大学生がフリーランスエンジニアとして案件を受注するには?注意点も解説 | レバテックフリーランス
大学生がフリーランスエンジニアとして案件を受注するには?注意点も解説
大学生の中には、フリーランスエンジニアに関心を持っている方もいるでしょう。この記事では、大学生がフリーランスエンジニアとして活動する際に踏むべき手順や案件の受注方法、注意点などを解説します。「在学中からフリーランスになれる?」「どうやって案件を見つければ良い?」といった疑問を持つ大学生は、ぜひ参考にしてください。
フリーランスとフリーター、起業との違いに関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスと起業の違いとは?必要な手続きや注意点なども徹底解説
フリーランスとフリーターの違いは?同じ点やメリットからも働き方がわかる
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目次
フリーランスエンジニアには大学生でもなれる!
結論から述べると、大学生でもフリーランスエンジニアとして収入を得ることは可能です。授業の履修数が少なく作業時間が確保しやすい、案件獲得の方法を確立しているなど、状況が整えば両立することができます。
ただし、未経験の大学生がフリーランスエンジニアとして働くのはかなり難しいでしょう。なぜなら、クライアントがフリーランスエンジニアに求めるのは「即戦力」だからです。案件ごとに違いはありますが、基本的には一定レベルのスキル・知識・経験・実績が求められます。
「未経験だけれどもフリーランスエンジニアになりたい」という人は、本記事で紹介するステップを参考にしてみてください。エンジニアは通常のアルバイトよりも時給が高くなる傾向にあるので、スキルさえ身につければ、しっかり稼ぐこともできます。
大学生がフリーランスとして案件を受注する方法
大学生でもフリーランスになることはできますが、どのようにして案件を獲得すればよいのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。一般的な案件獲得方法について紹介します。
クラウドソーシングを活用する
クラウドソーシングは、インターネット上で案件の検索・受注・納品ができるサービスです。クラウドソーシングには経験不問の案件も多いため、実務経験が少ない大学生は活用しやすいでしょう。
クラウドソーシングを活用して案件を受注する際は、具体的な業務内容のほか、作業に必要なスキルや納期などもしっかりとチェックすることが大切です。
単価が高くて魅力的に思う案件でも、自分のスキルに見合わないものは受注しないほうがよいでしょう。作業に時間がかかって割に合わないと感じたり、ニーズに応えられずトラブルにつながったりする恐れがあるためです。
自分のスキルやスケジュールと照らし合わせ、十分に考えた上で参画を決めてください。
知り合いから依頼を受ける
すでにアルバイトでエンジニアとしての実務経験がある人や、作業を発注してくれそうな知り合いがいる場合は、そうした知人から案件を受けるのも手です。
作業を依頼する側としては、全く知らない人よりも、スキルや人柄が把握できている人の方が頼みやすいでしょう。また、依頼を受ける側としても、業務について質問しやすいというメリットがあります。
フリーランスエンジニアとして働きたい人は、「大学生」という立場も活かしながら積極的に人脈を広げてみてください。
フリーランスエンジニアのエージェントに登録する
大学生がフリーランスエンジニアとして案件を受注するにあたっては、エージェントに登録するのも良い方法です。
クラウドソーシングとは違って企業と直接契約して案件を受注できるため、比較的高い報酬を得やすいのがエージェントのメリット。また、営業活動や単価交渉をエージェント側で行ってくれるのも嬉しいポイントです。
エージェントは多数ありますが、「フリーランスエンジニア向け」のサービスを選ぶとよいでしょう。また、サービス内容や紹介実績、案件数なども大切なチェックポイントです。
フリーランスエンジニアのエージェントについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
初めてでも安心!フリーランスエージェント
インターンシップに参加する
インターンシップという形で大学生が企業で働くケースがあります。未経験歓迎のインターンシップもあるので、これからプログラミングを学ぶ人にはよい入口となるでしょう。
「エンジニア インターンシップ」などで検索すると、募集している企業を探すことができます。
その他、フリーランスとして活動を始めるための準備については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ検討にお役立てください。
フリーランスとは?仕事内容や職種の一覧・必要な準備について解説
未経験からフリーランスエンジニアになるためのステップ
未経験の大学生がフリーランスエンジニアを目指すのは簡単ではありません。ある程度時間をかけて努力する必要があるので、相応の覚悟をもって望むようにしましょう。
どんなエンジニアになりたいかを決める
大学生がフリーランスエンジニアを目指すにあたって最初にすべきは、どんなエンジニアになりたいかを決めることです。ひとくちにエンジニアといっても、職種はさまざま。フロントエンド・バックエンド・インフラなど、領域ごとにわかれています。
フロントエンドならJavaScript、バックエンドならJavaやPHPと、学ぶべき言語も変わってくるので、まずはどの領域でスキルを伸ばしたいかを決めるようにしましょう。
目標を明確に定めることで、その後フリーランスとして活動していく際のモチベーションにも繋がります。
フリーランスのモチベーションの上げ方に関しては、以下の記事でも紹介しています。
フリーランスのモチベーションの上げ方|やる気維持の方法6選
必要なスキルを身につける
スキルを身につけるための方法は、独学かスクールに通うかの大きく2通りです。独学する場合は、書籍に加えて学習サイトも活用するとよいでしょう。自分のペースで勉強したい人は独学がおすすめです。
スクールに通うメリットは、分からないことがあったときに教えてもらえること。プログラミング学習に挫折する人は多いので、不安な人はスクールのサポートを受けるのがおすすめです。
ポートフォリオ・スキルシートを作成する
スキルを身につけ、実際に仕事を探す段階では、スキルシートやポートフォリオが必要になります。スキルシートとは職務経歴書のようなもので、扱える言語や資格などを記載したもの。ポートフォリオは、自身の制作物をまとめた資料のことです。
スキルシート・ポートフォリオはスキルの客観的証明になるため、提出を求められるケースが多い傾向にあります。フリーランスは実績や経験ベースで判断されることが多いので、学んだというだけではなく、実際に制作したものをアピールできるようにしておきましょう。
大学生がフリーランスとして活動する際の注意点
フリーランスとして活動するときの注意点を紹介します。大学生とはいっても、フリーランスとして働くときはひとりの社会人として見られることを覚えておきましょう。
社会人であるという強い意識を持ち納期は厳守する
案件を受注したら必ず期間内に納品しましょう。クライアント側は、あなたを「大学生」ではなく「エンジニア」として信頼し、案件を依頼します。つまり、一社会人として扱われるということです。「大学の勉強が忙しかったから納期が遅れてしまった」といった言い訳は通用しません。
大学生が案件を受注する際には、自分は「フリーランスエンジニア=社会人」という意識を強くもって案件を受け、納期を厳守することが重要です。
自己管理に気をつける
ここでの自己管理は、スケジュールや体調の管理を指します。自己管理を疎かにしてしまうと、学業で成績を落としてしまったり、業務がスムーズに進まずトラブルにつながったりする恐れがあります。
作業の進捗状況や納期を適宜確認しつつ、生活リズムを整える、睡眠時間を確保するといったことを心がけて過ごしてください。
フリーランスが気をつけたい健康管理の方法に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスは健康管理が大切!その理由や具体的な健康管理方法を紹介
ビジネスマナーを身につける
学生であったとしても、仕事をする上で下記のようなビジネスマナーが必須となります。
- 報告・連絡・相談を心がける
- 正しい敬語をつかう
- 身だしなみを整える
- 守秘義務を守る
報告・連絡・相談の際は、用件を簡潔に伝えることが大切です。電話やメールで情報共有する際は、連絡するタイミングにも気をつけ、深夜・早朝は避けましょう。
また、相手の話にしっかりと耳を傾け、一方的に話さないといったことも基本のマナーです。家族や友人と接するときのようなカジュアルな態度・言葉遣いでは、悪印象につながることも。分別のある行動を心がけてください。
仕事で知り得た情報は、家族や友人であっても簡単に話さないようにしましょう。基本的にはNDAという秘密保持契約を結ぶことになるので、情報漏洩があった場合は損害賠償請求をされる恐れもあります。
学業にも力を入れる
学業は学生の本分なので、おろそかにしないよう注意してください。フリーランスエンジニアの活動が増えて単位を落とすと、留年になる恐れもあります。留年すれば学生生活を送るうえでの費用が余計にかかるため、せっかくお金を稼いでも損失が大きくなることもあるでしょう。
いずれ企業に就職するつもりなら、大卒資格がある方が選択肢が広がります。「フリーランスで稼げるから中退してもいい」と安易に考えないようにしましょう。
大学生フリーランスでも確定申告は必要?
確定申告とは、1年間の所得税を計算し、税金を納める手続きです。所得税とはその名の通り所得にかかる税金のこと。確定申告が必要かは状況によって異なるので、詳しく見ていきましょう。
「もらったお金」=「所得」ではない
フリーランスとして働く人の「所得」は、会社や個人(業務の依頼者)から受けとったお金から、下記を差し引いたものを指します。
- 仕事を行う上で必要な費用(必要経費)
- 青色申告特別控除(※)
上記の「所得」から、さらに「所得控除」(個人の状況に応じて差し引く金額)を引いた金額を「課税所得」といいます。この「課税所得」に応じて、所得税の額が決められます。
※確定申告の方法は白色申告と青色申告の2種類に分けられ、青色申告を行う場合は10万円、55万円、65万円のいずれかの青色申告特別控除を受けられます(2019年分までの確定申告では10万円あるいは65万円)。
※確定申告の期間は原則として毎年2月16日から3月15日までですが、土日にあたる場合は後ろにずれることもあります。
なぜ収入が65万円以下の場合は確定申告が不要なのか
結論からいうと、大学生の場合、基本的には会社や個人(業務の依頼者)から受けとったお金から65万円を差し引いて所得税が算出されるからです。
前の項目で、所得税は「もらったすべてのお金」ではなく「課税所得」に対してかかる税金であることをお伝えしました。大学生が課税所得を求める際、もらったお金から経費や青色申告特別控除を差し引き、所得を出します。
そこから下記の所得控除を差し引き、課税所得を出します。
- 基礎控除:38万円
- 勤労学生控除:27万円
基礎控除や勤労学生控除は、個人の状況に応じて差し引けるもの(所得控除)です。基礎控除は所得税を納めるすべての人が対象となりますが、勤労学生控除は学生だけに適用されます。
1年間に受け取ったお金が65万円だった場合は?
大学生であれば、前述の所得控除65万円が差し引かれるため、仮に計上できる経費や青色申告特別控除がなかったとしても、もらったお金が65万円以下であれば、以下のようになります。
65万円(受けとったお金)-65万円(基礎控除38万円+勤労学生控除27万円)=0円
⇒受けとったお金が65万円以下なら「課税所得」はゼロ=所得税が発生しない(確定申告は不要)
「所得控除」というと難しく感じるかもしれませんが、納める所得税を少なくできるお得な制度と考えるとよいでしょう。
なお、前の項目で触れたとおり、所得を計算する際は「業務を行う上で必要な費用」(経費)も差し引くことができます。専門的な内容ではありますが、フリーランスとして働く上では必ず理解しておきたい内容です。
参照:
No.1199 基礎控除 | 国税庁
No.1175 勤労学生控除 | 国税庁
大学生がフリーランスエンジニアとして働くメリット
エンジニアとしての経験を積むにあたって、フリーランスとアルバイトのどちらで働くかを迷っている方もいるでしょう。大学生がフリーランスエンジニアとして活動するメリットは、以下のとおりです。
働き方に融通が利く
アルバイトには基本的に「週〇日以上」「1日〇時間以上」といった勤務条件があります。そのため、大学の課題が多いときやテスト前などは、学業との両立に悩む人も少なくありません。
フリーランスの場合、業務を行う場所・時間が自由な案件であれば、時間が空いたタイミングで作業を進められます。自宅で作業ができる案件なら、通勤の負担もなくせるのがポイントです。
もちろん、働き方に融通が利くといっても、ビジネスを行ううえで納期はつきものです。フリーランスとして働くなら、事業主としての責任が求められるため、受注の際はスケジュール管理に注意してください。
就職に向けた実績・スキルを獲得できる
新卒でエンジニアとして就職を目指す際にも、フリーランスエンジニアの実務経験が役立つでしょう。
プログラミングスキルは本を読むだけでなく、実際に手を動かして開発することで習得できます。加えて、フリーランスとして働くことでプログラミング以外にも幅広いビジネス経験を積むことができ、説得力のある実績も得られます。
取り組んだ分だけ収入を得られる
アルバイトは基本的に時給制ですが、フリーランスの場合は案件によって報酬が異なります。より単価が高い案件に携わったり効率よく作業を進めたりすれば、収入アップにつながります。時間が許せば、複数の案件を受注して収入を増やすことも可能でしょう。金銭面でのモチベーションを高めやすいのが、フリーランスの魅力だといえます。
社会との接点が作れる
早いうちに社会との接点ができ、実際のビジネスがどのようなものか見られるのもメリットです。第一線で活躍するプロフェッショナルや経営者から、直接話を聞ける機会もあるでしょう。
社会との接点があれば、ビジネススキルの基礎が身につくのもポイントです。ビジネスマナーはもちろん、クライアントと交渉するコミュニケーション力なども鍛えられる可能性があります。
フリーランスエンジニアに関するよくある質問
最後に、フリーランスエンジニアについてよくある質問と回答をまとめました。作業の仕方や実務経験が必要かどうか、学業との両立などについて知りたい人は参考にしてみてください。
Q. 大学生活とフリーランスエンジニアの仕事との両立はできますか?
A. 結論からいえば、フリーランスの仕事と学業を両立させることは可能です。ただし、仕事の時間が十分に確保できる場合でないと厳しいでしょう。
エンジニア業務であれば、週あたり少なくとも30時間以上は作業時間として確保したいところです。そのため、学業があまりにも忙しい人は案件との両立は厳しいといえるでしょう。サークル活動が忙しい人も、作業時間を確保できるかどうかよく検討する必要があります。
Q. 大学生でもフリーランスエンジニアになるには実務経験が必要ですか?
A. フリーランス案件では、一般的に実務経験が求められます。そのため、実務経験を積んでいけば案件を受注しやすくなるでしょう。
学生は実務経験が少ないため、まず経験不問のフリーランス案件を探すのが有効です。クラウドソーシングや知り合いの紹介などを利用すると良いでしょう。
ただし、実務経験が不要な案件は、単価が低い傾向にあります。実務経験を積めば高単価の案件を受注しやすくなるため、はじめは実績作りとして低単価案件を多く受けるようにしてみてください。
Q. 大学生がフリーランスエンジニアになるために必要なことは?
A. プログラミングスキルはもちろん、タイムマネジメントスキルやビジネスマナー、作業環境の整備が必要になります。技術的なスキルレベルに関しては、資格の取得やポートフォリオの作成をするなど、客観的にレベルが分かるものを用意しておくと良いでしょう。案件獲得につながりやすくなります。
また、将来的にどのようなエンジニアに成長したいかというイメージを明確にしておくことも大切です。描いたビジョンに沿った案件であれば、はっきりとした目的意識を持って取り組めるので、仕事への集中力が高まり、スキルも磨きやすくなります。
Q. 大学を卒業後、新卒でフリーランスになることはできますか?
新卒でフリーランスになることは可能ですが、未経験からいきなり活躍することは難しいでしょう。そのため、大学在籍時よりフリーランスとしての活動を始めるなどの事前準備があると良いです。
また、新卒として就職活動をできるのは一回きりです。将来的にフリーランスを目指す場合でも、一度就職してスキルを身につけてから独立する方法があることも覚えておきましょう。
新卒からフリーランスを考えている人は以下の記事も参考にしてください。
新卒でフリーランスは現実的?会社員との比較や思わぬ末路を防ぐ方法
※本記事は2023年1月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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