フリーランスはアルバイトできる?掛け持ちの注意点や確定申告について解説 | レバテックフリーランス
フリーランスはアルバイトできる?掛け持ちの注意点や確定申告について解説
フリーランスは、アルバイトを掛け持ちすることが法律上問題なく可能です。収入が不安定な時期の対策として複数の収入源を持つことで、生活を安定させられるメリットがあります。
この記事では、アルバイトをするフリーランスが悩みやすい本業との両立のコツをお伝えします。税金の手続きや社会保険の手続き、いずれはフリーランス1本でやっていく方法も解説するのでぜひご覧ください。

記事の監修者
泉澤 匡寛
レバテック代表執行役社長
同志社大学を卒業後、レバテックキャリアにてITエンジニアの採用支援、キャリア支援に従事。
IT人材不足に大きな課題感を持ち、新規事業の責任者としてIT特化型就職支援サービス「レバテックルーキー」や、プログラミングスクール「レバテックカレッジ」など、IT人材を増やす事業を開発。
2021年よりレバテック ITリクルーティング事業部部長として、事業戦略立案、採用、業務最適化など、レバテック複数ブランドの成長を多方面から牽引。
2025年4月にレバテック執行役社長に就任。
フリーランスはアルバイトを掛け持ちできる
フリーランスとして活動しながらアルバイトを掛け持ちすることは、法律上まったく問題ありません。フリーランスは個人事業主として自由に仕事を選べる立場にあるため、収入源を複数持つことが可能です。実際に、収入が安定しない時期の対策として、アルバイトとの掛け持ちを選ぶ人もいます。
ただし、多くのアルバイトでは勤務日や勤務時間に条件が設けられています。フリーランス活動とアルバイトを無理なく両立できるよう、事前に勤務条件を確認しておきましょう。
フリーランスとアルバイトの違い
フリーランスとアルバイトには、主に以下の違いがあります。
| フリーランス | アルバイト[cite: 4] | |
|---|---|---|
| 契約形態[cite: 4] | クライアントと対等な立場で「業務委託契約」を結ぶ[cite: 4] | 企業の指揮命令のもと業務を遂行する「雇用契約」を結ぶ[cite: 4] |
| 報酬の基準[cite: 4] | 案件ごとに単価が決まる[cite: 4] | 働いた時間に応じて報酬が決まる(時給制)[cite: 4] |
| 働き方の柔軟性[cite: 4] | 納期を守ればスケジュールや働く場所を自由に決められる(案件によっては作業場所・稼働時間の指定あり)[cite: 4] | 雇用主によって働く場所と時間が決められる[cite: 4] |
| 責任範囲[cite: 4] | 受注から納品まで幅広い責任を負う(納期遅延や情報漏洩などのトラブルに自分で対応する)[cite: 4] | 与えられた業務範囲内で責任を負う(ミスが発生した場合の最終的な責任は現場の責任者や企業が負う)[cite: 4] |
フリーランス
アルバイト
契約形態
クライアントと対等な立場で「業務委託契約」を結ぶ
企業の指揮命令のもと業務を遂行する「雇用契約」を結ぶ
報酬の基準
案件ごとに単価が決まる
働いた時間に応じて報酬が決まる(時給制)
働き方の柔軟性
納期を守ればスケジュールや働く場所を自由に決められる(案件によっては作業場所・稼働時間の指定あり)
雇用主によって働く場所と時間が決められる
責任範囲
受注から納品まで幅広い責任を負う(納期遅延や情報漏洩などのトラブルに自分で対応する)
与えられた業務範囲内で責任を負う(ミスが発生した場合の最終的な責任は現場の責任者や企業が負う)
税金の手続き
自分で帳簿をつけ確定申告を行う
会社が毎月の給与から所得税を天引きし年末調整も行う
税金の手続きに関しては、フリーランスとして得る収入は「事業所得」に該当し、自分で税金を計算して納付する必要があります。一方、アルバイトの報酬は「給与所得」となり、勤務先が毎月の給与から税金を差し引き、年末調整で税額を清算してくれる仕組みです。この違いを把握しておくと、掛け持ちした場合の税務手続きの理解がスムーズになります。
フリーランスがアルバイトをするメリット
フリーランスがアルバイトを掛け持ちすることには、収入アップのほか、人脈形成や社会保障の充実といったメリットがあります。それぞれ詳しく確認していきましょう。
収入アップして生活が安定しやすい
フリーランスがアルバイトをするメリットには、収入が増えて生活を安定させられることが挙げられます。フリーランスの収入は取引先の状況や案件の有無によって変動しやすく、月ごとの収入に差が出ることが少なくありません。アルバイトを掛け持ちすることで、毎月一定の給与を確保できるため、生活費の見通しが立てやすくなります。
社会保険に加入して保障が増える
社会保険に加入し保障が増える安心感もフリーランスがアルバイトをするメリットです。フリーランスは基本的に国民健康保険や国民年金に加入しますが、アルバイト先の条件を満たせば、健康保険や厚生年金への加入が可能になります。
健康保険に加入すれば、病気やケガで休業した際に「傷病手当金」などの手当を受け取れます。厚生年金に加入した場合は、将来もらえる年金(老齢厚生年金)の額を増やせるでしょう。さらに、社会保険料は会社(アルバイト先)がその半額を負担してくれます。そのため、国民健康保険・国民年金よりも、自己負担額が安くなるケースが多いです。
新しい人脈が増え視野が広がる
新しい人脈が増え、視野が広がるのもアルバイトのメリットです。仕事内容にもよりますが、フリーランスは1人で作業する時間が長く、人との関わりが少なくなる傾向があります。アルバイトを通じて職場の人と関わることで、新しい情報や考え方に触れる機会を増やせます。異業種の人と話すことで、これまで気づかなかった仕事のヒントが得られるかもしれません。
生活リズムが変わり気分転換になる
アルバイトをすることで、生活リズムが変わり気分転換になる効果も期待できます。フリーランスは自分で時間を管理できる反面、生活が不規則になりやすい働き方です。アルバイトで決まった時間に外へ出る習慣ができると、生活リズムが整いやすくなります。
フリーランス活動とは違う分野のアルバイトを選べば、リフレッシュにもつながります。たとえば、デスクワークが中心の人は体を動かす仕事を選ぶことで、運動不足の解消になるでしょう。
フリーランスがアルバイトをするデメリット
アルバイトの掛け持ちには、自由時間が減って疲れが溜まったり、税金関連の手間が増えたりするデメリットもあります。アルバイトを始める前にこうしたリスクや負担を把握し、無理なく掛け持ちする方法を検討しましょう。
自由時間が減る
フリーランスの活動とは別にアルバイトをすることで、どうしてもプライベートの時間が減少してしまいます。フリーランスの魅力の一つは、時間の使い方を自分で決めやすい点です。しかし、アルバイトが加わることで仕事が入らない自由時間が削られてしまいます。
自由時間を確保するためには、「週〇日まで」「1日〇時間まで」とアルバイトの上限を決めておき、無理のないスケジュールでシフトを組むことが大切です。
疲労が蓄積しやすい
フリーランスの活動とアルバイトを並行して行うことで、体力的・精神的な負担が増える可能性があります。アルバイトの後に本業の作業を行うと、集中力が続かず作業効率が落ちてしまうケースがあるでしょう。疲労が溜まると本業の納期遅れや品質低下を招き、信用を失うリスクが高まります。
疲労が蓄積する前に、「完全休業日を週1日は設ける」「本業の閑散期だけアルバイトで働く」といった工夫をするのがおすすめです。
給与所得の追加で確定申告の手間が増える
フリーランスがアルバイトをするデメリットには、給与所得の追加で確定申告の手間が増えることが挙げられます。フリーランスの事業所得に加えてアルバイトの給与所得がある場合、確定申告の際に両方の収入を合算して申告しなければなりません。給与所得があることで、源泉徴収票から所得額を転記し事業所得と合算するといった手間が増え、人によっては面倒に感じる可能性があるでしょう。
フリーランスがアルバイトをした場合の確定申告については後ほど詳しく解説します。
フリーランスがアルバイトする際のポイント
フリーランス活動とアルバイトを上手に両立するには、仕事の優先順位をはっきりさせたり、心身への負担を考慮したりするのがポイントです。アルバイトを始める前に知っておきたい注意点を確認していきましょう。

アルバイトをする目的と期間を決める
アルバイトを始める際は、以下のように目的を決めましょう。目的が明確でないまま掛け持ちを始めると優先順位があいまいになり、本業に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 案件が少ない期間だけ収入を補いたい
- 新しいスキルを身につけたい
さらに、あらかじめアルバイトの期間を決めておくことで、フリーランスとしての活動に戻るタイミングを見失わずに済みます。
本業が疎かにならないようにする
フリーランスがアルバイトをする際は、本業が疎かにならないようにしましょう。アルバイトに時間を割きすぎると、本業の仕事の質や取引先とのコミュニケーションに悪影響が出る場合があります。
対策としては、フリーランス活動に必要な時間をあらかじめ計算し、無理のないシフトで働けるアルバイト先を選ぶのが賢明です。納期が近い案件がある時期には、アルバイトのシフトを減らすといった調整を行いましょう。
心身への負担が少ない業務を選ぶ
フリーランスが体調を崩さずアルバイトを掛け持ちするには、体力や精神面への負担を抑える工夫も大切です。
たとえば、体力が少ない人にとっては立ち仕事や夜勤が中心のアルバイトは、体への負担が大きくなってしまいます。「本業でクライアントとのコミュニケーションが大変」という人は、アルバイトで接客業を選ぶとさらに消耗してしまうかもしれません。自分の体調や本業とのバランスを考え、アルバイトの分野を選択しましょう。
効率良く稼げる仕事を選ぶ
限られた時間で収入を増やすためには、時給や勤務条件を比較して効率的に稼げるアルバイトを選ぶこともポイントです。
同じ労働時間でも時給が高い仕事を選べば、少ない労力で収入を増やしやすくなります。高時給を狙うには、デザインやプログラミングなど、手持ちのスキルを活かせるバイトを探してみましょう。さらに、シフトの融通が利きやすい職場を選べば、本業のスケジュールと調整しやすくなります。
フリーランスがアルバイトをした場合の確定申告は?
フリーランスは基本的に確定申告の義務がありますが、収入によっては不要になるケースもあります。以下で、確定申告が必要な基準と不要になる条件を確認しましょう。
本業の事業所得があるため基本は確定申告が必要となる
フリーランスとして事業を行っている場合、事業所得が発生する時点で確定申告の対象になります。確定申告では前年(1月1日〜12月31日)のすべての所得を申告する必要があるため、フリーランス活動で得た事業所得と、アルバイトで得た給与所得を合算しましょう。
税金は売上全体ではなく残った利益に対してかかるため、事業所得に関しては「年間売上から必要経費を差し引いた利益」を自分で計算して算出します。アルバイトの給与所得は、バイト先からもらう源泉徴収票に記載がある給与所得控除後の金額を参照しましょう。確定申告では、こうして算出したそれぞれの所得をもとに、最終的な所得税額を決定します。
確定申告の詳しいやり方については、以下の記事をご覧ください。
稼ぎが一定額以下なら不要になるケースもある
以下のようなケースでは、アルバイトをしていても確定申告が不要です。
- アルバイト先が1ヶ所で給与以外の年間所得が20万円以下
- アルバイト先が2ヶ所以上で、「メイン以外のアルバイトの給与(額面)」と「フリーランスの所得」の合計が20万円以下
気をつけたいのは、この「20万円以下は確定申告不要」というルールは所得税(国税)に限った特例だという点です。住民税にはこの特例がないため、フリーランスとしての所得が少しでも発生していれば、お住まいの自治体へ住民税の申告が必要になります。
フリーランス一本で稼げるようになる方法
アルバイトとの掛け持ちを続けながらも、将来的にはフリーランス一本で稼げるようになりたいと考える人も多いでしょう。ここでは、フリーランスとしての収入を増やす方法を紹介します。
最初は低単価でも実績づくりに注力する
いずれフリーランス一本で生活していくには、最初は低単価でも実績づくりに注力することが大切です。高単価案件への参画には、実績が必要なケースが多いからです。
実績が多数ある人は、クライアントから信頼されやすくなります。信頼関係ができれば、次の案件を提案されたり、他のクライアントから依頼がきたりする可能性が高まるでしょう。たとえば、クラウドソーシングサービスを活用して、小さな案件を着実にこなすことで、実績が増えてポートフォリオを充実させられます。
実績を積みつつ新しいスキルを習得する
実績を積むことに加えて、新しいスキルの習得にも力を入れましょう。スキルを身につけるほど参画できる案件の幅が広がり、稼ぐチャンスが増えていきます。
IT領域を例に挙げると、プログラミングやWebデザインの分野では、新しい技術やツールが次々に登場しています。学習を継続し、対応できる業務範囲を広げることで、取引先からの評価が高まりやすくなり、単価交渉の際にも有利に働くでしょう。
フリーランスエージェントを利用する
ある程度実績を積んだらフリーランスエージェントを利用して好条件の案件を探しましょう。フリーランスエージェントは、案件の紹介や契約交渉を代行してくれるサービスです。
自分で営業活動を行う余裕がなくても、エージェントに依頼すれば希望の条件に合う案件を提案してもらえます。単価交渉や契約書の確認といったサポートも受けられるので、営業やクライアントとのコミュニケーションの負担も軽減できます。
「いずれはアルバイトをやめて、フリーランス一本で食べていきたい」という方は、レバテックフリーランスにご相談ください。担当アドバイザーが継続的に案件をご提案するので、アルバイトなしで生活を成り立たせるまでのステップを短縮できる可能性があります。登録や相談は無料なので、ぜひお気軽にご利用ください。
専業フリーランスエンジニアになって稼げる額
ここでは、レバテックのデータにもとづき、専業フリーランスエンジニアとして稼げる年収の目安を紹介します。
- フロントエンドエンジニア:873万1,476円
- サーバーサイドエンジニア:820万4,736円
- クラウドエンジニア:907万1532円
- セキュリティエンジニア:881万8,152円
- ネットワークエンジニア:814万5,696円
※レバテックの利用者が参画した案件データから、稼働日数が5日のものに絞って案件単価を算出しました。年収の算出にあたっては、ひと月の案件単価に12ヶ月を乗じています。(2026年8月時点)
上記はあくまで目安であり、案件内容や契約形態によって収入は変動します。高度な専門知識が求められる分野や、需要の高いプログラミング言語に対応できる人は、高単価な案件を受注しやすいでしょう。
エージェントの活用で好条件の案件を見つけて単価アップできる可能性もあります。以下のページには、レバテックフリーランスで目標単価を実現した方のインタビューを掲載しています。単価アップを目指す方はぜひご覧ください。
フリーランス5年目でエージェントを変更した理由。レバテックで目標単価を達成するまで
フリーランスとアルバイトの掛け持ちに関するよくある質問
フリーランスとアルバイトの掛け持ちについて、よく寄せられる質問をまとめました。
Q.アルバイトで働くフリーランスの社会保険はどうなる?
アルバイトで働くフリーランスの社会保険は、勤務先の規模や労働時間によって扱いが異なります。アルバイト先での週の所定労働時間が20時間以上になる場合、勤務先の社会保険に強制加入します(※)。基準を満たさない場合は、自分自身で国民健康保険や国民年金に加入する形になります。
※アルバイト先の企業規模が従業員数51名以上で適用。社会保険の適用対象は法改正により順次拡大が進んでおり、2027年10月以降は企業規模要件が段階的に縮小・撤廃されていく予定です。
Q.アルバイトで働いても引き続き扶養に入れる?
アルバイトで働いても、収入が一定額以下であれば扶養に入れます。税金面での扶養制度である「配偶者控除」は、合計所得金額が58万円以下だと対象となります。配偶者控除が適用されない場合でも、配偶者特別控除によって一定額の所得控除が受けられる可能性があるので確認しましょう。
社会保険の扶養に入るには、年間収入が130万円未満であることが条件です。ただし、健康保険組合によっては独自の判定ルールを設けている場合もあります。
参考:
配偶者の所得がいくらまでなら配偶者控除が受けられるか|国税庁
Q.フリーランスの副業におすすめのアルバイトは?
フリーランスの副業におすすめなのは、本業のスケジュールに合わせやすいアルバイトです。たとえば、データ入力や軽作業、コンビニやカフェなどのシフト制の仕事は勤務日や勤務時間を選べるため、本業と両立しやすい傾向があります。また、在宅でできるアルバイトを選ぶことで、移動時間を削減し本業との掛け持ちがしやすくなります。
※本記事は2026年8月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。
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