インフラエンジニアとは?仕事内容や年収・資格などを徹底解説

インフラエンジニアとは、ネットワークやサーバーなどの知識・スキルを駆使して、システムの基盤(ITインフラ)を設計・構築する職種です。インフラエンジニアは、アプリケーションや提供するサービスを滞りなく動かすシステム基盤を整える役割であり、多くのスキルが求められます。

そんなインフラエンジニアの仕事内容や、年収、必要なスキルや向いている人の特徴なども紹介します。

フリーランスのインフラエンジニアを目指す方法に関しては、以下の記事をご覧ください。
インフラエンジニアが独立する5ステップ|案件獲得や必要スキル

レバテックフリーランスはITエンジニア専門の
フリーランスエージェントです案件を探してみる

目次

ご登録者様限定機能詳しく見る

詳しく見る

インフラエンジニアとは

インフラエンジニアとは、システムの基盤(ITインフラ)となるネットワークやサーバーの設計・構築を主に担当する職種です。

そもそもインフラとは、「インフラストラクチャー(Infrastructure)」の略で、日本語で「基盤」を意味します。具体的なインフラを例に挙げると、私たちが生活するために欠かせない上下水道や電気といったライフライン、そして人やモノを運ぶ車が走るための道路、鉄道などの生活基盤がインフラといえます。

インフラエンジニア案件を
提案してもらう

インフラエンジニアの仕事内容

ITシステムにおける「基盤」とは、一般的にネットワークとサーバーを指すことが多いです。つまりインフラエンジニアの代表的な仕事内容としては、システムのインフラであるネットワークやサーバーの設計・構築などが挙げられます。

そのほかにも、運用開始後に障害が発生した場合の対処を行うこともあります。インフラエンジニアはシステムを支える基盤に関わる仕事に幅広く携わることから、求められる知識や経験も広範囲に渡ります。

インフラエンジニアの具体的な仕事内容の例は以下のようなものがあります。

  • 機器の設置
  • ネットワーク設計
  • システムのパフォーマンスチューニング
  • 仮想環境の構築
  • ネットワークやサーバーのトラブル対応

システム開発・運用を支える業務がインフラエンジニアの仕事に含まれます。インフラエンジニアの仕事は担当分野によって種類が分けられ、種類ごとに仕事内容は変わります。次の項目でそれぞれの仕事内容を紹介しますので、あわせてご確認ください。

インフラエンジニアの仕事内容に関してさらに知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
インフラエンジニアの仕事内容|必要なスキル・資格、求人・案件例を紹介
インフラエンジニアの在宅勤務・リモートワークが可能な求人案件はある?

インフラエンジニア案件を
提案してもらう

インフラエンジニアの仕事はやめとけ?辛いの?

インフラエンジニアはシステムの基盤を支える重要な役目を担う職種であり、責任とともにやりがいが多くある仕事です。一方で、やりがいが大きい分、場合によってはシステム稼働の要として仕事が「きつい」「辛い」と感じてしまうこともあるでしょう。

インフラエンジニアは万が一のトラブルに備えるだけでなく、システムを安定して稼働させるためのメンテナンスやアップデートなど、システムが稼働している間は常に何らかの役割を担っているといえます。

残業や夜勤、急な呼び出しによる休日出勤が発生する場合もあり、システム稼働を最優先に仕事をこなさないといけないため、体力的にきついと感じることもあるかもしれません。また、勤務先の会社がブラック企業だったために激務を強いられたなど、個別の職場環境が原因で辛いと感じてしまうケースもあるでしょう。

さらに、インフラエンジニアはあらゆる部署と連携を取る必要があるため、顧客や社内の他エンジニアの要望を聞き、調整に走り回ることもあります。

インフラエンジニアはシステムの稼働に対して大きな責任を負うことから、やりがいを感じられる一方で、仕事の大変さを感じる可能性もある職業であるとも言えます。適性としてインフラエンジニアに向いているかどうかや、職場の状況によっても違うため、一概に「インフラエンジニアはきつい」とは言い切れないことは留意しておきましょう。

さらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
インフラエンジニアはきつい?激務って本当?未経験でも大丈夫?
インフラエンジニアはつまらない?仕事がきついとされる理由や対策

インフラエンジニア案件を
提案してもらう

 

インフラエンジニアの種類と役立つ資格

インフラエンジニアは担当分野によって、以下の種類に分けられることがあります。

基本的には、それぞれの領域で要件定義・設計・構築・運用などを担当することが仕事です。スキルによっては、他の種類の役割を兼任することも珍しくありません。

インフラエンジニアの仕事に役立つ資格に関しては、以下の記事もご覧ください。
インフラエンジニアにおすすめの資格13選!難易度や勉強方法もを紹介

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、ネットワーク環境の要件定義・設計・構築・運用を担当します。

ネットワークエンジニアに役立つ資格には、以下のようなものがあります。

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が運営する国家試験のひとつであるネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークエンジニアとして高度なスキルを持っていることを証明できます。

ネットワークエンジニアに関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ネットワークエンジニアとは?年収や仕事内容、必要な資格・スキルを紹介

サーバーエンジニア

サーバーエンジニアは、サーバー環境の要件定義・設計・構築・運用を担当します。

サーバーエンジニアに役立つ資格には、以下のようなものがあります。

  • LinuC(Linux技術者認定資格)
  • Microsoft Certifications(マイクロソフト認定資格)
  • Oracle Solaris Certification(Solaris認定資格)
  • CompTIA Server+

Windows、Linux、SolarisなどサーバーOSに関しての資格を取っていると業務に活用していけるでしょう。

サーバーエンジニアの仕事に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
サーバーエンジニアの仕事はきつい?未経験からの転職に必要なスキルや将来性

また、サーバーエンジニアと似た職種にサーバーサイドエンジニアがあります。サーバーサイドエンジニアに関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
サーバーサイドエンジニアとは?仕事内容やフリーランス事情を解説

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアは、クラウド環境の要件定義・設計・構築・運用を担当します。近年は自社管理の設備にシステムを設置するオンプレミスからクラウドへの移行に伴う仕事が増えています。

クラウドエンジニアに役立つ資格には、以下のようなものがあります。

AWSやAzure、VMwareなどの資格はクラウドエンジニアとして押さえておくといいでしょう。その他、ここまで紹介したネットワークやサーバーの資格もあれば、業務の幅が広がります。

クラウドエンジニアに関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
クラウドエンジニアとは?年収や資格、仕事内容について

データベースエンジニア

データベースエンジニアは、各システムのデータベースの要件定義・設計・構築・運用を担当します。

データベースエンジニアに役立つ資格には、以下のようなものがあります。

  • データベーススペシャリスト試験
  • オラクルマスター(ORACLE MASTER)
  • Microsoft Certifications(マイクロソフト認定資格)
  • OSS-DB(オープンソースデータベース試験)

IPAが運営するデータベーススペシャリスト試験を中心に、OracleやMicrosoft SQL Serverなど有名なデータベースに関する資格を取得しておくと、実務に役立つでしょう。

データベースエンジニアに関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
データベースエンジニアとは?仕事内容や役立つ資格・必要なスキルを解説

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、セキュリティを考慮したITインフラの要件定義・設計・構築・運用を担当するほか、セキュリティに関する相談やセキュリティポリシーの策定、セキュリティ教育なども対応することがあります。

セキュリティエンジニアに役立つ資格には、以下のようなものがあります。

  • 情報セキュリティマネジメント試験
  • 情報処理安全確保支援士試験
  • CompTIA Security+

IPAが運営する情報セキュリティマネジメント試験をはじめ、国家資格である情報処理安全確保支援士試験や、ベンダーニュートラルの民間資格であるCompTIA Security+がおすすめです。その他の各領域の試験にもセキュリティに関する出題があるため、知識の補填につながるでしょう。

セキュリティエンジニアに関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
セキュリティエンジニアとは?仕事内容や必要なスキルを解説

インフラエンジニア案件を
提案してもらう

インフラエンジニアの年収

2024年1月時点でレバテックフリーランスに掲載されている公開案件をもとにした単価・年収例をご紹介します。

職種 単価相場 年収相場(単価×12ヶ月)
インフラエンジニア全体 68~78万円 約816~936万円
ネットワークエンジニア 67~70万円 約804~840万円
サーバーエンジニア 67~70万円 約804~840万円
クラウドエンジニア 70~75万円 約840~900万円
データベースエンジニア 69~80万円 約828~960万円
セキュリティエンジニア 72~74万円 約864~888万円


案件によって単価の幅が広いため、参考程度に考えると良いでしょう。

インフラエンジニアの中でも設計などの上流工程に関わることで年収が上がる可能性があります。詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
インフラエンジニアの上流工程とは

また、インフラエンジニアの平均年収に関しては以下の記事でも紹介しています。
インフラエンジニアの平均年収や未経験から1,000万円の目指し方を解説

インフラエンジニア案件を
提案してもらう

インフラエンジニアに必要な知識やスキル

インフラエンジニアが担当する仕事の領域は、ネットワークやデータベースなど特定の分野に限ったものではありません。システムの基盤に関連する技術は一通り押さえ、スキル・能力として習得していることが望ましいでしょう。インフラエンジニアに必要な知識やスキルを紹介します。

ネットワークのスキル

ネットワークはサーバー、クライアント、デバイスなどの通信に使われる技術のため、インフラエンジニアとして重要度の高いスキルといえます。

ネットワークのスキルには、ルーター・スイッチ・ファイアウォール・負荷分散などの知識が含まれます。運用・保守を行うことを考えると、機器設定のスキルも求められるでしょう。

インフラエンジニアとしてゲーム会社で働くこともできます。詳しくは以下の記事をご覧ください。
ゲーム会社のインフラエンジニアとは?役割や必要なスキル

サーバー・データベースのスキル

インフラエンジニアには仕事を進めるうえで、インフラ以外のエンジニアとも連携する必要があります。そのため、Webサーバー、データベースなどの知識も理解しておくことが求められます。

サーバー技術にはLinuxやWindowsServer、ActiveDirectryなどがあり、データベースにはMySQLやOracle Databaseなどが挙げられます。どのようなOS、データベースを使うかはシステムごとに違うため、知識や経験が多いほど、インフラエンジニアとして活躍できる場面は広がるでしょう。

バックエンドエンジニアと共に仕事をすることもあるでしょう。バックエンドエンジニアの仕事に関して理解を深めておくのもおすすめです。
バックエンドエンジニアとは?未経験から目指すステップや必要なスキルも解説
インフラエンジニアがJavaを習得したら?メリットや案件例を紹介

クラウドサービス・仮想化のスキル

昨今のシステム開発では、開発環境、本番環境にクラウドサービスを使用するのが当たり前になりつつあります。オンプレミスだけでなくクラウド環境にも対応できることは、インフラエンジニアにとって重要なスキルといえます。

システムのインフラとして使われる代表的なクラウドサービスとしてはAWS(Amazon Web Services)Microsoft AzureGCP(Google Cloud Platform)などがあります。特にAWSは大手クラウドサービスの先駆け的な存在であり、AWSでシステム基盤を構築できるインフラエンジニアは求人・案件数も多く、業界のなかでも比較的就職先の選択肢が充実している傾向にあるといえます。

また、クラウドサービスを使う目的のひとつは、環境の仮想化です。よってDockerKubernetesなどコンテナ型仮想化に関わる技術も、インフラエンジニアが身につけておきたいスキルに挙げられます。

AWSに関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
AWSエンジニアとは?仕事内容やキャリアパス、フリーランス事情について解説

セキュリティのスキル

セキュリティ上の脅威がシステムのインフラ(ネットワークやサーバー)に与えるインパクトは強大であり、インフラエンジニアにはセキュリティのスキルも求められます。

インフラエンジニアはシステムの要件を理解し、考えられる脅威と必要なセキュリティ対策を洗い出して、システム基盤の設計に反映させなければいけません。ランサムウェア対策などを考えて、UTMなどセキュリティ機能を統合したハードウェアを選定・導入できるスキルがあると役立つでしょう。

また、セキュリティプログラミングのスキルとしてSQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング対策などが考えられます。構築するシステムに必要なセキュリティ対策を見極めることが重要です。

インフラエンジニアの仕事には、システム基盤のセキュリティ強度をテストすることも含まれます。インフラエンジニア自ら、あるいは専門家とともに疑似攻撃などを行い、セキュリティ上の弱点を洗い出すことも仕事のうちです。

インフラエンジニアのセキュリティスキルは、システム全体のセキュリティ強度に関わるため、重要度が高いといえます。

インフラエンジニア案件を
提案してもらう

未経験からインフラエンジニアになるには

まったくの未経験からいきなりインフラエンジニアとして転職するのはなかなか難しいでしょう。インフラエンジニアの仕事には、専門的な知識が必要になるからです。

まずはITスクールを活用するなどして、ネットワークやサーバーの知識を身につけましょう。そして、インフラエンジニアに必要なネットワークやサーバー、セキュリティ、クラウドサービスなどのスキルを、実務や独学で磨いていくことが大切になります。

未経験からインフラエンジニアを目指す方法に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
インフラエンジニアへの転職は未経験でも可能?その理由と適性がある人の特徴も紹介

インフラエンジニアになるための勉強に役立つ本

未経験からインフラエンジニアになるための勉強に役立つ代表的な書籍を紹介します。インフラエンジニアになるにあたって、実務に勝る勉強方法はありませんが、実務をスムーズに進めるためにも本などを使って独学し、一般論や体系的な知識を蓄えておくことは有用です。

インフラエンジニアの教科書(佐野裕著、シーアンドアール研究所刊)

本書はシステムインフラの管理や構築に携わっている著者が、実務的視点から「インフラエンジニアとはどういう仕事なのか」を解説した書籍です。

インフラエンジニアに求められる知識やスキルなど、未経験からインフラエンジニアを目指している方だけでなく、現役のインフラエンジニアにも役立つ情報とエッセンスが詰まっているため、あらゆるスキルレベルの方におすすめといえる本です。また、本記事で解説したインフラエンジニアの仕事内容や役割などを、さらに深堀りしたい方にもおすすめです。

参考:インフラエンジニアの教科書(佐野裕著、シーアンドアール研究所刊)

改訂3版 サーバ/インフラエンジニア養成読本(養成読本編集部編、技術評論社刊)

本書はインフラエンジニアとして職務をこなすために、実践的な講座やコマンド入門などが紹介されている本です。

新人エンジニアのための基礎講座や自習用のサーバ構築法、AWS移行・運用事例、クラウド/仮想化など実務に生かせる内容が充実しています。

これからインフラエンジニアを目指す方や、インフラエンジニアとしてさらに成長したい方におすすめの1冊です。

参考:改訂3版 サーバ/インフラエンジニア養成読本(養成読本編集部編、技術評論社刊)

インフラエンジニアの勉強方法に関しては以下もご覧ください。
インフラエンジニアになるための勉強方法|未経験者・初心者はどんな順番で学習する?

インフラエンジニア案件を
提案してもらう

インフラエンジニアに向いている性格は?

インフラエンジニアに向いているのは、以下のような性格・長所を持った人です。

  • 機械やPCが好きな人
  • 体力に自信がある人
  • コミュニケーション能力が高い人
  • 裏方として人々の生活を支えたい人
  • 事前にトラブルを想定して行動できる人

機械やパソコンが好きな人

一般的にインフラエンジニアは数あるエンジニア職の中でも、特にIT機器に触れる機会が多いです。したがって、機械やパソコンで長時間作業をしても苦にならないほど機械やパソコンが好きな人はインフラエンジニアに向いています。

体力に自信がある人

インフラエンジニアは、現場に機器を運搬して組み立てや取り付けを行わなくてはいけない場合もあります。そのような仕事では、重い機器を高い位置まで持ち上げる機会も少なくありません。また、夜勤や休日出勤により不規則な生活になる可能性がある点でも、体力に自信がある人はインフラエンジニアに向いているでしょう。

コミュニケーション能力が高い人

インフラエンジニアはプログラマーやSE、クライアントの担当者など、さまざまな人々と連携しながら業務を行う必要があります。トラブル発生時にも積極的にコミュニケーションをとりながら問題を解決していかなければなりません。そのため、コミュニケーション能力が高い人はインフラエンジニアに向いていると言えるでしょう。

裏方として人々の生活を支えたい人

インフラエンジニアは、フロントエンジニアのようにエンドユーザーが実際に触るサイトの表側などを作る業務に携わる場合もありますが、ネットワークやサーバーなどの構築、運用・保守といったユーザーに見えない裏側の業務の方が多いです。そのため、実際のエンドユーザーとの接点が多いとは言えないでしょう。したがって、インフラエンジニアは、人々に実際に見える部分よりも、裏方から人々の生活を支えたい人に向いています。

事前にトラブルを想定して行動できる人

インフラエンジニアはトラブルや緊急時の適切な対応が求められる仕事です。企業のITインフラが停止してしまうと、わずかの間でもその事業に多額の損失が発生する可能性があります。そのため、事前にあらゆるトラブルを想定し、準備や行動ができる人もインフラエンジニアに向いていると言えます。

インフラエンジニアに向いている人の特徴は以下の記事でも紹介しています。
インフラエンジニアに向いている人・向いていない人。適性がないと辛い?

インフラエンジニア案件を
提案してもらう

インフラエンジニアのやりがいと魅力

ITサービスの基幹を支えるインフラエンジニアには、さまざまなやりがいや魅力があります。

  • 社会に役立っている実感を持てる
  • 常に需要がある
  • スキルや知識の汎用性が高い

社会に役立っている実感を持てる

インフラエンジニアの仕事は人々の生活を支えるものです。ITインフラが保たれていなければ、さまざまな業界・業種でサービスやシステムなどが止まってしまい、人々の生活が回らなくなってしまいます。

たとえば、空港の航空管制のサーバーに問題が発生すると、飛行機の離着陸に影響が出て人生命にも関わる問題になる可能性もあります。医療機関においても電子カルテやレセプトコンピューターなどIT技術が活用されているので、不具合が発生すると患者の治療に影響が生じかねません。金融や流通などの分野でもITシステムが使われており、それらが一斉に止まれば大きなトラブルになってしまう可能性があるでしょう。

ITインフラは日常的に活用されているので、それを支えるインフラエンジニアの仕事は社会に役立っているという実感が持ちやすいとも考えられます。

常に需要がある

さまざまな業界でITインフラが使われていることからインフラエンジニアの需要は高く、今後も一定の将来性が期待できます。既存インフラの運用・保守はもちろん、インフラ環境のクラウド化やソフトウェアを活用した最適化などを目指す企業も増えているのがその理由です。

需要が高いため仕事がなくなる可能性が低く、安定した働き方ができる点が魅力です。

需要の高さから実際に人材不足であるという状況もあります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
インフラエンジニアは人材不足?背景や今後の市場動向を解説

スキルや知識の汎用性が高い

近年のクラウドサービスの普及もあり、インフラエンジニアにはクラウドやデータベース、ネットワークなどに関する幅広い知識が求められるようになってきました。したがって、インフラエンジニアとして身につけた知識は、同じインフラエンジニアとしての転職だけでなく、他のIT系職種でも役立てることが可能です。

たとえば、データベースに強みのあるエンジニアならデータベースのスペシャリスト、ネットワークに強みのあるエンジニアならネットワークのスペシャリストとして、特定の分野に特化したスペシャリストを目指すキャリアパスもあります。インフラエンジニアはスキルや知識の汎用性が高い職種のひとつと言えます。

インフラエンジニア案件を
提案してもらう

インフラエンジニアは将来性が高い!

インフラエンジニアの需要がただちに尽きることは考えづらく、基本的には将来性も高い仕事だと考えられます。すでにオンプレミスで稼働しているシステムをクラウドに移行する案件や、基幹システムを全面改修する案件における需要は、今後も続くでしょう。

インフラの老朽化はシステムのパフォーマンス低下を招くことから、インフラエンジニアは常に最新の技術をキャッチアップし、システムの改修や新規開発のたびに適切な技術を投入する必要もあります。しかし、厚生労働省の職業情報提供サイトでも「仕事内容は変化しているが、ITの根幹を担うエンジニアとして需要は高い」という説明があるように、いずれにせよインフラエンジニアの需要は底堅く、安定していると考えられます。

参考:厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET)「システムエンジニア(基盤システム)」

昨今はAWSなどのクラウドへの移行や仮想化に関する求人・案件が多いですが、これらのニーズが尽きる兆しはありません。また、DXを推進する企業も増加しているため、インフラエンジニアの経験やスキルが必要となるシーンもさらに増えていくことが見込まれます。

インフラエンジニア案件を
提案してもらう

インフラエンジニアのキャリアパス

インフラエンジニアはシステム基盤を設計・構築する仕事のため、幅広い知識とスキルを身につけている場合も多いでしょう。そのため、インフラエンジニアのキャリアパスには、高いスキルが求められるシステム開発プロジェクトのリーダーやマネージャー、経営者視点でITシステムを検討するITコンサルタント、より専門分野のスキルに特化したITスペシャリストなど、さまざまな選択肢が考えられます。

プロジェクトリーダー(PL)・プロジェクトマネージャー(PM)

インフラエンジニアはシステムを俯瞰的に見ることを求められるため、社内の部署間の調整や進捗確認、予算管理といった業務と親和性が高いといえます。よってインフラエンジニアのキャリアパスには、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーが含まれます。

システム開発の現場では高い生産性と効率性が求められており、開発と運用担当が連携して開発を進める、「DevOps」のような手法も広がっています。インフラエンジニアとしてシステム基盤を開発するスキルや、関係部署と調整をして効率良く仕事を進めるスキルは、プロジェクト運営にも役立ちます。

インフラエンジニアの経験を活かして、システム開発の陣頭指揮を執る立場に立つことは、現実的かつやりがいのあるキャリアパスといえるでしょう。

プロジェクトマネージャーの仕事に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
プロジェクトマネージャー(PM)とは|役割や仕事内容、年収は?

ITコンサルタント

インフラエンジニアはシステムの要件定義や設計にも関わる仕事のため、努力次第でITコンサルタントへのキャリアパスを歩むチャンスもあります。

ITコンサルタントの主な仕事は、経営の効率化や課題解決のために、経営に資するシステムを提案・導入することです。そのため、インフラエンジニアとして培ったスキルをより経営に近い領域で活かしたいという人に向いているキャリアパスだといえるでしょう。

ITコンサルタントの仕事に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ITコンサルタントとは|仕事内容、年収、転職に役立つスキルや資格など

ITスペシャリスト

ITスペシャリストは、プラットフォーム、ネットワーク、データベース、アプリケーション共通基盤、システム管理、セキュリティの各分野でハードウェア、ソフトウェアに関する専門スキルを活用し、クライアントの環境に最適なシステム基盤を設計・構築する職種です。

インフラエンジニアとして培ってきた知識やスキルをさらに突き詰めたいというスペシャリスト志向の人に向いているキャリアパスです。

インフラエンジニアのキャリアに関して詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
インフラエンジニアのキャリアパス|転職の選択肢や資格、女性のキャリア形成を解説

インフラエンジニア案件を
提案してもらう

システムエンジニア(SE)との違い

システムエンジニア(SE)は、システムのソフトウェア部分の製造(コーディング)や設計を行う職種です。要件や予算に応じて、システムに求められるネットワーク・データベース・サーバーの要件を洗い出して設計することもあります。

それに対し、インフラエンジニアは、一般的にシステムエンジニアが定めた要件に合致するようにネットワークやサーバーなどを設計、構築していく職種です。

そのため、インフラエンジニアはシステムエンジニアと協働して、システムのインフラを構築することになります。インフラエンジニアがシステムエンジニアの立場でクライアントから要件をヒアリングしたり、設計したりすることも珍しくありません。

システムエンジニアの仕事や違いをさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
システムエンジニア(SE)とは|仕事内容やスキル、年収、プログラマーとの違いも解説
インフラエンジニアとSEの違い|仕事内容や資格、将来性を比較
インフラエンジニアと開発エンジニア(SE)の違い。年収や仕事内容、スキルを比較します
インフラエンジニアとプログラマーのどっちが向いている?仕事内容や転職難易度

インフラエンジニア案件を
提案してもらう

 

【体験談】インフラエンジニアの先輩にきいてみた!やりがいや大変なことは?

ネットワークエンジニアとして15年ほど仕事をしているT.Mさん(44)に、やりがいや大変なことを聞いてみました。

インフラエンジニアの仕事のやりがいや大変なことを教えてください。

やはり、自分の仕事によって、クライアントの役に立てたときはやりがいを感じます。あとは、CCNAの資格をとったんですが、持っている資格が実務に直接活かせるので、辛い勉強もしがいがありますね。

大変なことは、過去の技術とか仕組みで構築されているシステムに関する依頼がたまにあることですね。自分は常に新しい仕事をしたいので。

今後のキャリアをどう考えていますか?

今後は、インフラエンジニアとして幅広い分野に関わっていきたいと思っています。今は、ネットワーク中心ですが、セキュリティとかクラウドの分野もやっていきたいですね。

資格をとったり、現場での経験を増やして、構築などの上流工程に携われる機会も増やしていきたいです。

インフラエンジニア案件を
提案してもらう

インフラエンジニアに関するよくある質問

インフラエンジニアに関してよくある質問に答えていきます。

Q. インフラエンジニアとはどんな仕事ですか?

インフラエンジニアとは、システムの基盤(ITインフラ)となるネットワークやサーバーの設計・構築を主に担当する職種です。担当分野によって、「ネットワークエンジニア」「
サーバーエンジニア」「クラウドエンジニア」「データベースエンジニア」「セキュリティエンジニア」に分けられることがあります。

Q. インフラエンジニアの仕事は辛いですか?

インフラエンジニアはシステムの基盤を支える重要な役目を担うことから、やりがいが多い仕事です。一方で、万が一のトラブルに備えたり、システムを安定して稼働させるためのメンテナンスやアップデートをするといった仕事内容に、場合によっては大変さを感じる可能性があるかもしれません。

Q.フリーランスのインフラエンジニアの平均年収はどの程度ですか?

フリーランスインフラエンジニアの平均年収は約820〜930万円です。勤務先・経験・スキルによっては年収差が起こる可能性があるので、参考程度に考えると良いでしょう。

Q. インフラエンジニアに向いてる人にはどのような特徴がありますか?

インフラエンジニアに向いている人には裏方として人々の生活を支えたいという思いのある人や、関係者と調整ができるコミュニケーション力が高い人、事前にトラブルを予測し行動できる人などの特徴があります。

※本記事は2024年1月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

簡単4ステップ!スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します!

※相場算出に個人情報の取得はおこないません。

インフラエンジニア案件を
提案してもらう

役に立った/参考になったと思ったら、シェアをお願いします。

関連案件

フリーランスの案件探しを エージェントがサポート!

簡単60秒

無料サポート登録

  1. STEP1
  2. STEP2
  3. STEP3
  4. STEP4
  5. STEP5
ご希望のサポートをお選びください

ログインはこちら