プログラマーに将来性はある?今後の需要や市場価値を高める方法も解説 | レバテックフリーランス
プログラマーに将来性はある?今後の需要や市場価値を高める方法も解説
プログラマーという仕事に憧れがあるものの、「将来的に仕事がなくなるのではないか」「AIに仕事を奪われるのでは」と不安に思っている方もいるでしょう。DXが重要視される昨今、プログラマーのニーズは高く、スキルのあるプログラマーは将来性が高いと言えます。
今回は、プログラマーの需要や将来性のあるプログラマーになる方法、役立つ資格やキャリアパスについて解説します。プログラマーとして市場価値を高めたい方は、ぜひ参考にしてください。
そもそものプログラマーの仕事に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【エンジニアのプロ監修】プログラマーとは?仕事内容や年収、資格を紹介
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目次
現在、プログラマーは不足している
IT業界では、プログラマーをはじめとするIT人材不足が顕著です。
経済産業省のデータによると、IT人材の供給は2019年をピークに減少し、2030年には約79万人ものIT人材が不足する可能性がある、と予想されています。
また、IPAが発表した「DX白書2023」によると、DXを推進する人材の量が「大幅に不足している」「やや不足している」と回答した企業は、全体の83.5%でした。
このように、日本ではプログラマーやエンジニアが不足しているのが現状です。
参照:
IT人材需給に関する調査|経済産業省
DX白書2023|独立行政法人 情報処理推進機構
プログラマーの将来性が高いと言われる3つの理由
まずは、プログラマーの将来性が高いと言われる3つの理由について見ていきましょう。
IT人材が不足している
前述のとおり、日本ではIT人材不足が課題となっています。IT人材への需要がますます高くなっている一方、供給は不足しており、プログラマーは今後も安定的に需要があると考えられるでしょう。
また、IPAの「DX白書2023」では、DXを推進する人材の質について「大幅に不足している」「やや不足している」と回答した企業が86.1%という結果でした。
ここから、企業のDX推進に貢献できるような質の高いプログラマーは、特に需要が高く将来性があると言えます。
参照:DX白書2023|独立行政法人 情報処理推進機構
企業のDXが進んでいる
近年では企業のDXが進んでおり、ITシステムやWebサービスを成り立たせるうえで欠かせないプログラマーは将来性が高いと言えます。
日本において、DXの推進は喫緊の課題です。経済産業省が2018年に発表したDXレポートでは、「2025年の崖」という問題が提示されました。これは、DXを推進できない企業は国際競争力を失い、2025年以降に最大12兆円の経済損失が発生すると予測される、というものです。
国もDXの推進に力を入れており、今後ますますDXが進むことが見込まれます。それに伴い、エンジニアの需要も高まると考えられるでしょう。
参考:DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~|経済産業省
「35歳定年説」が覆されている
「35歳定年説」が覆されているのも、プログラマーという職種が注目されている理由の1つです。
35歳定年説とは、技術職は体力や頭脳の衰えから、35歳が限界という考えです。しかし、近年では35歳を超えて活躍しているプログラマーやIT人材が多く、35歳定年説は覆されています。
もちろん、プログラマーとして活躍するためには、常にスキルアップして新しい技術を習得し続ける必要があります。しかし、35歳を超えたからといって働けなくなるわけではなく、幅広い年齢の方が活躍しうる職種です。
「プログラマーは将来性がない」と言われる2つの理由
前述のとおり、プログラマーは将来性が高い仕事と言えます。しかし、「プログラマーは仕事がなくなる」「AIに仕事がとられる」という言説を聞いたことがある方もいるでしょう。
ここでは、プログラマーの仕事がなくなると言われる2つの理由を解説します。
AI技術が発達している
1つ目は、AI技術の発達です。AI技術の発達により、「プログラマーの仕事はAIに奪われる」と言われるケースが多く見られます。
もちろん、AIによって開発業務の一部を自動化する動きもあります。しかし、プログラマーの仕事全てがAIで代替できるわけではありません。特に、システム開発ではマネジメントや柔軟な判断、メンバーとのコミュニケーションなどが求められます。
また、 AIを動かすプログラムを書くのは、そもそもプログラマーの仕事です。そのため、AI技術によってプログラマーの仕事がなくなるとは考えにくいでしょう。
オフショア開発が進んでいる
2つ目は、オフショア開発が進んでいることです。
オフショア開発とは、開発や保守運用などを、海外企業や現地法人に委託することです。人件費削減や海外の優秀なプログラマー獲得のため、オフショア開発を活用する企業が増えています。
海外に委託する企業が増えることで、国内のプログラマーの仕事がなくなってしまう、と考えている方は少なくありません。
しかし、オフショア開発にもコミュニケーションリスクや品質管理など、さまざまなリスクがあります。スキルをつけて市場価値の高いプログラマーになれば、仕事がなくなるリスクを心配する必要はないでしょう。
オフショア開発について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
オフショア開発とは?|メリット・デメリットについても詳しく解説します
将来性のあるプログラマーの6つの特徴
市場価値が高く将来性のあるプログラマーの特徴は以下のとおりです。
- プログラミングに関する独自の技術やスキルがある
- プログラミングスキル以外にも強みがある
- 好奇心旺盛で新しい知識や技術を積極的に吸収できる
- クライアントの立場で物事を考えられる
- 常にスキルアップのための努力を惜しまない
- コミュニケーション能力が高い
特に、プログラミングスキル以外にも強みを持つことが大切です。マネジメントスキルやコミュニケーション能力がある方、クライアントと同じ目線で物事を考えられる方などは、幅広い現場で活躍できるでしょう。
また、常に新しい知識やスキルを身につけようとするプログラマーも、市場価値が高く将来性があると言えます。
将来性のあるプログラマーになる3つの方法
ここでは、将来性のあるプログラマーになるための3つの方法について解説します。
複数のプログラミング言語を習得する
市場価値の高いプログラマーになるためには、複数のプログラミング言語を習得し、さまざまな開発に対応できるプログラマーを目指しましょう。
プログラミング言語にはそれぞれ強みと弱みがあり、プロジェクトによって使用する言語は異なります。1つのプロジェクトで複数のプログラミング言語を使用するケースも少なくありません。
複数の言語を習得し、幅広く活躍できるプログラマーを目指しましょう。
特に需要が高いと言われるプログラミング言語は以下のとおりです。
またプログラミングを独学で習得したい方は以下の記事も参考にしてみてください。
プログラミングの独学は可能?効果的な勉強法と無料の学習サイトをご紹介
プログラミングスキル以外のスキルを身につける
プログラミングスキル以外のスキルを身につけることも大切です。特に、マネジメントスキルや問題解決能力、コミュニケーション能力を習得することで、AIに代替されにくいプログラマーになれる可能性があります。
どのようなスキルを身につければよいか迷っている方には、ポータブルスキルを優先的に身につけることがおすすめです。ポータブルスキルとは、業種や職種を問わず活かせる、持ち運び可能なスキルのことです。たとえば、論理的思考力や問題解決能力、対人スキルはポータブルスキルに該当します。
セキュリティに関する知識を身につける
セキュリティに関する知識を身につけ、セキュリティに配慮した開発や、安全にシステムを利用できる環境を構築できる人材を目指すのも1つの方法です。
ITシステムを利用する企業が増えるとともに、セキュリティリスクも高まっています。サイバー攻撃の手法も多様化しており、セキュリティに精通した人材の需要が高まっているのが現状です。
セキュリティに関する知識やスキルを持ったプログラマーやエンジニアは、今後さらに活躍の幅を広げられるでしょう。
プログラマーの実務に役立つ資格5選
プログラマーとして活躍するために、資格の取得は必須ではありません。しかし、資格を取得することで知識やスキルを客観的に証明できます。
ここでは、プログラマーの実務に役立つ5つの資格の概要や取得メリットについて紹介します。プログラマーにおすすめの資格には、ほかにも多くの種類があります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
プログラマの資格一覧|難易度や初心者が取得するメリットなどを解説
1.応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、IPAが実施する国家資格であり、基本情報技術試験の上位に位置付けられる難関資格です。取得することで、ITに関する応用的な知識やスキルを有していることを証明できます。
応用情報技術者試験は、テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の3つの分野から出題されます。ITに限らず幅広い知識が求められるのが特徴です。技術から管理、経営まで、幅広い知識と高度な専門性を有するIT人材を目指す方に適しています。
参考:応用情報技術者試験
2.Pythonエンジニア認定試験
Pythonエンジニア認定試験は、Pythonの専門知識が問われる資格試験です。Pythonは多くの開発現場で用いられており、AI分野でも活用されています。汎用的かつ将来性のあるプログラミング言語と言えるでしょう。
Pythonエンジニア認定試験には、以下の3つがあります。
- 基礎知識が問われる「Python 3 エンジニア認定基礎試験」
- Pythonを使ったデータ分析のスキルが問われる「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」
- より実践的な知識が問われる「Python 3 エンジニア認定実践試験」
初心者の方には基礎試験、Pythonを既に扱ったことがある方にはデータ分析試験の受験がおすすめです。
参考:Pythonエンジニア認定試験
3.Java™プログラミング能力認定試験
Java™プログラミング能力認定は、プログラミング言語であるJavaに関する知識が問われる資格です。Javaの基礎知識や、オブジェクト指向に基づいたアプレット、アプリケーション作成スキルなどが問われます。
JavaはC言語をベースに開発された、汎用性が高いプログラミング言語です。さまざまなシステムやアプリケーションの開発に用いられています。プログラマーとして活躍の幅を広げたい方は、Java™プログラミング能力認定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
参考:Java™プログラミング能力認定
4.PHP技術者認定試験
PHP技術者認定試験は、プログラミング言語であるPHPのスキルを証明する資格です。
PHPは、動的なWebページの生成やWebアプリケーションの開発などに用いられるプログラミング言語です。PHPを習得することで、Web開発やアプリ開発、ゲーム開発に携われるようになります。
難易度によって、初級・準上級・上級と3つの種類があります。準上級と上級は、PHPを用いたプログラミングに精通している経験者を想定しているため、まずは初級から挑戦するのがおすすめです。
参考:PHP技術者認定試験
5.ORACLE MASTER
ORACLE MASTERとは、日本オラクル社が実施しているベンダー資格です。Oracle Databaseを扱うための知識やスキルが問われます。
Oracle Databaseは、世界的に高いシェアを誇るデータベースです。ORACLE MASTERを取得することで、Oracle Databaseの管理や運用に関するスキルはもちろん、RDBやSQLなどの知識を有していることを証明できます。
難易度によってブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの4種類に分けられており、順番に挑戦することで着実にスキルアップできるでしょう。
参考:認定資格一覧(日本語資格)
【職種別】今後のプログラマーにおすすめのキャリアパス
プログラマーは、その知識やスキルを活かしてさまざまな職種に挑戦することが可能です。
最後に、今後のプログラマーにおすすめのキャリアパスを8つ紹介します。
プログラマーとして独立する
独立してフリーランスになることで、自由度高く稼働できるようになります。また、引き受ける案件を自由に選べるのもフリーランスの魅力です。実力や引き受ける案件次第では、大幅な年収アップも夢ではありません。
フリーランスのプログラマーとして活躍するためには、多様な案件に対応できるよう、複数の言語やスキルを身につけることが大切です。
フリーランスになるタイミングについて知りたい方は、あわせて以下の記事もご覧ください。
フリーランスエンジニアになるタイミングは?経験年数や貯蓄額の目安を解説
システムエンジニアになる
システムエンジニアは、クライアントのニーズに合うシステムの設計や開発、運用・保守を担当します。プログラマーの上位職種と言えます。プログラマーよりも上流工程の業務を担当し、仕事の裁量や責任も大きいのが特徴です。
プログラマーとして下流工程の開発経験を積んだ後、システムエンジニアを目指すのが一般的です。
システムエンジニアの仕事内容については、以下の記事を参考にしてください。
SE(システムエンジニア)の仕事とは?プログラマーとの違い
AIエンジニアになる
AIエンジニアは、機械学習やディープラーニングなどを活用し、AI技術そのものの開発やAIモデルの構築、AI技術の導入などを担当します。
AIへの注目が高まる中、非常に将来性が高い仕事と言えるでしょう。AIを扱う側になるため、AIに仕事を奪われるのではという不安も抱える必要もありません。また、エンジニアの中でも高度な専門性が要求されるため、ほかの職種と比べて高収入も期待できます。
AIエンジニアになる方法や仕事内容については、以下の記事をご覧ください。
AIエンジニアになるには?仕事内容や将来性、必要なスキルを解説
Webエンジニアになる
Webエンジニアは、Webサイトで使用するITシステムやアプリケーションなどの設計や運用などを手がける職種です。SNSやECサイトなどのWebサービスが生活に不可欠な存在になっている昨今、Webエンジニアも需要が高い仕事と言えます。
Webエンジニアとして活躍するためには、マークアップ言語やJavaScript、PHP、Rubyといったプログラミング言語を扱うスキル、Webデザインに関する知識などを身につけましょう。
Webエンジニアに求められるスキルについて、詳しくは以下の記事で解説しています。併せて参考にしてください。
Webエンジニアに必要なスキルは?仕事内容や資格について解説
クラウドエンジニアになる
クラウドエンジニアは、クラウド環境の構築やクラウド環境上のサーバー設計、ネットワークの整備などを行います。クラウドサービスを活用する企業が増えている昨今、クラウドエンジニアの需要も高まると予想されます。
クラウドエンジニアになるためには、基本的なプログラミングスキルはもちろん、AWSやAzureなどのクラウドサービスを扱うスキルを習得しましょう。
クラウドエンジニアの仕事内容については、以下の記事をご覧ください。
クラウドエンジニアとは?年収や資格・仕事内容について
セキュリティエンジニアになる
セキュリティエンジニアは、情報セキュリティに特化したエンジニアのことです。セキュリティに配慮したシステムの設計・開発や、サイバー攻撃を防ぐための調査や対策などを担当します。
情報セキュリティが重要視されている昨今、セキュリティに配慮したシステムの開発や運用ができるセキュリティエンジニアは、多くの場所で重宝されるでしょう。
セキュリティエンジニアを目指すためには、サイバー攻撃の手法や対策、セキュリティ技術について学ぶことが大切です。
セキュリティエンジニアの仕事内容については、以下の記事を参考にしてください。
セキュリティエンジニアの仕事内容
サーバーエンジニアになる
サーバーエンジニアは、サーバーの設計や構築、運用、保守などを行います。システムを動かすために必要なサーバーのスペックを考え、サーバーを設計したりハードウェアを調達したりする仕事です。システム運用後はサーバーの動作状況を監視し、トラブル発生時には迅速に対処します。
ITシステムを動かすためには、サーバーが不可欠です。サーバーエンジニアは、IT化を支える縁の下の力持ちのような職種と言えます。
サーバーエンジニアを目指す場合は、プログラマーとしてサーバーの開発に携わるのがおすすめです。
サーバーエンジニアについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
サーバーサイドエンジニアとは?仕事内容やフリーランス事情を解説
プロジェクトマネージャーになる
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトチームの責任者として、企画や予算管理、進捗管理、問題発生時の対応、品質管理などを行います。プロジェクトの成否を左右する重要なポジションです。
プロジェクトマネージャーとして活躍するためには、高いマネジメントスキルやコミュニケーション能力、リーダーシップなどが求められます。まずはプログラマーとして下流工程の実務経験を身につけた後、システムエンジニアとして上流工程も経験し、プロジェクトマネージャーを目指すのがおすすめです。
プロジェクトマネージャーに向いている人の特徴については、以下の記事をご覧ください。
プロジェクトマネージャー(PM)に向いている人・向いてない人。必要なスキルや資格は?
プログラマーの将来性に関するよくある質問
ここでは、プログラマーの将来性に関するよくある質問に答えていきます。
Q. 日本でプログラマーが不足している原因は何ですか?
IT業界が急激に発展し業界の需要が年々増加しているため、日本ではプログラマーが不足しています。また、プログラミングスキルを習得するための教育制度やキャリアアップのシステムが整っていないことも原因の1つとして考えられます。
Q. プログラマーはどの分野で需要が高くなっていますか?
プログラマーはゲーム開発、スマートフォンアプリ開発、Web開発などの分野で需要が高まっています。
Q. プログラマーの将来性を高めるためには、どのような取り組みが必要ですか?
AIや機械学習などの新しい技術を習得する、コミュニティやイベントに参加する等の自己成長を促す取り組みが必要になります。
Q. 手軽に学習できるとされるScalaにはどのような特徴がありますか?
Scalaはオブジェクト指向プログラミングと関数型プログラミングの両方を扱うことができます。また、Javaとの互換性が高いという特徴もあります。
Q. AIシステムの開発に適しているプログラミング言語を教えてください。
AIシステムの開発にはPython、C++、Julia、R言語、JavaScript等の言語が適しています。
※本記事は2024年2月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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