ITエンジニアはフリーランスで活躍できる?実態や年収、目指し方を紹介

この記事のまとめ
  • ITエンジニアのフリーランスでの収入は、年齢よりもスキルや実績により差が出る傾向にある
  • ITエンジニアがフリーランスになる場合は、事前に会社員との違いも把握しておくと良い
  • ITエンジニアはフリーランスとして独立する前に実務経験を積み、必要なスキルを身につけるなどの十分な準備をしておくことが重要

「ITエンジニアがフリーランスを目指すのは、現実的に難しい?」と悩む方もいるでしょう。会社員よりも自由度が高く、高収入を期待できる働き方として、近年は「フリーランス」を選択する人も増えています。

この記事では、フリーランスITエンジニアの実態や年収、メリット・デメリット、会社員との違いについて解説します。さらに、フリーランスとして必要なスキルや適性、案件獲得方法も詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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目次

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フリーランスITエンジニアの実態

ITエンジニアのなかでも、フリーランスという働き方を選択する人の数は増加傾向にあります。フリーランスを目指すITエンジニアは、まずはその実態を把握することが大切です。

ここでは、以下の2つの点からフリーランスの実態を解説します。

  • フリーランスITエンジニアの仕事の満足度
  • フリーランスITエンジニアの平均年齢

それぞれについて見ていきましょう。

フリーランスITエンジニアの仕事の満足度

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)発行の「IT人材白書2016」に記載されたアンケート調査では、フリーランスITエンジニアは会社員のITエンジニアと比べ、仕事の満足度が高い傾向があるという結果が出ています

会社員のITエンジニアで仕事内容に「満足している」と答えた人は7.5%であったのに対して、フリーランスITエンジニアで「満足している」と回答した人は13.5%でした。

さらに、仕事の充実感・やりがいについても、「満足している」と答えた会社員ITエンジニアが6%に留まる一方で、フリーランスITエンジニアで同様に回答した人は13%に上ります。

多様な働き方があるフリーランスITエンジニアの実態を把握するのは、容易ではありません。しかし、上記のデータは、フリーランスとして独立するか迷っているITエンジニアにとって、一つの判断材料になるでしょう。

フリーランスエンジニアと会社員の働き方の違いについて詳しく知りたい方は、「フリーランスエンジニアとはどんな働き方?会社員との違いやメリット・デメリットを解説」の記事もチェックしてみてください。

※参考:「IT人材白書2016」|独立行政法人情報処理推進機構(IPA)

フリーランスITエンジニアの平均年齢

実際にどれくらいの年齢層がフリーランスITエンジニアとして活躍しているのか気になるという方もいるでしょう。結論から言うと、20代~30代を中心に、幅広い年齢層のITエンジニアがフリーランスとして活躍しています

2021年のレバテックフリーランス登録者で年齢層を比較してみると、20代が最も多く、登録者全体の約40%を占めました。とりわけ25歳~29歳の層が厚く、全体の22%という比率です。それ以外の年代のフリーランスITエンジニアは、30代が25%ほど、40代が15%程度でした。割合は少ないものの、10代や50代・60代以上のITエンジニアも登録していました。

ただし、この数字はあくまでもレバテックフリーランスの登録者数です。実際のフリーランスITエンジニアの平均年齢とは傾向が異なる可能性がある点には留意しましょう。

フリーランスITエンジニアとして働ける年齢について気になる方は、「 フリーランスは何歳まで働ける?」の記事でも詳しく紹介しているので確認してみてください。

※参考:【2021年12月】ITエンジニア動向レポート-レバテックのデータで分かるIT人材市場-|レバテックキャリア

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フリーランスITエンジニアの平均年収

「IT人材白書2016」によると、会社員のITエンジニアの平均年収は年代が上がるにつれて増加する傾向があります。対してフリーランスITエンジニアの平均年収は、年齢による差が少ない傾向が見られました

フリーランスITエンジニアの年収、および年代の割合を見てみましょう。

30代を見ると、年収300万円未満が約35%、年収300万円以上~500万円未満が約28%と、全体の65%を占めています。40代になっても大きな変動はなく、年収300万円未満、年収300万円以上~500万円未満が全体の約64%です。50代でも、上記の割合は全体の約61%と大きな変化は見られません。

一方、会社員の場合、30代以下では年収500万円未満が約72%を占めているものの、40代以上ではそれが約34%に減り、50代になると約23%まで下がります。50代では全体の約65%が年収500万円~1,000万円未満、約12%が年収1,000万円以上になっており、年齢に比例して年収が増える傾向があることがわかります。

また、フリーランス転向後の年収の変化についての調査では、「年収が増加した」人は18.8%、「変わらなかった」人は59.6%、「減少した」人は21.5%という結果が出ています。この中には、フリーランス転向をきっかけに、ライフプランに応じて仕事量を減らした人もいるでしょう。しかし、ITエンジニアとして継続的に案件を受注したり、高単価案件に参画したりするためのスキル・経験が不足していた結果、年収が下がった人もいると考えられます。

ITエンジニアの年収事情についてより詳しく知りたい方は「ITエンジニアの平均年収と給料事情|年収1000万円を目指すには?」の記事もチェックしてみてください。

※参考:「IT人材白書2016」|独立行政法人情報処理推進機構(IPA)

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フリーランスITエンジニアの今後の需要

フリーランスITエンジニアの力を求める企業は多く、今後も高い需要は継続すると推測されます。

実際に、ITエンジニアのフリーランス案件は豊富にあり、2022年7月27日時点で、レバテックフリーランスに掲載されているフリーランスITエンジニア向け求人・案件数は、39,969件以上に上ります。

また、将来的なITエンジニアの需要については、経済産業省により、2030年にIT人材が最大約79万人不足するという試算が発表されています。特に、サイバーセキュリティやAI(人工知能)などの人材が不足すると予測されているため、セキュリティやAIに関連する案件は今後も増加すると考えられます。

多くの実績を積み、スキルを磨けば、市場価値の高いITエンジニアとしてフリーランスで活躍し続けることができるでしょう。

参考:ITエンジニア向けのフリーランスの求人・案件一覧|レバテックフリーランス
参考:「AI人材育成の取組」|経済産業省

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ITエンジニアがフリーランスになるメリット・デメリット

ここでは、ITエンジニアがフリーランスになるメリットとデメリットを紹介します。自身のニーズや特性と照らし合わせて、適性を判断してみてください。

ITエンジニアがフリーランスになるメリット

ITエンジニアがフリーランスとして独立するメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 収入が増える可能性がある
  • 自身のスキルを存分に活かして活躍できる
  • 人間関係の悩みが少ない
  • 場所や時間の制約が少ない

それぞれについて解説していきます。

収入が増える可能性がある

フリーランスITエンジニアになると、会社員時代よりも収入が上がる可能性があります。フリーランスで働いていれば年功序列などの企業風土に関係なく、スキル次第で高単価な案件を受注し、報酬を得られるためです。

自身のスキルを存分に活かして活躍できる

フリーランスITエンジニアは、自身が活かしたいスキルや知識に合わせて案件を選べます。専門分野を極めたいエンジニアやさまざまな案件に触れたいエンジニアにとっては、魅力的といえるでしょう。

人間関係の悩みが少ない

フリーランスITエンジニアは一定期間クライアントと契約を結び、契約期間が終了すると現場から離れます。そのため、会社員よりも人間関係に縛られることが少ないといえるでしょう。在宅案件の場合は、主な連絡手段がビデオ通話やチャット、メールなどになることが多いので、人間関係の縛りはさらに少ないと考えられます。

場所や時間の制約が少ない

在宅案件は、1日あたりの作業時間が自由なケースも多く、納期に間に合えば、自身で作業量を調整できることもあります。また、作業場所についても、セキュリティに配慮した環境であれば、自宅のほかにカフェやコワーキングスペースなど、好きな場所を選べることもあるようです。

ITエンジニアがフリーランスになるデメリット

フリーランスITエンジニアとして独立するデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 収入が不安定になる
  • 営業活動が必要になる
  • 確定申告や各種手続きを自分で行う必要がある
  • 社会的信用が低い

上記について、見ていきましょう。

収入が不安定になる

独立のデメリットとしてまず挙げられるのが、収入の不安定さです。フリーランスITエンジニアは案件ごとに契約を結び、報酬を受け取るため、案件を受注できなかったり、病気で働けなくなったりすると、その間は無収入になってしまうこともあります

営業活動が必要になる

安定して受注するためには、営業活動が必要になることもあります。待っていても仕事が与えられる会社員とは違い、フリーランスITエンジニアは自分で案件を取りにいかなければなりません。「営業が苦手」という人にとっては、ハードルが高いといえるでしょう。

確定申告や各種手続きを自分で行う必要がある

ITエンジニアがフリーランスとして働く場合、確定申告や各種手続きをすべて自分で行わなければなりません。具体的には、以下のような本業以外の作業も必要になります。

  • 収支の管理
  • 契約書、見積書作成
  • 納品、請求作業
  • 経費等を帳簿へ記入
  • 国民年金納付
  • 確定申告・所得税納付など

確定申告は期日内に申告しなかったり、申告内容を間違えたりすると、税務署からペナルティを受けることもあるので十分に留意しましょう。業務や営業の合間を縫って、確定申告に関する準備もしっかりと行う必要があります。

独立とは自分自身が事業主になることです。これまで会社に任せていた費用周りや営業などの作業が発生することを事前に把握しておきましょう。

フリーランスの確定申告については、「フリーランスエンジニアの確定申告|必要な作業や節税対策について解説」でも詳しく解説しています。また、税金については「フリーランスが納付する税金の種類は?計算方法や節税対策についても解説」で紹介しているので、不安な方は併せてご確認ください。

社会的信用が低い

現状、フリーランスの社会的信用度は会社員よりも低めです。収入が不安定になりやすいため、クレジットカードが作りづらかったり、高額のローンを組みづらかったりします。こうした予定がある人は、独立前にクレジットカード作成やローン組みを済ませておくと良いでしょう。

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フリーランスITエンジニアと会社員の違い

フリーランスという働き方を選択する前に、会社員との違いをしっかりと把握しておきましょう

以下の表は、フリーランスITエンジニアと会社員ITエンジニアの違いをわかりやすくまとめたものです。

  フリーランス 会社員
収入 ・1案件ごとに契約を結び報酬得る ・不安定になりやすい ・基本的に月給制(企業により異なる) ・安定性が高い
社会保障 ・国民年金・国民健康保険に加入(全額自己負担) ・雇用保険なし ・厚生年金・健康保険に加入(企業側と折半で半額負担) ・雇用保険あり
税金 ・自分で確定申告をして納付(節税手段あり) ・給与から自動天引き
スキル向上の機会 ・自分次第 ・研修や勉強会を開催する企業もあり
自由度 ・高い ・低い(企業方針に左右される)


フリーランスは、クライアントと業務委託契約を結び案件を受注する働き方です。上記のとおり、会社員と比べると保証が少なく、本業以外に自分で行わなければならない作業も増えます。しかし、その分、自由度の高い働き方ができ、自分次第で収入をアップさせることが可能です。

一方、会社員は企業と雇用契約を結ぶ働き方です。フリーランスと比較して、企業の方針やルールに縛られることが多く、自由度は下がりますが、全般的に手厚い保証を受けられるので、安心して働くことができます。

フリーランス・会社員のどちらも働き方でもメリットとデメリットが存在します。違いを理解したうえで、自分に最適な働き方を選択することが大切です。

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ITエンジニアがフリーランスになるには

ITエンジニアがフリーランスになる際には、以下の点を意識し準備を進める必要があります。

  • 未経験での案件獲得は難しい
  • 企業で実務経験を積む
  • 人脈をつくる

フリーランスという形態で案件を受け続けるためには、現場で通用する高いスキルと経験が必要です。ここからは、フリーランスITエンジニアになる前に知っておきたいポイントを紹介します。

未経験での案件獲得は難しい

ITエンジニアとしての実務に携わったことがない未経験者は、資格を持っていても、継続的にフリーランス案件を獲得し、安定した収入を得ていくのは現実的に厳しいと考えられます。クライアントの立場からすれば、確実に作業がこなせるスキルを持ち、実績や経験も備わった人材に案件を依頼したいと思うのが一般的だからです。ただし、資格取得により専門知識が身につくため、知識や向上心のアピール材料として活用することはできるでしょう。

企業で実務経験を積む

フリーランスITエンジニア転向前に、企業で実務経験を積む方法があります。フリーランスで案件が受注できるほどのスキルを習得するには、一定年数以上の実務経験が必要です。具体的な目安として、3年以上の実務経験があるのが理想とされています。

現場では、開発・設計・運用保守・セキュリティなど、システム全体に関わりつつ各業務を進めるのに必要な実用的スキルが身につきます。スクールでの学習や独学だけでは、技術習得に限界が来る場合もあるでしょう。

また、開発現場ではチームで作業を進めるため、コミュニケーション力やマネジメント能力といったヒューマンスキルが身につくことも。さらに独立後は、会社勤務時代の知人から案件を提案される可能性もあります。フリーランスになった際の案件獲得に向け、知人との繋がりを作っておくという面でも、企業での実務経験は積めると良いでしょう。

人脈をつくる

人脈を広げておくと、フリーランスとして独立した際に案件を獲得しやすくなります。現在、会社員として働いているITエンジニアは、仕事で関わりを持つ人と信頼関係を築いておきましょう。また、セミナーや交流会、勉強会などに積極的に参加するのも人脈を広げるうえでは有効です。

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フリーランスITエンジニアに必要なスキル

フリーランスのITエンジニアに必要なスキルの例は、以下のとおりです。

  • ITスキル
  • 営業、交渉力
  • 自己管理能力
  • 社会人としてのマナー

具体的な内容と、これらのスキルが求められる理由を見ていきましょう。

ITスキル

ITエンジニアがフリーランスとして活躍するには、ITに関する深い知識と技術力が必要になります。要求される知識とスキルはネットワークやサーバー、セキュリティ、データベースなど職種や案件によりさまざまです。フリーランスで継続的に案件を受注していくためには、実務経験を通じて案件に対応できるITスキルを習得することが重要だといえます。

また、フリーランスは、会社員と比べて高いスキルを要求される傾向にあります。専門領域を持ち、その分野の最新技術やツール、業界動向などのキャッチアップを徹底しましょう。

営業力

エージェントを利用しない人は、案件獲得のため自ら積極的に企業へ営業しなければなりません。クライアント目線で提案できる力や、人間力があると良いでしょう。より良い待遇で案件を受注するために、契約前に報酬や継続受注といった条件について交渉することも大切です。

自己管理能力

ITエンジニアがフリーランスとして働く際には、セルフマネジメント力も重要です。フリーランスは企業に属していないため、タスク管理やスケジュール調整、確定申告、年金・健康保険料の納付など、あらゆることを基本的には自分で行わなければなりません。また、半年など長期にわたる案件では、納期から計算して月単位・日単位のタスクを決定し、工数や進捗を管理することが求められます。

社会人としてのマナー

たとえ高いスキルがあっても、基本的な社会人としてのマナーがないITエンジニアはクライアントからの信頼を得ることができません。丁寧な言葉遣いや小まめな報告・連絡・相談を心がけましょう。また、納期を厳守することも大切です。クライアントに「社会人マナーがあり、気持ち良く仕事ができる人」という印象を与えることができれば、継続的な案件受注にもつながりやすくなります。

フリーランスとして活躍するため必要なスキルについてより詳しく知りたい方は、「フリーランスに必要なスキル|エンジニアのスキルアップ方法やおすすめの資格」の記事もチェックしてみてください。

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フリーランスITエンジニアの適性

会社員と異なるフリーランスの働き方には、向き不向きがあります。ここでは、フリーランスITエンジニアに向いている人・向いていない人の特徴をそれぞれ紹介します。

フリーランスITエンジニアに向いている人

フリーランスITエンジニアに向いている人の例は、以下の通りです。

  • スキルアップに前向きで向上心がある人
  • 責任感があり主体的に仕事を進められる人
  • 変化のある環境を好む人

上記のような人がフリーランスITエンジニアに向いている理由を解説します。

スキルアップに前向きで向上心がある人

フリーランスは仕事が選べるのがメリットですが、得意分野があるからといって、自分にとってやりやすい案件ばかりをこなしていると、スキルアップにつながりにくくなってしまう恐れがあります。

「将来的に求められるスキルが変わるかもしれない」という意識も持ちつつ、常に好奇心を持って積極的に学んでいける人はフリーランスITエンジニアに向いているといえるでしょう

責任感があり主体的に仕事を進められる人

会社員の場合は、基本的に上司から指示を受けて仕事を進めますが、フリーランスの場合はそうではありません。自分で主体的に動き、仕事を進める力が必要です

また、フリーランスは、何かトラブルが生じた際にはすべて自己責任で対処しなければなりません。自ら判断したうえで責任を持って行動できる人は、フリーランスITエンジニアに向いているといえるでしょう。

変化のある環境を好む人

フリーランスITエンジニアは、会社員と比較すると安定性が低くなりますが、その分、自身のスキルや裁量次第で、さまざまな仕事に挑戦することが可能です。そのため、安定性よりも変化のある日々を求める人、新しいチャレンジをするのが好きな人はフリーランスITエンジニアに向いているといえるでしょう

フリーランスITエンジニアに向いていない人

フリーランスITエンジニアに向いていない人の例は、以下の通りです。

  • 交渉を得意としない人
  • コミュニケーションをとるのが苦手な人
  • 自己管理力に自信がない人

上記のような人がフリーランスITエンジニアに向かない理由を以下で解説します。

交渉を得意としない人

基本的にフリーランスITエンジニアは、案件の単価や納期などは、すべてクライアントと交渉したうえで決定します。交渉の際は、自身の希望を主張するだけでなく、クライアントとのすり合わせをしたうえで、折衷案を提案することも大切です。条件についてうまく交渉できない人、自分の希望や意見を伝えることが苦手な人は、フリーランスでは働きにくさを感じる可能性があるでしょう。

コミュニケーションをとるのが苦手な人

コミュニケーションスキルはどの職種、働き方においても大切といえますが、フリーランスのITエンジニアとして働くうえでも重要です。フリーランスITエンジニアは、クライアントとは離れた場所で仕事を行うことも多くあります。クライアントに進捗状況を伝えながら、うまく連携して仕事を進めるには、コミュニケーションスキルが欠かせません。そのため、コミュニケーションに苦手意識がある人は、フリーランスという働き方はあまり向いていないと言えるでしょう。

自己管理力に自信がない人

繰り返しになりますが、フリーランスで働く場合、案件に関する業務はもちろん、会社員であれば経理や総務の担当者が行ってくれていた業務もすべて自分で行わければなりません。納期を厳守し、必要な業務すべてを確実に進めるためにも、自己管理能力が重要になります。スケジューリングが苦手な人や自分ひとりでは気が緩み、ついついサボってしまう人は、フリーランスよりも会社員の働き方が合っている可能性があります。

フリーランスの適性については「フリーランスに向いている人の特徴を知るための記事特集」でも詳しく解説しています。自分がフリーランス向きか確認したい方はぜひご覧ください。

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ITエンジニアのフリーランス案件と単価相場

ITエンジニアのフリーランス案件には「ネットワーク・サーバーの構築」「スマホアプリやWebサービスの開発」「データ分析」などがあります。各案件で求められるITエンジニアのスキルや経験は異なりますが、代表的なITエンジニアの種類としては以下のような職種が挙げられます。

  • システムエンジニア(SE)
  • プログラマー
  • データベースエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • セキュリティエンジニア
  • インフラエンジニア

ここでは、職種ごとの特徴に応じた案件の内容と単価相場について解説します。どのITエンジニアを目指していけば良いか選択に迷っている人は、参考にしてみてください。

ITエンジニアのフリーランス案件の内容

まずは、フリーランスITエンジニアの職種に応じた案件内容と、各案件で必要とされるスキルを見ていきましょう。

システムエンジニア(SE)の案件内容

システムエンジニア(SE)は、システム開発において顧客へのヒアリング内容をもとに要件定義を行い、設計から運用保守まで、幅広い業務に携わります。

基本的には上流工程に従事する案件が多く、チームのリーダー的役割を担い、メンバーのマネジメントを行うケースもあります。

プログラマーの案件内容

プログラマーの主な業務は、プログラミング言語を駆使してシステムやアプリなどを構築することです。何を開発するかにより、Java、PHP、Pythonなど、求められるプログラミング言語のスキルは異なります。

案件によっては、システムエンジニアがプログラマーを兼務することもあります。

データベースエンジニアの案件内容

データベースエンジニアの案件では、データベースの構築や管理運用を担います。

データベース構築案件では「Oracle Database」や「MySQL」、「Microsoft SQL Server」、「PostgreSQL」のようなRDBMSに関する知識や、データを操作するためのSQLのスキルが必要です。近年では、「MongoDB」のようなNoSQLも広く使われるようになっています。管理運用案件では、不正侵入やデータ流出といったリスクを防ぐためにセキュリティ対策なども担当する場合があります。

ネットワークエンジニアの案件内容

ネットワークエンジニアの案件の主な業務は、コンピューターとサーバーなどを接続するネットワークの設計・構築・運用保守です。

設計の場面では、ネットワーク回線や機器の選定、配置などを担当することもあります。そのため、ハードウェアを扱うスキルに加えて、通信に使用するソフトウェアやサービス、通信規約などの知識も要求されます。

セキュリティエンジニアの案件内容

セキュリティエンジニアの案件は、主に情報を保護するセキュリティシステムの設計・構築・運用などを担当する内容です。クライアントのシステムの脆弱性や改善点などを調査し、最も適切な対処方法を考えて実装します。

セキュリティやネットワークの知識はもちろんのこと、システムのプログラムなどもチェックすることがあるため、プログラミングに関する知識やスキルも必要になるでしょう。

インフラエンジニアの案件内容

インフラエンジニアの主な案件内容は、ITインフラであるネットワークやサーバーの設計・構築・管理運用です。そのため、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニア、データベースエンジニアなどを総称した職種ともいえます。

サーバーで動作するプログラムの管理・構築を担当することがあるため、プログラミングスキルもあると役立ちます。

ITエンジニアのフリーランス案件の単価相場

「フリーランスのITエンジニアはどのくらい儲かるのか」と気になっている人も少なくないでしょう。ここでは、職種ごとの月単価を紹介します。

以下は、レバテックフリーランスが紹介している案件をもとに算出した、代表的なITエンジニア職種の平均月額単価をまとめた一覧表です。

職種 平均月額単価
システムエンジニア(SE) 71万円
プログラマー 68万円
データベースエンジニア 68万円
ネットワークエンジニア 65万円
セキュリティエンジニア 69万円
インフラエンジニア 66万円


上記のITエンジニア職の平均値は約68万円です。

また、そのほかのITエンジニア職種の平均月単価は、以下のようになっています。先述した代表的なITエンジニア職の月単価も含めた平均値は約66万円です。

職種 平均月単価
ITコンサルタント 75万円
QAエンジニア 60万円
SAPコンサルタント 77万円
アプリケーションエンジニア 76万円
ゲームデバッガー 44万円
サーバーエンジニア 65万円
データサイエンティスト 73万円
テクニカルサポート 50万円
テストエンジニア 58万円
ブリッジSE 72万円
フロントエンドエンジニア 72万円
社内SE 59万円
組込・制御エンジニア 66万円


高単価案件で優遇されやすいのは、「実務経験が豊富な人」「希少性・専門性の高い言語スキルを持つ人」「構築・開発・運用保守など幅広い業務に対応可能な人」などです

一方、単価がそれほど高くない案件では、実務経験が少なくても参画できたり、主流の言語スキルがあれば良いとされたりする場合もあります。

フリーランスITエンジニアの案件事情や今度の需要について気になる方は、「フリーランスエンジニアの需要は?スキル別の求人・案件数から探る今後の市場動向」の記事についてもチェックしてみてください。

※参考:「案件検索」|レバテックフリーランス

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ITエンジニアのフリーランス案件獲得方法

フリーランスITエンジニアの案件を獲得するには、主に以下の4つの方法があります。

  • ITエンジニア向けエージェントサイトを活用する
  • クラウドソーシングを利用する
  • 知人や友人から紹介してもらう
  • ブログやSNSで営業する

ここでは、各案件獲得方法の特徴を説明していきます。

ITエンジニア向けエージェントサイトを活用する

ITエンジニアがフリーランス案件を探す際には、ITエンジニア向けのエージェントを活用するのが有効です。

ITエンジニア向けエージェントの特徴は、基本的に案件獲得に伴う営業から契約までを一貫して代行・サポートしてもらえることです。自ら営業活動を行う必要がなく、案件獲得に至るまでの労力が軽減されるというメリットがあります。また、契約書や請求書作成といった事務手続きをサポートしているところもあるので、フリーランスエンジニアとしての業務に専念できるのも魅力です。なお、営業活動や事務作業を代行してもらう場合は、基本的には通常手数料や仲介料がかかります。

企業・エージェント間の信頼関係によっては、個人で単価交渉をするよりもエージェントを通すほうが高単価になる場合もあります。まずはエージェントがどのような案件を扱っているのか、案件の単価相場はどのくらいなのかといったことを積極的に調べてみましょう。

クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングを利用して、ITエンジニアのフリーランス案件を探す方法もおすすめです。

クラウドソーシングのメリットは、クライアント先に足を運ぶ営業活動をせずに、自分のスキルや立場に合った仕事が手軽に探せることです。そのため、現在の自分のスキルに合った案件が見つけやすく、副業としても始めやすいでしょう

デメリットは、案件の単価相場が比較的安めであることです。中には報酬1万円未満の案件もあり、高いスキルが不要な案件ほど単価が安くなる傾向があります。

とはいえ、ほかの人と差別化できるスキルがある、もしくは需要が高いスキルを持つ人であれば、クラウドソーシングでも高単価案件を受注できる可能性は十分にあります。

知人や友人から紹介してもらう

スキルが一定レベルに達していない、あるいは駆け出しのフリーランスITエンジニアは、クラウドソーシングサイトを使っても案件の受注が難しい可能性があります。このような場合は、知人・友人から案件を提案してもらうのも一つの手です。

互いに顔見知りであれば仕事内容や待遇の相談がしやすく、クライアントとのやりとりが円滑になるのがメリットであるといえます

ただし、エージェントや一般企業からの案件であれば基本的に条件も明確に示されますが、知人が間に入ることで詳細な条件があいまいになる可能性も。条件面の確認は、実際に作業を始める前に済ませるようにしましょう。

ブログやSNSで営業する

ブログやSNSでITエンジニアとしてのスキルや実績をアピールし、フリーランスの案件を獲得する方法もあります。

フリーランスITエンジニアがブログやSNS経由で案件を受注したいときは、それぞれの媒体で実績やポートフォリオを閲覧できる状態にしておきましょう。併せて、問い合わせフォームを用意したり、連絡用メールアドレスを公開したりしておけば、クライアント側も連絡がとりやすくなります。

この方法であれば、クライアントは事前にSNSを見たうえで依頼してくるので、発信者(自分)のスキルや希望に合う案件に参画しやすくなる利点があります

デメリットは、ブログやSNSを作っても、すぐに企業の目に留まるとは限らないことです。SNSのフォロワー数を増やしたり、ブログのSEOに力を入れたりするなどの下準備が必要になります。

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十分な準備をしてフリーランスITエンジニアを目指そう

フリーランスのITエンジニアとして活躍するためには実務経験とITスキルの習得は必要不可欠です。フリーランスになってからスムーズかつ自由に案件を受注し、理想の働き方を実現したい方は、まずは実績を積みスキルを磨きましょう。

実務経験がない場合は、フリーランスに転身する前に企業に就職し、実務経験を通してITエンジニアに必要なスキルを得るのがおすすめです。十分な準備をしておくことで、フリーランスとして活躍しやすくなります。

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フリーランスを目指すITエンジニアによくある質問

ここでは、フリーランスを目指すITエンジニアによくある質問をまとめて紹介します。ぜひ参考にしてください。

Q.フリーランスになるにはITエンジニアとして何年以上の経験が必要ですか?

A.一般的には、実務経験3年以上が理想だといわれています。「実務経験1年以上~」「未経験OK」の案件もありますが、3年以上の経験があれば、一定以上のスキルレベルや知識、対応力を身につけていると見做され、より条件の良い案件を獲得しやすくなるでしょう。

まったくの未経験では案件獲得はなかなか難しいのが現実です。フリーランスとして働きたいという未経験者は、まずは3年を目安に会社員として実務経験を積みましょう。また、未経験ではないものの、経験が浅い方は、低単価でも案件数をこなし実績を積むことで、より自分の希望にあった高単価の案件を獲得しやすくなります。

Q.「フリーランスITエンジニアはきつい」というのは本当ですか?

A.フリーランスの場合、営業や契約交渉、納品までのスケジューリング、確定申告などの各種手続きなど、すべてを自分で行わなければならないため、人によっては「きつい」と感じる可能性もあります。向き・不向きもあるため、フリーランスという働き方の特徴をしっかりと理解したうえで、後悔のない選択をすることが大切です

Q.ITエンジニアのフリーランス案件は在宅ワーク可能ですか?

A.在宅ワークが可能な案件も数多くあります。フリーランスのITエンジニアの働き方には、常駐型(準委任契約)・請負型(業務委託契約)の2種類があり、請負型の契約であれば、リモートで働くことも可能でしょう。

「どうしても在宅ワークをしたい」という強い希望がある方は、在宅ワーク可の案件が比較的多いWebサイト制作やアプリケーション開発に必要なスキルを磨くのがおすすめです。これらの業務はリモートワークとの相性が良く、案件も豊富なので在宅ワークという働き方を実現しやすくなります。

Q.ITエンジニアがフリーランスになる際の具体的な流れは?

A.まずはITエンジニアとしての実績を積んだ後、フリーランスの案件獲得に向けて、ポートフォリオやスキルシートを用意しましょう。これらは、自分のスキルレベルや実績を一目で伝えられるので、営業を行うときに役立ちます。

実際に、フリーランスとして独立することを決めたら、開業届の提出や国民健康保険・国民年金への加入など、独立に必要な手続きを行いましょう。

各種手続きについては、「フリーランスになる前に必要な準備は?安心してスタートをきるための参考記事特集」でも紹介しているのでぜひこちらも参考にしてください。

Q. 個人事業主とフリーランスITエンジニアの違いは?

A. フリーランスと個人事業主の大きな違いは、「税務署に開業届を提出しているか否か」という点です。個人事業主は税務署に開業届を出し、個人で事業を行う人のことを指します。一方、フリーランスは特定の団体・会社に所属せずに、1案件ごとに契約する働き方です。あくまで「働き方」の一つなので、必ずしも開業届の提出が必要なわけではありません。

とはいえ、フリーランスとして一定額以上の収入を得ると確定申告が必要になるため、節税の観点からも、フリーランスの多くが「開業届」を提出します。

開業届については、「フリーランスは開業届の提出は必須?書き方やタイミング、メリットデメリットを徹底解説」の記事もご覧ください。

参考:「個人で事業を始めたとき/法人を設立したとき」|国税庁

Q. フリーランスITエンジニアがエージェントを利用する場合のポイントは?

A.「フリーランス向け」かつ「ITエンジニア」に特化したエージェントを選ぶのがポイントです。そのほか、サービス内容や案件数、実績もチェックすると良いでしょう。なかなか希望どおりの案件が見つからない場合は、複数のエージェントに登録し、案件を探すのもおすすめです。

※本記事は2022年7月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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