サーバーエンジニアの仕事はきつい?未経験からの転職に必要なスキルや将来性

インターネット上などでは「サーバーエンジニアはきつい」「やめとけ」といった声を見かけることがあります。

事実、サーバーエンジニアは勉強することが多く、夜勤も多い職種です。ただ、実際にサーバーエンジニアの仕事をきついと感じるかどうかは、適性や職場環境次第といえるでしょう。本記事では、サーバーエンジニアの仕事内容やきついといわれる理由、サーバーエンジニアになるために必要なスキルについて解説します。

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そもそもサーバーエンジニアとは?

サーバーエンジニアは、ITシステムのインフラであるサーバーを扱う仕事で、インフラエンジニアの一種です。業務内容は構築業務と保守業務に大別されます。

インフラエンジニア全般の仕事に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
インフラエンジニアとは?仕事内容や、年収、必要スキルなどを徹底解説

構築業務

まずは、構築作業について紹介します

サーバーの構築・設計

一口にサーバーといっても、その種類はメールサーバー、Webサーバー、ファイルサーバーなどさまざまです。サーバーエンジニアはシステムエンジニア(SE)などと相談しつつ、サーバーの種類や個数、スペック、処理能力などを考慮して構築していきます。

その際、通信速度がどれくらいか、電源容量的に許容できそうか、コスト面も問題ないかなど多方面に気を配り、抜け漏れがないよう確認します。稼働中の運用がスムーズにいくかも考えながら、先を見据えて構築することがポイントとなる段階です。

ラッキング&配線作業

サーバー構築が完了したら、ラッキングや配線などの物理的な作業に取りかかります。導入するサーバーをラックに設置し、ケーブルの配線をしていく作業です。 誰が見ても分かりやすいように配慮した配置・配線を行うことで、構築後のメンテナンスが容易になります。

OSとサーバーアプリケーションの設定

サーバーシステムを動かすためのOS、およびOS上で動作するアプリケーションのインストールと設定をします。OSの種類はユーザーや目的によって分かれ、一般のパソコンに普及しているものとしてはWindowsとmacOSがあります。サーバー向けのOSとして挙げられるのは、LinuxやWindows Serverなどです。

似た職種であるサーバーサイドエンジニアについて知りたい方は「サーバーサイドエンジニアとは?」を参考にしてみてください。

保守業務

続いては、保守関連の作業です。

設定の変更

OSバージョンアップ時に端末設定を変更する、メールサーバーにアドレスを追加する、アクセス増加に耐え得るサーバーを増設するなどの業務です。

監視・障害対応

監視専用プログラムを用い、サーバーエラーが発生していないか監視と確認を実施。エラーがあれば、ログ解析などを行います。障害が発生したら原因を探ってメンテナンスを徹底し、別の障害が発生した際に対応できるよう備えます。

バックアップ

バックアップ設定が正常に機能しているかを確認します。もし上手くバックアップできていない状態であれば、再度設定を見直し、バックアップ機能を正常に動作させなければなりません。また、バックアップメディアを入れ替える作業が定期的に発生することもあります。

セキュリティチェック

ウイルスやサイバー攻撃などがあっても耐えられるよう、セキュリティに問題がないかを確認したり、対策を見直したりします。

関連記事 : サーバー監視の仕事

サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの違い

サーバーエンジニアとネットワークエンジニアは混同されがちですが、両者の仕事内容は異なります。
簡単に言うと、サーバーエンジニアは「サーバー」の構築・運用・保守を行い、ネットワークエンジニアは「ネットワーク」に対して同様の作業を担当します。

サーバーエンジニアがサーバーの設定などサーバーに関わる作業に従事する一方、ネットワークエンジニアはネットワークの論理設計や物理設計、構築作業などを行う職種で、そもそも扱うもの自体が異なっています。

ネットワークエンジニアの仕事は、スイッチやルーターで通信の中継地点を設け、サーバー同士をネットワークで接続すること。また、ネットワークを繋げるだけでなく、構築後の障害対応やセキュリティ対策、メンテナンスも行います。

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サーバーエンジニアの仕事がきついといわれる理由

サーバーエンジニアがきついといわれるのはなぜでしょうか。よく挙げられる理由として、主に下記のようなものがあります。

  • 夜勤が辛い
  • 残業が続くことがある
  • 勉強することが多い
  • 運用保守監視の仕事がつまらないと感じる
  • 仕事ができていて当たり前だと思われる
  • 就職転職したばかりで年収が低い

ただし、これらはすべてのサーバーエンジニアに当てはまるものではありません。きついと感じるかどうかは人それぞれですし、業務や職場の状況によっても大きく異なります。

夜勤が辛い

サーバーエンジニアは、夜勤を担当する場合があります。サーバーはシステムやサービスが稼働するための土台であるため、サービスを提供している時間帯は落とすことができず、サーバーのメンテナンスなどはサービスが提供されていない夜間に行うことが多いためです。また、サーバーのトラブル発生時なども、昼夜を問わず緊急対応が必要となる場合があります。

このように、夜勤や緊急のトラブル対応など、身体的や精神的な負担を伴うデメリットがあることは事実です。ただし、通勤ラッシュ時間帯を避けられる、オフィスに人がいないため業務に集中しやすい、代休を平日に取れるなど、人によってはメリットと感じられることも多いでしょう。

残業が続くことがある

サーバーエンジニアは、残業が続いてしまうこともある仕事です。特にサーバーのトラブル発生時や納期の前後は、残業が一時的に続くことが少なくありません。ただしこれは、サーバーエンジニアに限らず、ITエンジニア全般的にいえることです。

残業の多さや残業時間の長さは、システム開発の時期や職場環境によって異なります。適切に交代制の勤務体制を取っていれば、残業をしなければならない機会は少なくなるでしょう。納期が近くであったとしても、プロジェクトマネージャーの管理次第でスムーズに開発が進められていて残業がほとんど発生しない、という現場もあります。

勉強することが多い

サーバーエンジニアは専門性が高い職種で、サーバー構築の際は、OSやミドルウェアといったソフトウェアのほか、ストレージ、ネットワーク、CPU、メモリといった機器に関する知識が求められます。また、仮想化やクラウドなど新しい技術が次々と出てくるため、勉強することが多いのは事実です。

ただし、サーバーエンジニアに限らず、ITエンジニアは継続的なスキルアップが求められる仕事です。知識が身につけばその分できることが増え、それがキャリアアップや年収アップにつながる可能性があるともいえます。

運用保守・監視の仕事がつまらないと感じる

サーバーエンジニアの仕事の中で、運用保守や監視の仕事がつまらないといわれることがあります。確かに、未経験者がサーバーエンジニアになると、最初のうちはスキルが不足しているため、比較的平易な運用保守や監視の仕事を行うことが多いです。これらの仕事はルーティンワークになりがちなので、人によってはつまらないと感じる場面もあるでしょう。

ただし、経験を積んでいけば、サーバーの構築や設計といった業務に携われるようになり、ゆくゆくはリーダーなどを任されるようになります。上流工程でユーザーと要件定義や基本設計で仕様を詰めていくなど、サーバーエンジニアとして市場価値の高い業務にも関われるようになっていくと、仕事のやりがいを感じられるようになるのではないでしょうか。

仕事ができていて当たり前だと思われる

サーバーエンジニアは、仕事ができていて当たり前だと思われることがあります。サーバーエンジニアは「縁の下の力持ち」であり、サーバーは24時間365日稼働しているのが当然だと思われているからです。

しかし、アプリケーションを問題なく稼働させ、継続してサービスを提供するには、サーバーの品質が非常に重要です。サーバーの設計品質によって、システムの性能や障害発生時の切り替えの早さ、運用のしやすさなど、システム全体の品質に大きく影響をおよぼすため、サーバーエンジニアは重要な仕事であるといえます。

就職・転職したばかりで年収が低い

未経験からサーバーエンジニアへ就職・転職したばかりの人は年収が高くない場合があります。最初のうちは、運用保守や監視といったルーティンワークに携わりながら勉強するフェーズであるため、本来のサーバーエンジニアに期待されている一部の仕事しかできず、年収が上がりにくいからです。

しかし、サーバーエンジニアを含め、ITエンジニアはスキルアップするごとに年収も上がる仕事です。
経済産業省が発表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、「新人・初級者レベル/仕事に慣れ始めたレベル」のIT人材の平均年収は437.8万円ですが、「独立して仕事ができる中堅人材レベル」になると576.0万円、「部下を指導できるチームリーダーレベル」になると726.1万円、「社内での指導者・幹部レベル」では937.8万円まで上がっていきます。

参照 : IT関連産業の給与等に関する実態調査結果|経済産業省

サーバーエンジニアの年収はどれくらい

では、サーバーエンジニアの年収はどれくらいなのでしょうか?
ここでは、サーバーエンジニアの年収の参考として、2022年2月時点でのレバテックフリーランスでの公開案件を基にした月単価・年収例をご紹介します。

フリーランスサーバーエンジニアの年収相場

参照元 : サーバーエンジニアの求人・案件一覧

平均年収(フリーランス) 780万円
最高年収 1620万円
最低年収 156万円


なお、会社員とフリーランスとでは、社会保険料や税金の計算が異なる、会社員は月給の他に賞与もあるなど収入の計算の仕方に違いがあるため、両者の金額を単純比較できないという点はご注意ください。

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サーバーエンジニアのメリット

サーバーエンジニアは、納期前やトラブル発生時には残業が増え、仕事がきついと感じる人がいるのも事実です。しかし、ITの根幹を担う重要な職種であり、スキルを磨くと以下のようなメリットがあります。

幅広いキャリアパスが広がっている

サーバーエンジニアとしてネットワークの知識も身につけていくと、ネットワークエンジニアやインフラ全般の設計・構築や運用を担当するインフラエンジニアを目指せます。
また、クラウドスキルを習得すればクラウドエンジニアになる道もあるでしょう。
業務を通してセキュリティの知識を身につければ、セキュリティに特化したセキュリティエンジニアとしても活躍できます。セキュリティは企業や個人のIT化が進んでいく中で人材が不足している分野であり、セキュリティエンジニアに対しての需要は今後も高まると期待できます。
さらに、サーバー構築時にクライアントとのコミュニケーションをとった経験を活かせば、プロジェクトマネージャーになれる可能性も出てきます。

そのほか、インフラのスペシャリストとしてITコンサルタントになるキャリアパスもあるなど、サーバーエンジニアには多様なキャリアが広がっています。

フリーランスとして独立できる

サーバーエンジニアとして一定期間企業で経験を積んだ後は、フリーランスとして独立する道も見えてきます。
サーバーの設定方法についてマニュアルを読んで自力で理解できる程度のスキルがあれば、フリーランスとして働ける可能性が出てくるでしょう。

高収入が期待できる

サーバーエンジニアが担っていたサーバー構築・運用部分がクラウドに移り変わる中で、今後は「クラウドの知識を兼ね備え、より上流から提案を行えるサーバーエンジニア」の需要が高まると予想されます。
サーバーエンジニアは常に最新の知識を勉強する大変さがありますが、スキルアップが収入に反映されるやりがいのある仕事です。

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未経験からサーバーエンジニアになるのはきつい?

未経験からサーバーエンジニアになること自体は難しくないでしょう。では、具体的にどのような手順でサーバーエンジニアを目指すのでしょうか?

未経験からサーバーエンジニアになる方法

サーバーエンジニアのスキルを未経験者が独学のみで習得するのは簡単ではありません。サーバーを自前で用意し、Webサービスや業務系システムを構築するのは、専門的で難しい作業だからです。未経験の方は、サーバーエンジニア向けのカリキュラムがあるスクールで基礎的な知識とスキルを学びましょう。
ある程度知識を学んだら、運用・保守で経験を積みながら具体的な運用法などを学び、サーバーエンジニアとしての第一歩を踏み出すのが良いでしょう。

最初は年収が少なくても大丈夫

繰り返しになりますが、サーバーエンジニアは覚えることが多く、専門性の高いエンジニアです。そのため、未経験からサーバーエンジニアに転職した場合、まだまだ知識もスキルも不足しています。したがって、初めのうちは仕事内容が単調で、年収も低めとなる傾向があります。

ただし、仕事に慣れ、経験を積み、スキルがついてくると、構築や設計など難易度の高い上流工程の仕事やリーダーを任されるようになり、実力に伴って年収もアップしていく可能性が高まります。

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サーバーエンジニアに必要なスキル

サーバーエンジニアはさまざまな知識を覚えていく必要がありますが、重要なスキルの例として下記が挙げられます。

  • サーバーOSを扱うスキル
  • コンテナの知識
  • CI/CDツールの知識
  • クラウドサービスの活用スキル
  • セキュリティに関するスキル

オンプレミスサーバーからクラウドサーバーへ移行する企業も増えているため、新規開発だけでなく、リプレースや運用保守のスキルも歓迎されるでしょう。

サーバーOSを扱うスキル

サーバーエンジニアにとって、OSを扱うスキルは必須といえます。サーバーエンジニアは名前の通り、サーバーの設計・構築・運用保守を行うエンジニアであるため、LinuxやUNIX、Windows Serverなどのサーバー上で動作するOSを扱うスキルは、サーバーエンジニアの核といえます。

OSの設計、インストールやパラメーター設定、OSが設計通りに動作するかのテスト、運用中のトラブルシューティング、設定のチューニングなど、OSを扱うスキルは多岐にわたります。

コンテナの知識

サーバーエンジニアとしてアプリ開発を効率的に行うためには、コンテナの知識が重要になります。アプリケーションを開発するには、開発環境の構築から検証、本番環境への移行などの作業が必要ですが、コンテナ技術を使用することによってその作業をスムーズに行うことができます。

しかし、コンテナ技術のシステムに関してはサーバー周りの業務を行っていないと理解できないことも多く、ある程度サーバーサイド業務に慣れていないと勉強が難しい部分があります。そのためコンテナ技術の勉強は、仮想環境のアプリ開発に慣れてからのほうが良いでしょう。

CI/CDツールの知識

需要があるサーバーエンジニアを目指す場合は、CI/CDツールを用いた開発方法を身につけておきましょう。最近では、アプリケーションの開発の高速化が求められています。そのため、システムの実行から本番環境へのデプロイを自動で行うCI/CDツールは、サーバーエンジニアの開発環境にますます普及していくでしょう。

新しい技術であるため、スキルを身につける機会はそれほど多くないかもしれませんが、その分CI/CDツールのスキルを身につけたサーバーエンジニアは需要が高まります。

クラウドサービスの活用スキル

サーバーエンジニアには、クラウドサービスの活用スキルも必要とされるようになっています。クラウドは、ITコストの削減、調達スピードの速さなどがメリットで、さまざまな企業で導入が進んでいます。

総務省が発表した「令和2年版情報通信白書」の調査によると、2019年時点で6割以上の企業が何らかのクラウドサービスを利用しているという結果になっています。
つまり、サーバーエンジニアの仕事は、従来の物理的なサーバーを利用したITインフラから、クラウドサービスを利用したITインフラへと活躍の場が変わってきたということでもあり、今後オンプレミスからクラウドへの移行案件の増加も見込まれます。

AWSをはじめとしたクラウドは、今後もますます普及していくと考えられるため、ITの根幹を担うサーバーエンジニアにとってクラウドは重要なスキルといえます。

参照 : 令和2年版 情報通信白書(企業におけるクラウドサービスの利用動向)|総務省

セキュリティに関するスキル

世の中のデジタル化の進展に伴い、サイバーセキュリティの重要性が非常に高まりを見せています。特に、モバイル化、クラウド化、IoT化など、技術ニーズの変化と共に、標的型攻撃やIoT機器の脆弱性など、攻撃対象も変化しており、5Gの普及によりさらに攻撃対象が拡大することが懸念されています。

サーバーエンジニアは通常、アクセス制御やユーザー設計などサーバーのセキュリティ確保のための設計を行いますが、今後はサーバーだけでなく、クラウドやデバイスのセキュリティも視野に入れたセキュリティ設計や、セキュリティインシデントへの対応・指揮といったスキルがあると、さらに仕事の幅が広がってくるでしょう。

参照 : IoT・5Gセキュリティ総合対策2020|総務省

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サーバーエンジニアに必要な資格

サーバーエンジニアがスキルアップや、転職などによるキャリアアップを実現するために役立つ可能性がある資格の例としては、下記の3つが挙げられます。

  • LinuC(Linux技術者認定試験)
  • CCNA(Cisco技術者認定)
  • AWS認定資格

LinuCは、サーバーOSであるLinuxの知識を問われます。CCNAは主にシスコ社のネットワーク製品およびネットワークに関する基礎知識が出題されます。AWS認定資格は、クラウドサービスのAWSに特化した資格試験です。

LinuC(Linux技術者認定試験)

「LinuC(Linux技術者認定試験)」は、LPI-Japanにより実施されている「LinuxOS」の知識と技能を認定する試験です。サーバーエンジニアとして基本となるLinuxOSのスキルが身につき、仮想化技術やクラウドの知識も学ぶことができる、サーバーエンジニアにとって重要な資格といえます。
難易度はレベル1から3までの3段階に分けられており、順次ステップアップしていく構成になっています。

レベル1は、物理、仮想Linuxサーバーの構築と運用について出題されます。仮想環境を含んだ、Linuxシステムの基本操作とシステム管理が行えるレベルであれば、初心者でも合格を狙えるでしょう。
レベル2は、仮想マシンやコンテナを含むLinuxシステム、ネットワークの設定や構築などが出題範囲となります。レベル1と比べると、システム設計やネットワーク構築、アーキテクチャにもとづいた導入、保守までの知識が必要となり、難易度は少し高めといえるでしょう。
レベル3は、3つの専門分野に分かれており、たとえば「Mixed Environment」ではLinux、Windows、Unixが混在するシステムの設計、構築、運用・保守について出題されます。幅広い知識とより専門的な知識、実務経験が必要です。上級エンジニアの受験が想定されている資格のため、初心者の合格は難しいでしょう。

OSの知識は、サーバーエンジニアにとって核となるスキルですので、サーバーエンジニアを目指す人はLinuCの勉強をしておくと役に立つでしょう。

資格名 LinuC
(Linux技術者認定試験)
試験日 随時
受験料 16,500円(税込)
合格基準 非公表
(目安として65~75%程度の正解率)
試験形式 選択方式(一部入力問題)
公式サイト https://linuc.org/about/01.html

CCNA(Cisco技術者認定)

「CCNA」(Cisco Certified Network Associate)は、シスコシステムズ社が実施している、ネットワークエンジニアの技術力・能力を認定する試験です。シスコ社のネットワーク機器は事実上、世界的な基準となっているため、CCNAで問われる製品知識を押さえておくと、どこの開発現場でも役立つ汎用的なスキルになるといえます。

CCNAは入門的な位置づけの試験で、上位の資格としてCCNP、CCIEが用意されています。ネットワークの基礎、TCP/IP、セキュリティなど、シスコ製品をベースとしたネットワークの知識を認定する資格です。

主にネットワークエンジニア向けの資格ですが、サーバーの設計・構築の中でもネットワークの知識は必要となりますので、ネットワークエンジニアだけでなく、サーバーエンジニアにとっても取得しておくメリットのある資格といえます。

資格名 CCNA
(Cisco技術者認定)
試験日 随時
受験料 33,600円
合格基準 非公開
試験形式 多肢選択式、空欄補充など
公式サイト https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/exams/current-list/ccna-200-301.html

AWS認定資格(AWS認定クラウドプラクティショナー)

「AWS認定資格」は、Amazonが提供するクラウドサービス「AWS」に関して専門知識を問われる試験です。

AWSの設計者、運用担当者、開発者の役割や専門分野ごとに資格が分かれ、「基礎コース」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「専門知識」の4つのカテゴリーがあります。初心者の場合は、最も難易度が低い「AWS認定クラウドプラクティショナー」から合格を目指すと良いでしょう。

今後サーバーエンジニアは、従来のオンプレミスだけでなく、クラウドでのサーバー構築の仕事が増える可能性が高まると考えられます。AWSの設計者、開発者、運用担当者向けの資格を勉強することで、クラウドでのサーバー設計・構築や、運用管理の業務に役立つでしょう。

資格名 AWS認定資格(AWS認定クラウドプラクティショナー)
試験日 随時
受験料 100 USD
合格基準 1000点中700点
試験形式 複数選択または複数応答
公式サイト https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-cloud-practitioner/


関連記事 : サーバーエンジニアの資格|転職やスキルアップにおすすめの資格は?

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サーバーエンジニアの将来性

サーバーエンジニアは、AWSをはじめとするクラウドの普及により仕事がなくなるという話を聞いたことがあるかもしれませんが、サーバーエンジニアは今後も一定の将来性が見込めると考えられる職種です。

クラウドの普及により、サーバーをはじめとするインフラの設計・構築は省力化されたといえますが、職業情報提供サイト(日本版O-NET)の「システムエンジニア(基盤システム)」の説明にあるように、「顧客の施設に物理的にサーバーを設置する仕事は減少しているが、クラウドを利用したIoT、フィンテック等新しい分野でITインフラが求められるようになっている」「仕事内容は変化しているが、ITの根幹を担うエンジニアとして需要は高い」ため、ただちにサーバーエンジニア自体の需要がなくなることは考えにくいでしょう。
特にクラウドの中でも高いシェアを誇るAWSを扱えるサーバーエンジニアは、市場価値が高まると考えられます。

サーバーエンジニアの将来性が見込まれる理由には、少子高齢化やそれに伴うIT人材の不足も挙げられます。経済産業省が2019年に発表した「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には最大78.7万人ものIT人材が不足すると予測されているのです。

このような状況下において、特にオンプレミスとクラウドのスキルを合わせ持つサーバーエンジニアは希少価値が高く、ニーズの高い存在として活躍できると考えられるでしょう。

参照 : システムエンジニア(基盤システム)|厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET)
参照: IT人材需給に関する調査|経済産業省

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【体験談】実際にサーバーエンジニアとして働く方に仕事の実態を聞いてみた!

実際にサーバーエンジニアとして転職し、働くY.Sさんに話を聞きました。

転職された2社目はどういった会社でしたか?

2社目は大手通信事業者系の子会社で、自社サービスをいくつか展開しているようなところでした。そこで農業系のIoTシステムのサービス開発担当として入社しました。

業務としてはどういった工程を担当しましたか?

マネジメントからコーディングまで一通りやっていました。本当に小さいチームでエンジニアはほとんど私一人という具合だったので、協力会社や他部署との折衝や開発予算の管理もするし、時間や人手が足りないときは自分も手を動かすし……。大変でしたが、規模が小さかったからこそいろんな業務にチャレンジできたというメリットはありますね。

とても忙しかったんですね。部下のエンジニアさんのマネジメントなどもしていたんですか?

そうですね。転職後、しばらくして親会社に事業譲渡があり、それに伴い私も親会社へ転籍したんです。

その後、私の下にも2人ほど部下がつきました。

転籍後も業務内容は変わらず?

プロジェクトはそのまま続いていたのですが、事業譲渡されたタイミングでシステムを全て作り直すことになりました。

ソフトウェア担当として先頭に立ち、クラウドや開発言語に何を使うか、といった技術選定のところからほぼ全て見直しました。

転職理由でもあった「上流工程から担当したい」「自社サービスにも触れたい」といった部分は実現できたんですね。

そうですね。かなり幅広く経験を積ませてもらいました。

新卒で入った会社で参画したプロジェクトはほぼオンプレでした。インターネットにつながっていない環境であったり、サーバー室にこもって一人でガリガリやったりするようなこともあったので、かなりギャップがありました。

特に転職した頃は、Webシステムの開発はクラウドが主流になっていました。転職先のプロジェクトでもAWSを当然のように取り入れていて、私もどっぷりハマりました。その結果、実務未経験だったのですが、クラウド技術をしっかり身に着けられました。そういった意味では良いタイミングで転職できたかなと。

参考:【転職体験記】零細SES企業から誰もが知る大手Webサービス企業へ|転職成功の鍵とは

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サーバーエンジニアの仕事に関するよくある質問

ここでは、サーバーエンジニアの仕事に関するよくある質問に答えていきます。

Q. サーバーエンジニアとしての知識を身につけるためには、どのような学習方法がありますか?

書籍や学習サイト、スクールの利用といった方法で学習できます。

Q. サーバーエンジニアに必要なスキルは何ですか?

サーバーエンジニアに必要なスキルは、OSやネットワークの知識、データベースに関する知識、言語やプログラミングスキル、セキュリティに関する知識があります。

Q. サーバーエンジニアに必要な資格は何ですか?

サーバーエンジニアに必要な資格は、Linux技術者認定試験やCCNA(Cisco Certified Network Associate)、マイクロソフト認定資格などが挙げられます。

Q. サーバーエンジニアは将来性が見込める職種ですか?

クラウドの普及に伴い、サーバーエンジニアの需要は増え続けています。将来性は高く、クラウドに関するスキルアップが望まれます。

Q. サーバーエンジニアのキャリアパスにはどんなものがありますか?

サーバーエンジニアのキャリアパスには、マネージャーやスペシャリストの他に、ネットワークエンジニアやデータベースエンジニアへジョブチェンジするという選択肢もあります。

※本記事は2022年2月時点の情報を基に執筆しております。 ※本記事は2022年2月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。

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