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組み込みエンジニアのキャリアパス|転職に役立つスキルや将来性は?

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が定める「組込みスキル標準(ETSS)」のキャリア基準にもとづく組み込みエンジニアのキャリアパスとしては、「テストエンジニア」「ソフトウェアエンジニア」「開発環境エンジニア」といった職種からスタートして、上流工程を担当する「プロダクトマネージャー」「プロジェクトマネージャー」「ドメインスペシャリスト」といった職種にステップアップしていくという流れが考えられるでしょう。

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目次

組み込みエンジニアとは?
組み込みエンジニアのキャリアパス
組み込みエンジニアの仕事内容
組み込みエンジニアに必要なスキル
組み込みエンジニアになるには
組み込みエンジニアの年収
組み込みエンジニアの資格
組み込みエンジニアのキャリアパスに関するよくある質問

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組み込みエンジニアとは?

組み込みエンジニアとは、家電製品やIoT機器などの制御プログラム、または製品そのものを設計・開発するエンジニアのことです。たとえば、給湯器は温かいお湯を出すシンプルな製品ですが、水を加熱する装置、水温を計るセンサー、ロック解除機構、再加熱機能など、さまざまな部品と制御システムが組み合わさってできていることがわかります。組み込みエンジニアはこういった製品を適切に設計・開発することに特化したエンジニアです。

関連記事 : 組み込み系エンジニアの仕事内容|年収や将来性も解説

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組み込みエンジニアのキャリアパス

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が組み込みソフトウェア開発に必要なスキルを明確化・体系化した「組込みスキル標準(ETSS)」では、組み込みエンジニアのキャリア基準が定められています。

※参考 : IPA(独立行政法人情報処理推進機構)「組込みスキル標準 キャリア基準 -組込みプロフェッショナルの戦略的育成に向けて-」

このキャリア基準では、組み込みシステム開発に関わるエンジニア職種を専門分野ごとに10種類に分けており、それぞれの職種で要求されるキャリアレベルを7段階で示しています。

※画像 : IPA(独立行政法人情報処理推進機構)「組込みスキル標準(ETSS Series)」より参照

このキャリア基準をもとに考えると、組み込みエンジニアのキャリアパスは、でき上がったプロダクトのテストを担当する「テストエンジニア」や、プログラミングを担当する「ソフトウェアエンジニア」、開発に必要なツールや設備の策定を行い、最適な環境を設計・構築・運用する「開発環境エンジニア」からスタートし、その後は以下のような上流工程の職種に進むという流れになるでしょう。

職種 業務内容
プロダクトマネージャー 経営戦略をもとに製品の企画・開発・製造・保守など
製品ライフサイクルを統括する
プロジェクトマネージャー 製品開発プロジェクトの進行を管理し、現場で計画・
監督する
ドメインスペシャリスト 特定の製品分野や技術に関する高度な専門性・
経験を持ち、開発に貢献する
システムアーキテクト 製品のシステムアーキテクチャ設計や開発プロセス
設計を行う
ブリッジSE 複数拠点で開発する際にプロジェクトメンバー同士の
連携・調整を行う
開発プロセス改善スペシャリスト 開発プロセスの実施状況を査定し、改善策を提案する
QAスペシャリスト システム設計書やテスト設計書のレビューを行い、
プロダクトの品質を守る


組み込みエンジニアは、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせた製品開発という性質上、よりQA(Quality Assurance)に重点を置く傾向があります。あらゆる利用状況を想定し、ユーザーの手に渡るまでに十分な品質管理・テストを行うためのスペシャリストが多いのが特徴です。

エンジニアのキャリアパスというとマネージメント職に進むのが一般的なイメージですが、キャリア基準において「特定分野に特化したスペシャリスト」の職種が多いのは組み込みエンジニアならではといえるでしょう。

関連記事 : システムエンジニア(SE)のキャリアパス|就職・転職の面接でキャリアプランを聞かれたら?

組み込みエンジニアの仕事内容

組み込みエンジニアの仕事内容は、大きく分けると「要求分析・要件定義」「設計」「実装・プログラミング」「テスト」といった工程に分けられます。

要求分析・要件定義

どのような製品を作るのかを決めるため、システムやソフトフェアの要求分析を通じて必要な機能や制約を洗い出し、要件定義を行います。

設計

求められる要件をどのように実現するのかを具体的に検討し、ハードウェアやソフトウェアの設計を行います。

実装・プログラミング

設計が完了したら、基板の制作や部品の取りつけ、プログラミングなどを行い、製品に必要な機能を実装していきます。製品を含めたシステム全体を開発する場合は、サーバー側のプログラミングも行う場合があります。

テスト

製品に問題がないかテストを行います。前述のとおり、組み込みシステムの開発ではQAが重視される傾向にあるため、大切な工程といえます。

関連記事 : IoTエンジニアとは?仕事内容やフリーランス事情を解説

組み込みエンジニアに必要なスキル

組み込みエンジニアに求められるスキルには、「プログラミングスキル」「サーバーやデータベースの知識」「コミュニケーションスキル」「英語力」などが挙げられます。

プログラミングスキル

IPAの「組込みソフトウェア開発データ白書2019」によれば、組み込みソフトウェアの開発言語として使われるのはC言語やC++、アセンブラなどです。あまりトレンドに流されない傾向があるといえます。

※参考 : IPA(独立行政法人情報処理推進機構)「組込みソフトウェア開発データ白書2019」

また、厚生労働省の職業情報提供サイト(日本版O-NET)では、組み込み・IoTシステムのサーバー側で用いられる言語としてPHP、C#、Java、Haskellが挙げられています。

※参考 : 職業情報提供サイト(日本版O-NET)「システムエンジニア(組込み、IoT)」

サーバーやデータベースの知識

同じく厚生労働省の職業情報提供サイトでは、組み込み・IoTシステムのサーバー側の開発を行う場合は、サーバーOSとして使われるLinuxや、MySQLなどのデータベースの知識も必要になることが紹介されています。また、IoT製品を扱ううえではセキュリティの知識も重要になるでしょう。

コミュニケーションスキル

組み込みエンジニアには、クライアントのニーズを引き出すヒアリングスキル、関係者や開発メンバーと不足なく認識を共有するコミュニケーションスキルも求められます。

英語力

組み込み系の部品はドキュメントが英語しか手に入らないことが珍しくありません。そのため、最低限書かれている内容が理解できる英語力があると役立ちます。

関連記事 : 組み込みエンジニアのスキル

組み込みエンジニアになるには

組み込みエンジニアなるために必須の資格やスキルはありません。しかし、未経験から応募できる組み込みエンジニアの求人があったとしても、仕事で用いるプログラミング言語やハードウェアの知識は身につけておく必要があるでしょう。

こういった知識は書籍やWebサイトから学ぶことができますが、未経験者が読んでも理解できずに挫折してしまうケースは少なくありません。独学に不安がある場合は、スクールに通って体系的に知識を学ぶという選択肢もあります。

組み込みエンジニアは大学の学部が文系でもなれる?

大学の学部が文系であっても、組み込みエンジニアになることは可能です。IPAの「IT人材白書2016」にある「組み込み技術者の最終学歴での専攻」を示したデータを見てみると、「文学系」「経済学系」「商学系」「経営学系」「法学系」など文系学部の出身者も一定数いることが分かります。

※参考 : IPA(独立行政法人情報処理推進機構)「IT人材白書2016」

関連記事 : システムエンジニア(SE)に文系から就職できる?|仕事内容はきつい?楽しい?

組み込みエンジニアの年収

経済産業省が2017年に発表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、組み込みソフトウェアの開発・実装を行うシステムエンジニア・プログラマーの平均年収は603.9万円とされています。

※参考 : 経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」

この調査結果では、組み込みエンジニアに限らず、ITエンジニアの年収はスキルレベルが上がるごとに上昇する傾向にあることが示されています。年収アップを目指す組み込みエンジニアは、スキルを磨いてキャリアアップを目指すことが大切になるでしょう。

関連記事 : 組み込みエンジニアの年収|求人状況や仕事内容、転職に役立つスキルは?

組み込みエンジニアの資格

組み込みエンジニアの代表的な資格には「基本情報技術者試験」「ETEC」「OCRES」「エンベデッドシステムスペシャリスト試験」などが挙げられます。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験はIPAが主催する国家試験で、エンジニアの登竜門とも呼ばれています。問われる内容はハードウェア、プログラミング手法、サーバー、ネットワークなど、エンジニアに必要とされる幅広いIT知識です。

合格率は25.7%(2019年10月実施分)となっており、入門的な資格とはいえ、十分な対策が必要な試験といえるでしょう。

※参考 : IPA(独立行政法人情報処理推進機構)「基本情報技術者試験」

ETEC

ETEC(組込み技術者試験制度)は一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)が主催する試験です。クラス1とクラス2に分けられ、クラス1試験はクラス2試験で500点以上を取ることが条件となる上位試験です。

合格を目指すものではなく、800点満点のうち何点取れたかでグレードが決まる、TOEICなどと同様の形式のテストになっています。

※参考 : JASA(一般社団法人組込みシステム技術協会)「ETEC(組込み技術者試験制度)」

OCRES

OCRES(オークレス、OMG認定組込み技術者資格試験)は、リアルタイムシステムや組み込み技術の知識を問われる国際規格の試験です。2021年2月時点では、対応言語は英語のみとなっているため、英語力も必要です。

試験は「ファンダメンタル(初級)」「インターメディエイト(中級)」「アドバンス(上級)」の3段階に分かれています。

※参考 : Object Management Group「OMG Certified Real-Time And Embedded Specialist」

エンベデッドシステムスペシャリスト試験

エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)はIPAが主催する国家試験です。高度情報処理技術者試験に分類される試験で、合格率は16.4%(2020年10月実施分)となっています。

難易度は高めですが、IoTを含む組み込みシステムの開発に関する高度なスキルを証明できるので、組み込みエンジニアとしてキャリアアップを目指すのであれば取得を検討したい資格といえます。

※参考 : IPA(独立行政法人情報処理推進機構)「エンベデッドシステムスペシャリスト試験」

関連記事 : 組み込みエンジニアの資格|仕事内容やスキル、将来性、年収も解説

組み込みエンジニアのキャリアパスに関するよくある質問

最後に、組み込みエンジニアのキャリアパスに関するよくある質問と回答を紹介します。

Q. 組み込みエンジニアのキャリアパスにはどんなものがありますか?

A. IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が策定した組込みスキル標準(ETSS)のキャリア基準をもとにすると、「テストエンジニア」や「ソフトウェアエンジニア」、「開発環境エンジニア」などの職種からスタートし、「プロジェクトマネージャー」や「QAスペシャリスト」、「システムアーキテクト」といった職種にステップアップしていくというキャリアパスが考えられます。

Q. 組み込みエンジニアに転職して年収アップを目指すにはどんなスキルが必要ですか?

A. 年収アップを目指すのであれば、組み込みエンジニアとして基本となるプログラミングスキルや組み込みシステム開発の経験・知識に加え、エンジニアとしての希少性を高めることが求められるでしょう。たとえば、英語のできる組み込みエンジニアは海外展開を目指す企業では重宝される可能性があります。

Q. 組み込みエンジニアは将来性が見込める仕事ですか?

A. 組み込みエンジニアは、将来性が見込まれる仕事のひとつと考えられています。主な理由は、AIやビッグデータ活用の広がりなどに伴って、IoT機器の普及が進んでいるためです。

関連記事 : 組み込みエンジニアの将来性|需要の高さや年収、必要スキルも紹介

最後に

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