スキルシートの書き方は?職種別の記入例とダウンロード可能なテンプレートを紹介

この記事でわかること
  • スキルシートの活用シーンや職務経歴書との違いとは
  • スキルシートに記載すべき項目とポイントについて
  • 職種別のスキルシートの記入例

スキルシートは、エンジニアなどの技術職に就く人が就職や転職、フリーランスとして案件を獲得する際などに活用する経歴書です。頻繁に作成するものではないうえ、重要性も高いため、いざ書こうとしたときに悩む方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、スキルシートの記載項目やポイント、スキルシートの必要性、職務経歴書との違いなどを解説しています。職種ごとの記入例が分かるExcelのテンプレートも用意していますので、スキルシート作成にお困りの方はぜひお役立てください。

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目次

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スキルシートとは?職務経歴書の違いと合わせて解説

スキルシートとは、保有資格や習得している言語、これまでに携わったことのあるプロジェクトなどをまとめた技術職向けの経歴書のことです。主に技術職が、転職やフリーランスとして働く際の営業活動に用います。

スキルシートが重要とされる理由

スキルシートは以下の理由から、技術職が就職・転職や案件を獲得する際に重要視されます。

ミスマッチの防止に役立つ

自分の経験やスキルを正確に把握したうえで求人に応募できるようになるため、ミスマッチが防げます。企業側も、必要な経験やスキルを備えた人材であるか判断しやすくなり、採用・配置の参考にすることが可能です。

単価アップにつながる場合がある

スキルシートに記載された経験やスキルをもとに、給与や案件単価を決める企業もあります。場合によっては、数万~数十万単位での差が出ることもあるようです。

特にリーダーや専門性の高いプロジェクトに参画した経験は貴重で、年収アップにつながりやすいとされます。

職務経歴書との違い

職務経歴書とは、スキルシートと同様にこれまでの職務経験や保有資格・スキルなどを記載した書類です。スキルシートがIT業界向けであるのに対し、職務経歴書はそのほかの業界向けに用いられるのが一般的とされます。
 

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スキルシートに記載すべき項目

スキルシートは、フォーマットや記載項目を自由に選択できます。インターネットからのダウンロードはもちろん、自分で作成したシートを用いることも可能です。

しかし、どのような場合でも、氏名・フリガナ、最寄り駅など簡単なプロフィールと、以下でご紹介する内容は記載しておきましょう

どれも大切な項目なので、一つひとつじっくりとチェックしてみてください。

スキルシート記入例1

スキルシート記入例2

a.資格

保有資格を、正式名称で記載します。スキルシートはIT業界向けのため、エンジニア・デザイナーに関係する資格など、業務に役立つ内容を記載するのが一般的です。

b.得意分野・技術・業務

実務経験の中で得意な分野・業務内容や、企業へのアピールポイントとなる言語スキルを記載します。 勉強中の言語がある場合は備考欄に記入し、積極性をアピールしましょう。

c.自己PR

上記の記入欄に記載できなかったスキルや開発経験、今後の目標、キャリアプランなどをアピールします。 在籍している企業や参画中の案件に対する不平・不満などネガティブな印象を与える記述は避け、前向きさ・積極性・向上心を示しましょう。

自己PR欄は、「人柄」「仕事への向き合い方」などを伝えられる箇所でもあります。たとえば、生産性を追求する人物像をアピールしたい場合は、「単純作業の自動化」「フローの効率化」といったキーワードを使うと効果的です。

上流工程の職種に応募する人は、マネジメント経験も書きましょう。具体的な役割と業務内容に加え、マネジメント時に心がけたことも記載するのがコツです。読み手にあなたの人柄が伝わりやすくなります。

自己PRの書き方に迷う方は以下の記事も参考にしながら作成のポイントを押さえてください。
SEが自己PRで成功する書き方!経歴を上手にアピールする例文&解説
プログラマの自己PR

d.期間

プロジェクトの開始・終了年月を記載します。ひと目で具体的な参画期間が分かるよう、「◯ヶ月間」とプロジェクト期間も記載すると良いでしょう。

e.業務内容

業務内容を書きます。担当したセクションや習得スキル、関わったプロダクトへの貢献度などを具体的に記載しましょう。

f.役割

プロジェクトにおける自分の役割を書きます。プロジェクトの規模が分かるよう、案件全体とチームそれぞれの人数も記載してください。

g.開発環境

使用した言語やフレームワーク、データベース、OS、ツールなどの環境を具体的に記します。担当工程として、要件・仕様定義・基本設計・詳細設計・テストなど関わったフェーズも書きましょう。

なお、スキルシートの項目については、以下の記事でも紹介しています。あわせて参考にしてみてください。
スキル不足でフリーランスになってしまったら?失敗例と対策を解説
エンジニア用スキルシートの書き方とダウンロードできるテンプレート

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スキルシートの書き方のポイント

スキルシートの書き方のポイントには、以下のようなものがあります。

これまでの業務経験はすべて伝えられるようにする

クライアント先に能力や人物像を的確に掴んでもらうには、経験やスキルが分かる業務をすべて書き出すことが大切です。「参画期間」「担当した業務内容」「保有スキル」などを具体的に書き出し、「何がどの程度できるか」を明確にします。

お客様との折衝、メンバー教育、リーダー経験など、スキル以外にもアピールできる経験があればすべて書き出すと良いでしょう。

広く一般公開されている成果はURLを記載する

担当した成果物の中で一般公開されているもの(WebメディアやECサイトなど)があれば、URLを記載しましょう。URLがあれば、読み手が成果の実態を確認しやすくなるためです。

ただし、秘密保持契約と交わしていた場合は注意しましょう。クライアント名やサービス名が具体的に書けないときは、業種・プロジェクト規模・システムの概要が分かる程度の記載に留めてください。

規模の小さい業務もアピールする

小規模、または短期間従事した業務もアピールにつながる可能性があります。特に、まだプロジェクトへの参画回数が少ない人は、「ささやかな業務」であってももれなく記載しましょう。

小規模な業務を記載するコツは、担当した作業とその成果を箇条書きなどですっきりとまとめることです。アピールポイントが一目瞭然で読みやすくなります。

見やすさを意識する

スキルシートは読みやすさも重視されるため、以下の点を意識して作成しましょう。

箇条書きや言い切り表現などを用いる

必要な情報のみを簡潔に伝えるため、自己PR以外の項目は、基本的に箇条書きや言い切り表現を使うのが基本です。書き方の例として、先にご紹介した「e.業務内容」の画像を参考にするといいでしょう。

略語は使用しない

言語や資格名などは、略さず正式名称で記載してください。また、専門用語は企業や人事担当者によっては伝わらないこともあります。志望する業界や案件で広く用いられる用語かどうかを確認したうえで記載しましょう。

年号やレイアウトを統一する

年号は西暦で記載する、レイアウトはすべてのプロジェクトで同じにするなど書き方を統一しましょう。統一感がないと、読みにくいだけでなく情報の精査にも時間がかかります。

直近のプロジェクトから順番に記載する

スキルシートを作成する際は、基本的に直近のプロジェクトから順番に記載してください。

IT業界はトレンドや最新技術の移り変わりが激しく、情報が古いと参考にならないことも。最新の情報を順にまとめたほうが、求めるスキル・実績の有無と時系列が分かりやすい側面があります。

A4用紙2~3枚程度にまとめる

用紙はA4を使用します。2~3枚を目安とし、多くても4枚までに留めるのが無難です。

「業務経験はすべて伝えられるようにする」とお伝えしましたが、どうしても3枚前後におさまらない場合は、志望企業や案件内容に求められている経験・スキルに絞るのも手です。

定量的なデータを記載する

携わったプロジェクトの実績について、できる限り具体的な数値を盛り込みましょう。事業やサービスに関する実績が示せない場合、チームにおける目標達成率でも構いません。

サービス名や企業名などで制限がある場合は具体名は伏せる

取引先企業やリリースされていないサービスなど、情報を公開することに制限があるものに関する記述は、具体名を伏せましょう。たとえば、企業名でいえば「大手通信会社」と表現します。

どの内容に制約をかけるかは、企業や案件の契約内容によって異なります。契約に関する情報を把握しておきたい方は、以下の記事もご確認ください。
フリーランスが結ぶ契約形態の種類|業務委託との違い、契約時のメリットを解説

誤字脱字がないか提出前にチェックする

スキルシートの提出前は、隅々まで見直すことが重要です。誤字脱字や日本語の表現に間違いがないかを入念にチェックし、完璧な書類に仕上げましょう。

印刷してからチェックすると、ディスプレイでは気づかなかった誤字脱字に気づく方も多いので、ダブルチェックの意味でもプリントアウトするのは良い方法です。

スキルシートを提出する相手を意識して作成する

スキルシートは毎回同じものを提出するのではなく、応募先となる企業(提出先の相手)に合わせて作成し直すのが基本です。

参画したプロジェクトが多い人は、応募先と関連性が高いものを深堀して書きましょう。逆に、関連性が低い業務は簡単な記述に留めます。こうした工夫で、あなたが応募先のプロジェクトに適した人材であることが読み手に伝わりやすくなります。

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記入例つき職種別テンプレート

ここでは、職種別にスキルシートのテンプレート・記入例をご紹介します。

 
職種 スキルシート記入例(ダウンロード) 記入シート(Googleスプレッドシート)
アプリケーション系エンジニア アプリ系エンジニアの
テンプレートと記入例(Excel)
アプリ系エンジニアの
テンプレートと記入例(Googleスプレッドシート)
インフラ系エンジニア インフラ系エンジニアの
テンプレートと記入例(Excel)
インフラ系エンジニアの
テンプレートと記入例(Googleスプレッドシート)
PM・PMO PM・PMOの
テンプレートと記入例(Excel)
PM・PMOの
テンプレートと記入例(Googleスプレッドシート)
Webクリエイター Webクリエイター
のテンプレートと記入例(Excel)
Webクリエイターの
テンプレートと記入例(Googleスプレッドシート)
ゲームクリエイター 企画職のテンプレートと記入例(Word)
デザイナー系、シナリオライターの
テンプレートと記入例(Excel)

※職種によってタブが分かれておりますので、ご自身の職種に該当するものに入力をお願いします。
企画職のテンプレートと記入例(Googleドキュメント)
デザイナー系、シナリオライターの
テンプレートと記入例(Googleスプレッドシート)

※職種によってタブが分かれておりますので、ご自身の職種に該当するものに入力をお願いします。


スキルシートが作成できても、自分をうまくアピールできなければ案件獲得につながりません。フリーランスの案件の獲得方法を知りたい方は、以下の記事もあわせてチェックしてみてください。
フリーランスで仕事がないときどうする?よくある原因と案件獲得の工夫を解説

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未経験者の場合のスキルシートの書き方

「自分は未経験者だけど、スキルシートの提出は必要?」と気になっている方もいるでしょう。

結論、未経験者の場合、スキルシートの提出は必要ありません。職務経歴書に前職までの経験を記載してください。IT業界のプロジェクトはチームで動くものが多いため、コミュニケーションを大切に働いた経験やマネジメント経験がある場合はアピールポイントになるでしょう。

職務経歴書に加え、ポートフォリオを提出するのも手です。ポートフォリオとは、これまでに自分が手掛けた開発や作品などをまとめたものを指します。もちろん、未経験者の場合は実務経験がないので、個人で開発したものがあればそれを載せてしまって問題ありません。

詳しくは、以下の記事で解説しているため、あわせてご確認ください。
エンジニア未経験者もスキルシートは必要?書き方や作成時の注意点

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フリーランスになるならレバテックフリーランス

スキルシートに記載した内容が求められるものでなかった場合、転職活動や案件獲得につながらないこともあります。実際にスキルシートを書く前に、自分のスキルが市場でどの程度評価されているのかエージェントに相談してみましょう

レバテックフリーランスは、フリーランス特化のエージェントです。

スキルシートの書き方をはじめ、各種スキル・言語の市場ニーズや将来性、経験を活かしたキャリア形成など、さまざまな疑問・不安に対し、ご相談を受け付けています。アドバイザーがしっかりサポートしていきますので、お気軽にお問い合わせください。

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スキルシートに関するよくある質問

ここでは、スキルシートに関するよくある質問に答えていきます。

Q. スキルシートと職務経歴書にはどのような違いがありますか?

一般的に職務経歴書は就職活動の際に使われます。スキルシートは、フリーランスや副業として活動する方に多く利用されます。最近ではIT技術のアピールに特化したフォーマットになっている傾向です。

Q.  IT業界の場合、スキルシートにどのような項目を記載すべきですか?

スキルシートにはプログラミング言語、フレームワーク、ツールやライブラリの利用経験、プロジェクトマネジメント能力等を記載すべきです。

システムエンジニアの方でどんなスキルが求められるのか知りたいという方は、こちらの記事を併せてご覧ください。
システムエンジニア(SE)とは|仕事内容やスキル、年収、プログラマーとの違いも解説

Q. フリーランスで仕事をする場合、スキルシートはクライアントに提出する必要がありますか?

スキルシートは、自分の経験やスキルをアピールする営業資料になりますので、クライアントに提出する必要があります。

Q. フリーランスや個人事業主がスキルシートを作成することでどんなメリットがありますか?

スキルシートを作成することで、自分自身のスキルや経験を整理し、自己分析ができます。また、求人や案件に応募する際にも、自分自身をアピールできます。

Q. スキルシートにおいて、略語や専門用語を使用しないことが多い理由を教えてください。

スキルシートを見る人に略語や専門用語がわからない場合があるため、わかりやすく提示する必要があります。

※本記事は2022年12月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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