フリーランスの収入見込みをチェック
フリーランスエンジニアに必要な技術力
まずは、フリーランスの働き方について理解を深め、フリーランスエンジニアにとって技術力が重要な要素になり得る旨を説明します。
フリーランスとは
フリーランスに明確な定義はないものの、一般的には特定の企業や団体に所属せず、案件ごとに契約を結んで働く人を指すことが多いようです。
中小企業庁が発表した2019年版「小規模企業白書」では、『「フリーランス」については、明確な定義がないため、本白書では、「特定の組織に属さず、常時従業員を雇用しておらず、消費者向けの店舗等を構えておらず、事業者本人が技術や技能を提供することで成り立つ事業を営んでいる者」をフリーランスと定義する』と述べられています。
参照 : 中小企業庁「2019年版「小規模企業白書」全文」
フリーランスが多くいる職種は、エンジニアやデザイナー、カメラマン、ライターなど。本記事ではこれ以降、主としてエンジニアのケースを想定して技術力や各種スキルの解説をします。
フリーランスエンジニアは技術力が必要?
通常、エンジニアがフリーランスに転向するにあたっては、高い技術力や実務経験が必要とされます。フリーランスは、専門的かつ高度なスキルを提供することで報酬を得るのが一般的だからです。
フリーランスエンジニアに求められる技術力
フリーランスエンジニアに必要なスキルの例としては、プログラミング能力やインフラ(ネットワーク、サーバー等)を扱う技術、各種ITツールを使いこなす力などが挙げられるでしょう。案件参画時に求められる技術力は、契約内容や担当する作業、職種により異なります。
自らの市場価値を高めるためには、強みとする分野以外の技術も身につけ、スキルを複合化することが効果的であると考えられます。保有スキルが多いほど、対応できる業務や参画可能な案件が増えるためです。
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技術力以外に必要なスキル
フリーランスエンジニアが活躍するのに必要な要素は、技術力だけに留まりません。次のようなスキルは、どのようなフリーランスエンジニアにも要求されるでしょう。
コミュニケーション力
フリーランスエンジニアも会社員と同様、他の人たちと協力しながら作業を進める機会が多いため、コミュニケーション力が重視されます。フリーランスというと、自宅で人と接することなく働くイメージを持つ方もいるかもしれませんが、フリーランスエンジニアには、契約を結んだ企業に赴き、そこで業務を遂行する常駐型の働き方もあります。
1人で完了する作業を担当していたとしても、コミュニケーションを綿密にとること(例 : 報告・連絡・相談をこまめに行う)は、クライアントの信頼構築につながるでしょう。
自己管理力
フリーランスは企業に雇用された労働者ではないため、タスクやスケジュールの管理は基本的に自身で行うことになります。在宅型案件では周囲の目がない分、とくに自己管理力が問われやすいといえるでしょう。
クライアントへの請求や入金確認も、基本的にはフリーランス本人が対応。会社員のような年末調整もないため、税金の申告も自ら責任を持って行うことになります。フリーランスは業務遂行時はもちろん、上記のような場面においても自己管理力が欠かせません。
営業力
会社員であれば企業が仕事を用意してくれますが、組織に所属しないフリーランスが案件を獲得しようとするときは自分で営業活動を行います。継続的に収入を得て生計を立てていくためにも、交渉力を含めた営業力はフリーランスエンジニアにとって重要なスキルであるといえそうです。
ただし、フリーランスエンジニア向けエージェントを利用すれば、営業活動を代行してもらうことも可能。エージェントは単価をはじめとした条件面の交渉も担うため、自分を売り込むことに苦手意識がある方は、このようなサービスを活用するのも手です。
関連記事 : フリーランスに必要なスキル|エンジニアのスキルアップ方法やおすすめの資格
フリーランスエンジニアが技術力を高めるには
最後に、フリーランスエンジニアが技術力を高めるための方法を紹介します。
書籍や学習サイトを利用する
技術をものにするには、地道に勉強する努力が肝要です。興味がある技術についての書籍を読んだり、Web上の学習サイトを利用したりといったやり方で、基礎的な知識が得られます。
書籍のメリットは、書かれている内容に一定の信頼性があることです。まずはIT雑誌などで情報収集し、その後で関心を持った技術の専門書を読めば、正しい知識が効率よく身につくのではないでしょうか。
Web上の学習サイトは学べる分野やレベルが幅広く、自分に合ったサービスが見つけやすいのが利点。無料サイト、あるいは安価で公開されている学習サイトを見つけられる可能性もあるので、利用しやすいところを探してみましょう。
セミナーや勉強会に参加する
各地で開催されるエンジニア向けのセミナーや勉強会、交流会といったイベントに参加するのも良い方法です。趣旨や内容によっては最新技術に関する知見が得られることもあるため、気になるイベントを見つけたら積極的に参加してみましょう。
イベントには、似たような立場のフリーランスエンジニアに出会い、交流を深められるというメリットも。ときには、イベントで知り合った人と悩みを相談し合えたり、相手から新規案件を提案してもらえたりする可能性もあるでしょう。
技術力が向上しそうな案件を選んで参画する
実務経験を積みながらスキルアップしていく方法もあります。得意な技術を扱う案件を選んで参画することで、もともと持っていた技術力により磨きがかかるでしょう。
あえて高レベルのスキルが要求される案件に挑戦するのも、技術力を高めるのに有効であると考えられます。保有スキルよりも簡単な作業ばかり選択していると、エンジニアとしての成長が頭打ちになる懸念があるためです。プロジェクトマネージャーのように上流工程を担当する案件で実績が積めれば、さらなる年収アップも望めるでしょう。
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最後に
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