Webエンジニアの仕事はきつい?理由や将来性、仕事の魅力も解説 | レバテックフリーランス
Webエンジニアの仕事はきつい?理由や将来性、仕事の魅力も解説
Web業界への転職を検討していて、時折耳にする「Webエンジニアの仕事はきつい」という話が気になってしまい、調べている方もいるのではないでしょうか。急な仕様変更に応じなければいけなかったり、仕事にスピード感を求められたりすることなどはたしかに「きつい」といえるかもしれません。ただし、程度の差こそあれ、どのような仕事にもやりがいもあれば厳しさもあります。
この記事では、Webエンジニアの仕事内容や仕事がきついといわれる理由と対処法を解説します。仕事の魅力や将来性についてもお伝えするので、参考にしてください。
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目次
Webエンジニアの仕事内容と平均年収について
Webエンジニアは、Webシステムやアプリケーションの設計・構築・運用・保守を行うエンジニアの総称です。
Webエンジニアが携わるシステムは、ショッピングサイトやネットバンキング、YouTubeの再生ページなど多岐にわたります。例えば、通販サイトに表示される「商品の閲覧履歴」や「おすすめ商品」などは、Webエンジニアが組んだプログラムによって表示されています。
以下ではWebエンジニアの仕事内容や平均年収についてより詳細にみていきましょう。
Webエンジニアの仕事内容
Webエンジニアの仕事は、主に「フロントエンド」と「バックエンド(サーバーサイド)」の2つに分類されます。
フロントエンドを担うWebエンジニアは「フロントエンドエンジニア」と呼ばれ、ユーザーが直接触れるインターフェースの実装を行います。
一方、バックエンド(サーバーサイド)を担う「バックエンドエンジニア」は、ユーザーの目に直接触れることがほとんどない、OSやサーバー、データベースなどを管理するシステムの開発が主な仕事です。
以下の記事ではフロントエンジニアの仕事についてまとめていますので、ご覧ください。
【エンジニアのプロ監修】フロントエンドエンジニアとは?年収や必要なスキル、将来性など
また、バックエンジニアについては以下の記事にまとめています。
バックエンドエンジニアの仕事とは?未経験で目指す方法、必要なスキルも解説
Webエンジニアの平均年収
厚生労働省の職業情報サイト「job tag」によると、Webエンジニアの平均年収は約550万円です。これは、国税庁が発表した「令和4年分 民間給与実態統計調査」における日本の平均年収の約458万円と比較して、約90万円高い金額であることがわかります。
また、スキルや実績によってバラつきはみられるものの、フリーランスとして独立したWebエンジニアの平均年収は900万円程度と、会社員のWebエンジニアの年収よりもさらに高い傾向にあるといえるでしょう。
参照:
職業情報提供サイトjobtag「システムエンジニア(Webサイト開発)」
国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」
Webエンジニアがきついといわれる6つの理由
Webエンジニアの仕事は非常にやりがいがある一方で、いくつかの厳しい側面もあります。一般的にWebエンジニアの仕事がきついといわれるのは、以下のような理由によるものと考えられます。
- バグや仕様変更などへの急な対応が発生する
- 仕事にスピードを求められる
- 最新情報をキャッチアップしなければならない
- AIの普及で仕事がなくなる可能性がある
- アジャイル開発が求められる
- 客先常駐で仕事をすることがある
それぞれの理由を確認しましょう。
バグや仕様変更などへの急な対応が発生する
Webエンジニアリングは、予期せぬバグの修正やクライアントの要望による仕様変更に、迅速に対応しなければならないときがあります。これらの状況は、計画された作業スケジュールを大きく狂わせ、予定外の時間を要することが多いです。
とくに、リリース直前や運用中に緊急事態が発生すると、夜遅くや週末に対応することを求められることがあります。
仕事にスピードを求められる
Webエンジニアは、クライアントから提示された納期を守らなければならないため、仕事に対してスピードを要求されます。
とくに多数の仕様変更が起きるプロジェクトにおいて、その傾向が顕著にみられるでしょう。時間に追われる感覚を「きつい」と感じ、ストレスの原因になるWebエンジニアの方も一定数います。
最新情報をキャッチアップしなければならない
IT業界の進歩は非常に速く、トレンドの移り変わりが激しいことが特徴です。Webエンジニアは、常に最新情報をキャッチアップし、学び続けなければなりません。学びを怠ってしまうと、古い技術の仕事しか行えなくなるでしょう。
とくにプログラミング言語やAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)、フレームワーク、クラウドなどに関して、継続的な勉強が必要です。
最新情報の収集や継続的な学びが楽しめる場合は問題ありません。しかし、継続的に学習を負担に感じる場合はWebエンジニアの仕事が「きつい」と感じるかもしれません。
以下の記事ではWebエンジニアに関する勉強法についてまとめていますので、ご覧ください。
Webエンジニアになるための勉強法と学んでおきたい10の技術
AIの普及で仕事がなくなる可能性がある
AIの進化により、将来的に仕事がなくなる可能性があることも、Webエンジニアの仕事がきついといわれる原因の1つです。
プログラミング作業の自動化が進み、Webエンジニアのメインの業務であるプログラミングによるサイト構築は、AIに代替される可能性があるともいわれています。そのため、今後も生き残っていくために、AIでは替えが効かないスキルを習得するために、学び続ける必要があります。
アジャイル開発が求められる
アジャイル開発が求められることも、Webエンジニアの仕事がきついといわれる原因といえるでしょう。
アジャイル開発とは、システムの開発工程を小さな単位に分けて「設計→開発→テスト」を繰り返す手法です。上流工程から下流工程への順番に開発を進める、従来のウォーターフォール開発に比べ、開発スピードが速くクライアントの要望に柔軟に対応できることが利点です。
しかし、開発者からみると開発にスピードを求められたり、頻繁に仕様変更を求められたりするため、開発のスケジュールを立てにくく、時間に追われてしまう原因となります。
客先常駐で仕事をすることがある
Webエンジニアには、クライアントのオフィスで作業する「客先常駐」という勤務形態があり、この点もWebエンジニアの仕事がきついとされる原因として挙げられます。
プロジェクトごとに職場環境が変わることにより、その都度新しい職場に適応しなければならず、そのことが精神的な負担になる場合があるためです。客先常駐をする主な理由は、クライアント先のルールを知るため、あるいは業務スケジュールや人間関係に馴染むためです。
以下の記事では客先常駐のつらい点についてまとめていますので、ご覧ください。
客先常駐の辛いところ、その対処法を紹介します
Webエンジニアの仕事がきついと感じたときの3つの対処法
Webエンジニアの仕事がきついと感じたときのおすすめの対処法は、以下の3つです。
- 他の会社に転職する
- フリーランスになる
- 他のエンジニア職に転職する
各対処法を解説します。
他の会社に転職する
納期へのプレッシャーが大きく仕事がつらいと感じていて、在籍しているのが受託会社の場合は、自社開発を行う会社への転職を検討するのも1つの方法です。
自社開発の会社は、受託開発の会社よりもプロジェクトの進捗やスケジュールへの柔軟性が高い傾向にあるため、納期に対するストレスが軽減される可能性があります。
フリーランスになる
時間の融通がきかないことがきついと感じる場合は、フリーランスへの転向もおすすめです。フリーランスの働き方には、自分の時間をコントロールしやすいという大きな利点があります。案件によるものの、自宅や好きな場所で働けることも多く、通勤時間を節約しプライベートな時間を増やすことが可能です。
また、プロジェクトごとの単価や契約条件を自分で設定できるため、仕事の量や種類を選ぶ自由が生まれることも魅力です。ある程度の実績やスキルがあれば、会社員として働くよりも収入の向上も見込めます。
以下の記事ではフリーランスになるための方法についてまとめていますので、ご覧ください。
フリーランスになるには?始めるための3ステップと知っておくべき基本知識
他のエンジニア職に転職する
Webエンジニアがきついと感じる方は、他のエンジニア職への転職も視野に入れましょう。これまで積み上げてきたスキルや経験を活かせる職種がおすすめです。例えば、以下のような職種が挙げられます。
- フルスタックエンジニア:1人で複数の事業領域を超えた開発や運用を行う
- フロントエンジニア:Webサイトのブラウザ上で動作する機能の制作を担当する
- ITアーキテクト:ITシステム全体像を設計する上級職
- ITスペシャリスト:プロジェクトで技術面をサポートする専門家
新しい分野に転職するには、その分野の知識やスキルを新たに学ぶ必要がありますが、長期的にはキャリアの幅を広げることにつながるでしょう。
Webエンジニアの5つの魅力ややりがい
「仕事がきつい」といわれることもあるWebエンジニアですが、さまざまな魅力ややりがいがあるのも事実です。Webエンジニアの仕事における魅力ややりがいとして挙げられるのは、主に以下の5つです。
- 市場における需要が高い
- 身につけたスキルが他の分野でも活かされる
- ものづくりの楽しさを感じられる
- 働き方の自由度が比較的高い
- 独立できる可能性がある
それぞれの内容について解説します。
市場における需要が高い
Webエンジニアは、市場における需要が高い点が魅力です。
ITは社会基盤として定着しており、生活になくてはならないものとなっています。今後も人手不足に陥る可能性が高く、引き続き需要が高い状況となることが予測されます。そのため、Webエンジニアとして経験を積み時代に合ったスキルを磨いていけば、好待遇の仕事を選べるようになるでしょう。
身につけたスキルが他の分野でも活かされる
Webエンジニアとして身につけたスキルセットは、他の分野でも活かされるでしょう。
Webエンジニアは、システムの構築やフロントエンド・バックエンド、保守などの業務を担います。その結果、幅広いスキルが身に付くため、他の分野での活躍のチャンスが広がります。
ITの技術はさまざまな業界で取り入れられているため、IT業界に限らずさまざまな業界や分野で、培ったスキルや知識を活かすことが可能です。
ものづくりの楽しさを感じられる
Webエンジニアの仕事の魅力ややりがいとして、ものづくりの楽しさを感じられることも挙げられます。
自分がコードを書いて構築したアプリケーションが実際に動き、人々の生活に役立つ様子をみると、大きな達成感を得られます。ものづくりが好きな方にとって、Webエンジニアは大きなやりがいを感じられる仕事といえるでしょう。
働き方の自由度が比較的高い
働き方の自由度が比較的高いことも、Webエンジニアの仕事の魅力の1つです。
プロジェクトによってはリモートワークが可能であり、時間や場所に縛られない柔軟な働き方を選択できます。これにより、家族や趣味の時間を大切にしながら、仕事を続けられるでしょう。また、フレックスタイム制を導入し、働きやすい勤務体制を導入している会社もみられます。
独立できる可能性がある
Webエンジニアは、一定の経験とスキルを積んだ後にフリーランスとして独立する道を選べることに、魅力を感じる方もいるでしょう。
ある程度のスキルや実績があることが前提にはなりますが、独立後は興味のある案件を選べます。また、スキル次第で会社員時代を上回る収入を狙うこともできたり、社内の人間関係に対するストレスから解放されたりといったメリットがあります。
Webエンジニアの将来性は高い
Webエンジニアの将来性は高いといえるでしょう。
DX(デジタルトランスフォーメーション)が進む中で、Webエンジニアの需要も年々高まっています。DXとは、各社がデジタル技術の活用により業務や組織、企業文化を変革し、デジタル時代に勝ち残れるように自社の競争力を高めることです。
その一方で、IT業界全体でエンジニアは不足しており、Webエンジニアも需要に対して供給が追いついていません。Webエンジニアには幅広い知識が必要であり、人材育成にも時間を要することも一因です。エンジニアは市場価値が高く、将来性のある職種といえます。
未経験からWebエンジニアはきつい?
基本的に、中途採用においては即戦力を求めているため、経験者のほうが有利なのが実態です。中には、「未経験OK」で募集をしている会社もあります。しかし、プログラミングの知識がまったくない未経験者を採用することはほとんどないでしょう。
そのため、未経験からWebエンジニアを目指す場合は、事前に一定レベルのITに関する知識やプログラミングスキルを習得しておくことが望ましいです。
プログラミングの習得は独学でも可能ですが、体系的かつ効率的に知識を習得するには、スクールを利用するのがおすすめです。カリキュラムを修了することで、一定レベルのスキルを身につけていることの証明ができるだけでなく、意欲の高さもアピールできます。
Webエンジニアに向いている人の特徴
Webエンジニアに向いているのは、技術的な問題解決に興味があり、論理的思考が得意な人です。新しい技術やトレンドを学ぶ意欲があり、自己学習を続けられる人も、Webエンジニアに向いています。
Webエンジニアに対して、1人で黙々と仕事を行うイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし実際は、チームメンバーやクライアントと協力して仕事を進めるため、コミュニケーション能力も重要です。そのほか細部に注意を払い、粘り強く問題に取り組める人も、Webエンジニアとして成功する可能性が高いでしょう。
Webエンジニアになる前に確認すべきこと5つ
Webエンジニアは、きついといわれることもある職種です。そのWebエンジニアとして快適に働くためには、勤務先の職場環境や仕事の進め方を確認しておくことが欠かせません。具体的に確認すべき項目は、以下の5つです。
- 残業時間
- 有給休暇の取得率
- 昇給
- 賞与
- システムなどの開発方法
各項目について解説します。
以下の記事では、Webエンジニアになるための就職・転職活動における注意点についてまとめていますので、ご覧ください。
未経験からWebエンジニアに転職するには?将来性や求人の状況も解説
残業時間
Webエンジニアはプロジェクトによっては多忙な時期があり、残業が発生することがあります。職場を選ぶ際には、残業の実態を把握することが大切です。
慢性的に残業が多い職場は、プロジェクト管理が適切でない、または人員が不足している可能性があります。これらの状況は、仕事の負担を増やし、ワークライフバランスを損なう原因となります。
有給休暇の取得率
有給休暇の取得率は、職場の働きやすさを示す指標の1つです。特定のエンジニアに仕事が偏っていると、有給休暇を取得するのは難しいでしょう。
有給休暇の取得率のほか、会社として有給休暇を取得できるような取り組みをしているかなどを確認する必要があります。
昇給
昇給制度が求人情報に明記されていないことは珍しくありません。Web系企業の昇給には、ベースアップ以外に個人の成果やIT系の資格の取得状況が反映されることもあります。
昇給の基準や頻度、および実績を確認することで、将来の収入の見通しを立てやすくなるでしょう。
また、昇給が明確にされている職場は、従業員の努力が正当に評価される傾向があり、社員のモチベーションとキャリアの成長に大きな影響を与えます。その会社でキャリアを積んでいきたいと考えるなら、昇給制度の確認は欠かさないようにしましょう。
賞与
賞与は、収入に大きく影響する要素です。賞与の支給実績や基準を確認することで、業績や従業員への還元の姿勢を把握できます。可能であれば、直近の数年の支給実績を調べておくことがおすすめです。
システムなどの開発方法
Webサービスやシステムなどの開発を行う会社は、以下の2つに大別されます。
- 自社で独自にサービスの開発・提供を行う会社(自社開発)
- 他の会社から開発案件を受注する会社(受託開発)
一般的に受託開発に比べ、自社開発の会社のほうが納期や仕様に関して融通がきくことが多いです。納期に対するプレッシャーを少しでも軽減したいと考えるなら、自社開発の会社を選ぶとよいでしょう。
一方、受託開発の会社では、自社開発では得られない知識や経験を得られるというメリットがあります。発注元のクライアントが変われば、案件や扱う技術が変わるためです。
Webエンジニアの仕事に関するよくある質問
ここでは、Webエンジニアの仕事に関するよくある質問と回答をご紹介します。
Q. Webエンジニアの平均年収はいくらですか?
Webエンジニアの平均年収の目安として、2022年8月時点でレバテックフリーランスに掲載されているフロントエンドエンジニア案件の単価を紹介すると、フロントエンドエンジニア案件の平均月額単価は72万円です。単純に12ヶ月分に換算すると、平均年収は864万円になります。
ただし、フリーランスは基本的に収入の中から税金や保険料などを自分で納める必要があるほか、年間を通じて継続的に案件を受注できるとは限らないため、あくまで目安の金額として考えてください。
Q. 未経験からフリーランスのWebエンジニアを目指せますか?
未経験からフリーランスのWebエンジニアになること自体は可能ですが、経験やスキルが不足している状態でWebエンジニアになっても、高単価の案件を継続して受注していくのは難しいと考えられます。
即戦力が求められるフリーランスエンジニアは、実績が重視されることが多いからです。まずは企業に入社して実務経験を積んだり、クラウドソーシングなどで簡単な案件にチャレンジしてみたりして、着実にスキルを身につけていきましょう。
Q. Webエンジニアがきついと感じたときはどんな職種に転職できますか?
同じITエンジニア職や、Web開発に関わる職種に転職すれば、Webエンジニアとして培ったスキルを活かすことができるでしょう。
Webエンジニアの仕事でどのような点を「きつい」と感じていたかによっても目指すべき職種は異なりますが、同じWeb開発に関わることがある職種としては、Webディレクターやプロジェクトマネージャーなどが挙げられます。
※本記事は2024年3月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。
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