【地域別】フリーランスの単価相場を比較!地方で働くメリットやおすすめの職種も紹介 | レバテックフリーランス
【地域別】フリーランスの単価相場を比較!地方で働くメリットやおすすめの職種も紹介
- フリーランスの地域別単価相場
フリーランスが地方で働くメリット・デメリット
フリーランスが地方で仕事を獲得する方法
働き方改革やコロナ禍の影響でテレワークが浸透した今、地方に移り住んで仕事をしたいと感じるフリーランスもいるのではないでしょうか。
ただ気になるのが、首都圏以外でも案件はあるのか、単価はいくらくらいなのか、という点だと思います。そこでレバテックフリーランスが保有する案件から、地域別の単価相場を算出してみました。
地方移住や地元に戻ることを考えているフリーランスは、ぜひ参考にしてください。地方で働くメリットや働きやすい職種なども紹介しています。
フリーランスそのものに関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスとは?仕事内容や職種の一覧・必要な準備について解説
レバテックフリーランスはITエンジニア専門の
フリーランスエージェントですまずは相談してみる
目次
フリーランスは地方でも働ける?
フリーランスは、地方でも働くことができます。
なぜなら、フリーランスの働き方として、どこでも好きな場所で働くことができるという特徴があるからです。そのため、案件にもよりますが、拠点を好きな場所に移して働くことが可能です。
フリーランスの働き方に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスの働き方とは?仕事の特徴や会社員との違い、職種などを解説
フリーランスが多く住むのは関東圏
フリーランス白書2023によると、フリーランスの居住地として最も多かったのは、「東京都」で31%でした。次に多かったのが、「関東(東京都を除く)」で30%です。
フリーランスの半数以上が、関東圏に住んでいることがわかります。関東圏に住むフリーランスが多い理由として、地方より案件の絶対数が多いことが考えられます。
地方案件に興味を持つフリーランスは多い
フリーランス白書2023によると、首都圏外での活動に興味を持っているフリーランスは、約52%と半数を超えています。
働き方改革や新型コロナウイルスの影響からリモートワークが普及したことで、地方での働き方に興味をもつフリーランスが増えていることがわかります。
参考:「フリーランス白書2023」|一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
【地域別】フリーランスの単価相場
レバテックフリーランスの保有する案件データをもとに、地域別の単価相場を算出しました。
最も単価平均が高かったのは、「東京都」で¥728,594でした。単価の中央値においてもトップの水準です。最も単価平均が低かったのは、「福岡県」で¥630,836でした。
東京は案件数も多く、大手企業などの案件もあるため高単価になる傾向にあります。
【調査概要】
調査対象
「レバテックフリーランス」のフリーランス向け案件データ
集計期間
2022年12月~2023年12月
調査方法
対象期間中に発生した求人・案件データを作業場所ごとに自社のデータベースより抽出
【地域×職種別】フリーランスの単価相場
レバテックフリーランスの保有する案件データをもとに、地域別かつ職種別の単価相場を算出しました。
最も単価平均が高かったのは、「東京都の開発エンジニア」の案件で¥851,862でした。東京都に限らず、他地域の単価平均をみても、開発エンジニアは高単価の傾向にあります。
最も単価平均が低かったのは、「東京都のヘルプデスク」の案件でした。東京都はそもそもの案件数が多く平均が下がっているのも考えられますが、ヘルプデスクは未経験でもできる案件も多く、そもそもの単価設定が低めになっていることも要因でしょう。
フリーランスエンジニアの言語別単価ランキングも紹介しています。以下をご覧ください。
【1位はGoの87万円】プログラミング言語別単価ランキング|2023年7月最新版
【調査概要】
調査対象
「レバテックフリーランス」のフリーランス向け案件データ
集計期間
2022年12月~2023年12月
調査方法
対象期間中に発生した求人・案件データを作業場所・職種ごとに自社のデータベースより抽出
【地域×働き方別】フリーランスの単価相場
レバテックフリーランスの保有する案件データをもとに、地域別かつ、リモート・常駐型の働き方別に単価相場を算出しました。
最も高かったのは、「東京都のフルリモート」案件で、¥761,225でした。反対に最も低かったのは、「愛知県の常駐」案件で、¥590,682でした。やはり東京都を含む関東圏のほうが高単価になる傾向があります。
また、地域に関係なく、常駐型よりフルリモート型のほうが単価が高くなっていることがわかります。その理由としては、フルリモート型は、高いスキルを求められる案件が多かったり、交通費や採用コストの削減ができることが考えられるでしょう。
フルリモート型と常駐型の働き方に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスのフルリモート案件って実際どうなの?案件の探し方や注意点も解説
エンジニアの客先常駐、メリットとデメリットとは|自分に合う職場を見抜く方法
リモートワークができる職種に関して知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
リモートワーク・テレワークができる職種12選。特徴や仕事の探し方も紹介
【調査概要】
調査対象
「レバテックフリーランス」のフリーランス向け案件データ
集計期間
2022年12月~2023年12月
調査方法
対象期間中に発生した求人・案件データを作業場所・案件種別ごとに自社のデータベースより抽出
フリーランスが地方で働くメリット・デメリット
フリーランスが地方で働くメリットとデメリットを紹介します。
フリーランスが地方で働くメリット
フリーランスが地方で働くメリットには、家賃などを中心に生活コストが低いことや、移住支援を受けられる点が挙げられます。
生活コストが低い
地方での暮らしは、都心に比べ生活コストが低い傾向にあります。
特に家賃に関しては、地域による差が大きいです。全国賃貸管理ビジネス協会による2023年11月の平均家賃データによると、最も高かったのは、東京都で約72,134円です。反対に最も家賃が安かったのは、山形県で約44,329円でした。二地域を比較すると、約28,000円の差があり、地方の方が家賃が安いことがわかります。
地方に住むことで家賃を中心に生活コストを抑えることができ、その分、好きなことにお金が使えたり、貯蓄にまわせたりするでしょう。
参考:全国平均家賃による間取り別賃料の推移|全国賃貸管理ビジネス協会
環境のストレスが少ない
地方に住みながらフリーランスをするメリットとして、環境のストレスが少ない生活ができる点が挙げられます。
住む地域にもよりますが、都心に比べて地方は自然が豊かな土地も多く、プライベートにおいてもリフレッシュしやすいでしょう。また、一極集中する都心に比べ、地方は人口も少ないので、人混みや渋滞などにストレスを感じる場面も少ないです。
移住支援を受けられる場合がある
地方では、移住者に向けた様々な支援制度を行っています。
例えば、長野県大町市では、都市圏から移住し、就業、創業、テレワーカー等、一定の要件を満たす場合には、単身世帯60万円、二人以上世帯には100万円の支援金を交付する支援制度があります。その他、子育て支援を行っている地方自治体も多いです。
移住する際のネックのひとつである費用面も補えるため、支援を受けることで地方移住へのハードルが下がるでしょう。
その他、地方自治体の移住支援に関して詳しく知りたい方は、以下のサイトをご覧ください。
参考:自治体支援制度検索|一般社団法人 移住・交流推進機構
フリーランスが地方で働くデメリット
フリーランスが地方で働くデメリットとしては、フリーランス人口の少なさによるコミュニティ形成の難しさや、イベントへの参加のしづらさなどが挙げられます。
コミュニティ形成が難しい
都心に比べ、地方ではフリーランスがまだまだ少ないのが現状です。そのため、フリーランス同士のコミュニティを形成するのが難しいかもしれません。
地域によっては、フリーランスという働き方が定着していない場合もあり、社会的地位が低く扱われる可能性もあります。
イベントに参加しづらい
フリーランス向けのイベントや交流会は、人口の多い都市で開催される傾向にあります。そのため、地方に住んでいるとイベントに参加するハードルが高くなるかもしれません。
オンラインのイベントを中心に探したり、業界のトレンドや新しい技術を積極的にキャッチアップする努力が必要です。
都市部より案件数が少ない
どうしても案件の絶対数は都市部のほうが多くなる傾向にあります。そのため、地方では案件数が少なく、都市部より選ぶ幅に制限がでてくるかもしれません。
会社は都市部にあるもののフルリモート可で、地方からでも働ける案件を獲得できるとベストでしょう。
フリーランスが地方で仕事を獲得する方法
フリーランスが地方に住みながら案件を獲得する方法を紹介します。
クラウドソーシングを利用する
クラウドソーシングとは、案件を発注したい人と受注したい人をWeb上でマッチングするサービスです。
クラウドソーシングに掲載される案件は、ほとんどがリモートで完結するため、地方に住みながらでも受けることができます。単価は低めになっていますが、様々な案件を受けることで一定の収入を得ることができます。
ブログやSNSで営業活動をする
ブログやSNSを開設し、サイト経由で仕事を得る方法もあります。
ブログやSNSで自身のスキルや実績を公開することで、人材を探しているクライアントの目に留まる可能性があります。ブログやSNSには、自身のポートフォリオを掲載し、定期的に更新していくように心がけましょう。
ポートフォリオやブログの作り方に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスのポートフォリオ作成方法|エンジニアやデザイナーの見本あり
フリーランスにブログは必要?お手本や運営のメリット、開設方法
フリーランスエージェントを活用する
フリーランスエージェントは、フリーランス向けに案件の紹介や契約サポートを行うサービスです。
居住地に合わせた案件や、地方に住みながらできるフルリモート案件など、希望の条件に沿った案件の提案を受けることができます。クラウドソーシングより、単価が高く長期的な契約も多い傾向です。
レバテックフリーランスは、IT・Web業界に特化したフリーランスエージェントです。ご希望の条件に沿って、プロのアドバイザーが案件を提案してくれます。営業活動や単価交渉も代行してくれるため、効率の良いフリーランス活動が実現できます。登録は無料なため、まずは相談からでもお気軽にご利用ください。
フリーランスが地方でも働きやすい職種
フリーランスが地方でも働きやすい案件を紹介します。フリーランスが地方でも働きやすい職種の特徴として、需要が高いIT系職種や、パソコンとネットワーク環境さえあればできるWeb系の職種が多い傾向にあります。
ITエンジニア
ITエンジニアは、ソフトウェアの開発やネットワーク構築、システムの保守など、ITを取り扱う技術者を指します。ITエンジニアといってもその職種は多岐にわたり、プログラマーやインフラエンジニア、システムエンジニア(SE)などがあります。
近年は、ビジネスにIT技術を取り込む企業も多いため、ITエンジニアは需要の高い職種です。そのため、地方でも案件は比較的見つかりやすく、仕事を獲得するハードルは低めでしょう。
ITエンジニアの将来性に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ITエンジニアの将来性|今後の需要が見込める仕事の種類やスキルを紹介
Webライター
Webライターは、Web媒体に掲載される文章を執筆する仕事です。一般的には、クライアントからテーマや文字数などの指示を受け、それに沿って原稿を書きます。
基本的にパソコンとネットワーク環境があればできる仕事のため、地方に住みながらでもフルリモート案件として受けやすいでしょう。クラウドソーシングでも多くの案件が掲載されているため、案件の獲得もしやすいです。
Webデザイナー
Webデザイナーは、ユーザーにとっての使いやすさや見やすさなどを考えながら、Webサイトのデザインを行う仕事です。Webデザイナーは、Webサイトの企画やコーディングなども行うことがあります。
Webデザイナーもライター同様、パソコンとネットワーク環境があればできる仕事のため、地方に住みながらでもリモートで案件を受けられるでしょう。
Webデザイナーの働き方に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスWebデザイナーの仕事のリアル|会社員との違いや単価相場について徹底解説
フリーランスの地方での生活をシミュレーションしてみた
LIFULL HOME’Sの住まいインデックスをもとに、東京都新宿区と福岡県中央区におけるフリーランス単身世帯の生活を比較します。収入は、レバテックフリーランスの保有案件から算出した単価平均を参考にします。
東京都 新宿区 | 福岡県 福岡市 中央区 | |
---|---|---|
収入 | ¥728,000(手取り¥530,000) | ¥630,000(手取り¥450,000) |
家賃(ワンルーム) | ¥97,500 | ¥56,500 |
生活費 | ¥173,000 | ¥144,000 |
東京都と福岡県では、約10万円近く単価平均の差があったものの、福岡県は家賃や生活費が東京都より3万円も安いため、最終的な収支はどちらも変わらない結果となりました。
フリーランスの手取りに関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
月50万円のフリーランスの手取りは?生活レベルや税金についても解説
月収70万円の手取りや生活レベルとは?さらに年収を上げる方法も解説
月収80万円の手取りは?生活レベルやフリーランスがより稼ぐ方法も解説
参考:新宿区の家計データ|LIFULL HOME’S 住まいインデックス
福岡市中央区の家計データ|LIFULL HOME’S 住まいインデックス
新宿区の家賃相場情報|LIFULL HOME’S
福岡市中央区の家賃相場情報|LIFULL HOME’S
フリーランスは地方移住で支援金制度を受けられる?
内閣の地方創生移住支援事業のひとつとして、移住支援金制度があります。 東京23区に在住または通勤する方が、東京圏外へ移住し、起業や就業等を行う方に、都道府県・市町村が共同で交付金を支給する事業です。地方自治体によって内容は異なりますが、多くの自治体が本制度を実施しています。条件は以下です。
よって、フリーランスでも移住支援金制度を受けることができます。また、地方に移住し起業するフリーランスを支援する制度もあります。
詳細は以下をご確認ください。
移住支援金|内閣府地方創生推進事務局
起業支援金|内閣府地方創生推進事務局
令和5年度「地方創生移住支援事業」実施都道府県・連携市町村一覧|内閣府地方創生推進事務局
また、フリーランスの受けられる支援金制度に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【2023年12月版】フリーランス・個人事業主向けの給付金・助成金・補助金を紹介
フリーランスが地方で働く際によくある質問
フリーランスが地方で働く際によくある質問をまとめました。
Q. フリーランスが多い地域はどこですか?
A. フリーランス白書2023の調査によると、東京都を含む関東圏に住むフリーランスが約6割でした。その次に多かったのは、大阪などの近畿地方です。フリーランスは関東圏に集中しているといえます。
Q. 地域によってフリーランスの単価に違いがありますか?
A. レバテックフリーランスの保有する案件をもとに平均単価を算出したところ、関東圏が高くなる傾向にあります。
例として、東京都の単価平均が約73万円であるのに対し、福岡県は約63万円でした。単価は職種や案件内容にもよって異なるため、参考程度に考えてください。
地方は案件単価が低い傾向にあっても、生活費が関東圏より安いというメリットがあります。
Q. フリーランスが地方で働くメリットとデメリットはありますか?
A. フリーランスが地方に暮らしながら働くことで、生活コストが低かったり、ストレスの少ない環境で暮らせるメリットがあります。
反対に、都市部より案件数が少なかったり、フリーランスの数も少ないのでコミュニティ形成が難しい点がデメリットです。
※本記事は2023年12月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
簡単4ステップ!スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します!
※相場算出に個人情報の取得はおこないません。
役に立った/参考になったと思ったら、シェアをお願いします。