ゲームプログラマーはきつい?仕事内容や年収・転職時の注意点

「ゲームが好きだから、ゲームプログラマーになりたい」という人も、少なくありません。しかし、ゲームプログラマーは「忙しくて、大変そう」というイメージを持たれることがあります。ゲームプログラマーは、専門的な知識やスキルを必要とする職種のため、人によってはきついと感じることもあるでしょう。本記事では、ゲームプログラマーを目指す人向けに、ゲームプログラマーが「きつい」といわれることがある理由や仕事内容など、事前に知っておくべき知識をご紹介します。

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目次

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ゲームプログラマーがきついといわれる理由

「ゲームが好きだから、ゲームプログラマーになりたい」と思って転職したものの、イメージしていた作業と現実とのギャップが発生して、退職してしまうケースもあります。「ゲームプログラマーがきつい」といわれる理由としては、以下のようなことが考えられます。

  • 納期に追われる
  • 残業が多い
  • 多職種と関わる
  • 急なトラブルへの対応
  • リリース後も修正が続く

ゲームプログラマーは、ゲームリリース日やゲームのイベント日などに合わせて、開発やアップデートを進めなければならず、納期前はプログラミングとテストの作業が集中することもあるため、場合によっては残業や泊まり込みをすることもあるようです。開発時だけでなく、リリース後にも想定していなかった重大なバグや障害が発生することもあり、その都度、プログラムの修正を行う必要があります。

しかし、現場によっては、上記のような項目がすべて当てはまる場合もあれば、反対にひとつも当てはまらない場合もあり、リリースやイベントなどがない月には、比較的業務が落ち着いていることもあります。

納期に追われる

ゲームのリリース日は事前に発表されているなどといった理由から、ゲーム業界では、納期の延期が難しい場合があります。そのため、ゲームプログラマーは、特に納期直前になると、作業に追われることも少なくありません。

作業計画というのは、前もって立てられていることが一般的ですが、想定外のバグなどが発見されると、計画に遅れが生じることもあります。遅れた作業分のリカバリは、基本的に納期内で実施するよう、調整しなければなりません。

また、ゲーム発注会社から納期直前に仕様変更を依頼されるケースもあり、これらのような不確定要素が発生することから、ゲームプログラマーは納期に追われることがあります。

残業が多い

ゲームプログラマーの休日出勤や残業時間は、現場によってさまざまですが、残業の多い職場の特徴としては「そもそも作業量が多い」「ゲームプログラマーの人数が少ない」といったことが考えられます。小規模なプロジェクトでは、たとえば「ゲームプログラマーが3人しかいない」という現場もあるので、納期前やトラブル発生時には、残業が発生しやすくなるでしょう。

一方、職場環境が良好な現場では、コミュニケーションがしっかりと取れていることや、メンバーが変わっても引継ぎがきちんとできるなど、効率的に作業が行われていることから、残業時間が少なくなる傾向があります。

目安として、プログラマーを含むIT人材の平均残業時間をご紹介しましょう。2017年に経済産業省が発表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、20代~50代のIT人材の平均残業時間は、月25~30時間となっています。

参照 : 経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」

トラブル対応が必要になる

リリース後に致命的なバグが発生してしまうと、ゲーム発注会社はユーザーの信頼を失ってしまうことになるため、早急な対応が必要です。課金ができるゲームで障害やバグなどが発生して、ゲームにログインできなくなった場合、その時間にログインしていたはずのユーザーがゲームで遊べなくなるため、ゲーム発注会社側の売上に影響する可能性があります。

また、開発時に、長期的あるいは大規模なトラブルが発生した場合は、バグチェックやバグ修正といった「QA(品質保証)」にかかる人件費が増えることもあるでしょう。その場合は、ゲーム開発会社のコストも高くなってしまいます。

トラブル発生時は早急な対応が必要ですが、同時に他のトラブルを起こさないよう、安全に修正する必要があります。この両立がトラブル対応の難しいところで、結果的に作業時間を多く取られてしまうこともあります。

多職種と関わる

ゲーム開発はプログラミングが中心ですが、プログラミングだけをやっていればいいというわけではありません。ゲーム開発では、企画担当者、キャラクター・CGのデザイナー、サウンドクリエイターなどが、チームメンバーとして関わることがあります。現場によっては、プロジェクトを管理するゲームプロデューサーや、現場の指揮を執るゲームディレクターと関わることもあるでしょう。

プロジェクトマネージャーやシステムエンジニアなどのIT技術職の人は、ある程度プログラミングの話ができますが、なかにはチームメンバーがプログラミングについて知らないというケースもあります。

ゲームプログラマーはプログラミングを進めていくうえで、このような人たちと相談しなければならない場面もあります。しかし、必ずしも皆がプログラマーレベルでプログラミングを理解できるとは限らないため、そのような場合は、専門用語を簡単に、分かりやすく説明する必要があります。資料を作成するにしても、プログラミングに詳しい人用と、そうでない人用の2種類を作成するケースもあるようです。

このように、ゲームプログラマーは、場合によってはプログラミングを行わない多職種の人たちと関わる機会もあり、さらに相手の立場によってコミュニケーションの仕方を変えなくてはならないという点が、人によっては負担になり得ます。

リリース後も修正が続く

近年のゲームはオンラインでインストールできるものがほとんどであるため、リリース後にも修正やメンテナンスが必要になることが一般的です。メンテナンスは、前もって発表した時間通りに作業することが求められますし、特にスマートフォン用アプリゲームの場合は、利用者数が多いことや、公開に審査が必要なことから、期限に間に合わせるために残業や休日出勤などをすることもあるでしょう。

また、ゲームの品質によっては、リリース後のほうがバグがたくさん出て、デバッグ作業に追われやすくなるうえ、リリース後の修正はリリース前よりも緊急性が高くなりやすいこともあり、きついと感じる人もいるようです。

ゲームプログラマーの年収やスキルなど、さらに深い情報が知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
【エンジニアのプロ監修】ゲームプログラマーとは?仕事内容や必要なスキルを解説

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ゲームプログラマーの仕事内容

ゲームプログラマーの作業はさまざまですが、主な仕事内容についてご紹介します。

  • プログラミング
  • デバッグ
  • 運用保守

プログラミング

ゲームプログラマーは、基本的に決められた仕様をもとに、キャラクターの動作、シナリオの進展、パラメーターの設定、増減処理などを「プログラミング」していきます。仕様を勝手に変更することはできませんが、仕様がおかしいと感じた場合、ゲームディレクターなどに報告する必要があります。

デバッグ

プログラミングをした後は、「デバッグ」を行います。デバッグは、テスト作業を行って、バグを探して修正することを指します。バグが発生した場合は、修正してもう1度同じテストを行います。デバッグを専門に行う人は、「デバッガー」とも呼ばれます。

運用保守

ゲームプログラマーは、リリース済みゲームの「運用保守」を担当することもあり、リリース後のバグ修正や、キャラクター、アイテム、ステージなど、ゲームコンテンツの追加を担当します。

関連記事 : ゲームデバッガーとは?仕事内容やフリーランス事情を解説

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ゲームプログラマーの種類

ゲームプログラマーは、ゲームの種類によって、求められる技術も変わってきます。大まかな種類として、以下の3つが挙げられます。

  • スマホ向けゲーム
  • コンシューマーゲーム
  • オンラインゲーム

「スマホ向けゲーム」は、端末のOSによって、開発に用いる言語が異なります。「コンシューマーゲーム」は、ゲームセンターに置いているゲームや、家庭用ゲーム機で動作するゲームのことを指します。「オンラインゲーム」は、インターネット接続により、パソコンのブラウザなどのプラットフォームで動作するものなどが挙げられます。

スマホ向けゲーム

「スマホ向けゲーム」は、スマートフォンの普及とともに、急拡大しました。その歴史は、「コンシューマーゲーム」や「オンラインゲーム」に比べると浅いですが、日々、数多くのゲームがリリースされています。スマホ向けゲームの開発を行っている会社はたくさんあることから、ひとつのゲームを開発するうえで、スピード感を求められやすい特徴があります。

スマホ向けゲームの開発では、対象となる端末が「iOS」か「Android」かによって、用いるプログラミング言語が異なります。iOSであれば「Swift」「Object-C」、Androidであれば「Java」「Kotlin」などの言語が使用されています。また、「Unity」というゲームエンジンが開発環境に用いられることも増えており、「C#」のほか、「Lua」というスクリプト言語と組み合わせて開発を行うことがあります。

コンシューマーゲーム

「コンシューマーゲーム」は、ゲームセンターの筐体や、「Nintendo Switch」「PlayStation」などの家庭用ゲーム機でプレイできるゲームです。プレイするためには、専用のゲーム機が必要です。ゲーム機自体の性能が高いことから、ストーリーを長く作りこむなど、クオリティの高いゲームが作れるという特徴があります。

開発に使用するプログラミング言語としては、「C」「C++」「C#」などが用いられています。また、「Unity」や「Unreal Engine」などのゲームエンジンを用いた開発も行われています。

オンラインゲーム

「オンラインゲーム」は、インターネットに接続して、パソコンのブラウザでプレイできるゲームなどが挙げられます。離れた場所にいるプレーヤーと一緒にゲームができるというメリットがあります。

オンラインゲームの開発には、「JavaScript」「Java」「Ruby」「Python」などのプログラミング言語が用いられ、開発するゲームの特徴によって、選択するプログラミング言語を変えることが一般的です。

また、オンラインゲームでは、インターネットサーバーにデータを格納します。データの入出力処理をプログラミングするために、「MySQL」などのデータベース管理システムに関する知識やスキルが求められることもあります。

関連記事 : Unityエンジニアの仕事内容

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ゲームプログラマーの平均年収

ゲームプログラマーの年収は、年齢や勤続年数、扱える言語、ゲームエンジン、ゲームプログラマーをまとめる「リードプログラマー」などの役職、「スマホ向けゲーム」「コンシューマーゲーム」といったゲームの種類、開発するゲームの規模などによって変動します。ただし、勤続年数が少ない若い人でも、高いスキルを持っていれば、高年収を得ることも可能です。

ゲームプログラマーのみの年収を集計した公的なデータはないため、ここでは、フリーランスのゲームプログラマーの案件単価から、平均年収を考察してみましょう。

2021年1月時点でレバテックフリーランスに掲載されているコンシューマーゲームの開発案件の平均月額単価は69万円でした。単純に12ヶ月分に換算した年収は、828万円となります。

コンシューマーゲームの求人・案件一覧

同様に、ソーシャルゲームの開発案件では、サーバーサイド開発案件の単価が高い傾向にあり、月額単価が85万円という案件も見られます。平均月額単価は66万円で、この月額単価を12ヶ月分に換算した場合、平均年収は792万円となります。

ソーシャルゲームの求人・案件一覧

ただし、これらはレバテックフリーランスの案件をもとにした、税金や保険料を差し引く前の金額であり、ゲームプログラマー全体の平均年収を示したものではありません。

関連記事 : ゲームプログラマーの年収

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ゲームプログラマーに求められるスキル

ゲームプログラマーに必要な代表的スキルを、3つご紹介します。

  • プログラミングスキル
  • 語学スキル
  • コミュニケーションスキル

プログラミングスキル

ゲームプログラマーにはプログラミングスキルが必須です。プラットフォームやゲームメーカーによって、開発する際に使用する言語は異なりますが、少なくとも、1つのプログラミング言語は読み書きできる必要があるでしょう。ゲーム開発では、「Java」「C#」「C++」などのプログラミング言語が用いられることがあり、これらの知識やスキルを習得しておくと、ゲームエンジンを使用する際にも役立ちます。

語学スキル

プログラミングを行ううえで語学スキルも必要となるでしょう。海外のゲームを日本でリリースするケースもあるので、外国語で書かれている資料や、ソースコードのコメントなどを読む必要があります。また、プログラミング言語の最新ドキュメントなどは、海外から発信されることも少なくありません。分からない箇所は、ネットや書籍で調べる必要がありますが、その際に語学スキルがあれば、情報収集がスムーズに進められるでしょう。

コミュニケーションスキル

ゲーム開発はチームで行うため、先述したように、さまざまな人とのコミュニケーションが必要です。プログラミングをスムーズに進めるためには、情報の共有や効率化のための提案などを行うこともあり、リードプログラマーになった場合は、チームをまとめるコミュニケーションスキルが必要となります。

関連記事 : プログラマに必要なスキル・能力|仕事内容や学習方法も解説

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ゲームプログラマーに役立つ資格

ゲームプログラマーに必須資格はありません。ただ、資格を持っていることで、知識やスキルを証明することができるようになります。特に未経験者は、資格の学習を行うことで、知識やスキルを習得でき、面接では意欲やモチベーションのアピールにも役立てられます。

ゲームプログラマーに役立つ資格には、以下のようなものが挙げられます。

  • 基本情報技術者試験・応用情報技術者試験
  • Oracle認定Javaプログラマ
  • TOEIC

基本情報技術者試験・応用情報技術者試験

「情報処理技術者試験」は、経済産業省が認定する国家資格で、ゲームプログラマーを含め、ITエンジニアに役立つ資格です。代表的な試験には「基本情報技術者試験」と「応用情報技術者試験」があり、基本情報技術者試験は、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、プログラミング、データベースなど、ITエンジニアに求められる基本的な知識を問われます。応用情報技術者試験は、システムの設計、開発、運用保守など、プロジェクト全体に関わるより応用的な知識が出題されます。

参照 : IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 : 情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験

Oracle認定Javaプログラマ

「Oracle認定Javaプログラマ」は、Javaを使った開発に必要な知識があることを証明できる資格です。Bronze、Silver、Goldの3段階にレベルが分かれています。特にAndroidアプリゲームを作りたいなら、Java言語の習得は重要です。また、C#は、JavaやC++などがベースになっているため、あとからC#を勉強する際にも役立ちます。

参照 : Java SE 11 認定資格 | オラクル認定資格制度 | Oracle University

TOEIC

「TOEIC」は、英語力を証明するための試験です。試験には複数の種類があり、リスニング、スピーキング、ライティング、リーディングの組み合わせが異なります。開発ツールやプログラミングに関連する英語の情報を読めるようになるには、まずはリーディングが含まれる「Listening & Reading Test」の高得点を目指すと良いでしょう。

参照 : 【公式】TOEIC Program|IIBC

関連記事 : プログラマに必要なおすすめ資格一覧|取得方法も紹介

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未経験からゲームプログラマーになるには

新卒で研修がある場合などを除き、全くの未経験で中途採用してもらうことは難しいでしょう。未経験からゲームプログラマーを目指すルートはさまざまですが、例として、以下の3つをご紹介します。

  • 未経験者歓迎の会社に転職する
  • 独学でプログラミングを覚える
  • プログラミングスクールに通う

未経験者でも募集している会社に入社すると、ゲームプログラマーに必要なスキルを研修で習得することができます。しかし、未経験者歓迎の求人であっても、転職前には独学やプログラミングスクールなどでプログラミングスキルをある程度身につけておくことをおすすめします。

未経験者歓迎の会社に転職する

全くの未経験者でもOKという求人は、多くはありませんが、存在します。未経験者の中でも、プログラマーに向いている人材を見つけて育てようと考える企業は、「未経験OK」や「未経験歓迎」などの求人で募集しています。たとえゲームプログラマーの経験がなかったとしても、他のプログラミング実務経験があれば、採用される可能性が高まります。

そのような求人に応募して転職した場合、「まったくの未経験者でもゲームプログラマーになれる可能性がある」ということがメリットでしょう。業務に必要な知識やスキルは、研修などを通して習得すれば、スムーズに実務を遂行できるようになります。ただし、未経験者は研修期間の給与が安い、あるいは契約社員やアルバイトとして採用されるといった場合もあり、そのような点はデメリットといえるでしょう。

独学でプログラミングを覚える

プログラミングは、誰かに教わらないとできないというわけではなく、独学でも習得可能です。独学だと自分のペースで進めることができるので、本業を持つ人にとっては、メリットのある勉強法でしょう。

デメリットとしては、プログラミングでエラーなどの問題が発生した場合、解決に時間がかかる点、解決できずに挫折してしまう可能性もある点が挙げられます。

学習時間に個人差はあるものの、完全に独学で1つのプログラム言語を習得するには、200時間ほどの時間が必要といわれることもあります。平日に1日3時間程度、土日に1日5時間程度勉強する場合、必要となる期間は、6~7ヶ月ほどが目安となります。

プログラミングスクールに通う

独学以外でも、プログラミングスクールに通うことで、プログラミングスキルを身につけることができます。プログラミングスクールには講師がいるため、質問ができ、分からない点をその場で解決することができます。そのため、体系的・効率的にプログラミングスキルを身につけやすい点がメリットです。近年はオンラインで学べるプログラミングスクールもあるため、地方在住の人でもスクールを探しやすいでしょう。

デメリットとしては、受講するための料金が必要な点と、通学の場合は、通う時間がかかるという点が挙げられます。受講期間や料金は、講義の内容によって異なりますが、受講期間は約3~6ヶ月、料金は数十万円と設定しているプログラミングスクールも多く見られます。

関連記事 : 未経験からプログラマーに転職する方法|年収や勉強しておきたいおすすめの言語も紹介

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ゲームプログラマーに転職する時の注意点

ゲームプログラマーの求人を出している企業の特徴や職場の環境はさまざまなため、自身に合っている求人を選択する必要があります。そのためには、まず自分が求める入社条件や職場環境を、明確にしておくことが大切です。転職前に注意しておきたい点として、以下の4つが挙げられます。

  • ゲームプログラマーとしての適性はあるか
  • やりたいことができる会社か
  • ブラック企業ではないか
  • 給与や待遇は納得できるものか

ゲーム好きな人ということだけではなく、ゲームプログラマーとしての適性があるかどうかが大切です。また、希望するゲーム開発に携われるかどうか、残業や給与などを含め、働きやすい環境の企業かどうかなども、転職前に確認しておきましょう。

ゲームプログラマーとしての適性はあるか

「ゲームが好き」という理由だけでは、ゲームプログラマーとしての業務を続けていくのは難しいかもしれません。自分にゲームプログラマーとしての適性があるかどうかを検討することが大切です。

たとえば、ものづくりが好きな人、論理的思考ができる人、数学や物理が得意な人などは、一般的にゲームプログラマーとしての適性があるといえます。また、ゲーム開発はチームで連携して進めていくため、コミュニケーションが得意な人も向いています。他にも、VR(バーチャルリアリティ)、AR(拡張現実)、機械学習といった比較的新しいIT技術をゲーム開発に取り入れることもあるので、常に新しい技術を吸収し、学習する姿勢も大切です。

やりたいことができる会社か

やりたいことができる会社に入社することは、自身のモチベーションに関わる重要なポイントです。ゲームはハードの種類やソフトのジャンルなどが幅広いため、どのようなゲーム開発に携わることができるかを事前に確認しておくことをおすすめします。

応募する前に、企業のWebサイトに掲載されている仕事内容や、リリースしているゲームなどを確認しておくことが面接に役立つこともあるので、公式HPなどの情報はあらかじめ収集しておくと良いでしょう。

ブラック企業ではないか

ブラック企業は、無理なスケジュールや人員不足などによって労働環境が過酷な場合があり、ワークライフバランスが崩れ、心身ともに負担になる懸念があります。また、ブラック企業では、仕事面だけではなく、人間関係に問題のあるケースもあるでしょう。

入社前に労働環境をチェックするためには、残業時間の目安、社内の活気、または口コミなどを確認するという方法があります。求人募集や公式HPに載っていない場合は、面接時などに現場を見学して、雰囲気を見るという方法もあります。

給与や待遇は納得できるものか

先述した通り、ゲームプログラマー未経験者が、最初から高額な給与を得られるとは限りません。あまりにも高望みしすぎると、応募する求人がなくなってしまうでしょう。そのため、「自身が希望する給与や待遇はこのくらい」という目安は、事前に決めておく必要があります。

給与や待遇についての考え方としては、転職後のやりがいや、働きやすさにつながるポイントを見て判断しましょう。例としては、昇給の基準が納得のいくものであることや、福利厚生が充実していることが挙げられます。最初の給与の良さにつられてしまうと、後になって不満が出てくることも考えられるので、将来を考えて、待遇に期待を持てるかどうかをチェックポイントにすると良いでしょう。

関連記事 : プログラマーの仕事はきつい?向いている人と向いていない人の特徴

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ゲームプログラマーの将来性

ゲーム機器やモバイル端末、インターネット環境が進化している現在、さまざまなゲームが開発されており、今後もその流れが続くことが予想されます。総務省の「令和2年版情報通信白書」によると、2019年時点のスマートフォンの個人保有率は、2017年からの2年間で約7%増加して67.6%に上っておりそれらのモバイル端末でゲームを楽しむユーザー層も多いことが伺えます。そのため、ゲームプログラマーは、今後もスマホ向けゲームなどを中心に、一定の需要が見込めるでしょう。

参照 : 総務省「令和2年版情報通信白書」

ゲームの開発環境においては、今後も新しい開発ツールや開発手法が登場する可能性があるため、このようなスキルを習得できるゲームプログラマーは、市場価値がより高まってくるでしょう。

関連記事 : プログラマーの将来性

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【体験談】ゲームプログラマーとして働く方に、仕事の実態を聞いてみた!

実際にフリーランスのゲームプログラマーとして働くS.Tさんに話を聞きました。

フリーランスになる前のお仕事をお聞かせください。

ゲーム制作系の専門学校を卒業後、2005年4月に大手ゲーム会社へ入社し、ゲームプログラマーとして約6年間勤務していました。仕事内容としては、有名なアクションRPGのシリーズでボスモンスターのAIなどを担当していました。

約6年間と比較的長く働いてみて、どんな印象がありましたか?

前半の3年間と後半の3年間とでは、大きく違ったなと感じます。大手だけあってエンジニアのレベルが高く、前半の3年間はいろいろな面で自分の知識・経験が不足していたので、キャッチアップするのに必死でした。そうしてベースが整ってきたことで、後半の3年間では初めて触るC#にもそれ以前よりも余裕を持って臨めましたし、責任のあることを任されるようになったので成長できた実感がありましたね。プロジェクトの規模もかなり大きかったので、いろいろと経験させてもらいました。

ただ、今振り返るともっといろいろと挑戦してみてもよかったかなと思います。たとえば、言語でいえば専門生時代からのC++と後半のプロジェクトで触ったC#しか経験がありませんでしたが、他の言語も試してみればよかったかなと。他にも、ゲーム制作においてAIを担当していましたが、AI以外の要素にも手を出していればまた違った世界が見えていたかもしれません。

2社目ではどのようなお仕事を担当されたのでしょうか?

同じくゲームプログラマーとして、主にゲーム画面のUI設計や敵キャラの動作周りなどを担当していました。1作目はアクションゲームを担当することができ、その後はUnityでのモックアップ制作を行っていました。

働いてみると、会社の規模が違うので求められる働き方が全く違うなと感じました。開発の部署が1つしかない小規模な会社だったため、常に部署内にこなすべき作業が余っている状態でした。そのため前職では経験のなかったコアな部分まで触ることができて、経験の幅が広がったのがよかったですね。

参考:
35歳・Unityエンジニア。ジョブホッパーになることを避けるため、フリーランスに挑戦
プログラマのキャリアパス・キャリアプラン

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ゲームプログラマーがきついと言われる理由に関するよくある質問

ここでは、ゲームプログラマーがきついと言われる理由に関するよくある質問に答えていきます。

Q. ゲームプログラマーに必要なスキルは何ですか? 

ゲームプログラマーには、プログラミング言語(C ++、Java、Pythonなど)、数学知識、ゲームエンジンの知識などが必要です。 

Q. ソーシャルゲーム業界において特に求められるスキルは何ですか? 

ソーシャルゲーム業界では、リリースしたゲームの継続的な改善や分析に基づいた戦略策定が重要なスキルです。

Q. ゲームプログラマーになるには、どのような学習方法がおすすめですか? 

ゲームプログラマーになるには、書籍やオンライン学習コースの利用や、コミュニティ内での情報交換などがオススメです。学んだ知識を実際のゲーム制作に応用することも重要です。 

Q. ゲームプログラマーにおすすめの資格はありますか?

情報処理技術者試験、C言語プログラミング能力検定試験、Java™プログラミング能力認定試験などの資格がおすすめです。

Q. フリーランスのゲームプログラマーとして活躍するために必要なスキルは何ですか?

フリーランスで活躍するためには、プログラミングスキルのほか、コミュニケーションスキル、マーケティングスキル、論理的思考力なども必要となります。

最後に

簡単4ステップ!スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します!

※相場算出に個人情報の取得はおこないません。

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