Webエンジニアの資格13選!未経験におすすめの国家資格や言語

「資格はいらないし、そもそもWebエンジニアは増え過ぎだからやめとけば?」ともいわれるWebエンジニアの資格事情。

しかし、未経験の場合は基礎的な国家資格が役立ち、経験者はベンダー資格でキャリアアップなどが可能になるでしょう。また、Webエンジニアの年収は比較的高く、将来性もあります。

そこで、おすすめの資格13個や今学ぶべき言語、資格よりも重要なことなどをまとめて解説します。なりたいWebエンジニア像に近づけること間違いなしです。

目次

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Webエンジニアになるのに資格はいらない?

Webエンジニアとして働くうえで、名称独占資格や業務独占資格のような必須となる資格はありません。基本的に、資格よりもチームワーク力や経験などが重視されます。そのため、転職などでは資格の有無よりも経験の有無を問われがちです。

しかし、未経験からWebエンジニアを目指すなら、スキルを証明する手段として資格は有効だと考えられます。

たとえば、ITエンジニアの実務経験ゼロでWebエンジニアを目指すなら、IPAの情報処理技術試験の学習がおすすめです。資格の取得を通して、専門知識の理解やスキル取得の下地作りに役立ちます。

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資格13選|未経験Webエンジニアにも経験者にもおすすめ

Webエンジニアの仕事に役立つおすすめの資格を国家資格とベンダー資格に分けて13種類紹介します。スキルアップを目指すWebエンジニアの方、これからWebエンジニアを目指す方も資格選びの役に立ててください。

Webエンジニアにおすすめの国家資格

Webエンジニアにおすすめの国家資格は、以下の5種類です。

  • 基本情報技術者試験(FE)
  • 応用情報技術者試験(AP)
  • データベーススペシャリスト試験(DB)
  • ネットワークスペシャリスト試験(NW)
  • ITパスポート試験(IP)

それぞれの試験日や受験料、合格基準、試験形式などの概要を詳しく説明します。

1.基本情報技術者試験(FE)

基本情報技術者試験は、IT人材として必要な基礎的知識や活用能力を証明する試験です。「ITエンジニアの登竜門」といわれており、応用力の幅を広げる手段になるでしょう。基本情報技術者試験は、午前と午後の2部構成です。

資格名 基本情報技術者試験(FE)
試験日 年間を通じて随時受付・実施しています。
なお、身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方のために、春期(4月)と秋期(10月)の年2回、筆記による方式の試験(特別措置試験) を実施しています。
受験料 7,500円(税込)
合格基準 得点率60%以上
試験形式 多肢選択式(四肢択一)
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html
2.応用情報技術者試験(AP)

応用情報技術者試験は、IT人材に求められる応用知識・技能を証明する試験です。技術だけでなく管理や経営といった知識が問われ、IT基盤構築やシステム開発に活かせる試験といえます。

応用情報技術者試験は2部構成になっており、午前は多肢選択式、午後は記述式の問題が出題されます。

資格名 応用情報技術者試験(AP)
試験日 年間を通じて随時受付・実施しています。
なお、身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方のために、春期(4月)と秋期(10月)の年2回、筆記による方式の試験(特別措置試験) を実施しています。
受験料 7,500円(税込)
合格基準 得点率60%以上
試験形式 ・午前9:30~12:00多肢選択式
・午後13:00~15:30記述式
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html
3.データベーススペシャリスト試験(DB)

データベーススペシャリスト試験は、高度IT人材として確立した専門分野を持つデータベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す人向けの資格です。国家資格の中でも特に難易度が高いです。

試験は午前と午後それぞれ2回に分けて実施され、出題範囲も広くなります。

資格名 データベーススペシャリスト試験(DB)
試験日 年間を通じて随時受付・実施しています。
なお、身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方のために、秋期(10月)に筆記による方式の試験(特別措置試験) を実施しています。
受験料 7,500円(税込)
合格基準 得点率60%以上
試験形式 ・午前Ⅰ9:30~10:20多肢選択式
・午前Ⅱ10:50~11:30多肢選択式
・午後Ⅰ12:30~14:00記述式
・午後Ⅱ14:30~16:30記述式
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/db.html
4.ネットワークスペシャリスト試験(NW)

ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアを目指す方向けの資格です。ネットワークの固有技術やサービス動向といった幅広い分野に精通していることの証明になります。
データベーススペシャリスト試験同様に、試験は午前と午後に各2回実施されます。

資格名 ネットワークスペシャリスト試験(NW)
試験日 年間を通じて随時受付・実施しています。
なお、身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方のために、春期(4月)に筆記による方式の試験(特別措置試験) を実施しています。
受験料 7,500円(税込)
合格基準 得点率60%以上
試験形式 ・午前Ⅰ9:30~10:20多肢選択式
・午前Ⅱ10:50~11:30多肢選択式
・午後Ⅰ12:30~14:00記述式
・午後Ⅱ14:30~16:30記述式
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/nw.html
5.ITパスポート試験(IP)

ITパスポート試験は、ITに関する基礎的な知識を証明する国家試験です。受験形式はコンピュータを用いた多肢選択式。120分の試験時間中に100問出題されます。

ITパスポート試験は情報処理技術者試験の初級レベルに位置づけられ、情報システムや情報セキュリティ、経営、法令遵守に関する知識が求められます。

資格名 ITパスポート試験(IP)
試験日 年間を通じて随時受付・実施しています。
なお、身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方のために、春期(4月)と秋期(10月)の年2回、筆記による方式の試験(特別措置試験) を実施しています。
受験料 7,500円(税込)
合格基準 得点率60%以上
試験形式 多肢選択式(四肢択一)
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ip.html

Webエンジニアにおすすめのベンダー資格

Webエンジニアとして働くうえで役立つおすすめのベンダー資格として、以下8つが挙げられます。

  • ORACLE MASTER Bronze
  • LinuC
  • HTML5プロフェッショナル認定資格
  • PHP技術者認定試験
  • Webクリエイター能力認定試験
  • Ruby技術者認定試験
  • Java™プログラミング能力認定試験
  • Rails技術者認定試験

それぞれの試験日や受験料、合格基準、試験形式などの概要を詳しく説明します。

6.ORACLE MASTER Bronze

Webエンジニアとしてのスキルアップや仕事の幅を広げたい人におすすめなのが、ORACLE MASTER(オラクルマスター)です。

ORACLE MASTERは、データベースエンジニア向けの認定試験です。Bronzeは入門レベルとされています。取得するには、SQLとDBA両方の認定試験に合格する必要があります。

資格名 ORACLE MASTER Silver SQL 2019
試験日 オンライン試験可
受験料 34,300円(税抜)
合格基準 得点率63%以上
試験形式 選択問題
公式サイト https://education.oracle.com/ja/
7.LinuC

Webエンジニアのスキルアップには、アプリケーションやサーバーOSの動作環境などの分野で用いられるLinuxに関する資格も役立ちます。仮想Linuxサーバーの構築と運用が行える技術者として認定される、LinuCレベル1について解説します。

資格名 LinuC-1 Version 10.0
※101試験と102試験の2試験に合格する必要あり
試験日 全国各地のテストセンターから自由に選択して受検
受験料 16,500円(税込) ※1試験あたり
合格基準 目安として65~75%程度の正解率
試験形式 コンピュータベーストテスト(CBT)
公式サイト https://linuc.org/linuc1/
8.HTML5プロフェッショナル認定資格

HTML5プロフェッショナル認定資格は、最新のマークアップに関する一定の知識・技術を証明する認定資格です。具体的には、HTML5やCSS3、JavaScriptなどがあげられます。

Webエンジニアは、マルチデバイスでのWeb制作の基礎スキルを証明するHTML5プロフェッショナル認定レベル1を受験すると良いでしょう。

資格名 HTML5プロフェッショナル認定レベル1
試験日 日時・会場を全国各地から自由に選択して受験
受験料 16,500円(税込)
合格基準 目安として70%程度の正解率
試験形式 コンピュータベーストテスト(CBT)
公式サイト https://html5exam.jp/
9.PHP技術者認定試験

PHP技術者認定試験は、PHP技術者認定機構が主催している試験で、下記の4つで構成されています。

  • PHP7技術者認定初級試験
  • PHP5技術者認定初級試験
  • PHP5技術者認定上級・準上級試験
  • PHP5技術者認定ウィザード

試験では、Web制作でよく使用されるPHPに関する知識・スキル、関連技術を網羅的に問う内容となっています。PHPはサーバーサイドを実装するための言語のため、Webエンジニアの中でも特にサーバーサイドエンジニアが取得しておきたい資格です。

まずは「PHP7技術者認定初級試験」の取得から目指すのが良いでしょう。

資格名 PHP技術者認定試験
試験日 日時・会場を全国各地から自由に選択して受験
受験料 12,600円(税込
合格基準 目安として70%程度の正解率
試験形式 コンピュータベーストテスト(CBT)
公式サイト https://www.phpexam.jp/summary
10.Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験は、サーティファイ Web利用・技術認定委員会が主催する民間資格です。スタンダードではHTMLやCSSに関する基礎知識など、Webエンジニアに求められる基本的なスキル・知識が問われます。

ほかにも、Webサイトのレイアウトやユーザビリティなどのスキルについての問題が出題されます。実践的なスキルの証明ができるため、Webエンジニアなら持っておきたい資格の1つです。また、合格率は約90%と高いため、初心者でも取得しやすいといえるでしょう。

資格名 Webクリエイター能力認定試験
試験日 随時試験:各試験会場が設定した日程公開試験:サーティファイ認定試験事務局が定めた日程(年間2回)
受験料 エキスパート:7,500円(税込)
スタンダード:5,900円(税込)
合格基準 得点率65%以上
試験形式 受験プログラムの提供方式により、リモートWebテスト・WBT・CBT
公式サイト https://www.phpexam.jp/summary
11.Ruby技術者認定試験

Ruby技術者認定試験は、Rubyアソシエーションが運営する民間資格です。試験区分はSilver・Goldの2種類あり、Goldとして認定されるにはSilver試験の合格が必要です。

Webアプリケーションの主要開発言語といえるRubyの基礎知識、応用力などが証明できます。Webエンジニアとして市場価値を高められる資格の1つだといえるでしょう。

Silverでは、文法・標準ライブラリ、オブジェクト指向などの基礎知識が問われます。また、GoldではSilverをさらに掘り下げた問題やプログラム設計技術など、コーディングスキル以外にもプログラム設計技術について出題されます。

RubyはWebサービスだけでなく、ゲームやスマホアプリなど、さまざまな分野で利用されている言語です。Ruby技術者認定試験を取得できれば、Webエンジニア以外にもさまざまな活躍の場が広がるでしょう。

資格名 Ruby技術者認定試験
試験日 全国各地のテストセンターで随時開催
受験料 Silver ・Gold共通:16,500円(税込)
合格基準 目安として75%程度の正解率
試験形式 コンピュータベーストテスト(CBT)
公式サイト https://www.sikaku.gr.jp/web/wc/
12.Java™プログラミング能力認定試験

Javaプログラミング能力認定試験は、サーティファイ情報処理能力認定委員会が運営する民間資格です。試験区分は3級・2級・1級の3段階となっており、Javaに関する基礎知識や実践的なスキルを証明できます。

試験内容は、3級では簡単なプログラムを、2級では小規模なプログラムが書けるかどうかと.Javaの基礎知識についてです。1級では、仕様変更・仕様追加への対応、保守能力が可能かどうかの実技試験となります。

なお、1級は、2024年6月の試験を最後に公開試験を休止するため、個人での受験はできなくなります。

資格名 Java™プログラミング能力認定試験
試験日 サーティファイ認定試験事務局が定めた日程(年間3回)
受験料 3級:5,200円、2級:6,400円
合格基準 60%以上の正解率
試験形式 リモートWebテスト
公式サイト https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/jv/introduction/
13.Rails技術者認定試験

Rails技術者認定試験は、Rails技術者認定試験運営委員会が運営する民間資格です。試験では、Rubyの代表的なフレームワーク「Ruby on Rails」に関する知識を有しているかを問われます。試験レベルは、以下の3種類です。

  • Rails4技術者認定ブロンズ試験
  • Rails5技術者認定ベーシック試験
  • Rails4技術者認定シルバー試験

Web開発の現場でよく利用されるフレームワークのため、サーバーサイドエンジニアを目指そうと考えている方に特におすすめの資格です。

資格名 Rails技術者認定試験
試験日 日時・会場を全国各地から自由に選択して受験
受験料 ブロンズ・ベーシック:11,000円(税込)シルバー:13,200円(税込)
合格基準 7割正解
試験形式 コンピュータベーストテスト(CBT)
公式サイト https://railsce.com/

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Webエンジニアの資格の勉強方法

Webエンジニア向けの資格の取得に向けた勉強方法は、主にオンライン学習サイトを利用した独学か、スクールに通うかの2つです。それぞれのメリットなどを紹介するので、自分に合った勉強方法を見つけてください。

オンライン学習サイトを活用する

オンライン学習サイトでは、動画によるビジュアル表現で、書籍よりも視覚的に理解しやすいのがメリットです。書籍と併用することでより効果的に勉強しやすくなります。

ただし、学習サイトと書籍だけで資格取得まで到達するのは難しい場合もあるのが実情です。多くの場合、実際にWebサイトを構築しながら学習を進めていく必要があります。したがって、Webサイト構築に必要な開発環境の準備も必須です。

独学では、わからないことがあったときに壁にぶつかってしまう恐れがあります。可能であれば、疑問点を質問できるメンターを確保してから進めるのがおすすめです。

スクールに通う

プログラミングスクールでは、専任の講師・メンターがつくため、行き詰った際にも質問しながら進めやすいのがメリットです。実務を模した開発が経験できるため、短期間で効率的にスキル・知識を習得できます。

また、実務を模したWeb開発も学べるため、業務に使える実用的なスキルも身につけられるでしょう。

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Webエンジニアの種類や平均年収、将来性

Webエンジニアとは、主にWebサービスやWebサイトの開発・運用を担当するエンジニアです。プログラミングや設計をする場合もあれば、上流工程から下流まで全般に関わるケースもあります。
Webエンジニアの種類は主に、以下の2種類に分けられます。

Webエンジニアの種類 担当領域
フロントエンドエンジニア 利用者が直接見たり操作したりするWebページの見た目部分
バックエンドエンジニア サーバーサイドのプログラミングやデータベースやネットワークなどユーザーが目にしない部分


それぞれについて詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
【エンジニアのプロ監修】フロントエンドエンジニアとは?年収や必要なスキル、将来性など
バックエンドエンジニアの仕事とは?未経験で目指す方法、必要なスキルも解説

Webエンジニアの平均年収

厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によるとWebエンジニアの平均年収は557.6万円でした。

なお、国税庁の令和4年分民間給与実態統計調査によると、給与所得者全体の平均年収は、458万円と発表されています。比較すると、Webエンジニアの平均年収は一般的に高いといえます。

Webエンジニアの将来性

引き続きWebエンジニアの需要は見込まれており、業界としての将来性も高いといえるでしょう。ただし、市場価値の高いWebエンジニアであり続けるためには、市場動向やトレンドのキャッチアップが欠かせません。

開発環境や技術、デザインのトレンドを知り、常に取り入れ学んでいくことで将来性の高いWebエンジニアとして活躍し続けられるでしょう。

Webエンジニアについて詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
Webエンジニアの仕事とは?年収やスキル、Webプログラマーとの違いも解説

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資格を取得するメリット

Webエンジニアが資格を取得することで得られるメリットとして、スキル・知識、向上心や熱意の証明が挙げられます。また、実際資格取得に向けて学習をすることで、自身のスキルアップにもなるでしょう。

各メリットを詳しく解説していくので、資格を活かす参考にしてください。

スキル・知識の証明になる

資格を有することで、どのようなスキル・知識があるかの証明になります。
IT業界では経験や実績が重視されやすいため、未経験からの転職は難航する場合もあります。資格を保有していれば、応募先の企業に一定のスキルや知識を保持していることを証明でき、転職に有利になるでしょう。

もちろん、経験者にとっても有利に働く場面はあります。経験者としての転職においても、同条件で資格を保有している人といない人なら、保有者が選ばれる可能性が高いです。また、企業によっては資格手当があり、年収アップにつながることもあります。

向上心や熱意を証明できる

資格取得に至るには、そのための勉強をするために時間をとる必要があり、受験には費用もかかります。採用面接・書類選考の場でも、資格取得に至る向上心や熱意は評価されます

IT業界は、常に新しい技術が生み出される変化の激しい業界です。IT業界で市場価値の高いエンジニアとして生き残っていくには、向上心や熱意、モチベーションが欠かせません。資格はそうしたエンジニアとしての資質の証明としても役立ちます。

自身のスキルアップになる

経験者であっても、何も勉強せずに資格を取得するのは難しいでしょう。そのため、資格を取得するとなると勉強が必要です。試験勉強を通して、普段の業務への理解が深まり、これまで使えていなかった技術や知識も身につきます。

日々の業務では補えていなかった知識を身につけることで、仕事の幅も広がる可能性があります。また、資格試験に合格するためのスキル・知識があることで、自身の自信にもつながるはずです。

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Webエンジニアには資格より実績・スキルが重要

Webエンジニアの業務には、プログラミングスキルのほかにもデータベースやセキュリティ管理など幅広いスキルが求められます。未経験の場合、資格でスキルを証明するのは転職において有効ですが、最も重要視されるのは資格よりも実績とスキルです。

Webエンジニアの場合、年収アップを目指すにあたっても、実績・スキルを磨くことが何よりも重要です。

そこで、Webエンジニアに必要なスキルを紹介します。これからWebエンジニアを目指す方も、年収アップを目指す現役Webエンジニアの方もぜひ参考にしてください。

プログラミングスキル

多くの場合、WebエンジニアにはPHPやRuby、Pythonといったサーバーサイドのプログラミングスキルが求められます

Webエンジニアの担当領域によっては、フロントエンド・バックエンドと分けることもあります。専任するかどうかは別として、フロント側であるHTML・CSS・JavaScriptへの理解・スキルが必要なケースは多いです。

使用するプログラミング言語は、開発内容によって異なります。そのため、扱えるプログラミング言語が多ければ多いほどWebエンジニアとしての市場価値は高まります。

コミュニケーション能力

Webエンジニアの仕事では、エンジニア同士のチーム開発の場以外にも、さまざまな職種とのコミュニケーションが発生します。たとえば、プロダクト改善のためにプランナーやデザイナー、ディレクターなどが挙げられます。

実装だけを黙々とこなす状況もありますが、Webエンジニアはチーム全体でのシナジーのために動けることが求められる職種です。そのため、プロジェクトを円滑に進めるためのコミュニケーション能力が欠かせません。

データベースに関する知識・スキル

Webサイトやアプリなどで使用するデータは、サーバー内のデータベースに保存されます。保存されたデータベースは、データベース管理システム(DBMS)で管理するため、Webエンジニアにはデータベースに関する知識・スキルも欠かせません。

データベース管理システムの問い合わせには、データベース言語であるSQLが使われるため、SQLのスキルも必要です。SQLの代表としては、MySQLやPostgreSQL、Oracle Databaseなどが挙げられます。

セキュリティ管理に関する知識・スキル

システムを運用していくにあたって、セキュリティ対策は必要不可欠です。Webコンテンツを狙ったDDoS攻撃や不正アクセスなど、サイバー攻撃は多様化・複雑化しています。そのため、セキュリティ対策の重要性は年々高まっています。

情報漏えいやサーバーダウンが起こると、利益だけでなく信頼も失うため、企業にとってセキュリティ対策は大きな課題の1つです。

セキュリティに関する設計・実装もWebエンジニアの仕事のうちです。したがって、高いレベルのセキュリティ管理に関する知識・スキルが求められます。

LAMP環境に関する知識・スキル

以下の4つのオープンソースソフトウェアを合わせてLAMP環境と呼びます。

  • Linux(サーバーOS)
  • Apache(Webサーバー)
  • MySQL(リレーショナルデータベースデータベース管理システム)
  • PHP/Perl/Python(オブジェクト指向プログラミング言語)

Webアプリケーションの開発・運用に適したセットで、多くの企業で採用されています。LAMP環境に関する知識・スキルを習得できれば、即戦力として活躍できるでしょう。

Webエンジニアに必要なスキルについて詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
Webエンジニアに必要なスキルは?仕事内容や資格について解説

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学ぶべき言語と単価ランキング

Webエンジニアは、WebサイトやWebアプリの開発にプログラミング言語を使用します。企業やプロジェクトによって採用されている言語は異なりますが、主に使用されるのはJava・PHP・Python・Rubyの4つです。

Webエンジニアとして成功したいと考えているなら、単価の高い言語を身につけるのが有効です。以下記事では、プログラミング言語別に単価ランキングを紹介しています。新たな言語を身につけようと考えている方は、ぜひチェックしてください。
【1位はGoの87万円】プログラミング言語別単価ランキング|2023年7月最新版

Java

JavaはC言語をベースに作られた、オブジェクト指向プログラミング言語です。Webアプリやスマホアプリ、Webアプリはもちろん、高速処理が可能なことからデジタル家電などにも幅広く使用されています。

Javaの特徴として、ネットワーク関連機能が豊富である点やマルチプラットフォーム、セキュリティ機能の強力さが挙げられます。また、JVMという仮想環境上で動作するのも大きな特徴だといえるでしょう。

Javaは非常に汎用性が高く、企業の大規模システムにも採用されることが多いため、将来性も期待できます。今後もIT業界で活躍していきたいと考えている方にとって、Javaは取得しておきたい言語の1つです。

PHP

PHPは、Webのバックエンドに特化したプログラミング言語で、世界的にもシェア率が高く、多くの開発現場で採用されています。求人数も多いため、WebエンジニアならPHPのスキルは取得することをおすすめします。

プログラムコードをHTMLファイルに組み込めるため、Webアプリ開発を容易に行いやすいのが特徴です。また、DBMSの連携機能であるidiormというライブラリが提供されており、データベースの操作がしやすく効率的に作業を進められます。

さらに、フレームワークも充実しているため、工数を削減した開発が可能です。

Python

Pythonは、Webアプリ開発によく使われているスクリプト言語です。主にバックエンド開発に採用されているほか、データ分析や自動データ処理、各種分析といったAI開発の場で活用されています。

Pythonは、需要の高まっているAI関連にも活かせる言語なので、将来性の高い言語の1つだといえるでしょう。

簡潔な記述で読みやすく開発効率が良い点や、汎用性の高さが特徴です。取得難易度も低いため、これからプログラミングを覚えようという初心者の方にもおすすめの言語です。

Ruby

Rubyは日本で作られたこともあり、国内需要の高いプログラミング言語です。フレームワーク「Ruby on Rails」を提供しており、多様なライブラリを活用した効率的な開発が可能です。

Rubyは、Webアプリ開発はもちろん、スマホアプリ開発やスクレイピングにも利用されています。比較的新しい言語で、開発にリソースを割きにくいベンチャー企業での人気が高い傾向があります。

少ないコード量で直感的なコーディングができる点や、日本製のため日本語での情報が多いことから、習得しやすい言語だといえるでしょう。

Webエンジニアが使用する言語について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
Webエンジニアが使用する言語とは

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Webエンジニアの資格に関するよくある質問

ここでは、Webエンジニアの資格に関するよくある質問に答えていきます。

Q. Webエンジニアを目指す場合、どのようなスキルや知識が必要ですか?

Webエンジニアに求められるスキル・知識は主に以下のとおりです。

  • HTMLやCSSの知識
  • 分析スキル
  • レスポンシブデザインの知識
  • JavaScriptの知識
  • 対人スキル
  • テストやデバッグのスキル
  • バックエンドの基礎知識
  • 検索エンジン最適化の知識

Q. Webエンジニアはどんな国家資格を取得した方が良いですか?

WebエンジニアはITパスポート試験、基本情報技術者試験、応用情報処理技術者試験等の国家資格を取得すると良いでしょう。

Q. 情報処理技術者試験にはどのような種類がありますか?

情報処理技術者試験には、以下のような種類があります。

  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • ITストラテジスト試験
  • システムアーキテクト試験
  • プロジェクトマネージャ試験
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • データベーススペシャリスト試験

※本記事は2024年2月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。

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