基盤系SEの仕事内容は?担当範囲や必要なスキルを解説 | レバテックフリーランス
基盤系SEの仕事内容は?担当範囲や必要なスキルを解説
基盤系SEは、アプリケーションを動かす基盤部分(インフラ)を開発する職種です。システム構築後の運用やトラブル対応も行い、システムを順調に稼動させることが求められます。
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■この記事の監修
ITエンジニアの備忘録的技術ブログ【仮】のなかの人
独立系SIerで業務システムの開発、サーバーやネットワークなどのインフラ構築のSE及びプロジェクトマネージャーを長年務め、その後、非IT企業の社内SEへ転職し、企業の情報システム部門の部門長を2社経験し、現在も現役の情シスである。これまでにIT業界で得た知識や経験をもとに、プログラミングの入門記事や、サーバー、ネットワークの基礎知識などを紹介する技術系ブログを個人で運営している。
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また、情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)でもある。
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基盤系SEとは
システム開発に必要なSEには、大きく分けてアプリ系SEと基盤系SEが存在します。アプリ系SEがアプリのデザインや動作を開発するのに対して、基盤系SEはアプリを動かすために必要な基盤の設計・構築を行います。インターネットが個人レベルで普及するようになった現在、企業でも日々新しいシステムが導入されています。そのため、システム構築に欠かせない基盤系SEの需要は高まっている状態です。
また個人のインターネット環境に比べて、企業の場合は膨大なデータを素早く正確に扱うことが求められます。複数のサーバーを連動させ、巨大なネットワークを構築するためには、基盤系エンジニアにも高い水準のスキルが必要です。システムの根幹を支える基盤系SEは、やりがいがあり将来性の高い職種と言えるでしょう。
システムエンジニアの種類に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
SEの職種一覧|やめとけと言われる理由やシステムエンジニアの分類
なお、社内SEとよばれる働き方について気になっている方はこちらの記事もチェックしてみてください。
社内SEとは|仕事内容やメリット・デメリット、転職のポイントを解説
基盤系SEの仕事内容
基盤系SEの仕事は、顧客やユーザーの要望などを踏まえて最適なシステム基盤の設計や構築・運用をする事です。仕事内容を段階的に見ていきましょう。
基盤環境の設計・構築
まずはシステムを動かすために必要な環境の設計や構築をします。例えば業務アプリケーションで使用する基盤の場合、その業務アプリケーションを稼働させるために必要となるミドルウェアや、想定するクライアント数、アクセス数などをもとに、適切な構成のサーバーやストレージなどの機器を選定します。
また、その業務アプリケーションが使用する通信も踏まえて、適切なネットワーク機器も選定します。その業務アプリケーションの重要度によって、可用性をどれほど持たせるかを検討し、適切な冗長構成を提案するケースもあります。
それらの機器の設置や、設定内容の設計、実際の設定作業も含めて基盤SEが対応していきます。
構築したシステム基盤の運用
必要となるシステム基盤を構築し、その基盤上でシステムが稼働しだしたら基盤の運用管理段階に移行します。
ポイントは、如何にしてシステム障害を未然に防いでいくかです。日ごろから管理している基盤の負荷状況やアラートを気にかけて、異変に気付き次第すぐに報告して調査をする。
システム障害などのトラブルを未然に防いでいくことで、突然の呼び出しや夜間対応なども減り、自身の負荷軽減にも繋がります。
トラブル時の対応
企業で常時稼働しているシステムの場合、障害が発生するとシステムがストップしてしまい、企業やユーザーに大きな損失を与えかねません。
基盤を適切に構築し、日々異常がないか監視をしながら運用していても、システム障害は必ず発生します。その際に、システムの停止時間を最小限に抑え、迅速に基盤環境を復旧させることは、ベテラン基盤系SEの大事な役割です。
Web系、業務系、組み込み系の違いについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
Web系、業務系、組み込み系とは?違いや必要なスキルについても解説
基盤系SEに必要なスキル
企業のシステムを担う基盤系SEには、さまざまなスキルが求められます。その中でも非常に重要とされるのが、トラブルの際の解決力です。いかに素早く、的確な解決策を実行できるかが基盤系SEの腕の見せ所です。
トラブル解決力を磨くには、サーバーやネットワークなどの基盤領域の知識を広く身に付けておくことが必要です。また、例えばサーバーやネットワーク機器などをローカルの仮想環境で仮想化し、実際に障害が起こった場合の挙動や対応方法を検証しておくことも有効と言えます。
また企業のシステム基盤を担うということは、相応の実務経験も求められます。実務経験を積むためには、自宅でもサーバーの評価版ライセンスや開発者向けライセンスを活用して、実際にサーバーを構築してみましょう。あらゆる機能を試すことで、実務で発生することの多いサーバー増設や切り替えなどの経験を重ねていくことが大切です。
基盤系SEは、技術的なスキルの他にソフトスキルも重要視されます。クライアント先での作業、打ち合わせが多い職種のため、初対面の人とも円滑なミュニケーションを取り、予想外の事態が起きても柔軟に対応できるエンジニアが評価される傾向にあります。
システムエンジニアに必要なスキルについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【エンジニアのプロ監修】システムエンジニア(SE)とは?仕事内容・年収・なり方を解説
※本記事は2023年3月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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