フリーランスとフリーターの違いは?同じ点やメリットからも働き方がわかる

「フリーランス(個人事業主)とフリーターの違いがよくわからない。同じ?」と思う人は世間に多くいます。しかし、両者には大きな違いがあります。フリーランスが増加している昨今、違いを理解しておかないと損をしたり話が食い違ったりするときもあるでしょう。

そこで、両者の違いや共通点を幅広く解説します。働き方が具体的にイメージでき、正社員以外で豊かに生きる方法を知るきっかけになります。今よりも自由に働ける方法を探している方はぜひお読みください。

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目次

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フリーランスとフリーターの違いは収入やスキルなど

フリーランスとフリーターの違いは、収入の種類や雇用形態などで、主に5つあります。違いの詳細を知れば将来の働き方を考えるヒントになるので、詳しく解説していきます。

なお、大学生でフリーランスエンジニアを目指したいという方には、こちらの記事がおすすめです。
大学生がフリーランスエンジニアとして案件を受注するには?注意点も解説

もらえる収入の種類と平均年収

フリーランスとフリーターは収入の種類と平均年収が違います。フリーランスは契約で定められた「報酬」、フリーターは「給与」です。なお、報酬とは指揮命令や時間的拘束を受けずに行う業務に支払われる対価のことです。

年間約200万~400万円の報酬を得るフリーランスが多いと「フリーランス白書2023」で示されています。

一方で、給与とは雇用契約を結んだ人が企業の指揮命令下で行う業務への対価です。国税庁はフリーターを含む非正規社員の平均年収は198万円だと発表しています。

働き方の自由度はフリーランスがはるかに高い

働き方の自由度の高さが異なり、フリーランスの方が自由に働きやすいといえます。フリーランスは、作業方法の指示をクライアントから受けないからです。

対してフリーターは、スケジュールや仕事の手順などは企業の方針に従います。自分の好きに働けるとは限らないため、フリーターの方が自由度は低いといえそうです。

フリーランスは専門知識と高いスキルが必要

業務に必要な専門知識とスキルのレベルにも違いがあります。フリーランスが生計を立てるには、人に負けない知識とスキルを持たなければなりません。即戦力としての働きが期待されるからです。

一方、フリーターに専門性は必須ではありません。正社員の補助的な役割を担うケースが多いからです。未経験からチャレンジできる仕事も多いので、フリーターの方がハードルは低いでしょう。

フリーターは確定申告が不要

フリーランスは確定申告の手続きが必要ですが、フリーターは企業が年末調整してくれるので、基本的に確定申告は不要です

ただし、フリーターも勤務先で年末調整されていない場合は確定申告が必要になります。また、勤務先が複数あって年間所得が20万円を超えても確定申告が必要です。フリーターは自分が条件に当てはまるか確認が必要になります。

働く際の契約形態

フリーランスとフリーターは働く際の契約形態が違います。フリーランスは企業に雇用されず、案件ごとに業務委託契約を結ぶのが一般的です。

一方、フリーターは企業や店舗と雇用契約を結びます。フリーターは非正規雇用ですが、正社員や契約社員と同じ契約形態です。業務委託契約とは違い、労働者として法律の保護が受けられます。

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フリーランス・フリーターの意味や働き方を紹介

フリーランスとフリーターの定義を紹介します。厚生労働省総務省統計局のページを参照し、主な定義を表にまとめました。

フリーランスの定義 フリーターの定義
実店舗を持たずに働く 若年でパート・アルバイトをしている人/
またはパート・アルバイトを希望する人
従業員を雇っていない自営業主、または一人社長 年齢が15~34歳
知識や経験、スキルをクライアントに提供して収入を得る 男性:学校を卒業した人/
女性:学校を卒業しており、かつ未婚の人


高いスキルを武器に個人で働くのがフリーランス、企業に入って補助的かつ簡易な仕事をするのがフリーターだといえます。また、フリーターが若年層なのに対し、フリーランスは年齢は関係ありません。

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2つの働き方の共通点

フリーランスとフリーターは違いが多いですが、共通点もあります。具体的には収入の不安定さや社会的信用度の低さなどです。主な共通点4つを解説していきます。

収入が不安定になりやすい

収入が不安定になりやすいのがフリーランスとフリーターの共通点です。基本的にフリーランスには固定給がないので、収入が多い月もあれば少ない月もあるでしょう。フリーターも勤務時間が少なければ収入が減ります。

収入が不安定だと将来設計がしにくく、結婚が難しくなる場合もあります。場合によっては高単価案件がとれるようスキルアップしたり、正社員を目指したりする必要があるでしょう。

社会的信用が得にくい

社会的信用が得にくいのも両者の特徴です。正社員のような安定した収入がないからです。フリーランスもフリーターも以下の場面で不利になる可能性があります。

  • クレジットカードの作成
  • ローンの審査
  • 賃貸物件の契約

周囲の正社員より高年収を得ているのに審査に通らない人もいます。カード作成や契約をスムーズに済ませるなら、審査が緩いといわれているサービスを探すなどの工夫が必要です。

働く時間が選びやすい

フリーランスもフリーターも働く時間を選びやすいのが特徴です。フリーランスは作業時間が自由な案件を選べ、フリーターも会社員よりは時間帯の希望が通りやすい傾向にあります。

ライフスタイルに合わせて作業時間や時間帯を調整できるのは大きなメリットです。ただし、働きすぎや深夜帯の作業で体調を崩さないよう注意しなければなりません。両者とも高い自己管理力が求められます。

副業しやすい

フリーランスもフリーターも副業しやすい働き方です。フリーランスは会社員ではないので、企業が作った副業ルールに縛られません。

フリーターも正社員と比べればルールの縛りは少ないと考えられます。副業をすれば本業以外の分野でスキルを習得でき、気分転換にもなります。

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フリーランスとフリーターのメリットを比較!

フリーランスとフリーターのメリットを比較します。フリーランスはスキルを活かした案件が選べ、フリーターは大きな責任を負わなくて済むのがメリットです。表をご覧ください。

フリーランスのメリット フリーターのメリット
スキルを活かした案件が選べる 責任があまり重くない
実力次第で収入アップできる 転勤や残業になるケースは少ない
フリーターより社会的信用を得やすい 社会保障が受けられる


フリーランスはスキルに合った案件を選んで働けます。ミスマッチが減り、得意な仕事ができるのが魅力です。高単価案件に参画すれば、大幅な収入アップも期待できます。高収入になれば社会的信用が得やすくなるでしょう。

職務上の責任が重くないのがフリーターのメリットです。基本的に転勤はないので、心身の負担も正社員より軽くなります。雇用されるからこその社会保障があるのも嬉しい点です。

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フリーランスとフリーターのデメリットを比較!

フリーランスとフリーターのデメリットも見ていきます。フリーランスは社会保障が少なく、フリーターは給与が上がりにくいのがデメリットです。表をご覧ください。

フリーランスのデメリット フリーターのデメリット
賞与がない 給与が少なく昇給もしにくい
福利厚生がない 正社員より解雇されやすい
トラブルの全責任を負う スキルや専門性が身につきにくい


賞与は企業が従業員に支給するので、雇用契約を結ばないフリーランスは対象外です。住宅手当や健康診断の受診料補助などの福利厚生もありません。案件で損害が出た際の責任も自ら負わなければならず、プレッシャーが大きいでしょう。

フリーターは正社員より給与が低く、昇給しにくいのがデメリットです。業績悪化で人員整理するときに解雇されやすいのもフリーターだといえます。簡単な作業が多く、スキルや専門性が身につきにくいのも懸念点です。

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稼ぎたいならフリーランスがおすすめ!なる方法を解説

将来収入アップしたいならフリーランスがおすすめです。実力があればフリーターはもちろん正社員より高年収になれます。ここでは初心者向けにフリーランスになる方法を分かりやすく解説しますが、より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
フリーランスになるには|失敗しない始め方や仕事一覧、必要な準備

フリーターからフリーランスへの転向は可能

フリーターからフリーランスへの転向は可能です。ダブルワークOKのパート・アルバイトを選べば、フリーランスとフリーターの兼業もできます。

ただし、フリーランスの市場は実力主義です。仕事以外の趣味や特技でもレベルが高ければ、スキルを活かしてフリーで活躍できます。特に、Web制作や動画編集といった需要の高いスキルがある人は重宝されるでしょう。

フリーランスで活躍できる職種を知る

フリーランスとして活躍できそうな職種を調べましょう。フリーランスが多い職種の例を挙げます。

  • エンジニア
  • Webデザイナー
  • Webライター
  • イラストレーター
  • 動画編集者

職種選びで重要なのは、多くの案件が獲得できるかどうかです。案件数が極端に少なければ、フリーランスで生計を立てるのは難しいと考えられます。需要の有無も考慮して職種を選んでください。フリーランスの仕事の種類は以下の記事で詳しく解説しています。
フリーランスの仕事の種類一覧|職種・業種別の年収や仕事内容も解説

実務経験を通じてスキルを身につける

職種を決めたら、実務経験を通じてスキルを身につけます。選んだ職種で働ける企業に入り、実務経験を3年ほど積んで独立準備をしてください。フリーターからフリーランスを目指す方は、次の手順を踏みましょう。

  • インターンシップで実務経験を積む
  • 正社員として企業に就職する
  • その職場で実務経験を積む

いきなり正社員に就職するのは難しい場合もあるので、社会人向けインターンシップに参加するのがいい方法です。インターンシップで得た実務経験を足がかりに正社員の求人を探します。

将来クライアントになってくれそうな人脈を作る

難しいと思いがちですが、だれでもできる方法もあるのでクライアントになってくれそうな人脈作りもしましょう。自動的に仕事が割り振られる会社員と違い、フリーランスは案件を提案してくれる人脈が命です。代表的な方法は以下の3つです。

  • 在籍中の企業の関係者と交流を続ける
  • セミナーや交流会に参加して名刺交換する
  • 気になる人をSNSでフォローする

人脈は「とりあえず作ればOK」ではありません。独立後に案件を提案してもらうには、それぞれの人と良好な関係を続けるのが大切です。より詳しい人脈の作り方は以下の記事が参考になります。
フリーランスが人脈を作る方法とは?なしでも仕事を得る方法も解説

退職してフリーランスになる手続きをする

フリーランスになるときは、退職と開業の手続きも忘れずに行いましょう。以下は期限がある手続きの例です。

  • 厚生年金を国民年金に切り替える
  • 企業の健康保険を国民健康保険に切り替える
  • 開業届を税務署に提出する

年金と健康保険は退職日の翌日から14日以内に切り替えます。開業届は事業を始めてから1ヶ月以内に提出してください。

フリーランスになる手続きについては、こちらの記事で解説しています。
フリーランス1年目にやること|仕事の準備・手続き・備品リストをわかりやすく解説!

エージェントなど案件を確保するルートを作る

案件を確保するルートを複数作るのが望ましいです。受注先が1ヶ所だけだと、案件が途切れた際に収入がなくなります。人脈やSNSアカウントなど、複数のルートから依頼が来るようにしてください。

フリーランスエージェントを利用するのもいい方法です。契約満了のタイミングで次の案件を提案するので、収入の心配がなくなります。

レバテックフリーランスは、契約更新率93%を誇るエージェントです。継続的に案件に参画できるので、収入が安定します。ぜひ気軽に無料相談をしてください。

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フリーランスとフリーターに関するよくある質問

フリーランスとフリーターに関するよくある質問をまとめました。似た言葉の意味や安定収入を得る方法などについて回答しています。回答を読み、働き方への理解をさらに深めてください。

Q. フリーターと個人事業主はどう違いますか?

フリーターはパートやアルバイトとして企業と雇用契約を結び、個人事業主は誰にも雇われず自ら事業を営むのが特徴です。組織から独立しているか否かの違いだといえるでしょう。なお、個人事業主はフリーランスとほぼ同じ働き方を指します。

Q. フリーランスとフリーランサーは同じものですか?

フリーランスとフリーランサーの意味は同じです。英語で「~する人」を示す「er」をフリーランス「freelance」の語尾につけ、フリーランサーと呼ぶ場合があります。企業や団体に雇用されず、個人で働くのがフリーランサーの特徴です。

Q. フリーで働く人が安定した収入を得るには?

フリーで働く人が安定した収入を得るには、具体的な目標を決めるのが大切です。ひと月でどれくらい稼ぐか、1年でいくつ案件を獲得するかなどです。数値目標をはっきりと決めて努力すれば、収入を効率的に上げやすくなります。

※本記事は2023年8月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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