられ、Webサイトやブログが検索の上位に出やすくなります。
ドメインは、インターネット上の情報の住所のようなもので、メールアドレスだけでなくWebサイトのURLにも使用できます。無料ドメインのように、サービス終了によって強制的に閉鎖となることもありません。
したがって、独自ドメインを取得すればWebサイトやブログを運用し続けられ、SEOによる集客につながります。
デメリットはコストがかかる点
独自ドメイン取得のデメリットを挙げるならば、コストがかかることだといえるでしょう。基本的には取得費用としてやすいものなら年間300円ほど、高いものであれば2,000円ほどかかります。取得後も、毎年取得費用とほぼ同じくらいの更新費用がかかります。
ただし、独自ドメインにかかる費用は年間で数百円から数千円ほどです。メリットの多さを踏まえると、フリーランスとして活動する場合、独自ドメインを取得することをおすすめします。
独自ドメインのメールアドレスの作り方
独自ドメインのメールアドレスを作るには、ドメイン取得業者やログ作成のためのレンタルサーバーの利用が欠かせません。独自ドメインでメールアドレスを持てば、しっかりお金をかけていることがクライアントにも伝わります。
信頼度アップにも役立つので、ぜひ作成方法をチェックしてみてください。
ドメイン取得業者などを利用して独自ドメインを取得する
まずはドメイン取得業者を検索し、サービスを選びます。有名なサービスであれば安全性は配慮されており、価格などで選んで問題ありません。
ドメイン取得業者のWebサイトには、基本的に「ドメイン検索画面」があり、自分の考えた文字列が使用できるかチェックします。すでに使用されていなければ、独自ドメインとして取得可能です。
ドメインを取得した後は、任意のレンタルサーバーを使ってメールアドレスを発行します。「@」の前の部分に位置するローカル部を設定して、自分だけのメールアドレスを作りましょう。
ドメイン販売とレンタルサーバーのどちらも扱っているサービスなら、基本的にセットで提供されています。レンタルサーバーを別途契約しなくて済むので、そうしたサービスを利用するのもおすすめです。
Gmailを独自ドメインにすることも可能
Gmailを使っている場合は、有料でGmailを独自ドメインにすることも可能です。Google Workspaceではメールサーバーもセットになっているため、レンタルサーバーを別途契約する手間が省けます。
Google Workspaceの料金プランは2つあります。100人までのビデオ会議や30GBのクラウドストレージが付与されるBusiness Starterは月額680円です。月額1,360円のBusiness Standardでは、ビデオ会議の人数が150人まで、クラウドストレージは 2TBとなります。
ブログ作成のためのレンタルサーバーでも独自ドメインを取得可能
もしブログを運用していたり、今後運用する予定があったりするなら、ブログのレンタルサーバーを利用する方法もあります。
以下の記事では、フリーランスがブログを運営するメリットや、レンタルサーバーごとの特徴を紹介しています。独自ドメインの有無についても記載していますので、チェックしてみてください。
フリーランスがブログを運営する必要性とメリットは?役立つサービスも紹介
メールソフトで設定を行う
ドメインを取得し、メールサーバーも用意した後は、メールソフトで独自ドメインとメールサーバーの設定をします。メールソフトとは、メールサーバーを介してメールの送受信するためのソフトウェアのことです。
Microsoftの「Outlook」やGoogle Workspace、Amazon Web Serviceなどがあります。Google WorkspaceやAmazon Web Serviceなら別途メールサーバーの契約をする必要はありません。
メールアドレスのローカル名とドメイン名の例
メールアドレスのローカル名とドメイン名の具体例を紹介します。フリーランスの場合、名前や屋号、サービス名を含めるのが一般的です。
ローカル名の例は以下のとおりです。
- フルネーム@ドメイン名~(例:sato.hanako@ドメイン名~)
- 名前@ドメイン名~(例:hanako@ドメイン名~)
- 苗字@ドメイン名~(例:sato@ドメイン名~)
- イニシャル@ドメイン名~(例:h.s@ドメイン名~)
- イニシャル.苗字@ドメイン名~(例:h.sato@ドメイン名~)
上記は主に名前を使用したものです。ほかにも、ライターやエンジニア、フォトグラファーなどの職業名などを入れるのも良いでしょう。
- イニシャル-職業名@ドメイン名.com(例:h.sato-engineer@ドメイン名.com)
- 屋号@ドメイン名.com(例:sato.studio@ドメイン名.com)
以下はドメイン名の例です。
- info@氏名(例:info@satohanako.com)
- info@屋号(例:info@satostudio.com)
なお、ローカル名で名前を使用している場合は、ドメイン名も名前にするなど重複させる必要はありません。「フルネーム@屋号(例:sato.hanako@satowriting.com)」のように、組み合わせたものにしましょう。
フリーランスの仕事用メールアドレスの決め方
フリーランスの仕事用メールアドレスは、ローカル部分はフリーランスとして活動する際の名前にするケースが多いです。また、ドメイン部分はサービス名や屋号にするのが一般的だといえるでしょう。
ローカル部分もドメイン部分も、長過ぎると読みづらく、認識されにくかったり間違われやすい恐れがあります。したがって、なるべく短くまとめるのがポイントです。
ローカル名の決め方
「@」の前につける文字列であるローカル名は、個人名や企業名、屋号などをつけるのが一般的です。ほかにも、「info」などを使うこともあるでしょう。
ローカル部分は使用できる文字の制限はありますが、自由度は高いです。インパクトを重視してローマ字で文章を作るケースもあります。たとえば「onigiri_tabetai@~」など相手の印象に残るメールアドレスを作るのも良いでしょう。
ユニークなメールアドレスをきっかけに打ち解け、話が広がることもあるかもしれません。ただし、わかりやすさにも配慮しましょう。長過ぎない・間違えにくい文字列にすると、相手に覚えてもらいやすいメールアドレスになります。
ただし「njdo49sf8de@〜」のように、ランダムな文字列は覚えにくく打ち間違いにもつながるため避けたほうが無難です。こうした文字列は、迷惑メールで使用されることもあるため、不信感を与える恐れもあります。
ドメイン名の決め方
「@」以降に続くドメインは、世界中で重複が存在しないものを設定する必要があります。文字数は英字・数字・ハイフン含め63字以内という決まりもあるため、ドメイン名を決める際は念頭に置いておきましょう。
最後のドットに続く部分であるトップレベルドメインは、「.com」「.jp」「.net」「.biz」などが代表的です。有名企業でも採用されており、フリーランスにもおすすめです。
ただし「.co.jp」は、日本国内に登記のある企業しか登録できません。さらに、登録可能なドメインは1組織につき1つという条件があるため、注意してください。
トップレベルドメイン以外の「独自で決められる部分」には、屋号やサービス名を入れるのがおすすめです。ほかの会社と間違われたり、商標権の侵害となったりしないか、慎重に考えてつけるようにしましょう。
ドメイン名は、あとから変更するのは難しいので、間違えのないよう慎重に考えましょう。
メールアドレスができたら名刺に記載しよう
メールアドレスができたら、メールアドレスを記載した名刺を作成しましょう。フリーランスでは、名刺交換をきっかけに案件を獲得できる場合があります。名刺にメールアドレスを書いておけば、後から仕事の依頼のメールを受け取れる可能性が広がるでしょう。
ほかにもWebサイトやブログのURL、SNSのアカウントや電話番号などいろいろな情報を記載しておくことをおすすめします。
フリーランスのメールアドレスに関するよくある質問
フリーランスの下請法に関するよくある質問をまとめました。
フリーランスのメールアドレスのドメイン名は何が良い?
最後のドットに続く部分であるトップレベルドメインは、「.com」「.jp」「.net」などが一般的です。認知度・信頼度も高く、企業でも採用されているためフリーランスの方にもおすすめです。
トップレベルドメイン以外の「独自で決められる部分」には、屋号やサービス名を入れるのが良いでしょう。なお、ほかの会社と間違われたり、商標権の侵害となったりしないよう注意が必要です。
フリーランスのメールアドレスの決め方は?
フリーランスがメールアドレスを決める際は、自分の仕事名や屋号、サービス名を含めるのがおすすめです。 メールアドレスでサービスや事業内容が伝えられます。さらに、わかりやすく、打ち間違えにくいよう、短くシンプルな文字列にすると良いでしょう。
※本記事は2023年3月時点の情報を基に執筆しております。
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